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大井川鉄道を訪ねた日、川根温泉笹間渡駅まで往復する列車は、本来なら下り列車の先頭にトーマス号がつく予定で、それも楽しみの一つにしていたのですが、残念ながら機関車の不調ということで、編成の前後に電気機関車がつく「代行EL急行」として運転されました。 大井川鉄道は大まかに南北に敷設されていますので往路、先頭の機関車の正面は陰ってしまいがちです。そのため、機関車にきれいに光が当たる状態で撮ろうとすると、必然的に復路の編成を狙うことになります。 茶畑の中にある有名ポイントでスタンバイすることにしましたが、周囲を見ると畑のそばに大きな柿の木があるのに気づきました。柿は「隔年結実」といって、実りが多い年(表年)と少ない年(裏年)を交互に繰り返す植物で、今年は豊作の表年です。茶畑そばの巨木もたくさんの実をつけていました。 そこで、その柿の木を画面に入れ、お茶の畑と組み合わせて大井川鉄道らしいワンカットにしました。
2025/12/03
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大井川鉄道を訪れた日は、2往復半で5回、国鉄特急色「タイプP」が牽く列車を撮影しましたが、それに加えて朝、新金谷駅で「タイプP」と近鉄特急(普通)の並びを撮っていました。 近鉄特急と特急「さくら」が停まる駅と言えば京都駅ですが、往時「さくら」は夜中に通過していくのと、もとよりホームも離れているため、現実的には明るい日のもとでこうした並びを見ることは不可能な話で、あくまでも妄想トレインの話ではあります。しかし、その妄想を、大井川鉄道は現実のものとして見せてくれるところが、すごい! 阪神間で人生の大半を過ごした人間にとって、幼き頃、「さくら」や「みずほ」「あさかぜ」といった東京発着のブルートレインは簡単に目にすることのできない憧れの存在でした。のちに、夜行急行に乗って広島駅へ行き、明け方続々とやってくる東京発のブルートレインを見た(撮った)ときには、ようやく夢を果たせたと、そのときの感激は今でもはっきりと思い出せます。 新金谷駅で「さくら」のヘッドマークをつけた「タイプP」と、レトロ近鉄特急色が並ぶのを見ると、昔年の思いが走馬灯のように駆けめぐるのです。
2025/12/01
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