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まだ夜が明けない午前3時ころ、眠っていた目が覚めた。といっても、意識が覚醒したというのが正しく、目はつむったままだった。そのまましばらく何を考えるでもなく、じっとしていた。すぐにまた眠りにつくのだろうと思いながら。
ところが眠るどころか、意識はいよいよはっきりとして、そのとたんに、「アッ、そうだ。これで行けるぞ!」と飛び起きた。ここ2,3日考えあぐねていたことの構想が明確になって頭に浮かんで来たのだ。「あそこを入れ替え、こちらを入れ替え・・・」と、それまでの闇雲なアイデアが整合性をもってくっきりした形になった。付け加えることは何も無い。ただ入れ替えれば良いのだと気がついた。
私はそのまま仕事場に入り、コンピューターを起動させ、その考えをメモとして書いた。夜中の不意の思考は、熱にうかされたようなところがあり、昼間もういちどその考えをなぞってみると、実はフニャフニャということが少なくない。それを知っているので、一旦、陽がのぼるまで待つことにした。頭の中で考えを遊ばせておくよりは、文字にきっちり書いておくほうが、より客観的に批評できる。
それにしても、こんなことはしばらくぶりだ。若いころはしばしば夜中にめざめて、暗がりで筆記具を手探りして(灯りをつけると雲散霧消しそうで)、書き付ける紙がないのでシーツに書いたこともあった。あるいは、このHPのフリーページ・DRAWINGS 1に掲載している『星月夜の森』や『嵐を孕む樹』などは、夜中に飛び起きて、この時とばかり、日頃気になっていた場所や樹の有様を見に行った。もちろん家人を起こさないように、足音を忍ばせて家を抜け出したのだった。そして、やはり忍び足で帰宅して描いた絵だ。
そんな熱にうかされたような若い時代があった。昨夜、私はその時のように不意に意識が覚醒し、飛び起きたのだったが、これはあるいは老の目覚だったかもしれない。しかし、構想はまとまった。
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