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設計に従い、下地木材の設置を実施した。 まずは、腐ってボロボロだった軒先の桧材を交換。取り付けは、コースレッドで設置。木目がきれいだ。 次に構造用合板(特類)を構造用ねじ(FDコンパネビス)で設置。 余談だが、この修繕を実施するにあたり、足場用にアルミ脚立(210cm高さ)2台と電動丸のこ1台を購入した。 腐って切り取った箇所にも合板を設置する。 現物の寸法が微妙に狂っているので、プレカットした木材を現場合わせするのに時間を取られた。また、210cmの脚立に立っての高所作業も安全に気を使うし、上り下りに予想外に体力と時間が食われた。
2012年09月28日
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庇(軒)改修の設計業と並行し、使用する材料の調査・選定を行った。■下地木材◎構造材 全て桧(檜、ヒノキ)が使用されていた。使用箇所の環境を考えると、やはり同じ桧を選定。 地元の材木店でカットとかんな仕上げを含めて納品してもらった。 ◎屋根下地材 合板が使用されていた。種類や性能は不詳。 合板は、安価で強度が均一、寸法安定性に優れる一方、水を吸うと接着材が分解し、各層がバラバラになる欠点を持つ。 桧の無垢板材の使用を考えたが、価格が合わずに断念。次善の策として、常時湿潤状態での接着性がある構造用合板(特類)を選定した。 ◎固定金物 鉄釘が使用されていた。改修する部分の釘は、錆びてぼろぼろだった。今回は、防食性の高い構造用ねじ(FDコンパネビスなど)を使用した。 ■屋根材◎防水膜 トタン屋根と下地木材の間に設置し、主に防水性を確保するための材料だ。 これには、アスファルトルーフィングが使われていた。定番材料らしい。安価なため、同じものを選定使用と考えた。 しかし、調べてみると「切り売り」がなく、1巻42m(5千円~1万円)を購入しなければならない。だが、今回必要な量は、僅か4m。販売店に切り売りを頼んでみたが、できないとの返事。 考えた末、代替品として入手性も良い「塩ビ製の床シート」 を選択した。 耐水性は完璧。耐酸性、耐アルカリ性、難燃性に優れる。紫外線に劣化しやすいが、設置場所は直射日光が当たらないので、問題ない。ただし、価格は高い。 近所のホームセンターで切り売りしてもらった。 ◎鋼板 亜鉛めっきカラー鋼板(カラートタン板)が使用されていた。異なる屋根材や銅など他の金属も検討したが、結局は現在主流のガルバリウムめっき鋼板を選択した。 鋼板は、宅配便サイズ1小口に収まるようにパーツ設計し、ネットショップでカットを含めて切り売りしてもらった。 上の写真は、2畳ほどの面積を葺く鋼板の束なのだが、約20kgもある。やっぱり鉄は重い。 ◎固定金物 ステンレス釘が使用されていた。こちらの釘には、ほとんど錆びは発生していなかった。よって、保持力の高いステンレススクリュー釘を選定した。
2012年09月22日
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庇(軒)の解体作業と並行し、不具合の再発防止の改修設計案を検討した。 ○被害の原因原因1・・・「毛細管現象」による雨水の浸入(特に軒先トタン板のかしめ接合部)原因2・・・「よどみ板の構造的欠陥」(本来、軒先部でトタン板端部を固定するのが主な役割だが、浸入した雨水の排水阻害と軒先木材の乾燥阻害している)原因3・・・軒先やケラバで雨水を効果的に排水する水切り材「唐草」の設置がない(多量の雨水が、軒先トタン板のかしめ接合部を通過。結果、毛細管現象で内部に浸水する機会が増加した○原因1の対策・・・トタンのはぜを潰さないように注意して施工する トタン板のかしめ接合部から雨水が浸入した真の原因は、「かしめ過ぎ」による毛細管現象だった。接合部の折り返し(はぜ)を木槌などで叩いて潰してしまったようだ。叩いて潰しさえしなければ、問題視するほどの毛細管現象は発生しないだろうし、浸入した雨水も外部に排水され易くなると考えられる。○原因2の対策・・・よどみ板(トタン製)は使用しない よどみ板の長所は、軒先部のトタン板を固定するために設置する。雨水の流れるトタン板表面に直接釘で穴を開けずに固定し、軒先を包むように設置するため意匠性に優れることだ。 一方短所は、一旦雨水が軒先トタン板とよどみ板の内側に侵入してしまうと、雨水が溜まり易く、かつ乾燥し難いことだ。特に両者の接合部のはぜをかしめ過ぎて潰してあったため、この短所が助長されたと考えられる(ブリキバケツの如し)。 よって、よどみ板は用いず、代わって同じ役割をする「捨板(すていた)」で軒先トタン板を固定することにした。捨板は軒先を包まずに軒先トタン板を固定できる。○原因3の対策・・・ 水切り材「唐草」の新規設置 軒先部は下地木材に合わせて直角に折ったただけの水切り仕様であったた。このため、軒先の接合部分から雨水の浸入を十分抑制することができなかった。 よって、今回は水切り材としてトタン製の「唐草」を新たに設置することにした。 以上を改善ポイントとし、今回も作図ソフト「もでりん」を使って設計を行った。
2012年09月19日
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トタン板が錆びて穴が開き、下地木材の腐った庇(軒)を解体した。トタン葺に限らず、屋根を葺く場合は、軒先から棟へと材を設置していくため、その途中にある一部分を交換修理するのは、少々強引に行わねばならない。 このトタン葺は、一文字葺と言う葺き方のようで、瓦のように幾つものトタンパーツを重ね合わせる方式だ。一つのパーツは、吊子(つりこ)と言われるトタン片を介して下地木材に固定されおり、パーツ自体には一本の釘も打たれていない。 また、トタン板同士は、ハゼと呼ばれる折り返し継ぎ手で相互に引っ掛けてある。このため、 一度相手方方向に押し込むようにし、互いのハゼを外してから出ないと外れない。 軒先から解いたトタンと下地の間にバールを差し込み、吊子に打たれた釘を抜いていくことで横一列分のトタン板を外すことができる。 釘はステンレス製で錆びはほとんどない。 黒いシートはアスファルトルーフィングと呼ばれる屋根防水膜で、トタン板などの屋根材とペアで屋根を雨水から護る仕組みになっている。これも軒先部は要交換である。 外したトタン板は、軒先を中心に外周部が錆びていた。 腐った合板を「電気丸ノコ(チップソー付) リョービ MW-46」を使って途中から切断した。 任意の切り込み深さで木材を切断するには、電動丸のこが適しているが、反面、事故の危険性も高いため、注意深く利用したい。 交換すべき下地木材を採寸し、ここまでの作業とした。(つづく)
2012年09月14日
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先日の点検でトタン板が錆びて穴が開いていた庇(軒)。気を取り直して被害の程度を点検することにした。 軒裏のトタン板は、もっと酷い錆び状態。塗膜が錆びきったトタン板を保持しているという末期状態。錆びたトタン板がぼろぼろと崩れ落ちた。 下地木材が見えたが、それも腐っている。この軒先の木材は水分を含んでいるようだ。目視できる軒受け木材(上写真右部)にも水が染みたと思われる跡が確認できる。 さて、被害は相当に深刻だ。 これ以上の確認は、トタン板を剥がさなければできない。トタン板を葺いた経験も知識もない。私のDIYの範疇で解体・復旧できるかをインターネットで入念に調査した。 結果は「Go」だ。DIYで復旧する覚悟を決め、解体を進める。ただし、トタン板再施工の難易度(技術、工具費用)はかなり高い。 金属板葺きの端部は、1cmほど折り返してかしめてあるので、これをドライバーとペンチで地道に解除した。 案の定、トタン裏の軒先部分は、表に達する錆が発生している。 因みにこのようにめくってしまったトタン板は、錆びの発生如何に寄らず、折り目やしわ、傷が付いてしまい再利用は困難だ。 防水幕のアスファルトルーフィングも、錆びたトタン板に貼り付いてこの有様。軒板の合板は接着が解除され、写真のように剥がれている。しかも腐っている。 1枚目の写真で下側から確認した軒先木材は、ご覧のように完全に腐食してしまっていた。シロアリが巣食わなかったのが、せめてもの救いか。 さて、被害の程度は確認できたので、次の作業の段取りに繋げる。■トタン葺庇の被害状況と原因○被害の状況「トタン板部」・・・軒先部(約20cm)に集中して錆が発生し、塗膜を内部から半球ドーム所に押し上げていた。特に木下地側と接する裏面は錆びの発生が顕著で、折り曲げでは多数箇所で鉄部崩壊。「木下地部」・・・軒先木材に著しい腐食が発生し、木材としての性能は完全に失われている。軒板の合板も軒先部(約20cm)に集中して接着剤が分解しており、腐食が認められる。特に北側端部で腐食が顕著。ケラバの軒受け木材の一部にも腐食が認められた。○被害発生の推測メカニズム トタン板の折り返し接合部(特に軒先部)から、雨水が毛細管現象により内部に浸水浸入した雨水は軒先に集まるが、軒先を包むように軒先裏側に設置されたトタン製よどみ板が速やかな排水を阻害軒先木材が排水されない雨水を吸収し。結果、軒先木材の腐食が進行し、水を吸い易いスポンジ様に変質並行してトタン板に内側面から錆が発生施工から20年余りの年月で上記が繰り返され、現在の被害状況に至った推測○被害の原因原因1・・・「毛細管現象」による雨水の浸入(特に軒先トタン板のかしめ接合部)原因2・・・「よどみ板の構造的欠陥」(本来、軒先部でトタン板端部を固定するのが主な役割だが、浸入した雨水の排水阻害と軒先木材の乾燥阻害している)原因3・・・軒先やケラバで雨水を効果的に排水する水きり材「唐草」の設置がない(多量の雨水が、軒先トタン板のかしめ接合部を通過。結果、毛細管現象で内部に浸水する機会が増加した■今後の進め方○復旧でなく、改修が必要 旧来の設計仕様のまま復旧すると、同様の不具合が発生すると考えられる。 よって、再発を防止するためには、上記原因を排除した新たな設計仕様に改め、施工し直す必要がある。
2012年09月09日
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前回に続き、最も広い庇のトタン葺のペンキを塗り替えようと、まずは掃除をした。 するとトタンの塗装がブツブツと膨れていた。 もしやと思いブツブツをガリガリと削り落とすと、あぁ、トタンが裏側から錆びて穴が開いていた。 庇の先の部分は、所々写真のような状態。ペンキ塗り替えどころではない。トタンはどこまで錆びているのか、木下地は腐ってないのか。 少なくとも、一部トタン板の葺き替えは、必要が確定してしまった。 この日は落胆が大きく、アルミテープで応急処置し、作業を終えた。
2012年09月07日
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