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Comments

RC200t @ Re[1]:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) 元H@さんへ >なので最近ミニチャンから…
RC200t @ Re[1]:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) 元H@さんへ >コレクションはほぼ同じで…
元H@@ Re:ジョニーへの伝言(ベネトンB195ルノー)(02/23) この記事、もう4年前なんですね。 このス…
元H@@ Re:細うで繁盛記(ジョーダン・グランプリ)(03/27) エディ・ジョーダンの訃報は驚きました。…
Erwin@ Re:問題続出(ロータス 107 フォード)(07/16) はじめまして。 僕のうろ覚えですと、フレ…
2022.11.06
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カテゴリ: F1




スパーク1/43 シムテック S951 フォード
1995年モナコGP DNS
#11 ドメニコ・スキャッタレーラ

 フェルスタッペン父のチームメイトのスキャッタレーラ。シムテックの2年間で計8戦を走ったが誰の記憶にも残らずにそのままフェードアウト。泡沫チームにうってつけの人材といったら失礼かも知れないが、F1に必ずしも必要でなかったドライバーであることもまた事実。
 「泡沫チーム」というのはミナルディやBMSスクーデリア・イタリア、コローニといった下位チームとはまた違った意味での下位チームのこと。泡沫チームとは「活動期間が2年くらいで、普通下位チームではキャリアダウンしたベテランを噛ませ犬にして新進気鋭のルーキーが成り上がっていくという図式が描けるが、そういったことは一切なく戦績よりむしろレース外の話題だけが記憶に残っているような素人運営の一見さんチーム」というふうに個人的に定義している。ここらあたりの時代ではシムテックをはじめパシフィック・チーム・ロータス、かのアンドレア・モーダ(笑)、W12エンジンのライフ・レーシング、もうちょっと前ならモデナ・ランボ、マネートロン・オニクスあたりが泡沫チームに当て嵌まるんじゃないかと。オニクスは3位表彰台に上がっちゃったり(マンセル黒旗事件のエストリルで棚ボタ)してるけど、オーナーの怪しげな風貌といい経営する投資会社がどストライクの詐欺商法だったりと泡沫チームの資格は充分にある。そうそうフォルティ(実質ペドロ・ディニス・レーシング)なんていうのもあったな。とまれシムテック、パシフィック、アンドレア・モーダ、ライフが四天王であるのはまず間違いない。そしてシムテックとアンドレア・モーダは意外な繋がりが。。。



 シムテックS951とアンドレア・モーダS921。
シャシー名をみてもわかるとおり、どちらも元々マーチにいたニック・ワースがのちにFIA会長に就任するマックス・モズレーと設立したシムテック・リサーチの作品。そのデビュー作と引退作にあたる。
 そもそもBMWの単独F1計画用に設計したものをアンドレア・モーダに転用したのがS921。ところがアンドレア・モーダは品性下劣でF1の信用を失墜させたとしてグランプリを出禁になってしまう。

 そうして迎えたモナコGP。スタート直後、アレジ・ベルガーのフェラーリ2台とクルサードのFW17がスリーワイドでサン・デボーテに進入し、大方の予想通り3台は見事に接触して道をふさいだため後続はストップせざるを得なくなり赤旗中断。コースマーシャルが手押しだクレーン車だとマシンを移動するときに、あろうことがスキャッタレーラのマシンをぶつけて壊しちゃった(笑)。すでに資金難で危ないと公表していた貧乏チーム故にスペアカーなどあろうはずもなく再スタートには参加しなかった。この年のコースマーシャルは何か変で、予選日にはセーフティーカーがレッカー牽引中のタキ井上のフットワークに全速力でぶち当たりフットワークは横転、決勝ではシムテックをオシャカにして、最終的にはハンガリーでタキ井上をレスキュー車が跳ね飛ばすことになる。
結局、チームの財政状態は持ち直すことなくモナコを最後にチームは撤退。その最後のグランプリもコースマーシャルのせいという外的要因で走れなくなるとは、どこまで祟られりゃ気が済むのかニック・ワース。しかし天下のMTVが冠スポンサーなのに資金難とは、ホントにニック・ワースには商才なかったかも(笑)。



 MTVといって当時リアタイの誰もがパッと頭に浮かぶのはダイアー・ストレイツの5作目「ブラザーズ・イン・アームズ」の2曲目に収められた「マネー・フォー・ナッシング」だろう。当時最先端のポリゴンCGアニメによるミュージックビデオという斬新さも手伝い「金儲けしたきゃMTVで歌うマネ、ギター弾くマネしてりゃいい」とMTVをありがたがるアーティストやMTVを暗に批判する歌詞にもかかわらず、MTVのおかげで大ヒットしたという皮肉な結果。しかしMTVを冠スポンサーにしたシムテックは「マネー・フォー・ナッシング(=楽して手に入れた金)」にはまったくもって縁がなかった、というオハナシ(なんとかオチがついたようで?)笑。





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Last updated  2022.11.06 04:34:31
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