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大学時代、私は大阪に住んでいたんですが、よくバスと電車を利用しました。
私が住んでいたあたりは学生が多かったので、特にバスはいつも学生であふれていました。
で、大学に入学してすぐに、バスに乗っていると面白いことに気づきました。
それは、降りるときに皆、運転手に「ありがとうございました。」と言ってから降りるんです。
バスに乗せて目的地まで連れて行ってくれてありがとう、という意味なんですが、私は当時からひねくれていましたから(笑)、素直に「ありがとう」とは言えませんでした。
運賃を払っているんだから当然だろう、みたいに思っていたわけです。
でも、今になって思えば、ありがとうという思い、大切な気がします。
それは、自分がしてくれたことに対して、素直に「有難い」と思う気持ちです。
たまたま現代では、社会構造の中に金銭を支払うというシステムが存在していますが、それとは別のところで、何かの行為を自分にしてくれたことに対する感謝の気持ちというのが、自然と湧きおこってくるときがあります。
最近、少しそれがわかるようになってきました。
よく、お年寄りなんかは、素直に「ありがとう」と言われる方が多い気がします。
年をとると若い人に気を使うというところもあるのかもしれませんけど、それとは別の所で人が本来持っている素直な気持ちが年をとることでよみがえってくるのではないかなと思ったりします。
「ありがとう」という気持ち、大切にしたいなと思います。