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2008年02月25日
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カテゴリ: 社会時評
今までいろいろと忘れ物(今まで最高は五万円の現金)をしていた私ですが、昨日は人生最大の忘れ物をしました。もし盗まれていたら、仕事を辞めなくてはならなかったかもしれない、という代物でした。

通称「ドラえもんのバッグ」と言われている私のリュックサックを置き忘れたのです。丸一日以上たって思い出しました。いくつかの可能性を走馬灯のように、検討しました。車の中に置き忘れて、鍵をかけ忘れてしばらく留守をしていたことを含めて、(今現在車の中にないので)最悪の場面が頭をよぎりました。結局最大の可能性があった大型スーパーの所に無事あったわけですが、きちんと管理されていました。私の保険証や通帳、その他さまざまな現金もあったのですが、なんと金種明細まで書いて置いてくれていました。もちろん重要なものはそれ以外にあったのです。すべて無事でした。
自分のミステイクは50m程の高さの棚に置いて言うと、 ほほえみさん も書いていますが、これが日本のいいところです。

私が今まで忘れもの、落し物をして戻ってこなかったのは、五千円札、一万円札等の裸のお札と、明確に私を狙って盗まれた財布だけです。(この人はのちに他の容疑で捕まり、私は初めて刑事さんとお話するという体験をすることができました。刑事さんてやっぱり二人組で動くんですね。)

この性質はどうも信仰とは関係がないようです。豊かさ貧しさとも関係がないようです 。「逝きし世の面影」(平凡社ライブリー 渡辺京二) を紹介したときにも書きましたが、昔の日本人はその多くが、「家の鍵などかけない開放性、卑屈になるのでもない恐れ戦くのでもない好奇心をあらわにする親和性、そしてどんな貧しそうな者でも決して物を盗まず、見返りを求めないもてなしをする礼節」があったというのです。昔ほどの輝きは薄れていますが、それでもこういう時にはまだまだそれが通用するのでしょう。これは「恥の文化」であると言っていた本を読んだことがあります。( 『「名」と「恥」の文化 中国人と日本人』 (旧講談社現代新書): 森三樹三郎著: )

長い共同体との生活の中で、名誉を求め、恥を恐れる、それが生きる知恵であり、生き甲斐であり、幸せであったときが、やはり私の父親の話を聞いても確かにあったようです。いいところと悪いところがあり、加藤周一は「集団的競争主義」といい、柳田国男は「事大主義」といい、批判しながらも、そこから未来の可能性を探ろうとして生涯をかけていたところがあります。話を展開する時間がありません。今日はそんなことをふと思ったという感想だけ。





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最終更新日  2008年02月25日 12時33分47秒
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