科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

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2008.05.10
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連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは軍国主義と文部省の関係をよく理解していたようです。




日本人を狂信的な軍国主義者にしたと考え、
そのシステムを完全に廃止しました。

マッカーサーは文部省による教科書作成を廃止し、
出版社が自由に教科書を出版できるようにした。

また、地方の教育参加を強化し、
日本の教師や学者が学問の自由を取り戻し、
自由な発言と議論ができるように改善しました。

しかし、戦後60年あまり、
日本の教育はマッカーサーの意図とは
全く正反対のものになってしまっています。

半世紀以上前にマッカーサーが書いた軍国主義教育の記述は、
現代の教育問題を考えるカギとなると思われます。



歴史的な価値があると思われる
マッカーサー回顧録の一部を
ご紹介します。



軍国主義教育について(マッカーサー回顧録より)

日本に着いた時、
私は日本の教育システムについて深く憂慮していた。

日本の学校は中央集権システムで管理され、
地区の教育委員会とか教育責任者などは存在していなかった。

東京にある文部省がすべての科目の
標準教科書を全国に配布していたが、
こうした教科書は軍国主義と反米思想に満ち溢れ、
すべて東京が管理していた。

実際、占領軍が上陸するまで、

すべて政府の宣伝機関であり、
本来の役割よりも思想統制のために存在したと言ってもよいくらいだった。

自由な国民とは思想統制が無いときにのみ存在するのである。

私は直ぐに教科書が文部省の許可なしに出版できるようにした。
日本の出版社は初めて、競争原理に基づき、
教科書の作成と出版を自由にできるようになった。

どんな文章表現も強制しなかったが、
どの教科書も軍国主義と国粋主義思想を宣伝するような
文章を載せてはならなかった。

占領一年目にして、日本の子供たちは、
数世代のうち初めて、


私の記憶では、2億5千万以上の教科書が配布されたと思う。
しかし、検閲教科書がなくても、教師が検閲されていれば、
教育は価値のないものとなる。

私は日本の教師たちに完全な学問の自由を持ってほしかった。

私はこれを文部省に徹底的に指導した。


解雇、職務停止、追放された教師と
教育官僚が職務復帰できるように直ちに宣言すること。

人種、国籍、信条、政治思想、社会的地位を理由とする、
学生、教師、教育官僚に対する差別は一切禁止する。

学生、教師、教育官僚は政治、市民、宗教の自由を含め、
全く規制のない議論をするように奨励されねばならない」

と、私は彼らに直接話した。

新しい教育システムを導入後、
しばらくしてから調査したが、
結果は非常に満足すべきものであった。

日本の子供たちは全く新しい方向に関心をもっていた。
数年前まで軍国主義一色に塗りこめられた社会で、
今やほとんどの子供たちが専門職や一般の職業に興味を持つようになっていた。

数百人の統計のうち、
陸軍や海軍の軍人になりたいと希望する子供は
たった一人しかいなかった。
しかし、その子供はマッカーサー将軍になるのが夢だったので、
私は忠実な部下を一人得たことになる。

以上です。

マッカーサーの考えは、

私たちにとって「押しつけられたもの」でしょうか? 






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Last updated  2008.05.10 14:06:28
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押しつけ  
森の声  さん
>マッカーサーの考えは、
>私たちにとって「押しつけられたもの」でしょうか?

子どもに教育を押しつけたい人たちにとってはマッカーサーの考えは押しつけだったでしょうね。 (2008.05.10 18:39:19)

Re:押しつけ(05/10)  
科学寅  さん
森の声さん
>子どもに教育を押しつけたい人たちにとってはマッカーサーの考えは押しつけだったでしょうね。
-----

そうなんでしょうね。
従来からの日本の精神風土を是と見るか、疑問をもつかで違いますね。
(2008.05.11 08:10:12)

Re:マッカーサーの見た、日本の教育(05/10)  
忠武飛龍  さん
マッカーサーの押し付けに憤慨する人々は、自身が自分の子供たちに押し付けている。
自業自得ですね。

再見! (2008.05.12 10:00:54)

Re[1]:マッカーサーの見た、日本の教育(05/10)  
科学寅  さん
忠武飛龍さん
>マッカーサーの押し付けに憤慨する人々は、自身が自分の子供たちに押し付けている。
>自業自得ですね。


まさに!
>再見!
-----
(2008.05.13 05:04:11)

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日立風流物@ Re:数学と感情(05/20) 美しさだけではだめだぞ。広がりがないと…
科学寅 @ Re[1]:軽く考えよう。(02/14) 伊藤走さん コメントありがとうございます…
伊藤走@ Re:軽く考えよう。(02/14) 相澤さんいつもお世話になっております。…
ゆうSAIEN @ 英語が嫌いになるパターン(01/26) こんにちは(*^_^*) でもね、もしこれで、…
すがきょん@ Re[2]:人工知能に奪われない職業(10/11) >科学寅さん ありがとうございます。近い…
科学寅 @ Re[1]:人工知能に奪われない職業(10/11) すがきょんさん コメントありがとうござい…
すがきょん@ Re:人工知能に奪われない職業(10/11) 先日、先生の科学実験に小学校の親子行事…
科学寅 @ Re[1]:ダイエットの秘訣(09/29) ありがとうございます。 そうですねえ。 …

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