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2009年02月13日
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カテゴリ: 労働
この間、反政府行動をした場合、一つ目だったことや人物が出てくると、必ずネガティヴ論が張られるのを見てきた。幾つか見て、底が浅いと感じた。

渋谷で「歩いているだけで逮捕」のときには、三つぐらいの攻撃があったと思う。何処からか、攻撃材料が出てきて、あっという間に広まり、逮捕者の不起訴が決まると、すぅーと閉塞した。派遣村の村長で湯浅誠氏が目立つと、すぐさまやれ「派遣村に派遣社員はほとんどいない」だとか、「湯浅は貧困ビジネスで儲けている」だとか、底の浅いネガティブ論がすぐに広まる。(反論は馬鹿らしいのでしません)広がり方は多数の手を経ているけれども、その取っ掛かりは数人のような気がしてきた。その数人がいつも同じだとか、政府の息がかかっているとは思っていない。言いたいのは、取っ掛かりの幾つかの「論」を潰せば、後は他の亜流は無視すればいいのだろう、という「仮説」が立てれるのではないか、ということである。

さて、「派遣切りをする前大企業は33兆円の内部留保を吐き出せ」という至極真っ当な意見がやっと新聞やテレビでも出るようになった。このまえのNHKの「雇用 日本のこれから」でもそのことが取り上げられた。そのとき、出場者から捨て台詞のように「内部留保は設備とかで現金じゃないんだ」というような声が聞こえた。捨て台詞だから誰も反論しない。そうやって、内部留保活用論に対しても、幾つかの「反論」が既に用意されている。

今日、それに対するまとまった「反論」が赤旗に載ったようだ。
内部留保 雇用のため使えないのか
大企業の言い分を検証する


内部留保擁護論は大体この三つに絞られて来ているようなので、この記事は重要である。すなわち、

「内部留保は設備投資などに使って機械などになっているし、内部留保がなければ設備投資ができない?」
「大企業の内部留保は、現金などの流動性の高い形では保有していないので、資金繰りが困る?」

という意見に対するすぱっとした反論です。
こういう科学的な反論はなかなか広まりません。少し難しいのと、マスコミに載らないからです。でも重要だろうと思い、せめて私のブログに載せました。

内容はリンク先を読んでもらうとして、このようないい喩えも書いています。
巨大な資産を持つ大企業が、手元資金がないからと立場の弱い非正規労働者の解雇を強行するのは、豪邸に住む資産家が、現金を株式などへ投資しておきながら、現金が手元にないからと家政婦を解雇するようなものです。

「100年に一度の大不況」内部留保とはこのようなときのためにこそ、せっせと溜め込んだものだろう、というの完全に甘い期待だったということがわかってきました。でもきちんと対応した企業もあるのです。






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最終更新日  2009年02月14日 00時34分52秒
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「もしものとき」  
goldberg2006  さん
そもそも「貯蓄」は、「もしものとき」に備えるのが目的で、
たとえば、社会保障の充実したスウェーデンでは、個人で貯金や保険にカネをつかわない。

(したがって「高福祉・高負担」というけど、数字に表れる消費税率や最高税率ほど、個人負担は大きくない)

 「100年に一度の危機」に使えない「留保」なんて、結局は「使う気のないため込み」であり、減税や優遇などせず、高率課税して当然。

配当などできる場合でもないし、
その配当所得への課税が、庶民の勤労所得の最低と同じ10%だし…。
(2009年02月14日 17時10分14秒)

Re:「もしものとき」(02/13)  
KUMA0504  さん
goldberg2006さん
>そもそも「貯蓄」は、「もしものとき」に備えるのが目的で、
>たとえば、社会保障の充実したスウェーデンでは、個人で貯金や保険にカネをつかわない。

>(したがって「高福祉・高負担」というけど、数字に表れる消費税率や最高税率ほど、個人負担は大きくない)

> 「100年に一度の危機」に使えない「留保」なんて、結局は「使う気のないため込み」であり、減税や優遇などせず、高率課税して当然。

>配当などできる場合でもないし、
>その配当所得への課税が、庶民の勤労所得の最低と同じ10%だし…。
-----
コメントありがとうございました。
資本主義はお金を溜め込むこと自身が目的になる主義だと聞いたことがありますが、まさにその通り。守銭奴主義と言い換えたほうが正しかったのかもしれませんね。
それにしても大企業のうち一人でも「うちは吐き出すぞ」と言ったならば、今頃は一人勝ち組だっただろうに。先の見通しの無い企業家ばかりです。
(2009年02月14日 23時22分38秒)

コープ神戸のその後・・・  
通りすがりです さん
その後がいけません。
全国から集まったボランティアの善意に悪のりして、6千億のバブリーな拡大路線をぶち上げたのは良いが、熱気の後の沈滞で大リストラ首切りを平然と行い、生産者泣かせ、乾いたぞうきんを絞るネオコン仕入部だけを強化、それでも足りないと、第3世界の低賃金故の安物商品を買いあさり、ついには会長の地位を悪用して2005年日本生協連55回総会において、日本農業切り捨て、悪徳資本のお仲間入りの大転換を強行したと言うことです。
結果は毒入り餃子をつかまされると言う成るべくして成った大ちょんぼで、マスコミに曝されたのですが、反省もなく対策は自分でものを考えないB層への戸別訪問、景品を餌にした一本釣りの営業路線への人員集中とは「オレオレ詐欺師」も真っ青
ものの見事にキャノン、トヨタのお仲間入りを果たしました。
生協、既に終わってます。
(2009年03月19日 22時46分54秒)

Re:コープ神戸のその後・・・(02/13)  
KUMA0504  さん
通りすがりですさん
>その後がいけません。
>全国から集まったボランティアの善意に悪のりして、6千億のバブリーな拡大路線をぶち上げたのは良いが、熱気の後の沈滞で大リストラ首切りを平然と行い、生産者泣かせ、乾いたぞうきんを絞るネオコン仕入部だけを強化、それでも足りないと、第3世界の低賃金故の安物商品を買いあさり、ついには会長の地位を悪用して2005年日本生協連55回総会において、日本農業切り捨て、悪徳資本のお仲間入りの大転換を強行したと言うことです。
>結果は毒入り餃子をつかまされると言う成るべくして成った大ちょんぼで、マスコミに曝されたのですが、反省もなく対策は自分でものを考えないB層への戸別訪問、景品を餌にした一本釣りの営業路線への人員集中とは「オレオレ詐欺師」も真っ青
>ものの見事にキャノン、トヨタのお仲間入りを果たしました。
>生協、既に終わってます。
-----
ありがとうございます。
じつはコープこうべのことを書こうとして、いろいろと検索したのですが、95年の内部留保取り崩しに関して言及しているサイトもブログも一部研究論文以外は全くなかったのです。確かに、そのあとコープこうべはリストラをしたということは聞いていたのですが、95年のあの時点での決断は立派だと思っていたので、不思議でした。とおりすがりさんはどうも深くかかわっているみたいですが、よく分らない部分もありますが、たしかに「キャノン、トヨタのお仲間入りを果たしました」だとしたら、愛想が尽きてしまいますよね。
(2009年03月19日 23時11分54秒)

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