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みぶ〜たさんサイド自由欄
奇跡的に手術もしないで、そこから生きて一般病棟へ移った
そして話しができるようになり、食事が取れるようになり少しずつ、体を動かすことが出来るようになっていった
その時母は、私にこう言ったのを覚えている「お前が呼んだから、向こうに行かなかった」
母は向こうの世界へ、行こうとしていたようだそれを私が、止めてしまったようである
生き残っている者のエゴだろうか私はその時点で、親孝行をしていない自分を責めたのだ
とにかく帰ってきて欲しい! ‥切実な、私自身の声だったのだ傲慢にも私は、「絶対、行かせない」 と叫んでいた
戻ることは、体の痛みに耐えなければならない母のその辛さも考えずに、自分のエゴで戻って欲しいと思った
私の心が救われたのは、母が生き返って良かったと言ってくれた事それから14年生きてくれて、今は向こうの人である
でも、いつまでたっても親孝行をした満足感がなかった
生きてくれた14年間は、一緒にショッピングを楽しんで
一緒に食事をして、一緒に旅行をしてと多くの時間を共有した
にも関わらず‥ である感情ってなんだろう‥ 14年間も共にいたのに‥
親孝行出来ずに、すぐに亡くなってしまう人もいる更にいえば、親の愛すら分からない人もいる
恵まれていると分かっているのだが、それでも涙は勝手に出てしまう亡くなって2年8ヶ月、未だにふと母を思い涙を流す
日常生活に、差し障ることはないけれど今でも母は、私にとってかけがえのない、特別の存在なのだと思う