
「なんで今のアプローチ、あんなに転がったの?」
「思ったより浮いたけど、ピンには届かない…」
そんな風に、アプローチの球筋って、なかなか安定しないですよね。でも、正直なところ、球筋が決まる要因はそこまで複雑じゃないんです。 主に2つ、「ロフト」と「スイングの仕方」だけで決まる と思ってOKです。
今回はその2つを、やさしく分解してみましょう。
まず最初に知っておきたいのが「ロフト角」。クラブのフェースの“角度”のことですね。 このロフト角と、ボールの位置、クラブの種類 が球筋に大きく影響します。
たとえば…
同じクラブでも 、ボールを右に置けばロフトが立って 低く出る
ボールを左に置けばロフトが寝て 高くふわっと出る
違うクラブを使えば 、そもそもロフトが違うので 自然と球の高さが変わる
つまり、「ロフト角」って聞くとクラブのスペックの話だけに感じますが、 構え方や選び方でもロフト角は変化する んです。
・転がしたいなら、ロフト少なめのクラブ(PWや9I)を使って、右足寄りに置いてコンパクトに
・止めたいなら、ロフト多めのクラブ(SWやLW)を使って、少し左寄りに構える
これだけで、アプローチの球筋がまるで別物になります。
次に大事なのが 振り方の要素 です。
ここで注目したいのは「スイングスピード」と「振り幅」。
スイングスピードが速ければ、球は勢いよく飛んで転がる
ゆっくり振れば、高さが出てふわっと落ちる
振り幅が大きければ、当然飛距離も伸びる
つまり、 同じクラブ・同じ構えでも、振り方次第で球筋は変えられる ということ。
たとえば「腰〜腰の高さで〜」と思っていても、
早く振り抜くのと、遅く振り抜くのでは、出玉の質が異なります。
個人的に一番おすすめなのは、振り幅毎に、早い・普通・遅いの3つの速度を作っておいて、それぞれの出玉の質を練習場で作ることです。
そして自分の距離基準、球質を作っておくことで、
ラウンド中の再現性がグッと上がります。
アプローチの球筋は、
ロフト角(クラブ+構え) × スイングスピード&振り幅 で、ほぼ決まります。
なんとなく打つのではなく、「どういう球を打ちたいか?」→「だからこのクラブと構えで、この振り方」というふうに“設計図”を持って打つと、寄る確率が一気に上がります。
「今日は寄らない日だな…」と感じる日は、感覚よりもこの“設計”を見直してみてください。
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