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投資家が犯す間違いのひとつで、大きなコストを伴うのがIPO(新規公開株)を買うことである。前の項で述べた変額年金と同様に、IPOも売るためのもので、買うためのものではない。
投資家はIPOに投資するとき宝くじでも買うように興奮するが、それらは間もなくEローン、プライスライン、モーゲージ・ドット・コムと同じ道をたどることのほうが多い。実際のケースを見てみよう。
1970~1990年にかけてすべてのIPOを公開初日の終値で買い、5年間保有したらどうなるかを試算した調査があるが、この戦略の平均リターンは年率わずか5%だった。この数字は同程度の時価総額の企業をベンチマークにすると年率7%も下回っていた。
フロリダ大学の金融学の教授、ジェイ・リッターは1988~1993年にかけて2000万ドル以上を調達した1006のIPOについて調べたところ、中心的な銘柄のパフォーマンスは公開後3年でラッセル3000を30%も下回っていたことを発見した。また、46%のIPOがマイナスリターンだったこともつきとめている。

IPOに投資するという間違いを避けるためには、IPOで大儲けするのは、それを販売するウォール街の企業であり、個人投資家は損をしているということを覚えておくとよい。IPOは避けたほうがよい。
もちろん次のマイクロソフトに当たる銘柄を買い当てるチャンスがないわけではないが、惨憺たるパフォーマンスに終わる可能性のほうがはるかに高いからである。

IPO 新規公開株式
正確に言えば、「インサイダーの個人的なチャンス(Insiders’ Private Opportunity)」、「 想像上の利益のみ (Imaginary Profits Only)」、「それはおそらく割高 (Its’ Probably Overpriced)」などとなる。

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