ボランティアキャリアコンサルティング
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2022.2.8更新済こんにちは。今回は応募先企業の調べ方(求人票以外)について、講義したいと思います。昔はお見合い結婚をするときに、相手が信頼できる人かどうかを興信所(いわゆる探偵事務所)に調査させることがよくあったそうです。なぜわざわざ興信所で調べさせるのでしょうか?限られた面会時間では、相手の良し悪しは見えにくいですね。ましてや「相手がわざと隠している場合」は、面接の場だけで見抜くのは困難です。だから、皆さんも求人票以外の方法で確かめていく必要があるのです。では実際に紹介していきましょう。1.OB、OG等、実際に働いている人から聞き取る。これが最も有効な方法です。ですがこのテクニックを使えるのは、在学中の学生さんか、コネのある方に限られるかもしれません。転職支援企業でもセッティングしてくれますが、良いことばかりを言う傾向があるので、信頼性は低くなります。2.ネット上で調査する。近年、この情報源の有用性が飛躍的に向上しています。ただし便利な反面、落とし穴もありますので、解説していきましょう。企業情報を公開してくれる転職支援サイトが近年複数あります。2022年現在では、ライトハウスや転職会議などが代表格でしょう。注意点は、一人の投稿者が複数(多いときは10以上)の情報を挙げており、情報内容に偏りがあるときが少なくない点です。とはいえ、非常にありがたいサイトだと言えます。また『5チャンネル』も馬鹿にできません。基本的に問題の多い企業には、悪い評価の投稿が多数寄せられます。それを打ち消す良い内容の投稿が多数よせられていたとしても、悪い評価の数が多数な場合は、大体が問題が大きいことが予想できます。ただしここでも「一人の投稿者が多数投稿している場合」には気を付けないといけません。そして要注意なのが、ホームページで故意に大嘘をつく企業も交じっている点です。例えばひきこもり支援をうたったクリアアンサー社(倒産済)は、「この道30年以上の実績があります。警視庁OBを特別顧問にしています。」という看板を掲げて、非常に説得力のあるホームページを作成していました。しかし、実際は1年前まで探偵業を行っていた為、まったくの虚偽内容でした。この手の情報の虚偽を見抜くには、ネット上で企業の評判を確認してみることです。そして「その企業についての情報が全くない・殆ど無い」場合、危険性が高いと判断することが1つの見極め方のコツになります。最後に「Googleのクチコミ」も意外と活用できるツールとなります。投稿数が少ない場合は情報の真偽が怪しくなる場合もありますが、ある程度の信憑性はあると思います。例えば前述のクリアアンサー社は2022.2現在評価1.4(最大5)となっています。このケースだけを見た場合、妥当な判断と言えます。3.企業ホームページを読み込むホームページを読み込むと、募集要項にもヒントが載っている場合もあります。たとえば「20代の社員が活躍中!20代で幹部になれます!」とあれば、離職率の高さ・体力勝負の過酷さが職場背景にある場合があります。またホームページの内容が「きれいごとばかり。社会貢献性ややりがいばかり。」の場合、危険性は高くなりがちです。過酷な労働条件を、やりがいや夢などで紛らわしたいからですね。(ちなみに学生さんにアドバイスするなら、学生ブースが華やかでやたら目立ってキラキラしている場合、観察力を高めることをおすすめします。)4.IR情報を見てみるこれはある程度会社の経営状態の見方を勉強しておかないと、分析は困難です。ですが、企業のホームページなどに掲載されていることも多いので、とりあえずここ3年間で「経常利益が赤字になっていないか」をチェックしておくなどは、会社の勢いや安定性を測るのに有効です。また『会社四季報』などの専門誌には「離職率」の情報が載っています。基本的に働きにくい会社は離職率が高くなるので、これも判断の基準の1つになります。図書館などにおいてあるので、無料で活用してみましょう。※少しまとめすぎていますが、IRの見方の参考サイトを紹介しておきます。5.その企業が運営しているところに、客として訪問してみる一番勇気と気合が必要な作戦です。相手に素性がばれる可能性もありますし、情報に偏りが出る可能性はありますが、隠しようの無いリアルな情報を手に入れることができる破壊力のある方法です。実際私はかつてこの方法で業務に求められる内容を全てピックアップし、企業側のニーズを分析。それを応募書類に盛り込んだ結果、コネが必要だった某Uターン支援職の最終面接まで進んだことがあります。6.面接の場や電話のやりとりにて、目に入る情報をチェックする受付、人事総務の方々、すれ違う社内スタッフ、事務所内の活気、きれいなレイアウトかどうか。そうした情報が、面接のやりとりで頭がいっぱいになっている人には入ってきません。言葉を交わせなくても、相手の表情などで職場の雰囲気は推理できますよね。また電話でのやりとりでも、相手が丁寧に話してくれるのか。担当部署につなぐときに添えられる言葉。そんな細かい点でも、相手のことを理解できるヒントはあるようです。7.キーマンのSNSをチェックしてみるフェイスブックは比較的実名で活用されている方が多いですね。経営者やキーマンのページを見つけ、読み込んでみるのも1つの方法です。特に中小企業への応募は正社員就職を可能にする選択肢の1つでしたね。ワンマンになりやすい欠点もありますが、相性等がよければあなたにとって良い出会いにできる可能性もありましょう。【まとめ】人脈を使って面会して情報を得るのが一番手堅い。が、一番困難である。よって、ネットを活用することがセカンドベストとなる。ただしネット情報は、信頼性に大きな幅があるので、複数の情報を収集して突き合せてみることが有効。あとは分析スキルを活用して、IR的に分析したり、面接や電話の機会を「情報収集のチャンス」と意識しておくことも重要である。最後に、ワンポイントアドバイスです。新卒の方がPRすべき相手は、会社の人事総務部・役員の方々になりがちです。一方、転職組社会人がPRすべきは「採用された企業において、配属先の上司」を意識する必要があります。即戦力性が重視されるので、当然です。
2017.08.07
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