
こんにちは、ゴルフびとです。
今日はクラブを握らず、金沢の伝統工芸をじっくり巡った時の話をお届けします。
金沢といえば兼六園や金沢城が有名ですが、実はそれだけじゃないんです。鮮やかな色彩の「九谷焼」と、木の温かみを感じる「山中漆器」。
この2つを知っていると、旅の深みがグッと増します。
正直なところ、私も最初は「九谷焼=色が派手な器」というくらいの認識しかありませんでした。
でも実際に見てみると、その印象は一瞬で変わります。
九谷焼(くたにやき)は、石川県加賀市周辺で作られている陶磁器。
江戸時代前期に誕生し、加賀藩の分家・大聖寺藩領の九谷村で生まれたことからその名がつきました。
特徴はなんといっても 鮮やかな色彩
と 大胆で優美な紋様
。
赤・黄・緑・紫・紺青という「九谷五彩」が生み出す華やかさは、食卓を一瞬で彩ります。
技法にも秘密があります。釉薬をかけて焼いた後、その上に顔料で絵付けをして再度焼き付ける「上絵付け」。
800℃前後の低めの温度で焼成するため顔料の制約が少なく、多彩な色表現が可能なんです。
しかも、この上絵付けは九谷焼だけでなく有田焼でも用いられる技術ですが、九谷の方がより大胆で自由な絵柄が多い印象でした。
実際に購入した九谷焼
参考文献:
▶︎ 九谷焼|KOGEI JAPAN
▶︎ 九谷焼とは?
一方、山中漆器(やまなかしっき)は「静かな存在感」を放ちます。
山中温泉のある加賀市山中地区で約400年前に始まり、「木地の山中」と呼ばれるほど木地挽物(きじひきもの)の技術に優れています。
最大の特徴は 轆轤(ろくろ)を使った挽物技術
。
特に、木地の肌に極細の筋を入れる「加飾挽き」は山中漆器が最も得意とする技法で、薄挽きや縦木取りなども高い精度で仕上げられます。
また、茶道具の棗(なつめ)などに施される高蒔絵も有名です。
面白いのは、伝統を守るだけでなく、昭和30年代からは合成樹脂にウレタン塗装を施した「近代漆器」にも早くから取り組んだこと。
これにより耐久性の高い食器や給食用の器など、実用性の高い製品も全国に広まりました。
参考文献:
▶︎ 山中漆器|これいい
もし金沢旅行を計画しているなら、九谷焼と山中漆器は「買う」前にまず「見る」のが絶対おすすめです。
というのも、いいものが本当に多すぎて、最初から買い始めるとあっという間に荷物も予算もパンパンになります。
まずはじっくり見て回って、吟味した上で「これだ!」と思ったものを選ぶ方が、きっと満足度も高いはずです。
街中の店先にもたくさんの九谷焼や山中漆器が並んでいますが、美術館や体験施設もぜひ訪れてみてください。
例えば、 金沢市立中村記念美術館
では歴史的な名品を間近で鑑賞できますし、 ゆのくにの森
では九谷焼の絵付けや漆器の研ぎ出しといった体験も可能です。
旅行中に買ってしまうのもアリですが、「帰ってからも欲しい!」となる人も多いはず。
特に大皿やセット物は荷物になるため、オンライン購入が安心です。
九谷焼彩匠会 WebSHOP
11社の作家・工房の作品を一度に見られる公式サイト。
青郊窯 公式オンラインショップ(SEIKOU ONLINE)
伝統的な絵付けからモダンデザインまで、送料無料で展開。
陶らいふ
九谷焼専門の通販サイト。種類が多く、日常使いにも◎。
九谷焼いわたや
産地直送。贈り物向けの包装対応も充実。
山中塗公式オンラインストア
公式が運営する信頼感。暮らしに寄り添うデザイン多数。
茶道具からカトラリーまで、幅広いラインアップ。
意外と知られていませんが、九谷焼や山中漆器は ふるさと納税の返礼品
としても選べます。
楽天ふるさと納税ならポイント還元も受けられるので、実質的な負担を抑えて手に入れることも可能です。
【ふるさと納税】輪島塗花婿お箸と九谷焼豆皿セット
【ふるさと納税】山中漆器 ういの汁椀
九谷焼 は色と柄で印象が大きく変わります。華やかな五彩か、シンプルな染付か、自分の食卓に合うものをイメージして選ぶと失敗しません。
山中漆器 は手触りと口当たりが命。汁椀やカップは、手に持ったときの軽さとバランスを確認するのがおすすめです。なので、オンラインはあまり向かないかも...
金沢は、観光地としての魅力だけでなく、伝統工芸の宝庫でもあります。
九谷焼の鮮やかな色彩、山中漆器の繊細な木地技術。
その背景には、数百年にわたる職人の技と美意識が息づいています。
旅行中に直接手に取って感動し、帰ってからオンラインでお気に入りを探す。そんな楽しみ方こそが、現代ならではの「旅の続き」かもしれません。
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