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2020年01月14日
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カテゴリ: 絵本
「100歳までに読みたい100の絵本」をガイドブックとして、
ここに紹介されている100冊を読んでブログにアップするのがこれからの目標。
ということで、三冊目である。

私は、絵本は基本的に図書館で借りることにしている。
だから、紹介されている絵本も図書館に予約やリクエストをして読み始めている。
今は、図書館の蔵書はネット検索して予約できるのでとても便利だ。
蔵書していない本については、 リクエスト をして他の図書館から取り寄せてもらう。
自費出版等で 国会図書館に納本
かなり古い本でも取り寄せてもらえる便利な制度である。
基本的に日本のどこの図書館でもこの制度は無料で利用できるのだが、
そのことを知らない図書館利用者も多いように感じている。
せっかくの図書館機能を、もっと活用した方がいいと常々私は思っている。

前置きが長くなったが、この本は地元の図書館の書庫に所蔵されていた。
古くなって利用数も少ない場合は、書庫で眠っている本は多い。
「こねこのピッチ」 は書庫に合ったのだが、表紙も色あせて古色蒼然した絵本だった。
出版年を見ると、初版は1954年。これは1992年の35版である。


岩波の子どもの本
出版社: 岩波書店


表紙には、黒い子猫がこちらを見つめている。
我が家には黒猫の「クロ」がいるので、すぐに連想したのは我が家に来た時のクロのこと。
実家の納屋で野良猫が産んだ6匹の子猫の一匹で、

二か月ほどで出戻った猫だった。
実家には他の猫たちが3匹もいたので、ソファーの裏側でブルブル震えている子猫を見た時、
引き取らずにはいられなかった。
何より決め手となったのは、私が行くまで妹や母が「おいで」と声をかけても逃げるばかりだったのに、私が「おいで」と手を差し出すと、ニャアとか細い声を出して近寄ってきたこと。
これで引き取らないわけにはいかなかったということだ。


絵は、線画に彩色したもので、乳幼児向けではないかなと思ったのだが、
例によって三視点から想像しながら書こう。

【幼少の私】
多分、4・5歳から読み聞かせてもらえばそれなりに楽しめるだろう。
私の幼少期から家には何匹かの猫はいたので、その猫のことを思いながら絵を見るはずだ。
絵には犬や他の子猫たち、飼い主のおばあさんもしっかり書き込まれていて、
最初はちょっとわかりにくい感じがするけれど、
良ーく見ているとそれぞれの表情も見えてきて、
絵本を眺めることが好きな私は引き込まれていくのかもしれない。
ぴっちは他の兄弟猫たちとは違い、一人遊びが好きなようだ。
みんなと遊ぶよりは、自分の興味に従ってあちこち動き回り、
ひよこやにわとり、やぎやあひるなどに出会うたびに、
僕も同じようになりたいと真似をし始めます。
ぴっちのささやかな冒険をたどりながら、きっとワクワクドキドキしてしまうでしょう。
最後にはこわーい獣たちと出会ってしまい、ぴっちはとても恐ろしい体験をして、
やっと飼い犬のぺろやおばあさんに助けられたら、病気になってしまいます。
家のみんなに心配され,介抱されて元気になったぴっちは、
家にいる安心感や幸福感につつまれて
「もう、よそには行かない。ここがいちばんいい」と思うのでした。
きっと幼い私はその結末に心から安堵し、冒険譚の面白さと、その後の安心感につつまれ、
「あー、面白かった!」と思うのではないでしょうか。

こう書きながら、この本もその子によっては三歳頃から十分理解し、楽しみながら、
読み聞かせてくれる人との会話のキャッチボールを楽しめることでしょう。
その意味でも、読み聞かせにはとても良い絵本のように思います。

【母親の私】
わが子が子供のころこの本を一緒に読んでいたなら、きっと息子たちの「大好きな一冊」になったでしょう。
好奇心が強くて、目を離すとすぐにどこから行ってしまう長男と、
とにかくマイペースで、一度興味を持つとそこから離れられない次男。
どちらの要素もぴっちは持っているのです。
特に次男は、幼い頃に虫や小動物に興味があり、よくその真似をしてました。
「てんとうむしはね、飛ぶ時にはこうやってじっとしてから、ブーンと飛んでいくんだよ」
「だんごむしはね、ちょっとつつくとこんなふうにまるまってしまうんだよ」などと。
タイプは違うけれど、どれもとても子供らしい特徴です。
そんなことを思いながら、この絵本を読んだかもしれません。
でも、当時の私はとても忙しくて、眠りの前の「絵本タイム」は自分の睡魔との戦い。
ひょっとすると、途中で絵本を読むのをやめてしまったり、違う話にしてしまったりで、
「おかあさーん、違うよー。ちゃんと読んでよー」なんて言われて、
息子たちがこの本を持ってきたら、「もっと簡単に終わる本がいいな」と思ったかもしれません。

【今の私】
このストーリーは、児童書に典型的な 「行きて帰りし物語」 だとすぐに思い当たります。
様々な冒険をして、苦労したり傷ついたりしての旅路の最後は、
安心して家族や仲間と笑いあえる自分の居場所に帰るというストーリーは、
子どもの心の成長には不可欠なもの。
きっと多くの児童書はそのような構造になっているのではないでしょうか。
安心できる日常から、刺激的な出会いや冒険を重ねることは、
必ず人の成長につながり、それは不可欠なのだという確信が大人側にはある。
子どもたちは、本の中で様々な疑似体験をしながら、自分の中の好奇心や冒険心を育て、
それはやがて自らの人生を切り開いてゆくための力になってゆく。
これから新しい世界に踏み出す子どもや若者には、「行きて帰りし物語」はとても重要です。
しかし、今の私にはどうだろう。

この絵本は、ガイドブックでは 「私という存在…自分探しは永遠に続く」 のジャンルに入っています。
実は私は、「自分探し」という言葉がある時期から嫌いになりました。
「自分探しをしている」みたいなことを言う人が多くなり、そのフレーズを聞くたびに思うのでした。
そこにいるあなたが、自分じゃないのですか?と。
「これはなりたい自分じゃない」「まわりのせいで、本当の自分を発揮できずにいる」
「本当の自分になるのはどうしたらいいんだろう」と思うのは理解できるし、
私もそんな気持ちには何度もなりました。
でも、今の私は思います。
そんな私も、間違いなく私自身だったと。
逆らったり、必要以上の背伸びをしたり、頑張ればなんとかなると思ったり、
それはみんな自分探しのようにも見えるけど、私らしくなるためのプロセスだったと。
チャレンジは日々の日常の中にあると、時々思います。
やりたいことは、いつも日常の延長線上にある。
こんなブログを書いているのも、きっとそうなのだろうと思います。





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最終更新日  2020年01月14日 10時21分36秒
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