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フリースクール「彩星学舎」さんの撮影が終わったオレは、一路池袋へと向かう。これから池袋にあるの事務所を借りて、 ウエディング・プランナー堂上昌幸氏の事務所で、映画の会議をしてのけようというのである。堂上氏は、オレと古いつきあいである元編集者でもあり、この映画では、マスコミ関係への宣伝や試写等を手伝ってもらおうと思っているのだ。本来なら、助監督アベも出席が必要なのであるが、本人曰く「相当に疲れている」そうなので、今日は、朝からカメラをかついで一日中歩き回っていたのだから無理もない。帰って休んでもらうことにする。オレは、池袋でプロデューサーのおナルYAN氏と、この映画に出演してくださる happycareerこと、佐田晃一さん と落ち合ったのである。実は、佐田さんとは、このブログで知り合った人なのである。その経歴がおもしろい。20代の頃は、IT関連で朝から朝まで働くような毎日で、やがて管理職になる。さらに、子会社の人材派遣会社の社長も勤めるようになる。しかし、あるとき突然、ひきこもりになってしまうのである。半年間ひきこもったあと、社会に復帰。キャリアコンサルタントの資格を取り、大学の講師になるのである。そんな経歴の持ち主であるからこそ、オレの映画に出て、その所見を述べていただこうと思った次第なのだ。やがて、やがてやや遅れて、やはりこの映画に出演してくれるオンリーワンクルーの鈴木剛氏もやってくる。オンリーワンクルーは、ひきこもりなど、いろいろな人が集ってくる居場所で、鈴木氏はそこを主催しているのだ。その面々を見ると、実に個性的な人間が集まっていることがわかる。 つーか真っ当な勤め人がいない! オレは早々に、打ち合わせ・会議をするというのはあきらめた。 まともな打ち合わせというよりも、酒でも酌み交わしながら、意見の交換をしたほうが、この場合よほど有意義であると踏んだのだ。『不登校・ひきこもり・ニート』についての意見だが、それぞれにいろいろな考えがある。ただ、全員いろいろな経験をしているだけに、ひとつ共通していることは、現実 を直視しているということだ。『不登校・ひきこもり・ニート』にかかわっている人の中には、口先だけの"キレイ事"を言う人が少なくない。しかし、現実はキレイ事だけではないのである。オンリーワンクルーの鈴木氏は、ひきこもりの人や生き難さを感じている人に、どうにかして生きるヒントを伝えようと、体を使って活動しているしキャリアコンサルタントの佐田氏は、自ら派遣会社の社長をやっていた経験から、「ひきこもりだったからと言って、仕事がないなんてことはあり得ない」と、いいつつ「しかし、やる気や能力がない人間は、企業にとって困るんです。わたし自身、わたしが採用した人間を、2週間の試用期間でクビを切るということを、何回もやってきました」と、リアルなことをおっしゃっていた。ウエディング・プランナーの堂上氏も、勤めていた会社が倒産したり、自らが編集長をやっていた雑誌が潰れてしまったりという辛酸を舐めてきた人間である。つまり彼らは、 実社会のリアリズムを知っている人たちでもあるのだ!正直いうと、オレ自身、口先だけの絵空事や、理想論、キレイ事だけの会話など欲しくない。現実の厳しさに直面した人間は、リアリストにならざるを得ない。口先だけで「大丈夫、だいじょうぶ」と連呼したところで、その裏付けがないと、言われたほうは、返って傷付いてしまうだろう。そういった意味でも、このような皆さんに映画製作を協力していただけるのは、非常にありがたいのである。我々は、いろいろな意見を交換しつつ、大酒をかっ食らう。これでは、『不登校・ひきこもり・ニート』について語り合うというよりも、 山賊の宴会 にしか見えないであろう。しかしそれでいいのだ。空虚な会議よりも、リアリティのある意見交換の方が、この映画のためになるのである。我々は、夜遅くまで大いに飲み、そして語ったのであった。
2005年06月18日
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今日6月17日は、埼玉県にある「彩星学舎」というフリースクールでの授業風景と、スタッフ(先生)のご意見を撮影に行ってきたのである。多くの人には、「フリースクール」と言ってもピンと来ないかもしれない。フリースクールというのは、不登校の子供達を受け入れる場として、発達してきたものである。その教育方針は様々で、不登校の子どもに悩む「親の会」から、出来たもの。学習塾から出来たものなど、それぞれに個性があるという。今回撮影をさせていただいた「彩星学舎」さんは、学習塾からやがて、フリースクールという形になった学校である。縁は奇なものというが、オレが以前に監督した「不登校の真実」という映画で、星槎国際高校という広域通信制の会長に出演していただいたのだ。富山でも、星槎高校富山学習センターに宿泊させていただいたり、撮影の場所を提供していただいたりし、全面的にバックアップをしていただいたのである。偶然にもこの「彩星学舎」さんは、その星槎国際高校と提携しているフリースクールであったのだ。つまり、この「彩星学舎」というフリースクールに在籍していると、同時に「星槎国際高校」にも在籍しているということになる。「星槎国際高校」のスクーリングなどに出席やレポートを提出する必要はあるが、「彩星学舎」を卒業するということは、同時に「星槎国際高校」を卒業することにもなり、「高卒」の資格が得られるというものである。オレと助監督アベが、「彩星学舎」に着くと、まずスタッフのかたの案内で、近くにある農場に案内された。小さな農場であるが、そこで作物を植え、育てるということをやっている。今日は、ジャガイモの試し掘りということで、ジャガイモの収穫を撮影する。その後、生徒さんたちと一緒にお昼ご飯をいただいたのだ。収穫した野菜を使って、生徒さんたちが、スープとご飯を作ってくれ、それを全員でいただくのだ。 これがウマい!! 午後からは、国語と表現という授業を撮影させていただく。なんといっても、オレと助監督アベという 飛び切りに人相の悪い オッサンが撮影しているのだ。最初は我々のことがずいぶんと気になっていたようである。しかし、"表現"の授業が始まると、それが一変したのだ。表現の授業というのは、朗読の授業である。今回は、宮沢賢治の詩を、みんなで大声で朗読するのだ。 これは一種の体育会系! 演劇部の発声練習のそれだ。先生からの厳しい指摘がある! 「お腹の底から呼吸しなさい! 集中! 集中だ!!」 もうビシビシとした指摘がある!生徒たちは、腹の底から大きな声で発声する!汗をかきながら発声をする!フリースクールに集う生徒たちは、不登校など、どちらかというと、普段は自己表現の苦手な子が多い。それでなくても、日本人は自己表現が苦手で、さらに大きな声で発声することは少ない。しかしこのフリースクールの若者たちは、全力で発声して宮沢賢治の詩を朗読する!この朗読の授業は、約一時間ちかく続いた。それが終わり、オレがインタビューを生徒さんたちにしたとき、以前にあった緊張感はなくなっていた。そして、実に少年らしい少年たちがそこにはいた。オレは少し感動していた。 彼らの中には、学習障害や多動症といわれる少年たちもいる。おそらく、いろいろと複雑な思いをしている少年もいることだろう。しかし、その表情は実にいいのだ。朗読の授業の後、先生にインタビューをした。「生徒同士のトラブルは起こらないんですか?」そう聞いたら先生は、笑いながら言った。「多少のトラブルは起こって欲しいですよ。問題が起こることによって、お互いが認め合うんです。誰かが、バカなことをやると、『アイツはバカだ』って嫌われる。でも認め合えば、『アイツはバカだな~』って、笑い合えるようになるんですよ。同じことを言ってもやっても、相手を認めることで、笑い合えるようになるもんです」なるほど、慧眼です。トラブルをたんなるケンカにせず、認め合うようにするのは、指導者や、周囲の力も重要だということでもある。そういったケアーは実のよくやっているように感じました。おそらく、一般が学校よりも、先生方は生徒をよく見ている。撮影が終えるころには、オレやアベは生徒さんたちと軽口を言い合えるようにもなっていた。オレたちは、生徒さんたちの見送られながら、「彩星学舎」を後にしたのである。もう夕方ちかくになっていた。しかしオレには、もうひとつの仕事が残っていた。実をいうと、このブログで知り合った人と会うということと、この映画に出演してくださったオンリーワンクルーの主催者、この映画のプロデューサーと、打ち合わせをすることになっていたのである。 そこでとんでもない事態が!!
2005年06月17日
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以前、対処案として『学生になっちゃえ!』というコラムを書きましたところ、ニート・ひきこもりに悩む人から「わたしはすでに4年制の大学を卒業しており、いまさら学生になれと言われても……、学ぶ気もなく学校へ行くのは、もったいなくも思い……」といったメールをいただきました。だから『不登校・ひきこもり・ニート』周辺の人は、融通が利かないと言われるのよ。 大学など、何度在籍してもルール違反ではあるまい!!学校へ行かないのに学費がもったいないですと!?いままで、死ぬの生きるのと言っていたのに? わたしが、『学生になっちゃえ!』と言うのは、1に、世間体! 2に、『学生』という身分を金で買えということです。 大学では、通信教育部がある大学も多い。有名大学なら、慶應義塾大学なんかもある。ほとんどが書類選考のみで入試はありません。学費も安い。『不登校・ひきこもり・ニート』の人にとって、スクーリングなどが難しい場合もあるでしょう。よって、場合によっては「卒業しよう」とは、考えなくてもよろしい。本当にやりたいことが見つかるまで、やる気が起こるまでの腰掛けでいいんです。通信教育部では、カッコ悪い? だから腰掛けだって言ってるでしょ!だいたい死ぬの生きるのって言ってるクセに、ケツの穴のちっちぇーこと言わないの!そもそも、悩みが『不登校・ひきこもり・ニート』なんでしょ?でも、大学にせよどこかの学校にせよ、籍を置いているってだけで、根本解決にはならないわけですよ。ただ、その空白の時間を埋めようっていう案なんです。わたしが『学生になっちゃえ!』っていうのは、『不登校・ひきこもり・ニート』の人が、面接に行くとき、自分の空白の時間を説明できないと言って、バイトや就職の面接を恐れることがあるからです。だったら、“空白の時間”を取り合えず埋めとくという方法もあるということですね。中退で全然いいんですよ。あくまで“取り合えず”の方法なんですから。学校にお金さえ払えば、学生という時間と身分が買える。中には、レポートさえ出せば、卒業も売ってくれる学校もある。中退しても、“その後いろいろとやってました。”ということで、面接官の悪印象を薄める効果がある。また、ひきこもりの人が出てくるためには、精神科医の斎藤環氏によると、平均『3年3ヶ月』かかるとのことです。その約3年3ヶ月という空白の時間をどうするか?約3年3ヶ月後に、彼らは出てくることになるんですが、次のステップの準備をしておいてもいいでしょう。この『学生になる』というのも、その方法のひとつではありますね。
2005年06月15日
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ある撮影のとき、助監督アベがいうのである。「ちょっとしたアイディアがあるんですが」「なに?」「使う使わないは別にして、わたしがオグラ監督の行動や発言を、カメラに収めるというものです」「好きにすればあ」これが、マチガイの元であった。その瞬間、助監督アベの三白眼が、さらに細くなり、口が耳まで裂けるような奇妙な笑顔をしたのである。そう、これは、助監督アベの復讐のはじまりであったのだ。元々、助監督アベというのは人相が大変よろしくない。おまけに太っていて汗っかき、東北訛りで、会話がヘタである。そのため、オレは取材先で彼を紹介するとき「この男は助監督アベです。彼は撮影中に全身から、粘液質のヘンな汁を出します。彼が移動したら、青白い跡がついています」などと、軽口をいって笑いをとるようにしているのだ。そうすることによって、人相が人一倍悪いアベでも、結構な人気者になったりしている。が……どうもそのことが気にいらなかったらしい。彼は、撮影のときオレの行動を撮るようになった。撮影のときに椅子や机をセッティングするとき、アベはさっとカメラを構える。すると、セッティングを手伝うことができないため、オレひとりがひーこらいって、体を使うことになるのだ。「ヒ~ヒッヒッヒッ、こうしてると楽でいいすねえ。ケ~ケッケッケッ」そういって、悪魔のような嗤い声を出すのである。先日、練馬区議会議員の野崎さんを、練馬庁舎でインタビューをしたとき、時間が押して夜になってしまったことがある。夜の庁舎は、省エネのためエレベーターが止まり、出入り口も一部以外は閉ざされてしまう。それを知らなかったオレは、出口がわからず迷子になってしまったのである。右往左往しているオレの背後で、アベはカメラを回しながら「ケ~ケッケッケッ、ダメだなあこの人は、ダメ人間だねえ」などと、悪魔の嗤い声を出すのである。あるときは、いきなり電話で「いま駅からそちらに歩いているのですが、自転車で迎えにきてくれませんか」という。何言ってやがんでえと思いながらも、自転車に乗っていくと、向こうからアベがカメラを回しているのだ。どうやら、オレが自転車に乗っているシーンが欲しかったらしい。オレは格闘技の道場をやっているのだが、その道場に乗り込んできて、カメラを回しはじめる。オレの道場生は、プロの格闘家や全日本クラスの入賞者、海外で道場をやっていた人間や、他でも道場主をやっている人、他道場を破門になった人など、一癖も二癖のある人間が集まっている道場であり、さすがのオレも遅れをとることがあるのだが、アベは、オレが生徒に殴られたり、蹴られたりしているシーンをカメラに収めると「ク~ックックックッ、オグラ監督って全然弱いじゃん。ク~ックックックッ」と、嗤うのである。しかもオレのシーンは、アベが監督をするということになっているので、オレとしては、何も言うことができないのだ。昨日は、オレが仕事をしているシーンをカメラに収めて帰っていった。どうやらアベは、まだ何かをたくらんでいるらしいのだ。助監督アベの復讐はまだ終わっていないらしい。
2005年06月02日
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『不登校・ひきこもり・ニート』と、三つ並べた中で、ニートというのが、一番評判がよろしくないようなんですよ。カンタンに説明すると 不登校=「いじめ」ひきこもり=「心の傷」ニート=「甘え」みたいなイメージがあって、ニートが一番、イメージが悪いみたいなんですね。まあ、ニートを“無職者”と訳す人もいるくらいで、もっとも日本語に近い訳しかたはというと、親のスネかじり というのが、もっともイメージに近いということもあるからなんでしょうね。そして、誰よりもそのことを、ニートと言われる本人が一番、自覚してる。気にしてる場合が多いようです。ニートととは違うんですけど、お笑い芸人の「ヒロシ」さんのネタで、「ひきこもりになるほどの、お金がありません」 っていうのがあるんですよ。ヒッキ―(ひきこもり)の人は、ドキンとする言葉らしいんです。なぜドキンとするかというと、「自分がひきこもりで、いられるのは、親のスネをかじっているからだ」という自覚があるからなんですね。そのことが悪いと思っている、罪悪感があるから、ドキンとするんです。ニートも同じでね。罪悪感がある人は、どんどん心理的に追い詰められていくんです。親もね。「自分の子が、ニートやひきこもりじゃあ、世間に顔向けできない」って思っていると、自分で自分を追い詰めていくことになりますね。根本解決には、ならないんですけど、ひとつの方法としては、ニートやひきこもりの人が、学生になるという方法もあります。 いまでは、学校にいかなくても、あるいは勉強ができなくても、通信制でどこかの大学、中学、高校に在籍することができますから、少なくとも、そうなったら表面上は、ニートではなくなるわけです。中年になってから、ニートとかひきこもりになったとしても、学生になっちゃえば、いいじゃありませんか。ニートというのは、就職する意欲もなく、学校にも所属していない者という意味ですから、通信の学校でも、在籍していれば、世間様に「学生である」という地位が、与えられるわけですよ。これは、表面上の地位かも知れませんが、解決の足がかりにはなると思います。興味のあることで、うまく行けば就職につながるかも知れないし、趣味のことでも、友だちが増えてくるかもしれない。いきなり就職、通学っていうのは、無理かも知れませんけど、いろいろな足がかりを作って、少しづつ、少しづつ、やっていけばいいんですよ。
2005年06月01日
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