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2017年04月01日
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テーマ: 本日の1冊(3697)
すみみせん、基本的に読んだ本は全部アップするという方針なんで、気に入らなかった本もアップします。


「悪道 五右衛門の復讐」森村誠一 講談社

2年ほど前にとある処から譲り受けた単行本。このたび数年ぶりの部屋の整理を思いつき、1年数ヶ月前の地層から発掘した本である(^_^;)。

知らなかったが「悪道シリーズ」第四弾らしい。森村誠一がずっと前に赤穂討ち入りを小説にして映画化されていたのは知っていた。何時の間にか歴史小説家になっていたようだ。しかし、正直私の好みに合わない。前半はむしろ小説版江戸薀蓄本みたいな、歴史科学の新発見を残らず紹介しようとするような、人によっては面白いかもしれないが、私には無味乾燥な内容が続く。物語が始まっても、主人公たちの当てずっぽうの推理が、悉くそのまま「荒筋」になって行く、艶のない小説。

主人公英次郎たちの想いは147pに綴られている 。「一統は、必ずしも徳川宗家に忠誠を誓ったわけではない。無量の血を流して、ようやく獲得した泰平の代を、大昔の怨念のために覆してはならぬ。」 その一点で、超人的な働きをしている。森村誠一が、基本的に反権力的な小説を書いてきたのに、徳川を護る用心棒集団みたいな小説を書いたのは、自分なりに統一が取れていると自負しているのだろう。

しかし物語は牽強付会、そろそろ老害の弊が出ているのではないかと思う。

2017年3月27日読了



「論考 邪馬台国&ヤマト王権」奈良の古代文化研究会編 青垣出版

私の視点は考古学的事実を基に古代特に弥生終末期の王権成立を考えるというものである。題名と目次に惹かれて本書を購入したが、全ての論考が成立時に約400年前のことを書いている記紀を大きな根拠としており、記紀を100%無視すべきだとは言わないが、私には根拠の薄い論考としか思えなかった。

それでも、上田充夫氏の3世紀の東アジア情勢をまとめてくれていたのは、参考になった。

2017年3月26日読了





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最終更新日  2017年04月01日 21時33分42秒
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