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8月11日(日)午後朝読報告会の講師に任命され、恐縮ながら講演を行いました。一時間の予定が20分もオーバーしてしまい反省。初めに自己紹介をして、前日の学生対象の講演の報告を兼ねて「扉」を朗読しました。それから、前任校での「朝の読書」の実践と、日本語教員としてのさまざまな読書指導の方法を紹介。レポートに基づき引用部分の朗読は参加者に当てて、発表が単調にならないように工夫しました。レポートは、交流会に参加できなかった人が読んでも分かるように、A4で17枚のものを準備しました。前半は「朝の読書」について、「その導入の経緯」から、「実際の様子」、「教訓」、「朝読のもたらしたもの」まで。後半は、「読書指導の実践例」と題して、「学力と朝読の関係」「授業でのサポート」「読書指導の授業計画」「ブックリストの作成」など。まとめとして、「『本』という字を少し変えると『未』『来』になる。大人が、本の楽しさを伝えることで、子どもたちの未来を照らす灯台となりましょう」と述べました。参加者の中から「すばらしかった」「いい時間を過ごさせてもらった」「刺激を受けて自分も頑張ろうと思った」などの感想も頂き、沢山の方々との交流も広がり、今回発表をできて良かったと感じました。打ち上げは、私の実家である冷麺屋で話の花を咲かせました。
2013.09.04
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8月11日(日)昨年から参加している「朝の読書実践報告会」の午前の部で、希望者を募りビブリオバトルを行ないました。ビブリオバトルとは、京大の教授である谷口忠大さんが提唱したもので、平たく言えば本の紹介をし合うのです。各々が好きな本を持ち寄るのですから、面白い本にも出会えるし、自分の好きな本を他人に勧めることもできます。一般の図書紹介と違う特徴は、制限時間5分でプレゼンすること、レジュメを配布しないこと、最後に全員の投票でチャンプ本を決めるということです。以下の順で進行されました。あっという間の一時間。1 趣旨説明 ビブリオバトルの公式ルールの説明。趣旨としては、とにかく参加者が楽しむこと。プレゼン後に2~3分のディスカッションをするが、その際も、揚げ足とりや批判のための批判はしないことなどを確認。2 プレゼン(発表)(1)Sさん(無所属) 『蒼穹の昴』 浅田次郎(2)Mさん(大学職員) 『終りに見た街』 山田太一(3)中西(無所属) 『命のビザを繫いだ男 小辻節三とユダヤ難民』 山田純大(4)Iさん(高校教諭) 『獄窓記』 山本譲司(5)Yさん(大学講師) 『ガセネッタ&シモネッタ』 米原万里3 投票 集計の結果、『命のビザ』と『獄窓記』が4票ずつで、同点チャンプ本となりました。ビブリオには、聴衆として参加しましたが、どの本も読みたくなり甲乙をつけるのが難しかったです。好きな本について活き活きと語る、みなさんの姿が印象深かったです。さてさて、交流会は午後の部へと続きます。【中古】蒼穹の昴(1) (講談社文庫)/浅田 次郎【送料無料】終りに見た街 [ 山田太一 ]【送料無料】命のビザを繋いだ男 [ 山田純大 ]【送料無料】獄窓記 [ 山本譲司 ] 【中古】文庫 ガセネッタ&シモネッタ【10P01Sep13】【画】【中古】afb
2013.09.03
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8月10日大阪のとある高校の吹奏楽部の顧問より依頼を受け、部員たちを対象に「読書の大切さ、楽しさ」について講演を行なうことになった。須磨から車でグレングールドを聴きながら大阪の吉田へ向かう途中、学校の近くで見つけた古本屋で50円の小説を二冊と「獄中記(ワイルド)」を購入する。自己紹介で本名と一緒に「ワイルドだろー?」とワイルドの本を紹介しながら、空気を和ませ、自作の「扉」を朗読。学生たちに事前にお願いしていた、今読んでいる本と一緒に自己紹介をしてもらう。その際には「扉とは何の扉でしょうか?」という問いの自分なりの答えも述べてもらうことにした。絵本や伊坂幸太郎、有川浩、星新一、「博士の愛した数式」、東野圭吾など様々な本が紹介されていくのに対して、コメントをはさんで対話の形式で進めていった。「扉」の回答には「本、人生、経験、物語、作家」などがあったが、最後に「すべて正解です。そして、それらはすべて<本>の中にあるのです」とホワイトボードに書いた学生たちの答えを本の文字から円を描いて囲み込んだ。何よりも嬉しかったのは本の紹介をできなかった二人の子が「今まで本を読んだことがなく興味もなかったけど、はやく読みたいという気持ちになりました」と話してくれたことだ。学生たちのキラキラした瞳がまぶしかった。お礼に、と学生たちの合奏を聴かせてくれたのも嬉しかった。三日後の県大会では「優秀賞」を受賞したそうな。学生たちの前で朗読した作品「扉」を載せます。※作品集に載せた「永遠のドア」を修正加筆したものです。 扉(とびら) あなたはびっしりと並んだ扉を前にして立っている。扉、扉、扉・・・。そのすべてを開けるのは、一生かかっても無理かもしれない。それは、満天の夜空に散りばめられた星を一つ一つ数え上げるぐらい大変なことだから。 一つの扉を選択し、開けてみた。 ドアの中に入ると、男が服を着たままベッドに横たわっていた。体格の良さが服の上からでも分かる。何せ男は元ヘビー級のボクサーだったのだから。 「何の用だい?」 私は、男が殺し屋に狙われていることを知っていて、町から逃げ出すように説得する。 「おれはただ」壁に向かって、男は言った。「外に出ていく踏ん切りがつかなくてな。朝からずっとこうしてるんだ」 私は、二言三言ことばをかけると、男の代わりにドアへ向かう。扉を閉めると、先ほどと変わらず、幾列もの扉が静かに並んでいた。まるで誰かに開けられるのを太古の昔から待っていたかのように。 二つ目の扉の向こうは、太古の世界だった。強烈な陽光が、丈高い草におおわれた、広々とした草地を照らしていた。私は、魂を奪われたように湿原を見つめる。シダの葉のあいだを、恐竜たちがゆっくりと移動していた。その穏やかそうなカモノハシ竜の群れは、悠然(ゆうぜん)と岸辺を動いていた。 だしぬけに、周囲のいたるところから、血も凍るすさまじい咆哮が降りそそいできた。茂みが荒々しく揺れ、巨大な動物の姿がちらりと見える。私はすぐさま背を向け、一目散に逃げ出す。体中にアドレナリンがあふれ出す。どちらに逃げたらいいか分からない。唐突に、なにか重いものに背中のバックパックを引き裂かれ、がくっとひざをつく。扉が飛び込んでくる。 バタンと扉を閉じると同時に、恐ろしい獣の姿も霧消(むしょう)した。激しい鼓動の高鳴りとともに、心地良い昂揚(こうよう)感がある。迷わずに次の扉を開き、足を踏み出す。 扉の先は地獄であった。燃えさかる火の中では絶世の美女が、炎と黒煙とに責められて悶え苦しんでいた。私はしかし、女の断末魔の叫びを聞いて、恍惚(こうこつ)とする。この世のものとは思えない異常な美しさに、恐れと哀しみと驚きに包まれたのだ。火の柱が星空に突き上がっている。 見上げた空からは、きらきらと輝く一筋の細い糸が、垂れていた。私は、地獄から逃げ出そうと、必死に糸をたぐり上へ上へと這い上がる。ただひたすらに昇り続ける。「あの人を殺してください」 ふいに女の憎むべき、呪わしいことばが、耳に触れた。 言霊は、私を嵐のように、遠い闇の底へ、真っ逆さまに吹き落とす。落ちる・・・ 墜ちる・・・ 堕ちる・・・ ぱっくりと口を開けた地獄の扉が私を呑み込む。 扉の部屋へ戻って来ると、矢継ぎ早に新しい扉を開ける。開いた扉はあたかも両手を広げて私を迎え入れているようだ。扉の向こうには、さらに開いた扉が待ち受け、その扉の向こうにはまた他の扉が、扉が、扉が、扉が、果てしなく彼方へと続く路を作りあげていた。やがて私はいきおい良く走り始めた。 すっすっはっはっ。険しい山道を走る。すっすっはっはっ。あの夕日が沈むまでに町へ戻らなければ。すっすっはっはっ。走れ。すっすっはっはっ。走れ。 扉の境の、長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。さらに、扉をくぐると、そこは火星だった。(火星人はネリリし、キルルし、ハララしていた。)くしゃみをして扉を抜ける。猫がいた。まだ名前のない猫は、にゃーにゃー鳴いていたが、私は猫のことばを解する。何やら小難しい猫の文明批判に耳を傾けながらまた扉をまたぐ。不思議な島の小さな畑で、喋る案山子(かかし)と話をする。「すべては神のレシピに書かれた通り」次の扉で時を越える。千年後の日本。時をさかのぼる。一九八四年。扉。光るかもめが優雅に飛び去っていく。扉。草原が燃え武将達の怒号と矢の雨が降りそそぐ。扉。コインロッカーから双子の歌声が。扉。あふれる叡智(えいち)が。扉。叫びが。扉。ちゃぷん。古池に蛙が飛び込む。・・・深い静寂。 どこまでも続く、扉、扉、扉・・・。 あなたはびっしりと並んだドアを前にして心を躍らせるだろう。あなたさえ望めばどこへだって行ける。あなたが願えば何にだってなれる。あなたが想像すれば、未来や過去へも飛んで行ける。人生は一度きりだが、扉を開けば何度でも人生を生きることができる。 手のひらサイズの扉たちは、いつだって、あなたの指に開かれるのを待っている。扉の先に広がる物語の世界は、あなたを夢中にさせるに違いない。そして、扉を閉じたとき、あなたは今までに見たことのないような、素晴らしい景色を目にするだろう。
2013.09.02
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2013年8月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:1847ページナイス数:48ナイス四畳半王国見聞録 (新潮文庫)読了日:8月1日 著者:森見登美彦死神の浮力の感想千葉とまた一緒に旅が出来て良かった。深刻なことを陽気に伝える。まさに剣から扇子が飛び出すかのような。読んでいる間、ずっと浮力が働いていました。読了日:8月8日 著者:伊坂幸太郎11月15日 My Birthday Book読了日:8月8日 著者:悪意の手記 (新潮文庫)の感想なぜ人を殺してはいけないのか?ドストエフスキー「罪と罰」からカミュ「異邦人」を経て、中村文則「悪意の手記」へと問いは継がれる。読了日:8月16日 著者:中村文則土の中の子供 (新潮文庫)読了日:8月18日 著者:中村文則実験4号の感想再読。100年後とリンクした。読了日:8月18日 著者:伊坂幸太郎,山下敦弘わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)読了日:8月24日 著者:川上未映子ヘヴン (講談社文庫)読了日:8月30日 著者:川上未映子NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法 (Sanctuary books)読了日:8月31日 著者:栗城史多読書メーター
2013.09.02
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