こんばんは
以前うかがった、金箔を絵の具の下地にする、というのはこういう工程なのですね。
金箔なんて、お正月のお酒の中にふわふわ漂っているのぐらいしか知りませんので、それを絵の下地に使う、ということはAZUREさんから伺うまでは想像すらできませんでした。

とても緻密に計算された、さまざまな表現方法を駆使して作品を仕上げられているのだと、改めてすごいなと思いました。
(Jan 30, 2006 10:13:36 PM)

山田維史の遊卵画廊

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Jan 29, 2006
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 午後、おだやかな日射しなので画材店に出かけた。手掛けはじめた50号の2作の下地に純金の箔を貼るつもりだ。買い置きがなくなっていたのでそれを買うためと、ほかに発注しておきたい画材があった。
 早春の日射しというほどではないが、おだやかで温かい。暑がりの私は、一足早いとは思ったが、スプリング・コートを着た。身のこなしが軽くなって、昇り階段も駆け足である。ちょいと百貨店を覗くと、小学生のランドセルがならべてある。7万円もする高級品まである。「エッ!」と思って、ざっと価格をみてみると、なんと平均して3万4,5千円くらいか。
 そういえば弟のふたりの子供が、今年揃って大学生と中学生になる。毎年大晦日に一家で我家にやってくるが、過日は上のほうが一人で勉強しているとかでやってこなかった。ウーン、ふたりを祝ってやらなければならないんだな。新小学生の親御さんを心配ばかりもしていられないということか。

 さて、金箔を貼るには、じつは今の季節はちょっと辛い。暖房を止めなければならないからだ。純金の箔というのはミクロン級の薄さであるから、室内に少しでも気流があるとたちまち舞い上がってしまい、そうなるともう手のほどこしようがない。もちろん箔を指でさわることはできない。一枚一枚特別な薄葉紙の間に挟まれているものを、竹製のトーングズ(大きなピンセットを想像してください)で、そっと扱わなければならない。
 初心者は謄写版印刷用の蝋紙(原紙)に箔を移しとって使用すると失敗が少ない。もっとも余程おおきな老舗の文房具店にでも行かなければ、現在ではその蝋紙を入手できないかもしれない。純金箔は大変高価なので、初心者は銅箔や洋金箔などでコツをつかんだほうがよいだろう。

 この箔というのは極薄いにもかかわらず、絵の具の塗りには随分影響するものである。箔と箔の継ぎ目に絵の具の段差ができ、それを解消しようと厚塗りにすると、こんどは箔の効果が失われてしまう。つまり箔を使用するときは、普通ならマイナスと思われることを逆手に取って画肌つくりの効果として発想する必要がある。
 また、金属箔のなかでも純金箔というのはとてもインパクトが強い。ヘナチョコな彩色は負けてしまうのだ。初心者などは、せっかく高価な純金を使ったのに、使うのじゃなかったと云うことにもなりかねない。
 私がいま手掛けている作品も、人体部分は純金に負けない存在感がある堅牢なものにするため、現在ではめったにやる画家がいないけれども、まずグリザイユでモデリングをしている。グリザイユというのは白から黒にいたる豊富なグレーの階調で対象物を表現する画法だ。この遊卵画廊の展示室に、グレーだけで人体表現をしている作品があるが、それがグリザイユの応用である。古典技法では、その上に透明絵の具で彩色するグラッシー画法とか、ローシエナとかバーントシエナなどでおつゆ彩色するカマイユ画法のためのアンダーペインティングの技法である。
 私の場合は、かならずしも古典画法の踏襲ではなく、いわばその変奏的な応用である。要するに強く、密度のある人体モデリングをめざしている。

 現代絵画では人体表現が、むしろ抽象表現にちかくなっている。その分野を写真や映像メディアに「おまかせ」したためであろう、と私は考えている。
 人間の個性的な有り様を、写真はたしかに見事にとらえることができる。私は、ときに人間の皮膚を動物的な面も掬いとって見せている写真に出会うと、嫉妬をおぼえることがある。絵画が追求してきたリアリズムも、人体の皮膚のあからさまな様相を表現することはできなかった。
 そういう微視的な面ばかりでなく、さまざまな状況下にある個性的な喜怒哀楽もまさに写真の領域である。世界の困難な状況下に生き、めまぐるしく変化する世界に翻弄されている人間を表現するに、その「手軽な」器機はこのうえない利便性を発揮する。
 現代絵画はそのことに早い時代に気がついていた。そして場所を明け渡したのである。すくなくとも人体に関していえば、写真にできないこととは、個人に向けられた目でその個人から人間的抽象をつかみだすことかもしれない。現代絵画が目につけた人間表現はそういうことだったように私は思う。それはもしかしたら、言葉をかえれば、人体を直視するのではなく人体の表徴をあれやこれや模索しているのかもしれない。

 ところで私はというと、どうしても人体の魅力から離れられないのだ。もちろん、普通に「裸体画」と云っているような作品を描こうとは全く思わない。私がおもしろがっている人体というのは、そのような表現にもとめられることではない。どう云ったらよいか、じつは自分でも分らないのだが、----私のかつての作品は幻想画といわれている。あえて否定はしないし、そんな名称は私にとってはどうでもいいことなのだが、世間が幻想とみなしたなかで、じつは自分の思想を確認し、また告白してきた。思想であり、哲学といってもいい。そして、私の興味をひく人体表現とは、その哲学の肉体化なのだ。いや、人体によって世界内存在の哲学を表現しようとしているのだ。喜怒哀楽の感情を表現しようとしているのではない。

 一昨年であったか、人づてに聞いたことなのだが、アメリカのある美術関係者が日本の現代絵画を調べていて気がついたのだそうだ。私の近年の作品が、少なくとも日本作家のなかでは類例のないことをやっている、と。
 残念ながら私はその人と会う機会をもてなかったが、私の創作意図がつたわったのだとしたらこのうえない喜びだ。もっとも私のやっていることが「絵画」なのかどうか私自身には分らないけれども。

 さて、純金箔に負けないような人体表現になるように、また夜明けまで仕事にとりかかることにしよう。この作品はグリザイユをアンダーペインティングとして、乾燥後にふたたび彩色をしようと考えている。この方法は絶対的に時間が必要な仕事なのだ。





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Last updated  Jan 30, 2006 05:09:02 AM
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Re:金属箔と人体表現(01/29)  
lime6740  さん

Re[1]:limeさんへ(01/29)  
AZURE0702  さん
lime6740さん

>とても緻密に計算された、さまざまな表現方法を駆使して作品を仕上げられている

絵画とはそういうものなんです。私はしばしば道路工事みたいなもの、建築みたいなものと説明するのですが、あまり分ってもらえません。いま問題の手抜き建築ではありませんが、やるべきことを積み重ねていない絵は、たちまち崩壊してしまいます。崩壊というのは比喩ではありません。物理的に崩壊するのです。
日本の一般教養としての美術教育は感覚的なことばかり言っていますが、感覚だけでは絵画はできあがらないんです。組成学が大切なんです。それと材料学ですね。美術はあくまで「術」なんです。これは理論的なことですから、教え伝えることができるものなのです。芸術というのは、「術」に関しては職人芸なのです。肉体化した技術ですね。
(Jan 31, 2006 04:18:01 AM)

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AZURE702 @ Re[1]:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) shiwashiwa1978さんへ  拙作をご覧くださ…
shiwashiwa1978@ Re:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) 素敵です。 作品集は無いのでしょうか。
AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
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