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2021年08月16日
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カテゴリ: ニュース
20年前、写真家の長倉洋海氏の写真展で故マスード司令官を知ってから、アフガニスタンには多少の関心を持ち続けていた。
それだけに、今回のタリバンがアフガニスタンを制圧したというニュースはとても残念だった。
これからのアフガニスタンは、どうなってゆくのだろう。

ガニ大統領国外へ脱出 タリバン、戦闘員に首都入り指示8/15(日) 23:17 産経
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領が15日、首都カブールから国外に退去し、隣国のタジキスタンに向かった。アフガン政府でイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉を担当するアブドラ国家和解高等評議会議長が明らかにした。2001年の米軍進攻後に成立したアフガンの民主政権は事実上崩壊した。

アブドラ氏は公開したビデオメッセージで、ガニ氏を「元大統領」と呼んでおり、ガニ氏は既に辞任している可能性がある。アブドラ氏はガニ氏について、「国をこのような状況に追い込んだ」と批判した。

ガニ氏は14日の演説で「治安部隊の再動員が最優先で、必要な措置が進行中だ」と述べ、戦闘を継続する意志を明らかにしていたが、わずか1日で国外に退去した。タリバンは1996年にカブールを制圧した際、ナジブラ元大統領を処刑した経緯がある。

国内の大半を支配下に置いたタリバンは15日、カブール郊外に進攻を始め、政府側と政権移譲に向けた協議の開始を明らかにしていた。タリバン報道官は15日夜、戦闘員に治安維持の名目でカブール市内に入るよう指示を出した。


なぜタリバンはこれほど急進撃しているのか アフガニスタン8/15(日)

アフガン政策の責任なすり合い バイデン氏とトランプ氏 米8/15(日) 20:31

長倉洋海さ ​んが、ホームページに​ 緊急メッセージ ​を載せているので、転載する。

みなさま、いががお過ごしでしょうか。日本列島各地で大雨が降り、大変な思いをされている方も多いと思います。被害地域にお住まいの方には心よりお見舞い申し上げます。
一方、私たちが関わりを持ってきたアフガニスタンですが、事態は風雲急を告げています。
タリバンが各地を制圧し首都に迫っているというニュースを目にされた方もいると思います。
米軍の撤退後、非タリバン地域だった北部諸都市がほとんど落ち、西の最大都市ヘラートも陥落、首都の南方にある都市ガズニも落ちました。
南部のカンダハール陥落も時間の問題かと思います。
首都突入も考えられますが、指導部ははやる気持ちを抑え、周囲を全て落とした後で、政府要人への国外退去を許し、その後の無血入城を目指すのではないかと思います。
タリバンのスポンサー国である隣国のパキスタンもそう勧めるはずです。
人口 420 万を抱える首都に進撃すれば、多数の市民の死傷者も出ますし、難民が溢れ、国際非難を浴び
るからです。
その場合、ガニ大統領はすぐにも国外に逃れると思いますが、誰かが救国のための臨時政府を組織し、抵抗する可能性もありますが、その可能性は少ないと思います。
こんな時、「マスードがいたら」と思います。
それは無理としても「マスードのような人間が現れてくれたら」と心から願わずにはいられません。
政府が瓦解すれば、タリバンが政権を握ります。
そうなれば 20 年前の悪夢が再現するかもしれません。
すでに制圧した地域では女性や児童虐待、市民の処刑などが行われているからです。
かつてのように女子の教育と就業は禁止され、人権抑圧が広範に行われます。
私たちが支援している学校があるパンシールはまだタリバンの手に落ちていませんが、そうなれば、住民への激しい弾圧が行われることは間違いありません。
また、タリバンを構成するパシュトゥーン人が目の敵にするハザラ人への弾圧も強まります。
ハザラが多い、北の最大都市マザリシャリフと中央のバーミヤンが陥落していないのはハザラ人が頑張っているからだと思います。
タリバンの横暴を止めることができるのはタリバンを育て上げ、いまも軍事顧問や志願兵を送り込んでいるパキスタンです。
タリバン幹部の家族はパキスタンで暮らしていますし、タリバンの武器の補給などもパキスタン国境を抜けて搬入されています。
そのパキスタン外相が数日前のインタビューで「米国がリーダーシップを発揮すべきだ」と語っていますが、パキスタンこそが圧力を加えるべきなのです。
アフガニスタンは内陸国で、イラン、タジキスタン、ウズベキスタンは反タリバンですから、パキスタンがタリバンの生命線なのです。
今回のタリバンの攻勢の背後にはパキスタンが「米国が中国包囲網のためにインドを重視していることに危機感を覚えている」ことが挙げられると思います。
パキスタンは裏庭に当たるアフガニスタンを自分たちの影響圏に収めるためにこの 40 年以上、軍を中心に人士支援と政治工作を重ねてきました。
それがアフガニスタンの混乱の主要な原因です。
国際世論を前に、シラを切るパキスタン、「今回の戦闘は政府軍が仕掛けてきたものだ」と主張するタリバン。
どちらの嘘も許してはならないと思います。
この間にも多くの非戦闘員が戦火に巻き込まれ、あるいはタリバンの暴虐で傷つき、命を落としていることに深い悲しみを覚えます。
マスードが懸念していたようにアフガニスタンは大国や周辺の国々に蹂躙され続けるのでしょうか。
いつそれが終わるのでしょうか。一刻も早く戦闘が止むことを心から祈ります。
このタリバンの横暴もいつか止む時が来るとは思いますが、それまでの「闇」を人々はどうくぐりぬければいいのか。
私たちは無事を念じ、平和を祈ることしかできません。
しかし、それも一つの力になるはずです。
私は必ず天に通じ、多くの人の心に伝わっていくと信じています。

2021 年 8 月 13 日 長倉洋海





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最終更新日  2021年08月16日 08時31分57秒
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Re:これからアフガニスタンはどうなるのだろう(08/16)  
ポンボ  さん
50年以上前に、アフガニスタンから逃げてらした方を存じておりました。 たぶん、今も日本のどこかにいらっしゃるはず。
アメリカが表向き介入してからだけでも20年でしたっけ?
もし介入していなかったなら、もっと早くタリバンに制されて、もっとはやく内乱は防げた? 死者数は少なかったかも?
でも、独裁国家みたいになってしまっていた?
結局は、国民が頑張るしかない?
政治体制、宗教、思想と生命。
考えると、キリがなくて。
香港やウイグル、台湾、ユーゴスラビア、北朝鮮、
結局自助努力? (2021年08月16日 10時19分49秒)

Re[1]:これからアフガニスタンはどうなるのだろう(08/16)  
ポンボさんへ

>もし介入していなかったなら、もっと早くタリバンに制されて、もっとはやく内乱は防げた? 死者数は少なかったかも?
>でも、独裁国家みたいになってしまっていた?

長倉さんのメッセージで「マスードがいたら」と書かれている2001年に暗殺されたアフマド・シャー・マスード司令官は、「アフガニスタンのことはアフガニスタンに任せてほしい。諸外国は介入しないでほしい」と、国連にも行って訴えていたそうです。
しかし、マスードが暗殺されるまで、彼の必死の訴えを世界は真剣に受け止めなかったと聞いたことがあります。

>結局は、国民が頑張るしかない?

そうなのだろうと思います。
日本の問題も、国民が真剣に考えていかなければ、結局は大国の思惑の狭間で右往左往するし、依存度も高くなるのかもしれません。 (2021年08月16日 15時44分19秒)

Re:これからアフガニスタンはどうなるのだろう(08/16)  
msk222 さん
ちょっと忙しくて書いていられないのですが、アフガン情勢、ぼくも心配しています。
ただ中村哲さんの語っていたタリバンを読むと、少し考え方が変わりました。

https://www.rockinon.co.jp/sight/nakamura-tetsu/article_01.html?fbclid=IwAR0VvMQUXAbkupWZDXsIRhJ7gtSFa6TUvQnZ762HGG_mMAD1kN4-boKq_bQ

(2021年08月24日 22時00分50秒)

Re[1]:これからアフガニスタンはどうなるのだろう(08/16)  
msk222さんへ

中村医師のこのような見方は、国会で証言した時に見たような気がします。
その時も、そして今も、きっとアフガニスタンの住んでいる地域、見ている状況、出会った人たちによって、随分見え方が違うんだろうなと思いました。
一つ言えるのは、アフガニスタンの歴史と基軸になっている宗教がそうさせるのでしょうが、自分の仲間には穏やかで親切な人たちが、一旦敵対するとなると自己防御のためには「ジハード」の旗印のもと、信じられないほど残酷にもなれるようだということです。
女性としてやはり許せないのは、「女性を守る」という大義のために、女性を囲い込み従属させる傾向であり、それがタリバンはより強いように感じます。
マスード二世が言うように、話し合いを基礎にした「アフガニスタンの異なる民族集団全てを代表する包摂的で支持基盤の広い政府」をタリバンも目指してほしいということです。
タリバンもマスードの北部同盟も、「他国に支配されないアフガニスタン」を目指していたでしょう。
でも、一旦大国に支配されたり従属的になると、その連鎖からはなかなか逃れられない。
この日本もその例には漏れませんね。
こうなったからには、タリバンの指導者たちが賢明な判断をし、内部分裂やテロ組織に取り込まれないようにと祈るばかりです。 (2021年08月25日 08時21分57秒)

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