アメリカでは、日本のように手土産を持って引越しの挨拶回りをするといった習慣はなく、先住の人が新たに引っ越してきた人を訪れ、挨拶をしに来る場合が多い。 挨拶のパターンとしては、『Welcome to the neighborhood!(ようこそ!)』の決まり文句に始まり、自己紹介や家族紹介、またはコミュニティーの紹介をし、『If you need anything, please let me know.(もし何か必要でしたら、ご遠慮なくお知らせ下さいね。/もし何か私に出来ることがありましたら、何なりと仰って下さいね。)』という決まり文句で締めるというのが挙げられるが、この引越し挨拶によって、先住者は新しく引っ越してきた人がどんな人か確認をすることが出来るし、一方、新しく引っ越してきた者にとっては、自分の周囲の環境や近所に住んでいる人たちに関する情報を少しでも得ることが出来るという点もありと、両者にとってもメリットがあると思うのである。
・贈り物をもらったら、Thank you card(サンキューカード:お礼を述べたカード)を送ると良い。 引越し挨拶の場合には特に、お返しをするという習慣はないので、お返しをする必要はないと思うのだが、どうしてもお返しがしたい場合も、お返しの品にThank you cardを添えた方が良い。 また、手作りの食べ物をお返しの品に選ぶ場合には、出来るだけ先方から頂いた品とダブらないようにした方が良い。(例えば、先方から手作りのバニラクッキーをもらった後に、チョコレートクッキーを作ってお返しをするというようなことも極力避けた方が良いだろう。)
今回引っ越してきたところでは、私が表に出ているタイミングを見計らって近所の人たちが挨拶に来てくれたのですが、中には、『I’m just being knowsy.』などと冗談風に前置きしつつ、引っ越しの理由やこのコミュニティを選んだ理由などをあたかもアンケートの聴取係りのように訊いてきた人もいました。 こういう時は何だか面接を受けているような気にさえなるのですが、こずえさんが仰るように、「歓迎挨拶」=「探りを入れる」という部分もやはりあるのではないかと思いますね。 あと、私のすぐ隣に住む人は、引越し挨拶をするとともに「うちの犬(大型犬)は時々脱走してしまう癖があるので、そちらに迷惑がかかるかもしれません。」、「うちの裏庭は森をそのまま残しているので芝もない自然体の庭ですが、景観が見苦しいとお思いにならないか心配です。」などと隣に住む私に少なからず影響が出ると思われる事情を話していましたが、私の了解・理解を得ようとすると共に、こちら側の反応を確かめてみるという意味でも、やはり探りを入れていたと言えるのではないかと思います。 引っ越してきた側もそうですが、やはり先に住んでいた人も、隣に住む人のことが気になるのは一緒なんですね。^^ (2008.07.08 04:29:41)
丁度先日、『Two and a half men』というTVショーを観ていたのですが、そのエピソードの中で、新しく引っ越してきた人が先住者である主人公の家を訪れて挨拶をするというシーンがあり、その時に初めて、アメリカでも新参者からの引越し挨拶もアリなのだなと知りました。 私の場合、会話が出来る距離内でバッタリ出会った場合に自ら自己紹介を含めて引越し挨拶をするということはあっても、それ以外はHelloなどの軽い挨拶程度で済ますのがパターンです。(^^:)ゞ アメリカでは、フレンドリーな姿勢も礼儀正しさのひとつとされているという意味でも、こずえさんのお話にあったように、引っ越してきた側が進んで挨拶に行くというのもいい手段ですね。