科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

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2008.05.21
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古山明男さんのブログ「変えよう日本の学校システム」

の中の

子どもたちが威圧されていること に全く同感いたします。

いつものsatomutaさんのご紹介です。
本当にありがとうございます。

以下、引用です。

教育でいちばん大事なことは、

子どもが取り繕わなくて済むことだと思う。

分からないことは分からないと言い、

木登りして落ちても叱られないと感じていることだと思う。

 普通の学校にこれが乏しい。

先生たちがあたりまえと思っている学校文化は、

子どもたちを威圧して成り立っていると思う。


 このことの実証的なデータをとりたいが、

学級内に入って観察はできないので、

私が述べるのは、学校外で子どもたちと接することからの推論である。


 とくに重要なのは、学校に入学しての、最初の2週間くらいである。

ここが決定的な時期である。

この間に、生徒への威圧が起こっていると思う。

 あの「生徒一同、起立!」」というような号令体質。


 教室で、なんとか座らせておこうとするための、

さまざまな精神的罰、はずかしめ。


 「生徒になめられないようにしよう」とする、

先生たちのさまざまな工夫。

一罰百戒をねらった叱責。


 これらが、教育機関を成り立たせるための最低線を超えてしまっていて、

子どもたちに無用の怯えや緊張をもたらしているのだと思う。


 もっとも手こずる子どもたちでも

おとなしくなるようにできているのだから、

気の弱い子どもたちには、大きなストレスになる。

このストレスは、先生からは見つけにくい。

学校では良い子にしていて、家に帰ってきたとき、

親に対するぐずりやわがままになるのである。

子ども本人も、その理由はわからないままやっている。

親も原因がよくわからないまま、手こずるのである。


 親戚、知人の子ども達が育つのをずいぶんと見たが、

例外なく、小学校に行くようになると、

大人の話に素直に耳を傾けなくなった。

揚げ足取りや茶々を入れるのが多くなる。

話を逸らせるのが多くなる。

強い刺激で振り回してもらうような遊びを好むようになる。

おおむね、子どもたちが騒々しくなる。


 こういうのは、恐怖があったり、威圧されてしまったときの、

二次的な症状だ。

荒れ、すさみの症状の一つだと思う。

 この状態の中で、単に、子どもを自由にしようとか、

のびのびさせようとすると、収拾のつかない状態になりやすい。

学級崩壊は、自由主義型の先生のほうが起こりやすいものである。


 二次的な症状が出て来たのを、

"元気な子どもたち"と捉えることが多いが、それは違う。


 子どもがほんとうに元気なときの特徴は、

一心不乱さと、天真爛漫さのようなものだ。


 安定した子どもは、事物だろうが、大人の話だろうが、

注意力のすべてを傾けてその中に入り込んでくるものだ。

そのときに学びがあるし、

その学びは人間全体に深く染みこんでいくものである。

テストで、期待された答えを出すのとは違う、

もっと深い学びである。

 天真爛漫さは、

いっさいの先入観がないときに現れる。

それは、権威、権力による圧力が痕跡を残していないということだ。

 小学校に適応できるようにするために、幼児教育が訓練的になる。

 中学校に適応できるようにするために、小学校教育が抑圧的になる。

 逆だと思う。


 適応しなければならないのは、

小学校や中学校の学校文化のほうだと思う。

その文化は、当たり前の空気になっていて、

先生たちが気付いていないと思う。


 その背景にはまた、

授業遂行が至上命令となっている官僚機構的学校がある。

学校は、教育学や子どもの研究をもとにして作られたのではない。

官僚機構が、国家や産業の発展のために訓練的な教育機関の法律を作り、

施設を建て、人を雇用して運営させているものなのである。

以上です。

昨年の「文字」は、「偽」でしたが、

この偽という字、良く見ると、

人の為にすると書きます。

自分の楽しみのため、自分の本当の意欲ではなく、

人に良く見せるため、よく評価されるために頑張るのも

偽なのだと思います。

ということで、学校は、偽を作っているんだなあって、

最近、教会の牧師さんから教えられたところです。

↓教師の科学観・教育観を問う問題の後半をアップしました。↓







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Last updated  2008.05.21 09:23:49
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同感です  
森の声  さん
>適応しなければならないのは、
>小学校や中学校の学校文化のほうだと思う。

全く同感です。 (2008.05.21 11:29:00)

私も同感です  
makitan22  さん
学校には古い体質がたくさん残っています。
学校でしか通じない「常識」も。
そこにいるとマヒしてしまう感覚も。

学校の文化を問い直していくことは
そこにいるものがまずしていくべき事だと思います。

でも、

読んでいると

とても悲しい気持になります。

どんなに頑張っても、矛先を向けられる…



つながりたいのに…

一生懸命子どもと向き合いながら

やっている先生もいますよ。

「今の学校は」
「今の先生は」

そうくくられるたびに

「今の子どもは」って

絶対言っちゃいけないなって思います。

傾向はあったとしても

組織を作っているのは一人ひとりの個人です。


つながりあっていくことが



(2008.05.21 19:02:40)

また取り上げて下さりどうもありがとうございます。  
satomuta  さん
またまた取り上げて下さって本当にどうもありがとうございます。

>小学校に適応できるようにするために、幼児教育が訓練的になる。

 逆だと思う。

私も逆だと思うのですが、ここのところを、どうも私の息子の担任も、保育園がちゃんと躾をしていないから、入学してきた子から小学校の先生の言う事を舐めて聞かない子に育っているんだ!って言ってきたので、「それは逆じゃないのでしょうか?私もここの保育園知っていますが、小学校に行って適応出来るようにと、しっかり怒鳴られながら厳しく躾けられていましたよ。そうやってしっかり保育園から躾けられた子たちほど、学校の先生の言う事を素直に聞いてません。
むしろ、全く集団での躾らしい躾をして来なかった私の息子ほど、今はよく言う事を聞くでしょう?実際、最初入学する前は、集団の中でどう振舞っていいのかわからず、ここの先生方から多動症だと言われた子です。そんな子が今では集団の中でどうやって振舞えばいいのかがよくわかり、一番素直に先生に言う事を聞く子になって、保育園小学校としっかり躾けられて来たはずの子が、どんどんどんなに先生が怒鳴ろうと聞かなくなっているでしょう?」って言ったら初めてやっと、今の子どもたちがしっかり怒鳴られ慣れして聞かなくなっているんだと言う事に気づく始末なんです。

システムがまた悪いですね。特に今の学校のシステムは子どもがまともに育つシステムじゃありませんよね。

先生方自体が、そのシステムを否定する先生なんてなかなかいませんよね。そんな先生たちが学校を変えれるわけなんてないんです。

親が教育行政にどんどんそれを言っていかないと、学校は決して変わらないと思うのです。

http://educa.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a10b.html (2008.05.21 23:08:35)

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日立風流物@ Re:数学と感情(05/20) 美しさだけではだめだぞ。広がりがないと…
科学寅 @ Re[1]:軽く考えよう。(02/14) 伊藤走さん コメントありがとうございます…
伊藤走@ Re:軽く考えよう。(02/14) 相澤さんいつもお世話になっております。…
ゆうSAIEN @ 英語が嫌いになるパターン(01/26) こんにちは(*^_^*) でもね、もしこれで、…
すがきょん@ Re[2]:人工知能に奪われない職業(10/11) >科学寅さん ありがとうございます。近い…
科学寅 @ Re[1]:人工知能に奪われない職業(10/11) すがきょんさん コメントありがとうござい…
すがきょん@ Re:人工知能に奪われない職業(10/11) 先日、先生の科学実験に小学校の親子行事…
科学寅 @ Re[1]:ダイエットの秘訣(09/29) ありがとうございます。 そうですねえ。 …

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