オトキチ日記

2004年09月12日
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しかしまあ我ながら成長がないといふか変りばへしない取引の繰り返しだよね。

仮に1年前の日記をここに転載してまぎれこませても何の違和感もない感じ。
おんなじことを繰り返してゐるだけ。

これが例へば資産10倍になつたとかあるいは10分の1になつたとか、劇的な動き
でもあれば見る甲斐もあるでせうが、-1000万のまま行つたり来たりの地味な毎日
を見せられるだけでは、退屈この上なきこととご推察仕らん。

唯一価値あるとすれば凡庸な凡人のすることはこんなものといふ生きた見本
といふとこでせうか。
私自身もほんとは勝たうが負けようがド派手な取引をお見せしたいと思ふものの、

生きた見本でござりまする。

       *

産経新聞に阿久悠さんが名文句について書いてゐた。
今回のオリンピツクの名文句は男子体操の
「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」との由。
そして「着地との絶妙なタイミング」を絶賛してゐる。
同意。
あのタイミングより0.1秒早くても遅くてもいけない、あれしかない
タイミングだつた。
で、私としては尻馬に乗つて「韻」について書きます。
「シン・シン・のシンげつめん」といふ「シン」の三連発。

仮に「屈伸の新月面が」だつたとして、イメージしてみると
かなり印象がぼやける。
「シン・シン・のシン」と言はれて聞き手にはそれが「伸身の新」だとは即座には
解せなかつたはずで、「シン・シン・のシン」といふ音(オン)のみが頭に響いてゐるところへ
「栄光への架け橋だ」といふ叫びが言葉としてやつてきて、

そのとき「シン・シン・のシン」は「伸身の新」だつたといふ理解もまた同時に襲つてくる。
さまざまな情報が着地の一点において融合し爆発する。
それゆゑに感動はいや増しになつた。
そんなふうに思つた次第です。





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最終更新日  2004年09月13日 00時24分10秒
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