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2020年01月15日
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カテゴリ: 絵本
「100歳までに読みたい100の絵本」の四冊目
「はなのすきなうし」
出版社: 岩波書店 (1954/12/10)
マンロー・リーフ (著), ロバート・ローソン (イラスト), 光吉 夏弥 (翻訳)


むかしスペインの国に、花のすきなフェルジナンドという子牛がいました。ある日、見知らぬ男がやってきて、闘牛場へ連れていきました。


これも図書館の書庫に眠っていた絵本で、色あせていて絵本の周囲が一部擦り切れている。
もう少しで除籍されそうな本だ。
これも、「私という存在…」というジャンルである。
白黒の絵で彩色はなく、絵の雰囲気もいかにも昔の絵本という感じだ。
それもそのはず、初版は1954年でもう半世紀以上前だ。
借りた本は、昭和45年の第12刷。
ざっと見た感じでは、4~5歳くらいからが読み時だろうか。

【私が誰かに読んでもらっていたなら】
お話を聞きながら絵を見ていると、いつのまにか自分の頭の中で色が浮かんでくる。

そして次第に、うしのふぇるじなんどが自分と一体化してくるような感じだ。
ほかの子牛たちと遊ぶよりも花のいいにおいをかいでいるのが好きなふぇるじなんどに、
やはり一人でのんびり過ごすのが好きな私は、仲間のような気がしてくる。
ひょっとすると、おとなしいふぇるじなんどのことを黙って見守ってくれるお母さんを、
羨ましいと感じたかもしれない。
私があまりにも動きの少ない子どもだったので、
お母さんはいつも「外で遊びなさい」と言っていた。
もっと言えば、「本ばかり見てないで外で遊んでおいで」と。
そんな私は、「そうか、外で花のにおいをかいでいたらいいのかな」と思ったかも。
そんなふぇるじなんどがくまんバチにお尻を刺され、猛烈に走り回ったことで
獰猛な牛と勘違いされて闘牛場に連れていかれ、「猛牛ふぇるじなんど」として闘牛場へ。

闘牛がどういうものか理解できたら、私は不安のあまりに絵本を見ることが怖くなったかもしれない。
闘牛場の真ん中で、女の人たちの髪飾りの花のにおいをかいでいるふぇるじなんど。
ダメな牛と思われて、闘牛士の剣で殺されるんじゃないか。どうしよう、早く逃げなよ。
でも、そうではなかった。
ダメな牛と思われたかもしれないけれど、元の牧場に連れ戻されて、

あー、良かった!
そんな感じでしょうか。

【読み聞かせながら】
きっと、子どもの年齢や性格によって反応する場面は違うことでしょう。
友達と遊びまわることが好きな活動的な子なら、
ふぇるじなんどはつまんない牛かもしれません。
その代わり、くまんばちに刺されて走り回る場面や、闘牛場で闘牛士がけしかける場面には興奮するかも。
おとなしく闘牛など想像するのも嫌な平和的な子なら、
私のようにふぇるじなんどに共感・同情し、一緒に怖がったりするかもしれません。
そんな様子に合わせて読みながら、その子の性格を改めて知ることになるでしょう。
そして、花のにおいをかぐことを温かく見守るお母さんに、とても考えさせられるでしょう。
結局は、その子がその子らしく過ごすことが一番で、
それがその子を守ることにつながるのだと思うかもしれません。
描かれているお母さん牛やふぇるじなんど、闘牛士など、登場する者たちの表情、
特に目の表情がとても生き生きしていて、
きっと子供たちはその表情で物語の中に入り込むのかもしれない。
絵本と子どもの表情を観察するのは、きっととても楽しいことでしょう。

【今の私】
これも「行きて帰りし物語」であり、「個性の尊重」の大切さを伝えるお話。
子育てで一番大切なのは、子どもの個性を理解し、それを尊重し大切にして伸ばすこと。
それなのに、今の時代の子育ては「個性尊重」なんてお題目はあるけれど、
「大人や社会にとって望ましい個性」だけを尊重し、「みんなと一緒に」を強制され、
子ども達にとってはとても息苦しい状況になっている。
もしもこの絵本で学んだお母さんたちが、子どもの個性を本当に大切に乳幼児期を育てたら、
マイペースな子どもは幼稚園や学校に入ってから苦労するかもしれない。
それまでは、好きな絵本を読んだり、お絵かきばかりしていた子が、
幼稚園に入るなり、「みんなと一緒に運動しましょう」「早く並びましょう」なんてせかされ、
みんなと遊ぶのが苦手な子は「協調性がないですね」なんて言われるのかもしれない。
それってどうなんでしょうねえ。

私は基本的にマイペース人間なので、ずっと人に合わせることに腐心してきたような気がする。
振り返って思うのは、「これは自分で何とかしなくちゃ」と思った時には、
人は苦手なことでも頑張ることが出来るものだ。
そのためには、自分の個性を認めてくれる大人が、幼少期から傍にいてくれる人が必要。
私にとっては、幼い頃には祖父母、小学校時代には2~3年生の時の担任、
中学時代の担任の先生がそうだったように思う。
ちゃんとした大人が自分を認めてくれることは、子どもの大きな力になる。
そんなことも、この絵本を読みながら考えていた。





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最終更新日  2020年01月15日 10時03分09秒
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