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前回の続きです。山頂で鍵盤ハーモニカを吹いている女性がいたので、つられて私もケーナを吹きました。人が集まってきたのはいいのですが、何しろ厳冬期、指は真っ赤になって、まったく回らない。唇がこわばって、途中でケーナをぶん投げたいくらい、音が出ませんでした。いつもなら雪面にケーナを置いて撮影するのですが、斜面で奈落の底まで転がっていきそうなので、こんな写真だけ。奥は南アルプス、手前中央は中岳、右の鋭鋒が宝剣岳。八ヶ岳。左端は北横岳、右寄りに赤岳、右端は編笠山のはず。宝剣岳。無雪期には登っているけど、積雪期は私には無理かな。宝剣岳の右奥が空木岳だと思います。宝剣岳。登っている人はいます。ここまで戻ってきて、急に伊那前岳方面の稜線に行ってみたくなりました。多分、12時55分のロープウェイには間に合わなくて、でもまっすぐ下ると、その次の1時55分のロープウェイまでは時間が余るな、という計算もありました(実は登山者が多いので臨時便が随時出ていたのですが、それは知りませんでした)このピークはすぐ近くだし、行ってみることにしました。でも、目の前の山は、伊那前岳と思ったら、その手前の無名ピークてした。ここで引き返しました。眼下に千畳敷が見えます。中央が中岳、右奥が木曾駒ケ岳。中央アルプスって、南北アルプスと違って、主稜線が1本しかありません。宝剣岳の左奥が主稜線のはずです。幹に伸びている稜線の先端が「サギタルの頭」でしょうか?乗越浄土から千畳敷に向けて八丁坂を急降下。登りは無雪期より時間がかかりますが、逆に下りは超高速です。八丁坂の左手(下山時、往路は右手)の尖峰ロープウェイ駅に到着して、下ってきた八丁坂を撮影。ロープウェイ駅から乗越浄土まで、登りは52~3分かかりましたが、下りは28分で到着。八丁坂のアップです。千畳敷標高2612m。累積標高差は500mにも満たなかったですが、結構ハードでした。思うように音可出なかった山頂での1曲だけでは吹き足りないので、下山後追加練習して帰りました。中央道駒ヶ根インターの高速バスのバス停にて。夕焼けに染まる南アルプス。仙丈ケ岳だと思います。というわけで、今年最後の投稿になります。皆様良いお年をお迎えください。
2025.12.31
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昨日12月28日、木曽駒ケ岳に登ってきました。10年前の2016年2月に一度アタックしたことがあるのですが、吹雪で視界がなく、途中撤退になってしまいました。それ以来10年ぶり(この間に無雪期には一度登っていますが)のリベンジです。前日午後に高速バスで駒ヶ根へ。駒ヶ根市内で宿泊して、朝、駒ヶ根駅からバスでしらび平へ。途中、車で来る人は駒ヶ根インターチェンジすぐ近くの菅の台バスセンターに大規模な駐車場があるので、そこから乗ってくるのですが(ロープウェイ山麓駅のあるしらび平は通年一般車乗入れ不可なので、必ずバスに乗り換える必要あり)この日の始発バスは菅の台バスセンターに着く前に満員になってしまい、菅の台バスセンターで待っていた人(100人は優に超えていました)は一人も始発バスには乗れませんでした。その後臨時増発バスは出たみたいですが、ロープウェイの始発までには増発バスは到着しませんでした。なので、この日は車で来るより公共交通機関で来る方が正解でした。いつもそうなのかは分かりませんが。山頂駅(千畳敷駅)に到着。9時15分頃に着いたのですが、色々あって出発は9時40分から45分頃。木曽駒ケ岳への登り。登山者の行列です。自分もその行列に加わるわけです。ロープウェイ千畳敷駅と、併設のホテル全景八丁坂の登り。急登です。無雪期は登山道がジグザグなので、斜度は多少緩いですが、積雪期は稜線手前のわずかな部分を除いて直登なので、結構な斜度です。ただ、10年前、吹雪の中撤退した時も、この急登は登り切っています。その時は吹雪で視界がなかったのですが、左右の絶壁のおかげで、視界がほとんどなくても迷いようかありませんでした。左右は切り立った岩肌で、その間の谷間を登っていきます。左側の岩肌。八丁坂の急登を登り切って、乗越浄土に到着。なんだか、ここから先に足を踏み入れたら、冥界に行っちゃいそうな名前ですが、山は信仰の対象でもあったので、こういう名前は結構あちこちの山にあります。乗越浄土から先は、一挙に平坦な雪原になります。そして、10年前はここで撤退しました。八丁坂の急登は、きついけど視界がなくても迷いません。しかし、ここから先は吹雪で視界がないと、どこに向かったら山頂に着くのか、見当もつかないので。今日は、この天気なので迷うはずもなく、ルンルンの雪原歩き。中岳を超えて、木曽駒山頂は目と鼻の先・・・・と思いきや、ここで登山道はいったん下って登り返し。伊那前岳方面の稜線と、その背後に南アルプス。右には富士山も見えます。伊那前岳方面の稜線のアップ。宝剣岳。木曾駒への最後の登り。ここがきつかった。10年前冬季に一度敗退した後、無雪期(9月)に一度登っているのですが、千畳敷から300mちょっと(中岳からの登り返しを含めて累積標高差400m)しかなく、無雪期は体力的には全然キツい山ではありません。しかし、この山に限らずですが、積雪期は同じ山でも5割増しくらいきついし、登りの所要時間もかかるのです。木曾駒ケ岳の山頂に到着。9時40分か45分頃ロープウェイ駅を出発して、山頂着は11時22分でした。所要1時間40分前後。乗鞍岳北アルプス南部の山々。槍穂高連峰が見えます。御嶽山。エビの尻尾神社、いや、駒ケ岳神社の鳥居の前で撮影。以下次回にづきます。
2025.12.29
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小野田紀美@岡山@onoda_kimi·Oct 3, 2023日本の「領土・主権」を考える北方領土・竹島・尖閣諸島パネル展が、10月9日〜10月15日に川口総合文化センターで開かれます。埼玉県では初開催!入場無料ですのでぜひ皆様で足をお運びくださいませ。日本帝国民@danldgSGjz19470·Oct 3, 2023小野田議員。貴方は自民党と主権者たる国民と、どちらに忠誠を誓っていますか?小野田紀美@岡山@onoda_kimi·Oct 3, 2023?私が忠誠を誓っているのは日本という国にです。党でも国民でも政府でもありません。日本帝国民@danldgSGjz19470·Oct 3, 2023お急ぎの中、返信ありがとうございます。国家=日本国民で理解していいんですか?小野田紀美@岡山@onoda_kimi·Oct 3, 2023国民でもありません、って書いてますよ。リプ読んでください。それが全てです。日本帝国民@danldgSGjz19470·Oct 3, 2023夜分遅く失礼します。リプを何度も読みましたが理解出来ません。一般的に国が成立するには、1国民、2主権、3領域がありますが小野田議員が仰る日本という国には国民はいるのですか?服務の宣誓に署名した時から国民に忠誠を誓いました。今でもそうです。国民でも…訂正してもらえますか?小野田紀美@岡山@onoda_kimi国の成立要件など一般的な話はしていません。私は卑弥呼の時代から歴史を刻んできた我が国そのものに忠誠を誓っています。国民にではありません。これ以上申し上げる事はありません。以上です。小野田紀美@岡山@onoda_kimi·Oct 6, 2023あああぁそんな感じもあります。国を形なすものって人間だけじゃいんですよね。この国に息づくもの、太陽、風、水、植物、動物、文化とかも、数えきれず過去から未来から全て。私にとってはそういうものを含んだのが尽くすべき「国」という感覚、という言い方もできる気がします。---やり取りの相手が、「国家=日本国民で理解していいんですか?」と助け舟を出しているにもかかわらず、それを撥ね退けるように、3回にわたって「国民に忠誠を誓わない」と繰り返しているので、本気の本気でそう思っていることがうかがえます。2年前のやり取りが今頃取り沙汰されているのはどういうわけかは知りませんが、少なくとも民主制度下で政治家が公言する内容としては不適格と考えざるを得ません。「国を形なすものって人間だけじゃいんですよね。この国に息づくもの、太陽、風、水、植物、動物、文化とかも、数えきれず過去から未来から全て。私にとってはそういうものを含んだのが尽くすべき「国」という感覚」とあります。もちろん、太陽、風、水、植物、動物、文化が日本にとって(別に日本に限ったことではなく、どこの国にとっても同じと思いますが)とても重要である、というのは私も同意するところです。しかし、「忠誠を尽くす」の対象としてはどうでしょうか?少なくとも「太陽に忠誠を誓う」「風に忠誠を誓う」と言われても「はあ???」と思わざるを得ません。忠誠の意味を調べると「君主・主君・主人に仕える、また、属する国・団体に対する、いちずな真心。」とあります。要するに、人か、人の作った社会組織を対象にするものが「忠誠」であって、自然物は忠誠の対象ではありません。もちろん「太陽、風、水、植物、動物、文化」は国の風土を形成する重要な構成要素ではあるけれど、それだけで国が成立することは絶対ありません。住民(国民)がいて初めて国が存立しえます。「太陽、風、水、植物、動物、文化」が大事だというのは、「忠誠」とは別の用語で表現すべきことです。もちろん、「忠誠」という言葉自体を拒否して、誰かに忠誠なんか尽くさない、という価値観なら理解できます。「私は奴隷じゃない、専制君主の臣下でもないんだから、忠誠なんて求められる道理はない」ということなら、それはまったく正しい。しかし、それなら「国にも忠誠は誓わない」となるはずです。「国には忠誠を誓う」といっている時点で、そのような価値観に基づく発言ではないことは一目瞭然です。「忠誠を誓う」価値観を是としておきながら、「国には忠誠を誓うけど国民には誓わない」というのは、唯我独尊の極みです。自分だけが「国」の定義の決定権を持ち、それにだけ忠誠を誓う、「国のためなら国民などどうでもよい」は言いすぎだとしても「国民より国の方が大事だ」と実質的には言っているわけです。それを、一介の市民が言うのは勝手ですが、このような人物が大臣となる政権には恐ろしさを感じます。せめて、あなた個人の感覚のみに押しとどめ、その価値観を他人に強制しないでくれというしかありませんが。そして、もう一つ、「卑弥呼の時代から歴史を刻んできた我が国」だそうですが、邪馬台国の存在は中国の「魏志倭人伝」に記録されているのみで、日本にはその存在に関する記録は残っていません。もちろん、実在したことは間違いないでしょうが、神武天皇から始まる2685年の歴史とは相反するものとなります。卑弥呼から始まる歴史を正しいとされる、つまり神武天皇から始まる歴史は正しくない(歴史ではなく神話に過ぎない)と認めるのなら、その認識に関しては正しいものと私も思いますげね。
2025.12.27
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共産党、職員の「労働者性」を正式に認める 不当解雇めぐる“カジュアル除名”訴訟で方針転換日本共産党から除籍された元福岡県委員会職員で作家・漫画評論家の神谷貴行氏が、不当解雇だとして地位確認などを求めている訴訟で、第5回口頭弁論が開かれた。被告である共産党側が、神谷氏について「労働基準法が適用されることを否定しない」と準備書面に明記し、労働基準法上・労働契約法上・労働組合法上の「労働者」であることを、正面から認めたことを明らかにした。~2024年8月、県委員会は神谷氏の除籍を決定。これに伴い、党職員としての地位も失った。この除籍と解雇について、神谷氏側は「本来なら『除名』の手続きが必要なのに、簡易な除籍の手続きで処分を済ませた『カジュアル除名』であり、実体的にも手続き的にも無効だ」と主張。さらに、除籍の真の理由は「党執行部と異なる意見を述べたこと」にあると指摘している。労働者性を明確に認めるこれまでの裁判で共産党側は、神谷氏ら党職員について「一般私企業のサラリーマンとは違う、職業的専従活動家」などと位置づけ、労働者性を曖昧にしてきた経緯がある。しかし、原告側は第3準備書面等で神谷氏の労働者性を肯定するのか否定するのか、共産党側に対して明確な回答を求めており、今回ようやく「労働法の適用を前提とする」立場を認めさせた形だ。会見で神谷氏は、「党は、利潤追求する一般企業のサラリーマンと党職員の性質は違うと言うが、利潤追求をしないというのは、NPO職員や社会福祉法人の保育士にもそのまま当てはまる。だからといって彼らが労働者ではないとは言えないはずだ」と指摘。~---神谷氏の除籍については以前にも記事を書いたことがあります。神谷氏と共同歩調をとる松竹氏も、除名撤回を求めて裁判を行っています。私も松竹氏の除名にはがっかりした人間の一人ですが、裁判で勝ち目があるかどうかというと、正直厳しいのではないかという気がします。松竹氏は、除名当時は共産党と雇用関係にあったわけではないので、「解雇無効」の争いとは性質が違うからです。しかし、神谷氏の裁判は違います。共産党は当初党職員を「一般私企業のサラリーマンとは違う、職業的専従活動家」だと主張して解雇を正当化していたようです。もちろん政党職員が「一般私企業のサラリーマンとは違う」のはそのとおりです。でも、営利企業のサラリーマンとは違う=労働者ではない、などという図式が成り立つはずもありません。まさしく神谷氏が指摘するとおり、NPO職員や社福法人の職員は、利潤追求の一般企業のサラリーマンではないけれど、労働者であることに変わりはないし、労基法の適用を受けます。公務員もそうです。「一般私企業のサラリーマンとは違う」から労基法の適用は受けない、なんて理屈は滅茶苦茶なもので、そんな理屈が通るわけがありません。ましてや、労働者の権利を守ることを党是とする政党なのですから。なので、遅ればせながら、共産党自身がその誤りを認めて労基法の適用を受けることを認めたことは、喜ばしいことです(あまりに遅かったけど)。ただ、そこまで認めたなら、当然この解雇が労基法に反していたことも認めるべきだし、解雇が誤りであったことも認めるべきではないのか、と私は思います。残念ながらそうはならないような気はします。一方で裁判の帰趨については、共産党側が党職員を労基法の適用を受ける労働者と認めた以上、神谷さんが勝訴できる可能性がある(比較的高い)のではないかと期待しています。
2025.12.24
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首相官邸筋「核持つべきだ」 安保担当、非公式取材で高市政権で安全保障政策を担当する官邸筋は18日、「私は核を持つべきだと思っている」と官邸で記者団に述べ、日本の核兵器保有が必要だとの認識を示した。発言はオフレコを前提にした記者団の非公式取材を受けた際に出た。同時に、現実的ではないとの見方にも言及した。核保有発言は、唯一の戦争被爆国として「核兵器のない世界」の実現に取り組む政府の立場を著しく逸脱するもので、国内外で反発を招く可能性がある。高市政権は日本が平和国家として堅持してきた「非核三原則」の見直しなど、安保政策の大規模な転換を検討している。非公式取材で記者団から核保有に対する考えを問われ、官邸筋は核保有が必要だとした上で「最終的に頼れるのは自分たちだ」と説明した。一方「コンビニで買ってくるみたいにすぐにできる話ではない」とも話した。核保有は、核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」とした国是である非核三原則との整合性も問われる。官邸筋は三原則見直しについて「高市早苗首相とは話していない」と述べた。国論を二分する課題だとも指摘した。---こんな政権ですから、いずれこういう類の発言が飛び出すんだろうなとは思っていましたが、とんでもない発言と言わざるを得ません。例によってヤフコメなどには擁護論に満ち溢れていますが、そもそも「安全保障政策を担当する官邸筋」が、オフレコだろうが何だろうが、言って良いことと悪いことの区別がつかないのかとびっくりです。官邸筋というのはそもそも誰か、通例は内閣官房副長官を指すようです。議論は自由だとか、タブーを作るな、などと叫んでいる人もいますが、あえて言います、内閣官房副長官に、内閣の政策、方針と離れた「言論の自由」など存在するはずがありません。それは、別の例で想像すれば容易に分かることです。今の自民党政権の下で「個人の見解としては、日米安保なんか破棄すべきだ」という官房副長官(でも大臣でもいいですが、政権の中枢メンバー)が発言する「自由」があると思いますか?言ったら大騒ぎになって辞任に追い込まれるのは明らかです。もちろん、私個人としては日米安保は将来的に解消すべきと思っているわけですが、個人の主義主張がどうこうという問題ではありません。大臣とか官房副長官といった政権の中枢にいる人間は、自分が言ったことが政策の一部になる(可能性がある)のだから、政権の方針、政策と異なる「言論の自由」はないのです。少なくとも表向きは、高市政権は非核三原則を見直すとは言っていない(「持ち込まず」の緩和を検討しているとの観測もありますが、今のところは「持たず」「作らず」を破ろうとはしていないようです)のに、それと正反対のことを言うのは、政権中枢にいる人間のやるべきこととは思えません。しかも、結局は、「持つべきだと思うが実際には困難」と言ったというオチです。鉄の意志と計算に基づいて発言したのではなく、出来ないと自分で分かっていながら、その場の勢いと気分で発言した、というだけではないのか。こんな重大な発言をそんなノリで口にしてしまうような人間に、政権幹部が務まるのか、と思います。さて、もちろん私は、日本が核兵器を持つことなど、あってはならないと考えているわけですが、そもそもこの「官邸筋」が図らずも認めたように、日本が核兵器を持つことは実際には不可能です。端的に、日本は核拡散防止条約の加盟国です。核兵器を保有することは、条約によって禁止されています。そして、国内法的にも、原子力基本法によって、原子力を武器として使うこと禁止しています。では、核拡散防止条約から脱退して原子力基本法を改正すればよいのか?そのように、核拡散防止条約から脱退して核兵器を開発した国に、北朝鮮があります(それ以外の核拡散防止条約非加盟の核兵器保有国、つまりインド・パキスタン・イスラエルは最初から核拡散防止条約に非加盟で、途中で脱退したわけではありません)。その北朝鮮を、日本を含む国際社会がどれほどの非難を浴びせて、経済制裁を加えてきたか、覚えていませんか?そのことだけが理由ではないにしても、核兵器保有と裏腹に北朝鮮がどれほど貧しく、自由にない国かも、知らない人はいないでしょう。日本も、北朝鮮と同じような国になりたい、ということでしょうか。世界の孤児となって、国民は貧困に苦しみ、でも核兵器は持って世界に誇示できる、そんな国になることが幸せでしょうか。また、日本が核兵器を持てば、もはや北朝鮮の核保有を批判できる道義的根拠も失われますし、当然韓国も核保有しようとするでしょう。台湾もです。そうなれば、インドネシア、オーストラリアも持つかもしれません。また、原発導入計画のあるタイやベトナムも、ということになるかもしれません。核兵器を持てば安心だ(私はそんな感覚は持ち合わせていませんが)という主観的安心感と引き換えに、周辺国も核保有国ばっかり、という現実としての安全保障環境の劣悪化を招くことは確実です。他にも日本が核兵器を持つことが現実的でない理由は様々ありますが、要するに日本が核兵器を持つことは、極めて割に合わないし、国際秩序の壊滅的な激変を招くので、日本にとってまったく得にならないということに尽きます。件の「政府筋」氏の発言の全文が報じられているわけではないので、全体として何を言ったかは分かりませんが、報じられている限りでは、「核を保有することは困難」という現実認識だけは同意しますが、その理由が、「政治的な体力が必要で国が二分する議論になる」とか、国内の政治的都合しか報じられていません。言っていないのか、言ったのに報じられていないのかは分かりませんが、なんとなく、国内の政治的都合しか念頭に置かずに発言したとしか(核拡散防止条約のことまで考えれば、そもそもこんな発言をするはずがないので)思えません。すべて内向きの政治的都合しか考えていない、多分高市首相の存立危機事態を巡る失言と同根なのでしょう。
2025.12.19
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「信頼の根拠として悪用されている可能性が」自民府議が国保逃れの不正に維新議員の関与疑惑を指摘…ネットは「事実なら大爆弾」と騒然大阪府議会で自民党の占部府議が、国民健康保険を巡り大阪維新の会の議員の関与が取り沙汰される“ある疑惑”を追及し、波紋が広がっている。占部氏は~ある広告の画面を提示。「通常、個人事業主や企業に属さない方は国民健康保険に加入していますが、この広告にあるように一定の所得以上の方が最低額の社会保険に加入してその費用を抑える手口があるようです」と、保険料を安くする手口が横行している状況を紹介。その手法は、「一般社団法人の理事に少額報酬を支払い、社会保険加入資格を得させる実質的な制度の悪用」だといい、「保険料を下げたい、厚生年金に入りたいフリーランスを集め、法人が理事報酬や取り分、法人負担の保険料を協力金などの名目で徴収」することで、最低額の社会保険に加入させる仕組みだという。~保険制度の「脱法的運用」と指摘。弁護士からも”グレーまたは違法”の可能性が示されているというが、ネット上には多数の同様の手口の広告や法人が存在するという。占部氏は、社会保険料の負担減を公約に掲げる日本維新の会代表吉村知事に、同手法についての所見と、与党として今後の制度の規制への働きかけについて質問した。~同手法が横行していることを知ったきっかけとして、同手法の勧誘を受けた人物からの相談をあげる占部氏。相談者が「違法ではないか?」と尋ねたところ、勧誘者は「維新の会の議員も多く利用しているので問題ない」と説明をしたという。占部氏は、維新が「信頼の根拠として悪用されている可能性がある」と指摘し、利用されているのが事実でなければ「注意喚起が必要」と助言した。勧誘者が示した法人の登記簿によると、法人の代表理事は「維新の会の衆議院議員の元公設秘書であり、県議選の公認候補者」だといい「理事が660名もいるその法人の中には、維新の会の議員と同姓同名の方も複数おられました」と指摘。~---こんな手口が実際に存在すること、私は一連の騒動が話題になるまで知りませんでした。思い返せば、私の父は零細企業を自営していたので、私も大学を出るまでは国保の扶養家族でした。国保の医療費自己負担は、3X年前すでに3割でした。いや、調べたところそれ以前からずっと3割で、その前は5割だった時代があるようです。一方、社会保険は、私が社会人になった当時はまだ1割負担でした。だから、就職して、何かの時に医者にかかったら、医療費が学生のときより安くなっていて、驚いた記憶があります。その後いまの職に転職した当時(健康保険組合から共済組合)も、まだ1割負担でした。その後すぐ2割負担になり、3割負担となって国保と差がなくなって現在に至っていますけど。ただし、今、社保が国保に対してどれだけお得かというと、いささか疑問です。今、社会保険の保険料は都道府県によって料額表が異なりますが、東京都の場合はこちらのようになります。一方、国保料は自治体によって異なりますが、例えば東京都新宿区の場合だとこのようになります。そして、国民年金保険料は収入に関わらず定額で月17,510円です。払うべき保険料の総額は、所得によっても変わりますが、健康保険料は国保より社保の方が若干安そうです。しかし、年金保険料は最低ラインの所得なら厚生年金の方が安いですが、国民年金保険料が定額なので、所得が上がれば圧倒的に厚生年金の方が保険料は高くなります(もちろんその分将来貰える年金額は国民年金よりずっと多いですが)。従って、両者を比較した場合、社会保険の方が「安上がり」とは必ずしも言えません。もちろん、実際には社保+厚生年金の保険料は、半額が使用者負担で、本人負担は半額です。従って、制度本来の趣旨に基づく通常の加入者なら、本人負担分は社保+厚生年金の方がかなり安上がり(よほどの高所得者でなければ)でしょう。しかし、この件のようなダミー社会保険の場合、その社団法人が保険料の使用者負担分を負担するはずがありません。なので使用者負担分も本人に請求される可能性が高いものと思います。そうすると、このやり方はあまり安上がりにはなりません。実際の所得を反映した、正しい標準報酬月額で保険料を算定すれば、ですが。引用記事に「一定の所得以上の方が最低額の社会保険に加入して」とあるとおり、実際の収入より低い標準報酬月額で保険料を算定する前提でなければ、こんなやり方をする意味はありません。国民健康保険の場合、保険料は独自に計算しているわけでははなく、課税データに基づいて算定されています。これをごまかすのは脱税をするしかありません。何らかのかたちて収入を過少に申告するか経費を過大に申告するか、確定申告には挙証資料を添付しなければならず、当然税務署は申告内容をチェックするので、バレる可能性があります。バレれば、刑事罰だけでも10年以下の懲役と1000万円以下の罰金があります。もちろん、他に追徴金や重加算税等も待っています。一方、雇用者の標準報酬月額は、基本的に算定基礎届を出すだけです。届に記載した毎月の報酬金額が正しいかどうかを証明する賃金台帳等の挙証資料の添付も、通常は求められません。ウソがばれれば罰則はありますが、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金なので、脱税に比べれば罰則も軽い。つまり、不正がバレた時のリスクも、不正がバレるリスクも、脱税に比べればずっと小さい。いや、そもそも給料は払っていないので、最低の標準報酬月額は外形上は事実ということも可能なのかもしれません(判例や法令解釈がどうなっているか知らないので、「かも」としか言えませんが)。結局、被保険者になる資格がない者を被保険者にした以外に不正はなしとなる可能性もあり、罰則が適用できるかどうかも分かりません。バレても、「被保険者の資格が喪失する」以外にペナルティがない可能性もあります。法の盲点を突いた、悪質だけど罪には問えないやり口なのかもしれません。頭が良くて、実に悪辣で、ご立派なことです。そんなことをやっている維新の議員が何人もいるとしたら、「身を切る改革」とやらは自分の身を切るという意味ではなく他人の身を切って自分が得をする改革という意味なのだろうと考えるしかありません。
2025.12.16
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日中両国の「貿易依存度」を最新データから読み解く 中国の輸出入における日本の存在感が薄れる一方で、日本の中国依存は依然として高水準1~10月における中国の貿易統計(人民元ベース)をみると、日本の輸出順位は4位で全体の4%に過ぎない。1位は米国、2位は香港、3位はベトナムといった順位である。香港の順位が高いが、香港は中継地だ。2024年における香港の中継貿易統計を見ると、最大の再輸出先は中国で59%を占めるが、2位は米国、以下ベトナム、インド、台湾、UAEと続き、日本は7番目である。~輸入についても同様のデータを調べてみると、2025年1~10月における日本の輸入順位は台湾(9%)、韓国(6%)についで3位で全体の6%を占める。~そうした中で、中国における日本の経済的な重要性は低下し続けている。~日本側の統計についても調べてみると、2025年上半期における中国への輸出比率は17%で、米国の19%には及ばない。しかし、中国の日本への輸出比率が4%に過ぎない点と比較すれば、日本の中国依存は充分大きい。~一方、輸入については、中国からの輸入比率は23%に達しており、2位の米国は11%に過ぎない。地域の括りで比べても、ASEANは16%、EU、中東は11%。2002年から2024年まで、23年間、中国が1位を維持している。この数字を見る限り、日本の輸入は構造的に中国に大きく依存していることがわかる。~金額にかかわらず、中国からの輸入依存度が高いものを挙げると、まずレアアース・レアメタル~そのほか、化学肥料ではリン酸アンモニウム、尿素肥料、薬品原料では、セファロスポリン系をはじめとした抗生物質、降圧剤~などの中国輸入比率が高い。他国からの代替の難しいものが多く、代替できたとしても、輸入価格の上昇は避けられない。日中関係の悪化がさらに進み、貿易分野にまで広がってしまえば、日本経済の各所に思わぬ影響が及びかねない。(以下略)---中国と縁を切れとか、日本企業を中国から引上げさせろとか言っちゃう人もいるのですが、GDPで日本の4.5倍もある隣国と縁を切って、経済的に決定的な影響がなくて済むはずがありません。中国にとっての対日貿易は輸出の4%、輸入の6%を占めるに過ぎないのに対して、日本にとっての対中貿易は、輸出の17%、輸入の23%を占めています。このほかに香港との貿易が、実質的には多くが対中貿易の迂回ルートになっています。香港から日本への輸入は極めて小さく、輸出は日本の輸出額の4%を占めています。これを含めれば日本の輸出の2割以上を対中貿易が占めていることになります。これ以外に、インバウンドの中国からの観光客の落とすお金も、2024年は2兆4千億円と試算されており、これは輸出額の1割相当程度になります。つまり、中国と手切れになったら、もちろん中国も無傷ではないけれど、中国が受ける経済的打撃より日本が受ける打撃の方が4~5倍は大きいのは確実です。しかも、輸入が止まれば、レアアースの輸入も止まることによって、電子機器類等の製造にも大きな影響が生じます。これを具体的な金額にすると、統計によれば中国+香港への輸出総額が22~23兆円、輸入は24兆円以上になります。これが消えたらどういうことになるか。2020年コロナ騒動の年、前年の2019年に対して円ベースの名目GDPは約18兆円減りました。2009年リーマンショックの大不況の際は、前年に対して同じく33兆円減っています。しかも、単純に中国への輸出が消滅した金額だけの計算では済まず、実際には、レアアースの輸入途絶など、単純な輸入金額以上の波及効果を及ぼすことは確実です。それも含めれば、リーマンショックを超える事態になることはほぼ確実です。というところまでは、この記事から類推てきますが、他のデータによって、波及効果まで補足することができます。独立行政法人経済産業研究所の試算では、2021年のデータに基づいて、日中貿易の90%が途絶した場合の影響は、日本の実質GDPは数ヶ月から1年という短期的なスパンで約7%減少、数年単位の中長期では、このGDPへの負の影響は2.7%ほどに低減していく、と試算しています。リーマンショック時の名目GDPの減少額(円ベース)を前述しましたが、この時の日本の実質経済成長率は、2008年△3.6%、2009年△2.4%、2年間の合計では△5.9%になります。コロナの2020年も△3.9%です。そこから類推すれば、単年度で△7%というマイナス成長はリーマンショックを超える事態であることは明らかです。数年単位では影響が△2.7%に「低減」というのも、リーマンショックと比較したらどうでししょうか。リーマンショック時は2008~9年の2年間はマイナス成長ですが、その後4年間はプラス成長であり、2008~2013年の6年間トータルでは経済成長率は0.9%と、ギリギリながらプラス成長です。従って、数年単位で△2.7%という経済成長率も、リーマンショックをはるかに超える事態ということができます。あの当時、仕事を失ってもまともな正規雇用で就ける職はなく、福祉事務所には相談者があふれたと聞きます。あの1年間の辛さは、骨の髄まで身に染みると、知人の福祉事務所関係者が述懐していました。あの年の再来、と考えただけで身の毛もよだつ、と。自称「愛国者」が留飲を下げることと引き換えに、そのような破滅的な大恐慌を引き起こすとしたら、冗談ではありません。
2025.12.13
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「元祖スパイ防止法推進」旧統一教会系シンポに維新、参政議員 関係断絶で自民の姿はなし昭和60年に廃案になったスパイ防止法案を推進した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の政治団体、国際勝共連合などが4日、制定促進シンポジウムを東京都内で開き、約300人が参加した。日本維新の会の石平、参政党の松田学の両参院議員が出席した。岸田文雄首相時代に旧統一教会との関係断絶を宣言した自民党の国会議員の姿はなく、動員力も40年前より激減し、教団排除が運動に影響している形だ。スパイ防止法を巡っては、自民と維新の連立政権合意書に盛り込まれ、高市早苗首相が制定に意欲を示している。国民民主、参政の両党はそれぞれ似た趣旨の法案を国会に提出した。旧統一教会系としては、推進の「元祖」をアピールしたいとみられる。~「NHKから国民を守る党」の浜田聡前参院議員は「旧統一教会バッシングの中、現職の国会議員が来たのは大きい」と述べた。~昭和59年には、やはり勝共連合が事務局となって「スパイ防止のための法律制定促進議員・有識者懇談会」が発足し、政界を引退した岸信介元首相が会長に就任した。~この当時、制定を求める集会には最高で4千人が集まり、参加者は旧統一教会とは無関係の保守系市民のほうが多かったという。自民や民社党の国会議員も数多く出席していた。~だが~岸氏の死去や中曽根内閣の退陣で制定の機運はしぼんでいた。運動関係者は「当時と違い、事務局を担当する旧統一教会系が自民から関係断絶されたため、国民運動として盛り上がりを見せていない。教団排除の影響が安全保障に及んでいる」と話している。---「教団排除の影響が安全保障に及んでいる」という発言には唖然とせざるを得ません。統一教会という明らかなカルト集団が政治に深く関与して、影響力を行使していたこと自体が、保守業界や自民党にとってはともかく、日本人一般にとっては、よほど「安全保障上の脅威」です。そして、そようなカルト宗教(の影響下にある政治団体)が執着する「スパイ防止法」なんてものも、まともなものであるはずがないのです。もちろん、それに賛同する政治勢力も同様です。この法案を推進している人たち、賛同している人たちの言動を見れば見るほど、空恐ろしくなるのは、かれらはどう考えても、「機密情報を盗み出すスパイ」を取り締まりたいのではないのです。いや、それも取り締まりたいのかもしれないけれと、それ以上に、気に入らない政治的主張、端的に言えば彼らが「反日」と見做す人たちを取り締まりたいのです。そのために、「奴等はスパイだ」というレッテルを貼って刑務所に送り込みたい、そのための錦の御旗としてスパイ防止法を求めている、それだけのことです。だから、「反対する奴はスパイだ」とか「反対する政治家の戸籍を調べろ」(要するに反対する政治家は外国から帰化した奴だと言いたいのでしょう)などと叫ぶわけです。まったく冗談ではありません。こんな連中の思うとおりの法律を制定することなど、○○○○に刃物、という事態を招くことは確実です。そして、そのように対立する主張を強権的に取り締まるような方向性の先には、破滅的な将来像しか待ち受けていません。第二次大戦の日本、ナチスドイツ、いや、政治思想の左右は関係ありません。スターリンの大粛清もそうだし、イスラム原理主義なども同様でしょう。そのような破滅的結末に向かう道を、日本はまた歩むのでしょうか。
2025.12.09
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先週日曜、オオマシコを撮影しに埼玉県民の森に行った際の、鳥以外の写真です。駐車場、標高が約870mあるようです。二輪で行きました。公共交通機関だと西武秩父線芦ヶ久保駅からかなり登るようです。オオマシコ撮影現場。バードウォッチャーが大勢いました。こちらもバードウォッチャーです。割合に簡単に撮影できてしまったので、その後はこの埼玉県民の森最高峰である丸山に向かいました。紅葉は完全に終わっています。丸山山頂は標高960m、駐車場から標高差100mもありません。そして、山頂には立派過ぎる展望台がありました。宝くじ協会が費用を出したものらしいです。展望は抜群なのですが、小さな声で言うと、山頂にこれは、山登りとしてはやや興覚めな感も・・・・。正面に武甲山、石灰石の採掘で山頂は削り取られています。武甲山の右側は秩父市の市街地でしょうか。丸山ではなく、そこから下りて駐車場から少し離れた車道の脇で、笛練習。山登りの時は通常はフルートは持って行かないのですが、今回は非常に軽易な山であることは分かっていたので、フルートも持って行ってしまいました。自宅から、四捨五入して言うと片道80km程度でした。
2025.12.07
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生活保護費減額違法判決 再改定し差額支給 単身世帯は10万円厚生労働省は11月21日、生活保護費の2013~15年の引き下げを違法とした最高裁判決への対応策を決めた。物価下落率(4.78%)に基づいて引き下げが違法とされた13年改定の代わりに、保護基準を2.49%引き下げて、その差額を追加支給する。13年にさかのぼって改定をやり直す。13年改定前の基準に戻すだけだと、当時の一般低所得者の消費水準より高い保護基準になるとみて引き下げる。追加支給するが、その額を値引きする格好だ。対象は約300万世帯で、単身世帯の場合、追加支給は約10万円。地方負担を含め約2000億円の財政規模になる。約700人に上る原告も再改定の対象だが、原告には値引き分を全額国費の特別給付として支給する。その根拠は生活保護法ではなく、厚生労働大臣の裁量だ。こうした複雑な追加支給策をとる背景には、原告と原告以外の受給者で適用する基準を分けることが「無差別平等の原理」に反するという問題がある。また、13年改定の取り消しを命じた判決の効力を踏まえれば、再度の引き下げは原告にとって紛争の蒸し返しに当たる。再提訴にも発展しかねない。この二つの問題をクリアするため、厚労省は原告も含めて保護基準を再改定しつつ、原告には値引き分を特別給付で埋め合わせるという方針を固めた。ただ、これで一件落着になるかは不明だ。一般低所得者との均衡を図る「ゆがみ調整」は判決で違法とされなかったため、厚労省は再度行う。原告側はこれも保護費減額になるとみて反発している。前例のない支給事務に当たる自治体の負担・不安も大きい。特に原告への特別給付は法的根拠のあいまいな裁量による給付で、支給事務を国と自治体のどちらが担うか、厚労省は明言しない。追加支給が始まる時期についても厚労省は「速やかに」とするにとどめる。原告側の弁護団は「撤回を求めて断固として闘い続ける」としている。---この裁判について、判決が出る少し前に、行政側の敗色濃厚という記事を書いたことがあります。その後、予想どおり行政側敗訴の判決が出ました。判決文はこちらとこちらですが、この判決を厚労省が分析した資料がこちらです。生活保護基準は5年ごとに改訂されますが、2013年の改定が裁判の対象になりました。改定の手法は、低所得者層一般の所得水準との均衡を図る「ゆがみ調整」と、物価の変動を反映させた「デフレ調整」の2本立てになっています。このうち、「ゆがみ調整」については違憲判決は出ていません。「デフレ調整」の方が「物価変動率のみを直接の指標として用いることが合理的であることについて、専門的知見に基づいた十分な説明がされているということはできない」とされて、4.78%の減額が違法と断じられました。冷静に考えてみれば、2008年(その前の基準改定が行われた年)から2013年までの5年間、リーマンショックはあり311の影響はあり、デフレ傾向があったことは確かですが、物価下落率が5年間で4.78%というのは、「そんなに下がっていないだろう」と考えざるを得ません。結局、以前の記事にも書きましたが、当時の安倍政権が、世の中の生活保護バッシングの風潮に乗っかり、政治主導で「保護基準引き下げ」という結論ありきでそれに合致するような数字を作ったわけです。生活保護バッシングの空気という「バスに乗り遅れるな」と保護基準を保護基準引き下げに走ったら、最高裁で敗訴という無残な敗北を喫したわけです。しかも、その敗北のツケを払うのは、そういう流れを作った政治家たちではありません。これから、遡及支給業務を担う、全国の福祉事務所の担当者なのです。さて、4.78%のデフレ調整が違法と断じられたわけですが、では、その4.78%の現在までの分を支給する、というわけではありません。再検証の結果、その次の2018年の基準改定は問題がないと検証されました。そのため、支給対象は基本的に2013年から18年までの5年間分になります(加算などの一部に例外あり)。そして、対象期間内でも、4.78%全額ではなく2.29%分だけを払う、つまり2.49%のデフレ調整は「正しかった」と見做したわけです。いやいや、それで大丈夫かどうか、最高裁に聞いてきたんですか?って思います。確かに当時デフレ傾向なあったこと自体は否めませんが、4.78%は論外としても、2.29%だって正しいのかは疑問です。デフレ調整4.78%分を払うと、単身世帯で対象5年間の満額で約20万円になるところ、これによって10万円に値切ったようです。全国規模では4000億円を2000億円に値切ったわけですが、それで大丈夫なんでしょうか?私は単純に原告団と一緒に「全額払え!!」とは叫べない、叫びたくない事情があるので、そうは言いませんけど、大変な手間をかけて遡及支給を行って、もう一度裁判に訴えられてもう一度負けと、もう一度遡及支給、なんて目も当てられない事態は起こらないと保証できるんでしょうね??という疑念は抱かざるをません。引用記事にあるように、一連の裁判の原告だけは4.78%分全額を支給するそうです。表向きの理由はいろいろありますが、本音のところは、再度裁判を起こされて敗訴するリスクを避けるためではないかと思います。ただ、一連の引き下げに不満を抱いた被保護者は原告だけではないでしょうからね。いずれにしても、おそらく来年には支給が行われるのでしょう。聞くところによると、厚労省はこれから、遡及支給金額を計算するツールを作成して配布するそうです。福祉事務所関係の知人によると、それを使えば、2018年までに保護開始していて、現在も(同じ福祉事務所で)受給中の被保護者に遡及支給すること自体は、極度に困難ではなさそうとのことです。問題は、すでに廃止になっている人、受給中でも、その後移管された(転居によって別の福祉事務所で保護を受けている)人などです。すでに亡くなっている人は支給対象にはしないそうですが、生きていれば廃止済の人にも支給するそうです。13年前の保護の記録(保護台帳)など、保存年限をとっくに過ぎているはずなので、廃止から5~7年経っていれば、すでに残っていないでしょう。支給した保護費の金額だけは、システム上に残っていますが、「どうしてその金額になった」が分かる資料はない。それによって遡及支給の金額を算出するのは、結構大変なのではないか、ということです。廃止済の人は、本人からの申請によって支給する、というので、相当長期間にわたって支給業務が行われるのでしょう。支払業務はいたくが検討されているそうですが(国の補正予算で委託経費も約400億円が計上されています)、それでも今から頭が痛い、と知人は嘆いております。かくして、バッシングの空気に政治が付和雷同した結末は、大変な無駄と手間と余計な費用の発生をもたらしたわけです。
2025.12.05
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11月29日東京港野鳥公園午前は練習でしたが、カラシラサギという珍しいサギが来ているというので午後から行ってみました。大勢のバードウォチャーが「出待ち」をしていましたが、「出る出る詐欺」で、姿を現しませんでした。アオジ(オス)そして、比較的珍しい鳥がいました。一見すると、ただの鵜ですが、この東京港野鳥公園や、葛西臨海公園、不忍池他東京近辺で見られる鵜のほとんどはカワウです。しかし、この鵜はウミウでした。ウミウ、東京近くだと、三浦半島の城ヶ島に冬鳥として結構な数が渡来しますが、こんなに近くで見られることはありません。嘴の根元の黄色い部分の形状がウミウとカワウでは違います。あと、背中の光沢も違うというのですが、光線の具合で光沢は変わるので、両種が並ばなければ光沢で区別するのは不可能でしょう。私も、ウミウいると教えてもらったので分かりましたが、聞いていなかったら気付かなかったでしょう。カイツブリの親子11月30日埼玉県民の森初めていく場所です。西武秩父線の芦ヶ久保駅が最寄り駅になりますが、二輪で行ってしまいました。ここは、オオマシコが毎冬渡来する場所として有名なので行ってみたのですが、そもそも公園内のどの辺りに来ているのかも知らず、公園内を少しウロウロしたら、大勢のカメラマンがいたので、すぐに場所が分かりました。とは言え、前日振られたカラシラサギのように、珍しい鳥はなかなか姿を現してくれないものです。今日も見られないだろうなと思いつつ、カメラマンの集団に近づいていったら、オオマシコ。成鳥オス。到着した時点で姿を現しているところでした。慌てて撮影。オオマシコオオマシコ。しかし、カメラを構えて合焦して数枚シャッターを切ったところで、飛んでしまいました。オオマシコ。しばらく周囲の樹上にいましたが、逆光だったり、いわゆる「空抜け」で、最初のようなきれいな写真は撮れないうちに飛び去ってしまいました。しかし。待つこと30分、オオマシコ再飛来。ただし先ほどの個体ではありません。若鳥のオスです。しばらく樹上にいましたがオオマシコ、次第に低い枝に降りてきました。オオマシコ。切り株まで降りてきた!けど、ここで気付きました。餌付けされていますね。切り株上の小さな粒は、おそらく餌でしょう。そうでなければ、こんな絶好の撮影ポイントにそうそう頻繁に降りてこないでしょうし。オオマシコ。成鳥オスが紅色なのに対して、若鳥のオスは朱色です。オオマシコ。ベニマシコと近縁ですが、ベニマシコより渡来数は少なく、ベニマシコは北海道と東北で繁殖するものがありますがオオマシコは国内ではすべて冬鳥、越冬地もほとんどの場合山地に限定されます。オオマシコヤマガラもいました。ヤマガラ。撮影しそこねましたが、なんとカメラマンが餌を持たずに手を伸ばしても、その上に乗ってくれるのですね。これはビックリでした。餌がある時だけ手に乗るのだと思っていましたが。鳥撮影はこの辺りで打ち切り、このあとは埼玉県民の森の最高峰(?)である丸山に登りましたが、これについてはまた別記事で書くことにします。
2025.12.03
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