
「エイジシュート」という言葉、聞いたことありますか?
これは 自分の年齢以下のスコアで18ホールを回ること を指します。たとえば70歳の人がスコア70以下でラウンドすれば、それがエイジシュート達成です。
数字だけ見ると、「うまいゴルファーならできそう」と思うかもしれません。ですが、実際に達成できる人はごくわずか。理由のひとつは技術ですが、もうひとつ大きなポイントは 体の維持 です。
日本の健康寿命(介護や医療に依存せず、自立して生活できる期間)は、男性で約72歳、女性で約75歳といわれています。
つまり、健康寿命ギリギリの年代でエイジシュートを狙うなら、70台前半のスコアで回らなければならない。これは相当ハードルが高いです。
▶︎ 健康寿命の令和4年値について|厚労省
さらに、多くのエイジシューターは70代後半〜80代前半。
この年齢で18ホールを歩き切り、スイングの再現性を保ち、かつスコアを70台前半〜半ばにまとめる…想像しただけでもすごさが伝わるはずです。
ゴルフは“散歩しながらのスポーツ”と思われがちですが、実際は 4〜5時間かけて10km近く歩く 競技です。
さらにスイングでは、下半身の安定性、体幹の回転力、そして瞬間的な筋力が必要。年齢を重ねればこれらは自然と衰えます。
にもかかわらず、エイジシュートを達成する人は日常的にトレーニングや健康管理を続け、現役さながらの動きを維持しているのです。
年齢を重ねると、どうしても集中力の持続やプレッシャーへの耐性も変わってきます。
特に「あと少しでエイジシュート達成」という場面は、若いころの優勝争いに匹敵するほどの緊張感があるはず。
このメンタルをコントロールし、最後まで冷静にプレーできる精神面もまた、長年の経験と日々の鍛錬の成果といえるでしょう。
エイジシュートのすごさは、単なるスコアの良さではありません。
70代後半や80代で18ホールを歩き切れる体力、安定したスイングを支える筋力、そして最後まで集中し続けられる精神力 。
このすべてを長年維持してきた証こそ、エイジシュートの本当の価値なのです。
▶︎ ラウンドを長く楽しむために、日々の健康管理を意識しましょう
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