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今朝は、昨日の、天気予報通りに雪が積もり、車検のために 愛車・PAJERO MINI を近くのGAS STAND に預けて、歩 道を、あさいちの 雪道の歩き方指導のとおりに雪を踏みしめ て、帰ってきた。 そういえば、イギリス・ロンドンから半年おきに日本に帰ってきて いた、上品な、だけど試合となれば英国魂があらわれる奥さんは この前は居なかったのでお会いするのは半年後だろう。 昨年は、みなさんへのおみやげとして、ウインブルドンのスポー ツ用小物グッズをいただき驚いた。 なぜか、使うのが勿体なく思われて、書棚に飾ってある。 また逢うときまで、お元気で、ご活躍を祈るばかりである。 さて、雪の中で、旧友のアラスカ氷河クルーズの後編を続けて みる。 <現地5日目> シトカ滞在 (8時~17時) 港は、遠浅のためテンダーボートで上陸する。 インディアンのトーテムポール群と、ロシア正教会の立派な教会の コラボレーションが美しい。 10分ほど先に歴史公園があり、北方多雨地帯でヒンヤリとした 冷気が鬱蒼とした原生林に漂い、木の上から米国旗の白頭鷲が 睨んでいる。 小説好きな方なら、芥川賞作家・大庭みな子さんの書いた、 夫の転勤地での生活体験記録「三匹の蟹」を思い出すはず。 (帰国後、40年ぶりに読み返すも、またもや不解。) <彼女の著作につての解説がgeociteis にあった> <現地6日目> ケチカン滞在 (7時~13時) ジュノーに次ぐアラスカ4番目の街、生活臭さのない、細長 い港町、前庭に芝生と、満開のシャクナゲが咲く洒落た個人 住宅街を後背地に、数階建てのビル群が見える港町である。 埋め立て地で丸太を切ったり、投げたり、登ったりの「木こり ショー」を見物、運河沿いの土産展をからかい、くわえタバコで 真っ赤な胸開きドレスを着た姿の娼婦の館跡は見学料5ドル と聞いて入るのをやめ、お嬢さんの見せ物、白頭鷲を見る。 <現地7日目> ビクトリア滞在( 20時上陸~22時帰船) ビクトリアの地理はややこしいが、開拓時代は英直轄領、現在は カナダ領でブリティッシュ・コロンビア州の州都である。 ただし州の最大の都市は本土のバンクーバーである。 ビクトリアの人口は30万人で、英国の情緒がたっぷりである。 フェアモント・エンプレスホテルのアフタヌーン・ティー、英国風 ガーデニングで有名なブッチャート・ガーデン(残念ながら行け ずじまい)、港の商店街、メインストレートのビル街、夕方ながら 観光客でかなりの賑わいを見せ、真っ赤なメイプルツリーの国旗 が多数はためき、薄暮有闇の風情あり。 チョコレートを買って帰船する。 <ビクトリア市の観光案内が WEBにあるので参照> <現地8日目>シアトル滞在 (8時帰港し下船;出発地に戻ったことになる) 太平洋西海岸最大の都市で、周辺を含めて人口300万人である。 古くから、天然の良港で貿易港、軍港として繁栄する。 高緯度ながら海洋性気候に恵まれ温暖で、安定的な降雨日 が多く、森林資源が豊富で、製材、パルプ、製紙業が盛んである。 ボーイング、マイクロソフト、アマゾン、スターバックスなど世界 的な大企業の発祥地でもある。 しかい、日本人にとっては、「イチロー」のシアトル・マリナーズで の活躍のおかげで、現地の日本人は胸を張って生活できる、と 現地邦人ガイドは話す。 また、最近は、「ノーモア福島」なので静かにしているとのこと である。 シアトル空港発成田行 13:50 デルタ航空 に乗船 (夏時間だから日本との時差16時間) (日本では翌日の午前5時50分) 船内の目前のTVが画面不調であり、キャビン・アテンダントに 言うと、なんと、お詫びに「白ワイン」一本を呉れた気前よさ! <日付変更線通過> <9日目> 成田空港着 16:20 無事帰る。・・・・・・・・ さて、自由が丘に住む旧友の乗船したクルーザーであるが、 下記のように、今回のクルーズより、少し北方のハバード氷河沖 で<タイタニック号沈没事故寸前の微細な事故>を起こした形跡 のNEWSがある。 とにかく、流氷との衝突でなくとも、イタリアのような人的海難 事故もあるので、お気を付けて世界旅をして頂きたい、と思う次第。 Westerdam Lightly Damaged in Alaska Following Allision Thursday, 12 May 2011. The United States Coast Guard is investigating an allision between the 935-foot cruise ship Westerdam and ice in the vicinity of Yakutat Bay Wednesday, May 11. The Westerdam was reportedly maneuvering through ice near Hubbard Glacier Tuesday evening when it sustained damage approximately 15 feet below the waterline. The hull was reportedly not breached and no injuries or pollution were reported. The Westerdam continued on her voyage to Sitka, where she was met by Coast Guard officials, along with the classification society for the ship, Lloyd's Register, according to a spokesperson for the Coast Guard. 補記:訪問地の地理の整理 世界地図で、北から整理すると、アリューシャン列島の根本 付近にアンカレッジがあり、東(右)の方角に、ハバード氷河、 少し東南にグレイシャーベイの湾があり、更に東南の入り江の 奥にジュノーがあり、その南西沖の、アラスカ湾に面した島に シトカがある。 さらに東南に多数の島の間を進むとケチカンがある。 ここら辺より手前の陸地の海側は米のアラスカ州だが、直ぐ 先(地図では右側)は、コースト山脈で、その東側はカナダである。 ケチカンを過ぎると、陸も海もカナダ領となり、かなり離れて、 東南に進むと、大きなバンクーバー島があり、その東端にビク トリアがある。 ビクトリアから見て、東北東の方角、陸地側にバンクーバー があり、そこまでがカナダ領である。 ビクトリアから見て東南の方角、奥まった入り江にシアトルが あるが、そこはもはや、米国のワシントン州に入ることになる。 シアトルは市域56万人、都市圏304万人、広域都市圏370 万人の大都市である。 以上。
Feb 29, 2012
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自由が丘に住む旧友がオーロラクルーズの見聞記を送っ てくれ、先日紹介した。 脳幹梗塞の小生のために、もっとたくさん紹介してくれるように 依頼している。 すでにご夫婦で30回以上も海外旅行に出かけているのだ。 今度は、「アラスカのグレイシャーベイを巡るクルーズ記」を メールしてくれた。 彼の執筆をそのままお伝えしたいが、著作権がありそうもいかず、 以下は、小生が勝手な時間設定をし、小生なりに「意(異)訳」 したものである。 いつも、世界遺産の旅をTVで愉しんでいるのと、同じような 感覚(「世界ふれあい街歩き」も好きである)で、訳者自身が旅行し ている気分になっている、のをお許しあれ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 冒険家・植村直己さんではないが、氷河、氷山を何となく 見てみたいので、気楽なクルーズ船からの見物に出かけた。 場所は、アラスカ、さあ、シアトル直行便で出発である! <1日目> 成田発16:10 デルタ航空 シアトル直行便 ・・・・・・・・ さてシアトルはいま何時だろう。 時差があるが、時差は17時間である。 いや、時差だけではない、アメリカにはデイライト・セイビング・ タイム(DST;夏時間)があり、アラスカ地区では3月の第2日曜 午前2時から11月の第1日曜午前2時までは、時計の針を1時 間ばかり巻き戻すことになっている。 そうすると、夏時間での時差は、16時間である。 冬時間のTime table (=not DST season) London today 10:00、Tokyo today 19:00、Seattle today 2:00 である。 当時は夏時間であり、日本の成田発 16:10 はシアトル時間 では、前日の23:10(DST)となるはず。 (日付変更線通過) <現地1日目> シアトル着 現地時間1日目 9:05(DST) (成田時間は、今、翌日の午前 1:05 でいいのだろうか) いずれにせよ、移動時間に、9時間55分を要したことになる。 成田からシアトルまでの直線距離は、WEBで7657.6km。 <距離約7657.6km/飛行時間9時間55分=時速772km/h> であるから、ジェット機の平均航続時速は約770km/h だ。 ・・・・・・・・・・・・ 昼頃 豪華クルーズ船(注)に乗船 ・・・・・・・・・・・・・・(WEB情報による)・・・・・・・・ (注)豪華クルーズ船 ウェステルダム号 総トン数 82,348トン 乗客定員 1,848人 全長 950フィート 就航 2004年 主要附属設備 レストラン 4, 屋外スイミングルーム,スパ&サロン、 スウィートラウンジ,カジノ,フィットネスセンター バスケットボール、バレーボールコート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ シアトル出港 16:00 <現地2日目> 終日クルーズ かなりの揺れの中を、シアトル港から真北に向かって2日に わたる航海である。 大好きな海、船の最上階のデッキに登れば、360度の海原、 ただただ、呆然と海の先の水平線をたどれば、船尾の方角に 長く、遠いスクリューの軌跡がかすむ。 太陽の光を正面に受け、スクリューの軌跡を過去とすれば、 今いる船上が現在、船の進む方向こそ未来、その未来に、 地球上の様々な、自然の場、文化の場にこの足で立ってみたい。 船の上では、安楽椅子に横たわり、真っ青な空、流れる白雲、 横切る海鳥の群れをぼんやりと眺め、夜になっては、白い月光が 海上に揺らめく、輝く月の導き(月の道)を歩いてゆきたい。 その先には、銀河鉄道があるかも。 さらに暗さが増すと、その空には満天の星々、プラネタリウム のごとき中を、キラリと流れ星、・・忘我無我、穏やかな至福の時。 <現地3日目> グレイシャー・ベイ(氷河湾)国立公園 (海上の滞在10時~19時) 同公園の面積は1万3千平方キロメートル、その8割が自然 保護地域である。 はるか昔、ウィスコンシン氷河期、ここ南東アラスカ一帯は、 大氷河に覆われていたが、次第に氷河は後退し、グレイシャー・ ベイを生み出したのである。 港から見える氷河は、湾内に16が現存し、幅約3km、高さ (厚み)80mで、フェアウェザー峰(標高4,665m)から続く。 奥行きは少なくとも6.5kmあり、涼冷な太陽光、空気、空間 の中で、氷河は「薄い水色な光を発している」。 まさに初夏、真っ白な雪を頂く、2~3千メートルクラスの山脈を 抱えるフイヨルドの中、紺碧に輝く海面を巨大クルーズ船がゆっ たりと進むこと3時間以上も、船の最先端デッキに陣取り(タイタニ ック号の主人公の気分?)、雲一つ無いアラスカ晴れを360度 楽しんでいると、氷河地帯に到着、陸地の氷河先端から1km沖 合に停泊する。 (先月、事故を起こしたイタリア客船は陸地近くに接近し座礁し たが、実は、このクルーズ船も小氷塊に接触事故を受けていた らしく、後で知った。) 公園内には道路もなく、この氷河は海から眺めるしかないのだ。 <アラスカ氷河の眺めは you-tubeにも多載されている> 幻想的な輝きに見とれていると、突然に、氷河の一部が海に 崩れ落ち、海が爆発、隆起、・・・目で見た3,4秒後に滑落時の 轟音が追いかける。 まるで隅田川かどこかの花火見物のような反応。 1時間に数回も、甲板の混雑の中からドドーと一斉に万国共 通の驚嘆の叫び声が上がる。 さて、このアラスカだが、日本の面積の4.7倍ある。 ロシアはかつて、クリミア戦費で困窮し、なんと米国に720万ドル で売却したというのだ。 アラスカは、いまでは、アメリカ大陸の国にとって、国防上重要 な拠点であり、天然資源の宝庫である。 時代が違うが、ロシアが、「日本古来の小さな北方領土」も、 格安で手放したアラスカのように、拘泥しないなら、有り難い話、 なのにと思う。 <現地4日目> ジュノー(アラスカ州の州都、人口3万1千人) (滞在は7時~20時) 2008年の米大統領選挙の共和党副大統領候補・ペイリン 女史が州知事だったところである。 ジュノーは、同名人が同僚のハリスと共に金採掘を始め、 1年後には世界有数の金鉱脈を発見、鉱夫達が街の名をジュ ノーと命名し、発展を遂げ、捕鯨、毛皮の街・シトカが寂れると 州都もここに移されている。 ジュノーのダウンタウンからわずか21kmのところに、北米で 最も近寄りやすいメンデンホール氷河があり、バスで1時間 ほどで行ける。 氷河から流れる激流滝をみる。 <メンデンホール氷河も You-tubeに掲載されている> オプションで、「ヘリコプターでの氷河着陸、犬ソリ体験」 が一人5万円超であり、数人が参加した(you-tube参照あれ)。 これを節約して、代わりに、人の腕ほどの美味なタラバガニ の昼食を選択して満腹となる。 ・・・後編をご期待・・・
Feb 28, 2012
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この国のナイル川北部流域のヌビアでは、黒人集団がクシュ 王国を建設(紀元前2200年頃)、いったんエジプトに 滅亡されたが、紀元前900年頃に再興し、弱っていたエジプト を支配。 やがてアッシリアに敗れ撤退、4世紀頃エチオピア高原の アクスム王国に滅ぼされ、3国に分立、千年近くキリスト教も 受容したが、16世紀にはイスラム勢力が浸透した。 19世紀に入りエジプトが北部を占領し、さらにイギリスの 保護のもとエジプトが支配を南部に広げ、東進する仏と衝 突したが、英仏は利権を交換(スーダン・モロッコ)した。 他方で、イスラム教の北部では自治政府建設の気運が度々 高まったが、英・埃連合軍の共同統治下に置かれ南北の 分断統治を経て、遂に1956年スーダン共和国として独立。 しかし、分断統治のしこりや、南部には宗教的にアニミズムや キリスト教の信者が多く、また、マラリア撲滅のため南北移動を 禁止された事情も手伝い、南北対立は激しく、内戦と化し、 1969年のクーデターで国名には「民主」の文字が加わった。 ムネイリ大統領はイスラム法を導入したため、再び内戦となり、 干魃とエチオピア難民流入による経済危機からクーデターで大統領 はエジプトに亡命、国名も戻り、文民政権となった。 再び、イスラム主義の無血クーデターが成立し、バシールが元首、 首相、革命委員会議長、国防相に、その後にも大統領にも 就任した。 南部の非イスラム勢力SPLAとの和解(副大統領指名、連邦制)を 模索したが、副大統領の航空事故での死亡もあり、南部は連邦 制を選ばず独立した。 その後も、スーダン軍は南スーダン北部での難民キャンプ、民兵など と衝突している。 現大統領バシールは、国際刑事裁判所で大量殺害・ジェノサイド で訴追されており、イスラム原理主義に立って湾岸戦争にはイラク側 につき、米国からテロ支援国家に指定されるが、スーダンの豊富な 資源を求める中国と軍事、経済で緊密関係にある。 国名 スーダン (アラビア語で「黒い人」が原義)幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第173位通貨(2011年7月) スーダン・ポンド(SDG) 変動相場制:1$=約2.67スーダン・ポンド国花 ハイビスカス国旗赤・白・黒の三色旗に、竿側に緑の三角形をあしらう。国の標語 アラビア語「勝利は我々のもの」面積:平方キロ 1,860千平方キロメートル 日本の約5倍分離独立前は2,506千平方キロメートルで、アフリカ大陸最大の国家であったが、南部の独立で産油地域の大半である国土の約1/4(南:640千平方キロ)を失った。人口:千人 30,890千人(CF.南スーダン:8,260千人) (2008年)人口密度:/平方キロ 17人(CF.南:13人)首都 ハルツーム(CF.南スーダン:ジュバ)人種・民族主としてアラブ人、ヌビア人、ヌバ人、フール人、ベジャ人等言語アラビア語(公用語)、英語(公用語)宗教イスラム教、キリスト教、土着宗教政体 共和制元首オマル・ハサン・アフマド・アル・バシール大統領議会 国民議会政権1)大統領名 オマル・ハサン・アフマド・アル・バシール大統領(2)外相名 アリー・アフマド・ケルティ外務大臣軍事国防費 5.24億ドル(2006年);兵役 徴兵制(18歳~30歳 2年間);兵力 約109,300名(陸軍105,000名、海軍1,300名、空軍3,000名)(予備役を除く);他に、志願制からなる人民防衛隊(約17,500名)主要産業原油、農業、林業、畜産業、漁業中東向けの食料供給元として農業分野に潜在性有。南北内戦・自然災害等で国内避難民(約400万人)等を抱える。巨額の対外債務(357億ドル以上)。1999年8月、石油輸出の開始以後、主要経済指標は改善傾向にある。2005年以降、年率約10%の経済成長で都市・地方部の格差が拡大、国家予算の6割以上の石油収入依存した経済構造からの脱却が課題。スーダン石油の8割は南部スーダン(2011.7分離独立)で生産され、今後、石油の減収見込。歳出削減及び農業活性化等収入多角化が必要。GDP:億ドル 654億ドル(CF.南スーダン:55億ドル)一人当たりGDI:ドル 1,220ドル(2009年) (CF.南スーダン:1,165ドル)実質GDP成長率 5.2%物価上昇率 15.4%(CF.南スーダン39.6% 2011.FEB前年比)失業率 17.3%(2006年)外貨準備高 12億ドル(2007年推定)対外債務残高 377億ドル(2010年末推定)対外債務残高/GDP 58%貿易収支A-B 11.2億ドル貿易額:輸出A 102.9億ドル同 :輸入B 91.7億ドル貿易品目:輸出(2009年)原油・石油製品、家畜・肉、胡麻、金、綿花同 :輸入(2009年)機械・設備、工業製品、輸送機材、小麦・小麦粉、化学製品貿易相手国:輸出(2009年)中国、UAE、日本、サウジアラビア、インド同 :輸入(2009年)中国、インド、ルーマニア、サウジアラビア、UAE対日輸出 1,068億円 内訳原油・石油製品、アラビア・ゴム、胡麻、綿花対日輸入 81億円 内訳輸送機材、機械・設備、工業製品主要援助国(2008年)米、英、蘭、ノルウェー、日本日本の援助(2009年度まで) 有償 105億円 無償1,078億円 技術 100億円
Feb 27, 2012
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国土の8割は砂漠地帯に属する。石油は産出されず、燐鉱石、天然ガスが経済を支えている。中東戦争で、イスラエルに領土を奪われ、難民を大量に抱え込んでいる。政体は、世襲制の王制を維持している。 ヨルダンの基本事情 国名ヨルダン・ハシェミット王国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第141位通貨 ヨルダン・ディナール(JOD) 1JOD=約1.41米ドル =約107円(2012年2月)国花 ブラック・アイリス国旗(WIKIPEDIA)左の赤い三角形と、3本の水平の帯(黒、白、緑)から成る。これらの帯はそれぞれ、アッバース朝、ウマイヤ朝、ファーティマ朝を表す。赤の三角形は、現在の王室であるハーシム家及びアラブのレジスタンスを表す。レジスタンス旗との唯一の違いである七稜星は、クルアーン第一章の7行及び、アラブ人の民族の単一性を表す。第一次世界大戦中のオスマン帝国に対するアラブ側のレジスタンスノ旗に基づくデザインである。国の標語「国王は幸運と加護を祈る」面積:平方キロ 89千平方メートル(日本の約1/4)人口:千人 6,047千人人口密度:/平方キロ 68人首都 アンマン言語 アラビア語(英語も通用)宗教 イスラム教93%,キリスト教など7%政体 立憲(世襲)君主制 イスラームの預言者ムハンマドの従弟アリーとムハンマドの娘ファーティマの夫妻に遡るハーシム家出身の国王が世襲する。元首アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン国王陛下議会 二院制政権2011年10月、ハサーウネ新内閣のもと,引き続き諸改革に取り組んでいる。人口の約7割以上を占めるといわれるパレスチナ系住民(中東戦争の難民およびその子孫)を抱えており,これらのパレスチナ人を体制内に取り込みつつ,物価・エネルギー価格の高騰,高い失業率,貧困率等国内の不安定要因を除去すること及び安定的な経済発展の達成を図ることが内政の基本。アラブ穏健派としてアラブ・イスラム諸国と協調し、イスラエルとも平和条約に調印(エジプトに次ぐ)。 軍事(1)国防費 16.4億ドル(2)兵役 志願制(3)兵力 100,500人(陸軍88,000人、海軍500人、空軍12,000人)主要産業製造業(燐鉱石、天然ガス)、運輸・通信業、金融業石油は産出しないがオイルシェールが400億トン存在している。ウラン鉱石は世界の2%の埋蔵量。燐鉱石埋蔵量世界3位。GNI:億ドル 262.7億ドル一人当たりGNI:ドル 4,340ドル実質GDP成長率 3.1%物価上昇率 5.0%失業率 12.5%外貨準備高 80.1億ドル(2008.1)貿易収支(国際収支) ▼62.9億ドル(2009年)貿易額:輸出 63.9億ドル (2009年)同 :輸入 126.8億ドル(2009年)貿易品目:輸出衣料品、燐鉱石、カリ、化学肥料、医薬品同 :輸入原油、自動車・車両、機械類、電気機器貿易相手国:輸出米国、イラク、印度、サウジアラビア、シリア、UAE、シリア、レバノン、インドネシア、日本同 :輸入サウジアラビア、中国、ドイツ、米国、エジプト、韓国、トルコ、イタリア、日本(3.2%で第9位)対日輸出 0.6億ドル 内訳燐鉱石、カリ肥料対日輸入 4.8億ドル 内訳機械機器、輸送機械主要援助国(1)米国(2)フランス(3)EU(4)日本(5)ドイツ (2009年)日本の援助実績累計(2010年度)(1)有償資金協力 2,044.3億円(2)無償資金協力 658.9億円(3)技術協力 296.6億円(JICA経費ベース)対外公的債務残高 57.9億ドル対外公的債務/GNI(%% 22%
Feb 26, 2012
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古代ギリシャ、古代ローマ時代には「アラビア・ フェリックス(幸福のアラビア)」と呼ばれた。 紀元前7世紀頃、農耕や、印度・中国と地中海地域の 交易でシバ王国が繁栄、シバの女王一族は対岸の エチオピア皇帝の始祖であるという伝承がある。 アラビア一帯は砂漠と思いがちだが、イエメンは国土の 7割が山岳地帯にあり、西は紅海、南はインド洋に面し 乾期には山肌を見せるが、雨期には山全体が緑の ベールを被る。 段々畑で主食のキビ、粟、稗などと、コーヒー(モカコーヒー、 モカは南部港湾都市の名称)を作り、バナナ、パパイアが 涸れ谷で繁茂し、僅かの平地で豆、胡椒、馬鈴薯を、 砂漠平野で綿花、スイカを栽培、オアシスには棗椰子もある とは言え、人口の45%は貧困ラインにある。 北部地域は16世紀からオスマントルコの支配を受け、 1918年イマーム王国が独立、1962年には軍クーデター でイエメン・アラブ共和国が成立。 南部地域は英国が1839年にアデンを占領、保護領となり 1967年南イエメン人民共和国が独立、1970年イエメン民主人民 共和国と国名を改称。 度々の南北の武力衝突の後、1990年に統合され、イエメン 共和国が成立した。 インド洋に浮かぶ、龍血樹のソコトラ島なども領有する。 イエメンはアルカーイダの指導者だったウサーマ・ ビン・ラーディンの父親の出身地。 政治的な危機が続いたため、インフレが起きており、大統領 選挙の間中で大統領が米国へ治療のため出国する騒ぎが 起きている。 国名イエメン幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第91位通貨イエメン・リアル(YR)1$=240イエメン・リアル(2010年1~8月の平均/世銀)国花コーヒーの木国旗赤、白、黒の横三色はアラブ国家統一の理想を表す。面積:平方キロ555千平方キロメートル(日本の1.5倍弱)人口:千人23,580千人(2009年)人口密度:/平方キロ42人首都サヌア 海抜2,300m歴史の都はマーリブ言語アラビア語宗教イスラム教(スンニー派55%、及びシーア派42%<ザイド派が大半>)政体共和制元首アブドラッボ・マンスール・ハーディー大統領国民の直接選挙。任期7年。3選禁止。副大統領、首相を任命。大統領個人への批判は認められていない。 <政情不安で大統領辞表提出:2015.1.22>議会代議院は選挙で選出される301名の議員からなり、立法権を有する。議員任期は6年。なお、イスラム政党も認可されている。政権首相 ムハンマド・サーリム・バシンドワ<2014.9.22辞任> 1990年、南北イエメン統一達成、イエメン共和国が成立。1994年、南北対立が再燃、内戦(2ヶ月)が発生。旧北イエメン側の勝利により統一は維持。従来から貧困や地域格差等課題に加え,近年は2009年1月に結成された「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)によるテロ,北部のサアダ州を中心とするザイド派武装勢力との武力紛争,南部諸州(旧南イエメン)の分離運動,部族による外国人誘拐の課題を抱えている。特にAQAPは,2009年12月デトロイト行き米航空機爆破未遂事件,また2010年10月シカゴ行き貨物機に小包爆弾を仕掛ける爆破未遂事件を起こした。政府は米国等から協力を得、AQAP対策に取り組み。様々な問題を抱え,近年、ソマリア沖アデン湾で頻発する海賊の取締り,ソマリア等の難民を受入れ。2011年1月、チュニジア政変,その後のエジプト情勢の進展を受け,首都サヌア等でデモが発生。2月2日,サーレハ大統領は2013年大統領選挙への事実上の不出馬,権力の世襲の否定等を表明。軍事(2009年/ Military Balance 2010)(1)予算 15.5億ドル(2)兵役 2年(3)兵力 66,700人(陸60,000、海1,700、空5,000)主要産業石油・天然ガス産業、農業、漁業石油生産は約30万B/Dで、輸出総額の約9割、財政収入の約7割(2009年BP統計)、生産量は年々低下、世銀は2017年頃に枯渇予測。天然ガスを開発し、2009年10月から液化天然ガス(LNG)の生産、輸出を開始。LNGの最大生産量は650万トン/年で20年間生産可能と予想。ただし、LNG生産でも財政収入減を補填できない見方。財政収入、雇用機会の確保に、非エネルギー産業(漁業、観光業等)振興が急務。2010年, IMF融資を受けるため,政府は燃料補助金の段階的削減を含む財政再建策の実施にコミット。GCC,欧州等が最貧国として支援58億ドルを約す。GDP:億ドル299.2億ドル(2009年)一人当たりGDP:ドル1,060ドル(GNI,2009年/世銀)実質GDP成長率3.8%(2009年/世銀)消費者物価上昇率11.2%(2010年)2011年は混乱でインフレ率は30%に上昇見込み失業率40%(2007年)財政収支(2009年度)▼0.4兆イエメン・リアル=歳入1.5兆ー1.9兆財政収支/GDP比▼約10%見込み(2009年▼4%)IMF外貨準備高62.9億ドル(2009年/世銀)対外債務残高62億ドル(2009年推定/世銀)対外債務残高/GDP21%(2009年年)経常収支(国際収支)▼12.5億ドル貿易収支(A-B)▼22億ドル貿易額:輸出A59億ドル(2009年/世銀)同 :輸入 B81億ドル(2009年/世銀)貿易品目:輸出石油,コーヒー豆,魚介類,天然ガス同 :輸入食料品及び動物(食用)、機械類、化学製品貿易相手国:輸出UAE,中国、タイ同 :輸入アラブ首長国連邦、中国、サウジアラビア対日輸出(2008年/イエメン政府統計)3.7億ドル日本の原油輸入695千kl(12千バレル/日)輸入依存度0.3%(2010年) 内訳石油、コーヒー豆等対日輸入(2008年/イエメン政府統計) 17億ドル 内訳機械類、自動車等日本の援助(2009年度まで)無償666.6億円有償608.5億円技術 94.0億円
Feb 25, 2012
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統計上の話であるが、家計調査でみるとスウェーデンでは、家計 調査報告に、非消費支出(全体の41.5%を占める)がある。 この場合の非消費支出は社会・健康保険に伴う税などである。 北欧では、スウェーデンにみるように、社会保障に関する税が高い。 下記で、日本とノルウェーの家計消費支出を比べると、日本は食費、 その他の割合が高く、ノルウェーは住居・光熱費、交通・通信費 の割合が高い。 北欧では、医療費、学費、高速料金等が無料であり、医療費・保険 費用は少なく、また、給付面で社会保障関係が充実しており、将来 のための貯蓄の必要があまりない。 昨日の、友人の話だと、「ガソリンはリッター当たり230円、 卵1個50円、住宅は土地は安いが建物を含むと4~5 千万円」というから、社会保障費は無料と言っても、自分でできる 修理などは自分で行い、一家でまとまって節約する健康生活と なるはず。 北欧では、旅行、趣味などへの支出が多く、(土地代は安いものの) 住宅への支出が多く、エネルギーへの支出も多い。 ノルウェーでは北海油田の開発で原油が調達できるが、利益 は国が将来のために備えているので、国民の使用するガソリンは 随分と高い水準にある。 将来の福祉のためにとっておく方針であろうが、産油国にして は高止まりしすぎに思われるほどである。 世代間福祉の平等政策の一環とおもえば素晴らしい思い つきである。 日本の家計支出では、外食も含めて食料費の割合が高い。 日本でも財に比べてサービスの割合が1984年から2007年に かけて32.6%から41%へと上昇しており、米、英(ともに49%)、 スウェーデン(47%)に近づき、仏(41%)並みになってきている。 サービス面では、インターネットなどの通信サービスが増えているほか、 住居、教養・娯楽、家事サービスなどの比重が高まる傾向にある。 他方、財の面で、食料品、被服・履物、家具・家事用品の ウエートが低下し、サービスの面では教育のウェートが微減している。 北欧国と我が国の家計支出の構成比の比較など (総務省統計局など) 日本同左ノルウェースウェーデン家計消費支出100.0100.0100.0100.0<財支出%> <59%> <53%><サービス支出%> <41%> <47%>食料品・飲料・タバコ%23.028.914.117.4(うち外食 %) (6.2) (3.8)被服・履物 %4.54.95.85.0住居・光熱費 %17.519.032.730.1医療・保険費 %3.93.02.82.2交通・通信費 %12.814.621.018.9教育教養娯楽%14.316.913.116.2その他 %24.012.610.710.2家計支出/月257,779円228,667円24,938 Nクローネ22,333 Sクローナ(389千円)平均世帯人員2.5人 2.2人 調査時点2004年2007年2002年2006年 日本の65歳以上の高齢者人口は、2000年には、北欧諸国と ほぼ同じの15%~17%にあったが、30年後には、北欧諸国が 23~25%に留まるのに比べて、30%の大台に達する。 現在でも、税負担の世代間公平が囁かれているが、国民の 税負担で見て日本の国民収入に対する課税率は37.2%で、 北欧福祉国家・スウェーデンに比べ39.3%低い水準にある。 消費税率で見て、日本は5%であり、スウェーデンの25%とは 20%(食料品に限ると12%とは7%)の開きがある。 税負担だけで考えるよりも、それ以外にも無駄があるような ので、今からじっくりと対策を練る必要があろう。 日本と北欧諸国の国民税負担など (財務省、厚生労働省、矢崎化工講座など) 税負担指標日本ノルウェースウェーデンデンマーク消費税率5%24%25%25%(食料品) 12%12% 国民負担率/収入37.2%55.9%76.5%73.9%租税負担率(/GDP)23.2%43.1%54.4%69.0%社会保障費(/GDP)20.5%25.4%32.3%28.8%65歳以上の人口比 <2000年>17.2%15.4%17.4%15.0%65歳以上の人口比 <2030年予測>30.4%23.3%25.2%23.6%
Feb 24, 2012
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懐かしい、会社の同窓生からメールが届いた。 あの自由が丘にすむリッチマンである。 今年になって、1週間ばかり豪華客船による北極圏 (ノルウェー)オーロラ・クルーズに夫婦で乗船した 経験談をすこし紹介する。 彼は、すでに、アラスカ氷河、エーゲ海、カリブ海、地中海、 ナイル川、バルト海のクルーズをして、時折そのクルーズ談義 をメールしてくれている。 ノルウェーについての基本事情は、昨年12月11日の日記で 説明したので省略し、彼の行程をトレースする。 ノルウェーの地名は、小生なりの地図、WEBでの地名とした。 この地域の文字は発音は似ていても、書き方が難しい。 読み方は色々あるが、中には、旅行会社が旅行案内に 日本語の誤った表記をしているものがあるので、現地での 使用は憚るべきものがあるようだ。 <1日目>成田空港を「○○ VIKING」のマークが付いた、 スカンジナビア航空・SASで飛び立ち、コペンハーゲン、 オスロを経由して、ベルゲンに19時間後に到着。 <2日目>市内観光。北欧最大の貿易港として干鱈などの 輸出で繁栄した形跡は、ハンザ同盟時代の木造建築物とし て「世界遺産」に登録されている。 フロイエン山のケーブルから墨絵のような港町を眺める。 この港は、北海油田の港湾窓口でもある。 午後は作曲家グリーク(グリーグとも発音)の別荘を見学。 夕刻、イタリアの豪華客船とは、ほど遠いが、貨客船 (16千トン)に乗船する。 ・・・・・・・・・・・・・・ 追記 船名:ミッドナットソル号(沿岸急行船) 総トン数:16,151 トン 乗客 : 1,000人 全長 : 135.75m 速力 : 18ノット 建造年 : 2003年 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <3日目>オーレスン(Alesund だが、旅行会社が誤って オースレンとプリントしている。北欧専門のはずだが、現地の 地名を間違えるとは失礼なことである。)に入港し、大火の後に 運河に沿って再建されたアールヌーボー調の建物が、雪の 白と、姿の見えない太陽光に照らされ、淡いシルエットである。 午後3時、出港。 <4日目>トロンハイム入港。北欧の幻想的な朝焼けの景色 を楽しみながら、ニーダロス大聖堂を見学した後、正午に出港。 午後3時過ぎ、フィヨルドの山々が紅くほのかに染まる日没。 午後6時頃、闇夜に白っぽい真綿状の塊が天空いっぱいに棚引 く。 オーロラの出現である。 <5日目>午前中、船長主催の「北極圏通過儀式」として、 海の神・ネプチューンに扮装した船長から、船客は背中に 冷たい小氷塊を入れて貰う。 昼過ぎ、ボードーに入港。スパイクタイヤで疾走する車から の粉塵が凄い。午後3時出港。 <6日目>午後2時半トロムソに入港。 8頭のハスキー犬の引く3人乗り犬橇(そり)に乗る。 犬橇の大きさは、長さ3メートル、幅60cm、1列縦隊編成で、 真っ暗な雪原を、御者がハロゲン・カンテラの明かりを頼りに 30分もガタビシと走らせる。 尻が痛い。 船内に戻る。 夕方6時半からの食事中、満天のオーロラが現れる。 全員が陶酔の時を楽しむ。 極夜の寒い、冷たい、痛い空気の中で、5時間にもわたり 飲まず、食わず、トイレにも行く気にもならぬ、「恍惚の時空 を経験する」。 このクルーズでのクライマックスである。 (翌日の新聞で50年ぶりの大オーロラと報道される。) <7日目>昼前にホニングスボーグ(ホニングスヴォーグとも 発音)に入港。 北欧最北端ノールカップ岬(カップは岬なのでノール岬とも いう)見学。 断崖絶壁。 正午過ぎ、というのに日没。 午後2時には暗闇。 オーロラは出ているが、昨夜に比べて地味。 <8日目>終点のキルケネスに入港。ロシアとの国境の町。 マイナス15度。今回のクルーズでの最低温度。 空路オスロへ2時間。 <9日目>昼にオスロ発、コペンハーゲン経由、成田へ。 <10日目> 朝11時前、無事に成田着。 以上が、友人のメールの「旅行記の内容」である。 愛妻ともども、いつまでも、お元気で、世界を旅していただき たい、と思う次第である。 彼のメールは文才が溢れるような紀行文であるが、著作権が あるので小生なりに拙文で記載した。
Feb 23, 2012
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少し前の出来事である。 小生が、脳幹梗塞を患う前の元気な頃に、地域振興 テニスで球出しを手伝って居たときの「生徒さんである、 女性」から、「昨日、自分がテニスの練習に出ていたか の記憶がない。2時間ばかりが全く思い出せない。」 と、相談があった。 「昨日」とは、前夜に雪が少し積もり、ハードコート に残った雪を掻き出すのに40分かけて、ゴムブラシを 動かしていた時である。 雪は薄いもののコートに張り付いてなかなか取れず、 あまり押すと自分が転倒するような目に遭うので神経を 使った。 最後は、水道水を掛けて溶かしてようやく練習が出来た。 小生は、中・上級クラスの整備をしていたので、隣の初級 クラスは目に入らなかったが、後日にコーチから聞くと、 「件の女性は、雪掻きの時にドーンと音がするくらいに、 コートで転倒して、帰りには、自分の持ち物がどれで、 自転車はどこに置いたかもわからないような調子であった。」 という。 このことがわかったのは、小生が、コーチや練習管理者に 本人からの情報をメールしてからである。 彼女には、「病院で診断して貰った方がよい、小生も記憶が 飛ぶのはいつもだが、たとえばMRI検査もあるから相談して みたらいい。」と伝えた。 彼女からは、病院で診察して貰ったところ、「MRI検査では すこし内出血しているので、薬を飲んで様子をみましょう。」と なったらしい。 ところで、昨日、元気にテニスをしている彼女の姿を見て驚い た。 昨日は、太極拳の練習日であり、彼女も軽い運動の太極拳なら 来ているかと思ったのだが、聞くと、全く忘れていたとのこと。 外部の怪我の程度は軽いが、脳内の影響はかなり大きいような ので、団体で加入している「ふれあい保険」について調べておく ように本人達に伝えた。 雪国では、屋根の雪下ろしなどでも滑落事故が頻発しているが、 スポーツ中でなく、準備段階での転倒事故は保険が利くのかは わからない。 小生が、テニスの練習中にラリー相手以外の球が目に当たり、 治療費を保険金でもらったが、手続きに3ヶ月かかった。 手続きが面倒であり、対象が不鮮明なのは、保険会社が売り には熱心だが、支払いには渋るという、不親切さと、社会保障 への取り組み不足を如実に表している。 本格的な、スポーツ保険の登場を願うものである。 今でも思い出して口惜しい気がするが、日本の保険会社は 入院日について厳しい扱いをするが、米国の保険会社は入院 日よりも病気について気を遣い、むしろその方が親切であって、 合理的である。 小生は、脳梗塞なので、そこのところがわからなくて、17日で 退院したが、20日まで病院にいれば入院費は保障されたのだ。 保険会社に問い合わせていたが、詳しくは教えてもらえなかった。 日本の保険会社はS社であり、親切な米国系保険会社は AFRACであった。
Feb 22, 2012
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最近、イラン問題で、核疑惑とか、原油輸入禁止対抗 とか、中東の火薬庫がレバノン、シリアからイランの本陣 に燃え移っているような気がする。 ペルシャ湾岸国の基本情報をみてきたが、ここでは、GCC の原油生産の位置づけと、我が国輸入依存度を再考する。 日本石油連盟、エネルギー庁の資料などで整理してみる。 オマーン(*)、イエメン(**)の資料は、データが2008年、 2009年と少し古いが、あとは2010年のデータである。 石油の換算法は、「千バレル/日」=「千キロリットル」/「58」 の簡便法を用いた。 日本の原油輸入は、ペルシャ沿岸諸国(GCCと略す)に、 73%を依存していて、同じ沿岸にあるGCC以外の国、イラン、 イラクなどを加えた中東国では、86.5%もの大きさである。 イラン本隊には、9.6%の原油を日本は依存しているが、イラン 全体の生産量が日本の全輸入量に相当する量なので、おおき な影響だ。 アラブ首長国連邦の領土は、一部だが、ペルシャ湾の外のオ マーン湾に出ており、ホルムズ海峡を通過しないで陸路で脱 出は可能である。 今年、パイプラインで結ぶ計画が完成すれば最悪の事態は避 けられるかも知れない。 原油産出国と輸入国・日本の現状 (日本石油連盟、エネルギー庁、外務省など資料) 原油原産地国原油生産量(単位:千バレル/日)A同左構成比日本の輸入(千KL)同換算千バレル/日 B同左構成比生産から日本向 (B/A %)オマーン*7571.17,0471223.316.1アラブ首長国連邦2,2993.243,96075820.433.0カタール8001.125,42843811.854.8バーレーン00000 サウジアラビア8,29011.561,9301,06828.812.9クウェート2,3003.215,3752657.111.5中立地帯 4,259732.0 (ペルシャ湾沿岸諸国:GCC)14,44620.0157,9992,72473.418.9イラン3,7005.120,6093559.69.6イラク2,3603.36,9571203.25.1イエメン**3000.4695120.34.0中東計20,80628.9186,2603,21186.515.4中東以外51,30471.129,12150213.51.0全世界72,110100.0215,3813,713100.05.1(注)中立地帯は、サウジアラビア、クウェートにまたがり、両国を 含めた生産量は10,590千BLであり、両国を含めた我が国 輸入量は1,406千BLだから、両国を含めた原油輸入依存度 (我が国の輸入割合)は38%、同じく生産高依存度(輸入高 が生産高に占める割合)は13%ということになる。 主なGCC、中近東などの原油産地原油・原産地国原油確認埋蔵量(単位:億バレル) 同左構成比 %可採掘年アラブ首長国連邦9786.7%117年サウジアラビア2,62617.9%87年クウェート1,0407.1%124年イラン1,3709.3%101年イラク1,1507.8%134年(以上計)(7,164)(48.7%) 全世界14,696100.0%56年 その他では、ベネズエラ2,112億バレル(259年)、 カナダ 1,752億バレル(175年)、 リビア 464億バレル( 82年)、 ナイジェリア 372億バレル( 49年) があり、その他のロシア(16年)、アンゴラ(15年)、 中国(14年)が続く。 上記に埋蔵量を記載した国の内で、OPEC加盟 国でないのは、カナダ、ロシア、中国である。 OPECは上記のほか、カタール、アルジェリア、エクアドル の12ヶ国である。
Feb 21, 2012
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イラクの湾岸戦争で有名になったクウェートは、石油モノカル チャー経済であり、イラクへの米軍のペルシャ湾からの輸送基地 である。 古くは真珠の交易が最大の収入であった。 1930年代に入り、深刻な経済危機に陥ったが、日本の御木本 幸吉による真珠の人工養殖技術開発の成功で、クウェートや バーレーン沖合の真珠の天然採取法では採算が取れなくなった ことが主因である。 当時は、イラク、バーレーンでは、石油発掘産業が先行して おり、クウェートも英・米合弁企業・「クウェート石油」に利権を 供与することで、巨大油田のブルガン油田を掘り当てることが でき、石油の主要産出国の仲間入りを果たした。 在日クウェート国大使館のホームページ(下記)のDATA は、2002年までと、かなり古いものの概要の把握はできよう。 http://www.kuwait-embassy.or.jp/J_index.html クウェートの基本情報 外務省、WIKIPEDIAなど 国名 クウェート幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第38位通貨(クウェート中央銀行) クウェート・ディナール(KD) 0.28KD=1米ドル(2013年est.)国花 なし国旗 緑は肥沃な国土を、白は純潔を、黒は敵の敗北を、赤は戦う勇気を象徴する。また同時に、緑はファティマ朝を、白はウマイヤ朝の各イスラム王朝を、黒はアッバース朝を、赤はアラブ社会の基盤を形成する血縁を表わす面積:平方キロ 17,818平方キロメートル (ほぼ四国ぐらい)人口:千人<A> 2,743千人 (うちクウェート外人1,291千人) (2014年6月推定)人口密度:/平方キロ 154人首都 クウェート言語 アラビア語宗教 イスラム教政体 首長制(外務省) 立憲君主制(WIKIPEDIA)元首 サバーハ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首長殿下議会 国民議会、一院制政権 ナーセル・アル・ムハンマド・アル・アハマド・アル・サバーハ首相→ジャービル・ムバーラク・アル・ハマド・アル・サバーハ首相(2011.11)過去2世紀にわたりサバーハ首長家が統治。1961年6月19日の独立後も同家内より選ばれた首長を元首としている点に変わりはないが、1962年に制定された憲法に基づき、国民議会が開設され、首長、国民議会、内閣の三者を中心とした統治形態がとられるようになった。女性に参政権あり。軍事支出 46億ドル(2012年)、兵役 志願制、 兵力 15,500人(陸11,000人、海2,000人、空2,500人) 予備役 23,700人 主要産業 (米エネルギー情報局)石油 原油確認埋蔵量 1,015億バレル(2011年)世界第6位可採年数 105年石油生産量 287万B/D(2011年)(旧中立地帯埋蔵・生産量の2分の1を含む) 経済構造は、石油部門を中心とするモノカルチャー。国民の94%が国家公務員又は国営企業に勤務。豊富なオイル・マネーを海外投資に向け、金融立国を指向、国内の失業率上昇等を背景に産業の多角化を図る。外貨導入で産業多角化を目指し、外国資本投資法(2001年)、税制改正法(2007年)可決。2003年のイラク戦争終結で、イラクへの物流 基地の役割が復活。2010年、4か年開発計画開始。 GDP:億ドル<B><CIA The World Factbook 2013> 1,795億ドル一人当たりGDP:ドルB/A 65,446ドル実質GDP成長率 2.3%物価上昇率 2.8%失業率(クウェート計画省) 2.1%対外負債残高 344.1億ドル(CIA,2013.12.31)外貨準備高 343.5億ドル(金を含む)貿易収支A-B 876億ドル貿易額:輸出A 1,120億ドル同 :輸入B 244億ドル貿易品目:輸出石油、石油製品、肥料同 :輸入食料品、建設資材、車両及び部品、衣類貿易相手国:輸出韓16.1%、インド15.7%、日13.4%、米11.7%、中国9.2%同 :輸入米11.8%、中国9.2%、サウジアラビア8.6%,日8.2%、韓国6.9%、独5.1%,インド4.6%対日輸出<日本貿易統計2012> 1兆2108億円 内訳 原油、石油製品原油の対クウェート輸入量28万B/D(2012年日本の総輸入量の8%第4位)対日輸入 1502億円 内訳 自動車、一般機械、電気機器、食料品日本の援助実績額有償 なし、無償 2.9億円、技術 9.4億円東日本大震災支援 500万バレルの原油の無償供与
Feb 20, 2012
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国名 は qatura (カトゥラ「噴出する」)に由来する。 石油・ガスが噴出する国という意味なのか。 ペルシャ湾にアラビア半島から小さな突起が出たような国 で、バーレーン島が背後にあるカタールである。 経済概要(外務省資料)は、次のようである。 歳出に依存した政府主導型経済である。 その歳入は全面的に石油・天然ガス収入に依存している。 ポスト石油の収入源として、ノース・フィールド天然ガス田 (世界最大級)開発(LNG・GTL等)を積極的に推進している。 労働力は主に外国人に依存(カタール人は約30万人)。 人口増加に伴う若年層雇用機会確保と、外国人労働力依存 構造脱却を狙い、ホワイトカラーの自国民化を掲げ、エネルギー・ 工業分野の国営企業は2005年末までに従業員50%カタール 人化を達成。 また、WIKIPEDIAによれば、一人当たりのGDPは世界最高 レベルにある。 所得税はかからない。 2004年ドーハで科学技術パーク開催、世界中から技術関連 企業を招致。 現在、油価は低下したが、炭化水素はなおカタールの背骨、 政府は知識集約型の民間投資を促進。 カタール金融センター (GFC) は湾岸諸国との投資に今後10年間で1兆ドルを供給。 日本人にはサッカーの「ドーハの悲劇」が忘れられない出来事。 カタールの基本事情 外務省、WIKIPEDIAなど 国名カタール幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第45位通貨カタール・リヤル1米ドル=3.64カタール・リヤル(固定レート)国花ナツメヤシ(Date Palm)国旗(WIKIPEDIA)縦横比11:28で、白と赤茶色からなり、9つの頂点を持つ縦のジグザグ線で区切られている。赤茶色の部分は元々は赤色だったが、掲げられている国旗が太陽の強い日差しで赤茶色に色褪せてしまい、国旗を変更する際に、「色褪せたこの色も悪くはない」ということで、1949年に現在の色に制定された。面積:平方キロ 11,427平方キロメートル (秋田県よりやや狭い)人口:千人 1,700千人 (2011年)人口密度:/平方キロ 149人首都 ドーハ言語 アラビア語宗教 イスラム教政体 首長制元首 シェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニ→2013.6.25四男タミム皇太子即位。タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー元首 議会 首長が指名する35名のメンバーで構成される諮問評議会(立法権のない首長の諮問機関)が存在する。政権 ハマド首長就任後、自由化・民主化を推進。2003年4月には三権分立を定めた恒久基本法を国民の信任投票で採択した(18歳以上の男女が投票)。 小国であるという点を克服するための努力の一環として、地域・国際問題の仲介努力、各種国際会議のホストやスポーツ大会の開催等を積極的に推進し、カタールという国の存在を国際社会にアピールすることに注力。2022年のFIFAワールドカップ開催国。 レバノン諸派間の対話仲介、イエメン紛争当事者間の停戦合意、スーダン・ダルフール問題の仲介努力、ジブチ・エリトリア間の仲介、リビア・コンタクト・グループ会合の開催等、地域・国際問題の平和的な解決の実現に向け積極的な外交を展開。→2013.6新首相:アブドゥツラー・ビン・ナーセル・ビン・ハリーファ・アール=サーニー 軍事 予算 17億5千万ドル、兵役 志願制、兵力 11,800人(陸8,500人、海1,800人、空1,500人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アメリカ中央軍が駐留、首都ドーハ近郊に司令部の一つアッサイリヤ基地がある。アメリカ中央軍は中東を責任地域とする。司令部のあるフロリダ州タンパが遠すぎ、イラク戦争直前の2003年に第2の司令部として設置。イラクやアフガニスタンに展開したアメリカ軍部隊はここから指揮される。(WIKIPEDIA)主要産業 石油:確認埋蔵量:約259億バーレル(世界シェア:1.9%)可採年数:約45年、生産量:156.9万B/D(世界シェア:1.7%) 天然ガス:確認埋蔵量:約25.3兆立法メートル(世界シェア:13.5%)、可採年数:約217年、生産量:1167億立方メートル(世界シェア:3.6%)GDP:億ドル 983億ドル(2009年/IMF) 1,265億ドル(IMF,京都府並み; WIKIPEDIA)一人当たりGDP:ドル 59,990ドル実質GDP成長率 8.6%物価上昇率 -4.9%財政収支(カタール財務省) ▼2.3億ドル=382.1-384.4財政収支/GDP比 ▼0.2%外貨準備高 63.7億ドル(2007年推定)貿易収支A=B 233.9億ドル貿易額:輸出A(カタール中央銀行) 483.1億ドル (2009年)同 :輸入B(カタール中央銀行) 249.2億ドル (2009年)貿易品目:輸出(カタール統計庁) 石油、天然ガス、石油化学製品 (2008年)同 :輸入(カタール統計庁)自動車、電気ケーブル、チューブ、導管(2008年)貿易相手国:輸出(カタール統計庁)日、韓、シンガポール(2009年)同 :輸入(カタール統計庁)米、中、独(2009年)対日輸出 216.3億ドル 内訳石油、LNG、石油化学製品対日輸入 11.4億ドル 内訳自動車、電気機器、機械、鉄鋼日本からの直接投資残 3.9億ドル対外負債残高 751.3億ドル(2010.12.31)対外負債残高/GDP 59.4%東日本大震災義援金 1億ドル+LNG,LPGの対日追加提供
Feb 19, 2012
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バーレーンは、古代バビロニア、アッシリア時代には、貿易 中継地(ディルムーン)として、またBC3世紀から15世紀 にかけて真珠の産地として栄えた。 18世紀にアラビア半島から移住したハリーファ家が バーレーンの基礎を作り、1932年には石油の生産を開始、 その後近代化を進め、1971年8月英国から独立した。 真珠については、日本の御木本幸吉が真珠の養殖を開始し、 宝石真珠の重要が激変、当地の天然真珠生産が没落、当地 が原油開発に方向転換した頃と一致する。 宗教的には、国王一族はスンニ派、一般国民多数はシーア派。 政治的には安定・調和化が重要であり、雇用機会の創出が喫緊 の課題である。 バーレーンの基本情報 外務省、WIKIPEDIAなど 国名 バーレーン王国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第33位通貨 バーレーン・ディナール(BD) 1$=0.376BD(対ドル固定)国花 なし(国鳥:ダチョウ)国旗(WIKIPEDIA) 赤・白に塗り分けられた二色旗。 赤は伝統的なペルシャ湾各国で使用される色で、竿側に白を使用。赤と白は頂点が5つあるジグザグ線で分けられる。5つの頂点はイスラム教の五行を表す。面積:平方キロ 757.5平方キロメートル (東京23区+川崎市)人口:千人 1,235千人(うちバーレーン人は568千人,46%)人口密度:/平方キロ 1,630人首都 マナーマ市言語 アラビア語宗教 イスラム教 (スンニー派約3割、シーア派約7割)政体 立憲君主制元首 ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王 (スンニ派)議会 二院制の国民議会(諮問院・下院)を設置 (立法権あり) ・諮問院:定員40名、国王が任命 男女権利平等政権 ハマド国王(1999年即位)の下、ハリーファ首相及びサルマン皇太子を中心とした国家運営が行われている。 王族がスンニー派である一方、国民の大多数はシーア派であることから、シーア派国民を中心に政治的、経済的、社会的差別を感じる者もおり、シーア派の動向は内政安定上の重要な要因。 ハマド国王以下、当国政府は国民融和を訴えているが、石油・ガス生産量が少ないこともあり、バーレーン人の雇用機会創出が重要な課題となっている。軍事(2010年) 米海軍第五艦隊司令部が存在する。 国防費 7.42億ドル、兵役 志願制、兵力 正規軍8,200人、準軍事組織11,260人主要産業 石油精製・アルミ精錬を始めとした工業化推進による産業多角化をすすめ、中東の金融センターとしての地位を確立。近年は観光政策にも力を入れ、産業投資誘致促進及び自国民労働能力向上による雇用機会の創出を目指している。GDP:億ドル 227億ドル一人当たりGDP:ドル 20,475ドル実質GDP成長率 4.1%失業率 3.7%財政収支 ▼19.3億ドル=38.8-58.1財政収支/GDP比 ▼8.5%外貨準備高 34.7億ドル(2007年推定)貿易収支A-B 35.3億ドル(2008年)貿易額:輸出A 191.7億ドル(2008年)同 :輸入B 156.4億ドル(2008年)貿易品目:輸出石油、アルミニウム製品、石油化学製品、衣料品同 :輸入原油(精製用)、車、電気製品、機械・輸送機器、アルミナ貿易相手国:輸出(非石油部門のみ) アラブ諸国(49.6%)、アジア(19.6%)(うち 日本0.9%)、米国(13%)同 :輸入(非石油部門のみ)アジア(32.8%)(うち日本10.7%)、ヨーロッパ(25.5%)、アラブ諸国(19.2%)、米国(6.8%)、オセアニア(13%)対日輸出 573億円 内訳石油製品、アルミ製品対日輸入 516億円 内訳自動車、機械製品日本援助実績有償 なし、無償 0.6億円、有償 13.6億円対外債務残高 145.8億ドル(2010.12.31)対外債務残高/GDP 64.2%
Feb 18, 2012
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ペルシャ湾の出口でイランの反対側にある国は、ペルシャの 支配に苦しんだオマーンである。 オマーンは現在もイランを仮想敵国としており、英、米に対し、 協力的関係にある。 今日の読売朝刊には、オマーンの対岸イランの大統領・ アフマディネジャド氏と、アフガニスタンの大統領・カルザイ氏 が、そろってパキスタン入りし、大統領・ザルダリ氏と本日3者 会談するという。 対米関係がギクシャクしているパキスタンやアフガニスタンは、 国際的孤立化を余儀なくされ、その緩和を目指すイランともども、 米国を牽制し、国際的な理解を求める団体行動にでるようである。 米国側は、イラン制裁包囲網の強化による締め付けが利いて きている証拠と受け止めている。 イスラエルの対イラン・ミサイル攻撃の危険も孕んでおり、予断 はできないが、腹の探り合いよりも、国連安全保障理事会で 両者が会議の場に臨めるような雰囲気が生まれてこないもの かと、呆け頭は考える。 オマーンの基本情報(2010年など) 外務省、WIKIPEDIAなど 国名 オマーン幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第30位通貨 オマーン・リアル(RO) 1ドル=0.3845RO国旗(WIKIPEDIA)赤・白・緑の三色旗。紋章はこの国特有の短剣カンジャルと太刀の組み合わせで、スルタンの権威を示す。 赤は外敵からの国防、白は平和、緑は豊かな農作物による繁栄を表す。面積:平方キロ 310千平方キロメートル 日本の約3/4人口:千人 2,870千人 (うち外国人900千人、2008年)人口密度:/平方キロ 9.3人首都 マスカット言語 アラビア語(公用語)、英語も広く通用宗教 イスラム教(イバード派が主流)政体 君主制元首 カブース・ビン・サイード国王陛下議会1991年に諮問議会、1997年に国家評議会が各々設置された。2011年3月国王は議会に立法権を付与する勅令を発布。男女の参政権あり。また、諮問議会には国政調査権が与えられ、閣僚を召喚して国政につき審議することができる。政権国王が首相、外相、蔵相、国防相を兼任国王代理 アスアド・ビン・ターリク・アール・サイード軍事(1) 予算約42億ドル(国防:治安費/2009年)、兵役 なし、兵力約46,000人(国王親衛隊6,400人、陸25,000人、海4,200人、空4,100人、その他6,300人)(2)イランが仮想敵国(ペルシャ人の過去の支配の経緯)(3)イギリス軍と関係が深く、ホルムズ海峡に海軍を置く。米軍に協力的。 主要産業石油関連業、農漁業、観光業原油確認埋蔵量56億バーレル、可採年数18.9年、石油生産量75.7万B/D天然ガス確認埋蔵量0.98兆立方メートル、可採年数39.6年、天然ガス生産量241億立方メートルGDP:億ドル 599億ドル(外務省) 537億ドル(WIKIPEDIA、日本の青森県の規模)一人当たりGDP:ドル 20,887ドル実質GDP成長率 12.3%物価上昇率 12.6%外貨準備高 70億ドル(2007年)貿易収支 146.3億ドル(A-B)貿易額:輸出 377.7億ドル (2008年)A同 :輸入 231.4億ドル (2008年)B貿易品目:輸出石油、LNG,ライム、小麦粉、デーツ(2003年時点では石油が76.7%を占めた。)同 :輸入機械器具、食料品貿易相手国:輸出中国、日本、タイ、韓国同 :輸入UAE,日本、米国、中国、印度、韓国、独対日輸出(財務省貿易統計) 3,072億円(2009年) 内訳原油、天然ガス、アルミニウム(合金を除く)の塊、インゲン豆、モンゴウイカ 原油・対オマーン輸入量 5.72万B/D(依存度3.0%)(2009年)対日輸入 2,177億円(2009年) 内訳自動車、家庭用電気器具対外債務残高 79.2億ドル(2010.12.31)対外債務残高/GDP 13.2%日本の援助実績 無償10.7億円、技術137.8億円東日本震災義援金 1,000万ドル(約8億円)
Feb 17, 2012
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欧州の通貨危機が正念場を迎えているなかで、昨年の域内 の四半期別(QE)実質経済成長率が発表された。 ギリシャは財政危機にあるため、財政支出を厳しく抑制され ているから公共投資が減少して、乗数効果が逆に働き、マイナ スの連鎖に入っている。 財政的にゆとりのあるドイツも、域内の有効需要の減少を背 景に、今まで域内の輸出で潤っていた分も萎み、さらには、 国内の消費マインドも沈滞し、すべて負のサイクルにある。 域内の国に、野放図に財政支出を許すのは確かに問題だが、 域内の国にあまりに厳しくしすぎると、発展の機会を失わしむる ことになりはしないか。 どら息子に、自制心を持たせ、規律ある支出をさせることは 世帯主の義務であるが、あまり急に財布の紐を締めて、すべて の自由を奪うようだと、息子は不良になり、ぐれてしまいがちで あろう。 家庭内に不和が生じ、所帯主も精神的に負担がかかり全員が 苦しむことになる。 EUとして、共通債を発行しながら、時間をかけて面倒を見ない といけないような気がするのは、脳幹梗塞の小生だけであろうか。 親を独に、息子をギリシャに置き換えて、息子の成長をささえ る親の姿勢を見守りたいものである。 親も息子が破産者になったら、気まずい思いを一生背負う のだから。 息子もそれなりに頑張るべきであるのは当然である。 親子の争いを見るのは辛いものである。 夕刊には、15日の相談は中止になったが、電話で会議をして 条件がほぼ出そろったので20日に結論を出すそうである。 良い方向に纏まりそうである。 欧州連合域内の実質GDP速報値 <対前期伸び率%(2011年四半期別)> 国別1Q2Q3Q4Q2011年(年率) メモ独1.30.30.6▼0.2 2年9ヶ月ぶり▼仏0.9▼0.10.30.2 伊0.10.3 ▼0.2▼0.7 西0.40.20.0▼0.3 葡▼0.6▼0.2▼0.6▼1.3 5連続▼ユーロ0.80.20.1▼0.31.5 英0.40.00.6▼0.2 EU0.70.20.3▼0.31.6 (ギリシャ) ▼7.0 7連続▼(独生産指数) 12月▼2.9
Feb 16, 2012
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ここアフガニスタンを中心にして見ると、時計回りで、東及び 南に分離したパキスタン(旧・西パキスタン)が位置し、さらに 西にはイランが、北にはトルクメニスタン、ウズベキスタン、 タジキスタンが位置し、国の東端にある回廊には中国が接 する内陸国である。 日本よりも広い国土を持つが、山岳地帯が多く、厳しい自然 環境にあり、世界で2番目に短命の国である(最下位はマラウイ)。 露、米が相次いで関与し、ビン・ラディン事件で荒れ果てた。 東西の交差路にあるバーミヤンの石造り大仏像の破壊という、 タリバンの暴挙は、我が国の画家・平山郁夫をも失望させ、負の 世界遺産として残ったままである。 しかし、地下には重要な鉱物資源が眠り、今後の発展は期待 できる。 アフガニスタンの情報は、小生には無いが、WEBで見ると、 米国国防予算の12年度(11/10-12/9)は、6,710億ドルで そのうち、テロ対策(イラク、アフガニスタンなど)1,180億ドル (17.6%)のうち、撤退に入ったイラクは110億ドル、アフガンは 1,070億ドルという。 テロ対策費は01-10年度までで10,800億ドル、11年度 1,550億ドル位、12年度1,180億ドルの見込みである。 米国の投下した戦費は、第一次世界大戦2,073億ドル、第二 次世界大戦36,000億ドル~5兆ドル、朝鮮戦争3,645億ドル、 ベトナム戦争6,860億ドルというから、イラク戦争(3兆ドル 説あり)に米国はいかに力点を置いてきたか、また、それ以上に アフガン戦争に傾倒しているかがわかる。 国名:アフガニスタン・イスラム共和国 略史<外務省、WIKIPEDIAなど>年月略史~ 1747年 長年の他民族による支配の後,1747年ドゥラーニー王朝 成立。 ~1919年 バラクザイ王朝(1826~1973年)下の1880年, 英国の保護領となるが,1919年独立を達成。******1834年 - 1926年 アフガニスタン首長国1926年 - 1973年 アフガニスタン王国1973年 - 1978年 アフガニスタン共和国1978年 - 1987年 アフガニスタン民主共和国1987年 - 1992年 アフガニスタン共和国1992年 - 1996年 アフガニスタン・イスラム国 ~1999年 1973年7月共和制に移行後,1978年4月軍部クーデターにより人民民主党政権成立。1979年12月ソ連の軍事介入のもとカルマル政権成立。1986年5月ナジブラが書記長就任。1989年2月ジュネーブ合意に基づき,駐留ソ連軍の撤退完了。1992年4月ムジャーヒディーン・ゲリラ勢力の軍事攻勢によりナジブラ政権が崩壊し,ムジャーヒディーン政権が成立するが,各派間の主導権争いにより内戦状態が継続。1994年頃から,イスラムへの回帰を訴えるタリバーンが勢力を伸ばし,1996年9月に首都カブールを制圧,1999年までには国土の9割を支配するに到った。******ターリバーン政権期1996年 - 2001年 アフガニスタン・イスラム国(北部同盟政権。国際連合代表権保持政府)1996年 - 2001年 アフガニスタン・イスラム首長国(ターリバーン政権) ~2014年 2001年10月より,米国同時多発テロ事件を機とする米・英等によるアル・カーイダ及びタリバーンに対する軍事行動が行われ,12月には北部同盟等がタリバーン支配地域を奪還した。アフガニスタン各派の代表は今後の和平プロセスに関する合意を達成し(ボン合意),2002年6月にはこの合意に基づき緊急ロヤ・ジェルガが開催され,カルザイ暫定政権議長を大統領とする移行政権が成立した。ボン合意の要請を受け,安保理決議により国際治安支援部隊(ISAF)の設立が承認され,アフガニスタン国内の治安維持について同国政府を支援することになった。その後,憲法制定ロヤ・ジェルガの開催により,2004年1月に新しい憲法が制定された。同年10月9日に第1回大統領選挙が行われ,カルザイ大統領が当選(12月7日,大統領就任式典)。2009年8月,第2回大統領選挙が実施され,カルザイ大統領は当選の要件である過半数の得票に届かなかったものの,対立候補が決選投票を辞退したために再選(同年11月19日大統領就任式典)。2014年の第3回大統領選挙は,4月5日の第一回投票と6月14日の決選投票を経ても当選者が決まらず,決選投票で劣勢となったアブドッラー・アブドッラー候補(元外相)支持者が,アシュラフ・ガーニ候補(元財務相)側による不正投票を厳しく追及して投票結果を受け入れなかったことから,事態が緊迫化した。**************2001年 - 2002年 アフガニスタン(公式国名なし)2002年 - 2004年 アフガニスタン・イスラム移行国2004年 - アフガニスタン・イスラム共和国 2014年~ ケリー米国務長官(当時)が二度カブールを訪問し仲介に乗り出した結果,9月29日,ガーニ候補が大統領,アブドッラー候補が新設の行政長官のポストに就任して政治権力を分け合う国家統一政府(National Unity Government)が発足した(大統領任期は5年)。アフガニスタン史上初めての民主的な政権交代が実現した。2014年末,ISAFからアフガニスタン治安部隊に治安権限が委譲され,翌2015年からアフガニスタン政府が自らの治安に責任を負うことになった。現在,NATOが主導するRSM(「確固たる支援」任務)によりアフガニスタン治安部隊に対し訓練,助言,支援が行われている。 2016年~2018年 2016年1月11日、パキスタン・アフガニスタン・中国・アメリカがターリバーンとの和平を目指す4か国調整グループ(QCG)を設立したが、ターリバーンは和平交渉を拒否した。国家統一政府ではガニー大統領とアブドラ行政長官との関係が悪化し、閣僚7人が弾劾された。9月、ヘクマティアル派との和解合意が成立した。2017年5月、カブールのドイツ大使館の近くで大規模テロが発生し、300人以上が死傷した。8月、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は「対アフガニスタン・南アジア戦略」を発表し、状況の悪化を防ぐために増派(約4000人)を決定した。10月、アフガニスタン政府の支配地域は407郡中231郡(57%)にすぎないことが判明した。政府とターリバーンは122郡(30%)の支配を争っており、ターリバーンが54郡(13%)を支配していることが分かった。ターリバーンの支配地域は2015年11月から2017年8月の間に倍増しており、紛争地域も1.4倍増加した。ウルズガーン州(7郡中5郡)やクンドゥーズ州(7郡中5郡)、ヘルマンド州(14郡中9郡)の大半はターリバーンに支配されていた。11月、北大西洋条約機構(NATO)は確固たる支援任務(約1万3000人)に対して3000人の増派を決定した。2018年6月、タリバーンとの間で史上初めての3日間の一時停戦が実現した。8月、ターリバーンの猛攻によりガズニー州の州都が陥落寸前になった。10月、第三回の下院議員選挙が実施された。 2019年~ 2019年1月の時点で、ターリバーンがアフガニスタンの郡の12%を掌握・勢力圏内に入れている。タリバンの勢力が拡大しつつあるという意見もある。8月、アメリカ合衆国とターリバーンとの間で8回目の和平協議が行われた(アフガニスタン和平プロセス)。9月、第四回の大統領選挙が実施された。12月、中村哲 (医師)が殺害された。 アフガニスタン・イスラム共和国の基本情報 (2020年改訂版) (外務省、CIA,WIKIPEDIAなど) 国名アフガニスタン・イスラム共和国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)--------通貨アフガニー1$=約70アフガニー(2018年4月時点)国花赤チューリップ国旗黒、赤、緑の縦三色の中央に国章を配した旗。中央の紋章にはイスラム教の五行のひとつであるシャハーダ(信仰告白)「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒」とモスクなどが描かれ、それらを麦の穂と剣で囲んでいる。 面積:平方キロ 652,225平方キロメートル (日本の1.7倍)人口:2,916万人人口密度:/平方キロ 45人首都 カブール言語 公用語であるダリー語、 パシュトゥー語のほか、ハザラ語、タジク語など民族パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人,その他宗教 イスラム教 (主にスンニー派ハナフィ学派で、 ハザラ人はシーア派)政体 共和制元首 アシュラフ・ガーニ大統領2014.9.21(挙国一致内閣)議会上院(定数 102議席,県議会(任期4年) 及び郡議会(任期3年)から選出される 各34名と大統領が指名する34名 (任期5年)により構成)下院(任期5年,定数249議席)政権2017年6月以降,アフガニスタン政府主導による和解会合「カブール・プロセス」が開催されている。主要産業サービス産業(GDP寄与率 51.3%),農業(同 24.3%),鉱工業・製造業(同 20.9%)(2016-17年アフガニスタン中央統計局 Afghanistan Statistical Yearbook)GDP:億ドル 203億ドル(同上)一人当たりGDP:ドル 696ドルドル(同上)実質GDP成長率 3.6%(同上)物価上昇率 7.2%(同上)失業率 不明(同上)貿易収支A-B▲59.38憶ドル貿易額:輸出A 5.96億ドル同 :輸入B 65.34億ドル貿易品目:輸出 じゅうたん,レーズン,ピスタチオ,甘草,羊毛,干しイチジク,アーモンド,羊皮等同 :輸入 石油,セメント,鉄棒,電化製品,小麦,機械類等貿易相手国:輸出 パキスタン,インド,イラン,トルコ,イラク,アラブ首長国連邦,中国等同 :輸入 イラン,パキスタン,中国,カザフスタン,ウズベキスタン,トルクメニスタン,マレーシア,日本等対日輸出 4,527.2万円(2016年)対日輸入 87.17億円(2016年)日本の援助実績・方針 (1)2016年10月の「アフガニスタンに関する ブリュッセル会合」において,日本は, アフガニスタンに対して,年間最大約400億円の 支援を,2017年から2020年の4年間継続する よう努めることとし,このうち,治安支援に ついては,直近の支援規模である 年1億3,000万ドルを同じ4年間確保することを 表明した。(2)日本は,アフガニスタンがタリバーンから 解放された2001年から総額約66億ドル (6,548億円)の支援を実施してきており, 2012年7月の「アフガニスタンに関する 東京会合」の際に表明した「2012年から 概ね5年間で開発分野及び治安維持能力の 向上に対し最大約30億ドル規模の支援を行う」 というコミットメントも達成した (総額約30.67億ドル(約2,802億円))。(3)日本は, ア アフガニスタン政府の治安維持能力向上 のための支援, イ 反政府武装勢力の社会への再統合支援, ウ 開発支援(持続的・自立的発展のための支援) を重点分野に定め,アフガニスタンの安定と 発展に貢献している。負の世界遺産 バーミヤーン遺跡の大仏の破壊
Feb 15, 2012
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パキスタンは南アジアの国家で、旧・西パキスタン。 ペルシャ湾の出口にあり、東はインド、北東は中国、北西はアフガニスタン、西はイランと国境を接し、インド洋に面している。 インド、バングラデシュとともに、イギリス連邦加盟国でもある。 ペルシャ湾の安定は、この国にも依存している。 本日の朝刊に、現大統領の絡む汚職事件の捜査再開を求めた最高裁判決に従わなかったとして、ギラニ首相を法廷侮辱罪で、最高裁は起訴した、とある。 現大統領は汚職容疑を受けたものの、前大統領ムシャラフの出した国民和解令で他の政治家、閣僚共々免責を受けている。しかし、最高裁は2年後の09年末に国民和解令を違憲であり無効と判決し、大統領を訴追したが、首相は「大統領には免責特権がある」として応じず、最高裁は遂に首相を起訴したのである。 首相が有罪となれば、収監、失職するため、政治的な混乱は避けられない。 折角、纏まりつつあった国体が、司法の裁きで崩壊に向かう危険を孕みつつあるように見えるのは、場所が場所だけに、気がかりであり、安定が欲しい。 三権が分立できる国なのか、さらに、宗教や、軍事部門がからむのか、わからない。 大統領個人の問題なら、罪もない首相が訴追されるよりも、国家公安委員長の職責問題のように小生には思える。 いずれにせよ、「クリケットの元スター選手で、1992年にパキスタンのナショナルチームを主将として初めて世界トップに導いた後、政治家に転身したイムラン・カーン氏(59)率いる正義行動党(PTI)が、2013年までに行われる同国総選挙で"台風の目"になる可能性が出てきた。」というような興味深い記事がでている。 パキスタンは、アフガニスタンについて米国との関係が複雑であり下記のNHKの解説が参考となりそう。 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/107615.html パキスタンの基本事情(2010年) 外務省、JETRO,WIKIPEDIAなど国名パキスタン・イスラム共和国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第166位通貨 パキスタン・ルピー 1米ドル=88.0ルピー(2012年2月3日現在)国花 ジャスミン国旗緑はイスラムの聖なる色で国の繁栄を意味している。三日月は進歩と発展を、星は光明と知識を、白い色は平和を表している。左側の白い部分は東パキスタン(バングラデシュ)を表している。国の標語(ウルドゥー語: 信頼、統一、規律)面積:平方キロ 796,096平方キロメートル (日本の約2.1倍)人口:千人 177,100千人人口密度:/平方キロ 222人首都イスラマバード(1,124千人、2007年)言語ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)宗教 イスラム教(96.28%,国教),ヒンドゥー語1.6%, キリスト教1.59%政体 連邦共和制元首 マムヌーン・フセイン大統領(2013.7.30)議会 二院制政権2008年2月の総選挙によって、パキスタン人民党(PPP)を中心とする連立政権が発足、同年9月には、ザルダリPPP共同議長が大統領に就任し、テロ対策、経済改革に取り組んでいる。→2013.3.16下院解散。暫定首相選出で与野党協議決裂。2013.3.24暫定首相にハザル・カーン・コーソ(元高裁判長)が選挙管理内閣として任命された。総選挙は5月に行われ、前大統領ムシャラフが帰国したが、ブット元首相暗殺事件に関与したとして訴追される畏れや、イスラム武装勢力TPPによる暗殺の危険がでていた。 ↓総選挙で最大野党イスラム教徒連盟シャリフ派(党首:ナワズ・シャリフ元首相63才)が第一党となり、シャリフ氏を国民議会(下院)が3度目の首相に選出した 2013.6シャリフ首相が最高裁の議員資格剥奪判決を受けて2017.7.26辞任した。与党「イスラム教徒連盟ナワズ・シャリフ派」は後継者選びに着手するも混乱は不可避な状態2017.8.1 パキスタン議会下院は、シャヒド・カカーン・アバシ前石油・天然資源相を新首相に賛成多数で選出した。 下院で圧倒的多数派の与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML─N)が、ナワズ・シャリフ氏の意向に沿ってアバシ氏を首相に推戴した形。ナワズ・シャリフ氏は、実弟のシャハズ・シャリフ氏が首相就任資格を得るまでの恐らく2カ月程度、アバシ氏に政権運営を委ねる方針。シャハズ・シャリフ氏は今後下院補選で当選し、首相を目指す。軍事(1)予算 4,422億ルピー(2010/2011年度パキスタン連邦予算案、歳出予算の16%)(2)兵役 志願制(3)兵力 陸軍55万人、海軍2.2万人、空軍4.5万人(ミリタリーバランス2010)パキスタンは、インドが1998年5月中旬に2度にわたり地下核実験を実施したことへの対抗措置であるとして、同月下旬2度の地下核実験を行った。主要産業農業、繊維産業GDP:億ドル 2,111億ドル一人当たりGDP:ドル 1,030ドル実質GDP成長率 2.4%物価上昇率 13.9%失業率 6.0%外貨準備高 162.5億ドル経常収支(国際収支) 4.4億ドル貿易収支(国際収支) ▼103億ドル貿易額:輸出 179.4億ドル同 :輸入 259.5億ドル貿易品目:輸出繊維製品、農産品、食料品同 :輸入石油製品、原油、機械類、鉄金属、食料品、パーム油貿易相手国:輸出米国、UAE、中国、アフガニスタン、英国同 :輸入UAE、サウジアラビア、中国、シンガポール、クウェート対日輸出(日本貿易統計) 309.1億円 内訳石油製品、織物用糸、繊維製品、非鉄金属対日輸入(日本貿易統計) 1,153.1億円 内訳自動車及び同部品、一般機械、電気機器、鉄鋼主要援助国米、英、独、カナダ、日対外累積債務残高 601億ドル直接投資受入額 15.7 億ドル日本からの直接投資 26.8百万ドル(2009/10年度)日本の援助実績(2009年度まで)有償9,500億円、無償2,369億円、技術421億円
Feb 14, 2012
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呆け頭が、「ペルシャ湾」に近い「パキスタン」の基本情報 を求めていたら、間違ってインド東方の国・バングラデシュ 人民共和国の情報になっていた。 危ない危ない。 パキスタンは、東パキスタンと西パキスタンがインドを挟んで、 独立し、かつては共に存在したが、今は名前も変わっている。 ここ「バングラデシュ」は、旧・東パキスタンであり、幸福の国・ ブータンの南方に位置し、インドの領土が覆いかぶさるように 延びており、東端にわずかだが、ミャンマーの国境と接し、 「ベンガル湾」を望むイギリス連邦加盟国である。 すでに、バングラデシュには、アジアからも中国、韓国など の投資が先行し、日本からはユニクロなどが進出、繊維関係 企業の委託生産が盛んであるという。 昨年の9月に紹介した、クロス・ボーダー・ジャパン社長の 大場 由幸氏はべトマムなどへの進出にも詳しいので教えて もらえるであろう。 バングラデシュ人民共和国の基本事情 外務省、JETRO資料など 国名バングラデシュ人民共和国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第104位通貨 タカ 1 ドル=69.18タカ国花 スイレン(睡蓮) 国旗赤が昇る太陽、緑が豊かな大地を表す。赤丸は真ん中から旗竿寄りにしてある。緑はイスラム教の聖なる色で、国民の力強さと農業の発展を、赤は独立のために流された血と太陽の恵みを表しています。面積:平方キロ 147,570平方キロメートル人口:千人 146,100千人人口密度:/平方キロ 990人首都 ダッカ(12,800千人2008年)言語 ベンガル語宗教 イスラム教政体 共和制元首ジルル・ラーマン大統領(2013.3.20逝去)→アブダル・ハミド大統領(無投票で2013.4.22就任)(象徴的な存在で、政治的な実権はない。任期5年で、国民議会において選出される。大統領は、首相と最高裁判所長官の任命以外は、首相の助言に従い行動する。ただし、議会と政府が対立し政治的混乱が起きた際は、議会を解散し、暫定政府を発足させる権限がある。)議会一院制政権シェイク・ハシナ首相2008年12月29日に行われた総選挙では、選出対象の299議席中、シェイフ・ハシナ元首相の率いるアワミ連盟が230議席を獲得し、圧勝した。独立50周年にあたる2021年までに中所得国になることを目標とする「ビジョン2021」政策をかかげ、全国IT化を目指す「デジタル・バングラデシュ」、イスラム教を主たる宗教としつつあるゆる宗教に寛容な世俗主義などを標榜し、各種社会・経済開発に取り組んでいる。軍事(1)予算 894.8億タカ(対経常予算比9.6%)(2009/2010年度)(2)兵役 志願制(3)兵力 陸軍126,153人、海軍16,900人、空軍14,000人 主要産業(GDP構成比)(バングラデシュ中央銀行)サービス業49.7%,工業・建設業29.7%,農林水産業20.6% GDP:億ドル(世銀) 998億ドル(2010年)一人当たりGDP:ドル(バングラデシュ中央銀行) 684ドル(2009/10年度) 実質GDP成長率(バングラデシュ財務省) 6.0% (2009年度)物価上昇率(バングラデシュ財務省) 6.5% (2009年度)労働人口市場(バングラデシュ財務省) 5,370万人農業48.1%,サービス業37.4%,鉱工業14.6% 外貨準備高 107.5億ドル経常収支(国際収支) 37.4億ドル貿易収支(国際収支) ▼51.5億ドル貿易額:輸出 162.0億ドル同 :輸入 237.4億ドル貿易品目:輸出衣料品77.1%(ニット40.0%,既製服37.1%)ジュート・同製品4.9%冷凍食品2.7%皮革1.4%同 :輸入綿・同製品13.2%機械・同製品9.8%鉱物性燃料・同製品8.5%電気電子機器・同部品5.7%油脂・同製品5.0%鉄鋼製品4.8%穀物類4.5%貿易相手国:輸出米24.4%独13.5%英9.3%仏6.3%蘭6.3%カナダ4.1%伊3.9%スペイン3.5%トルコ3.0%同 :輸入中国16.1%印13.5%シンガポール6.5%マレーシア5.2%日本4.4%韓国3.5%香港3.3%対日輸出 3.3億ドル 内訳既製服36.4%ニット製品16.0%<ユニクロなどの委託生産>皮革・同製品冷凍エビジュート・同製品(以上で65%)対日輸入 10.5億ドル 内訳自動車・同備品29.0%船舶・同関連品22.6%鉄鋼製品16.0%直接投資受入額(輸出加工区を除く) 5.3億ドル(前年14.1億ドル) 同上:国別サウジアラビア62.3%(不動産開発、病院建設など大口)香港11.4%米国8.2%日本3.2%韓国3.0%中国2.3%印1.8%台湾1.2% 同上:分野別サービス63.9%エンジニアリング・建設20.1%繊維10.8%食品1.8%輸出加工区直接投資2.1億ドル(中国19.0%,韓国16.0%,台湾15.8%) 同上・残高韓国4.2億ドル、地場資本3.2億ドル、中国2.4億ドル、日本1.8億ドル、台湾1.4億ドル対外債務残高(バングラデシュ中央銀行) 203.4億ドル (2009年度)対外債務残高/GDP% 18.4%海外からの送金(バングラデシュ財務省) 115億ドル (2009年度)
Feb 13, 2012
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TVの画面からだけであるが、摩天楼かとおもう巨大な ビルや、オアシス、ヨットハーバーなどが砂漠の地に立ち 並ぶような錯覚を憶えたのは、UAEのドバイだったか。 夢のような世界も、化石燃料の石油があればの世界であり、 日本はUAE等の諸国、つまりペルシャ湾岸に石油を9割依存 している。 イランが米国や国連加盟諸国の掲げる原子力平和利用原則 を無視し、衝突が生じ、遂にイランがホルムズ海峡を封鎖すれば、 湾岸のUAEなどからの石油輸送、世界の冠動脈が止まってしまう。 このことを恐れてか、石油大量消費国の米国は、ペルシャ湾 岸よりもアメリカ大陸のカナダ、メキシコへの依存を高め、目覚 めた獅子・中国もアンゴラ、ナイジェリアを含むアフリカなどに 調達を分散している。 アメリカの原子力空母が入れ替わって、ペルシャ湾に滑り込 んだ。 日本の自衛隊が守っているのは、ペルシャ湾よりもはるかに 西寄りのアフリカ側であり、ソマリア海賊対策に過ぎない。 石油はイラン(いらない)とは言えんぞなもし。 なんとか、米国とイランが核問題などで合意が出来る道筋を 探せないものだろうか。 紛争地の湾岸にあるUAEを少し調べてみる。 アラブ首長国連邦の基本事情(2010年) JETRO,外務省、国際開発センター、WIKIPEDIAなど 国名 UAE幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第22位通貨 ディルハム 1ドル=3.6725ディルハム(1997年11月以来ドルに連動)国花 マリーゴールド国旗イスラム教国に共通の赤、緑、白、黒の4色で出来ており、連邦を作っている7つの首長国の国旗の色が全て入っている。赤・白・緑の汎アラブ色を使用し、アラブ民族の統合を象徴している。その上で、緑は土地の肥沃さ、白は中立性、黒は国土内の石油資源を表している。面積:平方キロ 83,600平方キロメートル人口:千人 8,260千人人口密度:/平方キロ 99人首都アブダビ(人口1,630千人)言語アラビア語宗教イスラム教(スンニ派80%,シーア派20%)政体7首長国による連邦制連邦には(2008年のGDPで比較して、)アブダビ(55.7%)、ドゥバイ(32.3%)、シャルジャ(7.7%)、アジマン(1.2%)、ウムアルカイワイン(0.4%)、ラス・アルハイマ(1.7%)、フジャイラ(1.1%)の7つの独立した絶対君主制の首長国がある。元首ハリーファ・ビンザーイド・アールナフヤーン大統領(アブダビ首長) 議会連邦諮問評議会(定員数:40人) 40名のうち20名は各首長の勅撰、残りは選挙人による選挙政権首相兼副大統領兼国防大臣ムハンマド・ビンラーシド・アールマクトゥーム(ドバイ首長)連邦の最高意思決定機関は連邦最高評議会で、連邦を構成する7首長国の首長で構成される。議決にはアブダビ(首都アブダビ市がある)、ドバイ(最大の都市ドバイ市がある)を含む5首長国の賛成が必要になる。憲法規定によらず、実際には大統領はアブダビ首長のナヒヤーン家、副大統領はドバイ首長のマクトゥーム家が世襲により継ぐのが慣例化している。閣僚評議会(内閣相当)評議員は、大統領が任命する。主要産業(国際開発センター、WIKIPEDIA)GDPの約40%が石油と天然ガスで占め、石油部門は2008年33.6%,2009年28.9%を占める。総輸出の中で炭化水素部門は2008年42.7%,2009年35.3%を占め、日本がその最大の輸出先。原油確認埋蔵量は世界5位の約980億バレル。石油生産量259万B/D(2009年)。天然ガスの確認埋蔵量は6兆600億立方メートルで、世界の3.5%。一人当たり国民所得は世界のトップクラス。原油のほとんどはアブダビ首長国で採掘される。石油が圧倒的に主力であるアブダビ経済に対し、ドバイの経済の主力は貿易(フリーゾーン)と工業、金融である。石油をほとんど産出しないドバイは、ビジネス環境や都市インフラを整備することで経済成長の礎を築いた。また、食糧安保のために農業にも多大な投資をおこなっている。デーツなどを栽培する在来のオアシス農業のほかに、海水を淡水化して大規模な灌漑農業をおこなっており、野菜類の自給率は80%に達している軍事(1)予算 約157億ドル(2010年)(SIPRI)(2)兵役 徴兵制度は実施されていない (3)兵力 約5万人GDP:億ドル 2,490億ドル(2009年) 2,976億ドル(世銀)一人当たりGDP:ドル 49,151ドル(2009年) 59,717ドル(推計)実質GDP成長率 1.0%(世銀)物価上昇率 16.4%(IMF)失業率 4.0% (世銀)財政収支 (535億ドル 2008年) 10億ドル(2009年)外貨準備高 429億ドル経常収支(国際収支) 112億ドル貿易収支(国際収支) 509億ドル貿易額:輸出 2,319億ドル(世銀)同 :輸入 2,046億ドル(世銀)輸入・首長国別(2009年)ドバイ71%,アブダビ21%,シャルジャ6%,その他2%貿易品目:輸出原油、天然ガス、原油製品、真珠・ダイヤ・宝石・貴金属、化学品、卑金属、輸送用機器、再輸出品(音響機器等)同 :輸入自動車、真珠・ダイヤ・宝石・貴金属、機械、電化製品貿易相手国:輸出日、韓国、印、イラン、イラク、スイス、アフガニスタン、バーレーン、サウジアラビア、ブラジル同 :輸入印、中国、米、独、日、英対日輸出 291億ドル(日本通関統計) 内訳石油・同製品81.0%天然ガス・製造ガス17.5%金属品1.1%対日輸入 73億ドル(日本通関統計) 内訳輸送用機械47.7%一般機械16.3%電気機械9.2%ゴム製品7.5%鉄鋼7.3%対外債務残高 1,523億ドル対外債務残高/GDP 51%ドバイの対外債務額(ドバイ国家)A 1,090億ドル(ドバイ国家単位)A/GDP 130%に達する
Feb 12, 2012
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古代に地中海の交易を制したフェニキア人の故郷がレバノン に当たる。 アッシリア帝国、新バビロニア、マケドニア王国、古代ローマ帝国、 東ローマ帝国、イスラム世界と、住民のアラブ化が進み、40mもの レバノン杉がある山岳部は宗教的にマイナリティな人々の避難 場所となった。 ヨーロッパ諸国からカトリックの影響が19世紀から浸透し、まとまり を見せ始め、宗派を越えたアラブ民主主義の中心地となる。 石油取引で膨大な資金が流入し、中東のパリと呼ばれ、 観光業、金融セクターが発達したが、イスラエルとの緊張で 中東の火薬庫となり、長い内戦の後に、金融セクター、 主要交通路の地位が失われ、投資家、商人として南米 (ブラジルにはレバノンの人口より多いレバノン人が住むという)、 アフリカなどに築いた在外資産からの送金で財政が支えられ ている。 そういえば、会社に入って2年後に、官庁の経済研究所に 2年ほど出向し、たいへんお世話になった。 その時の上司とは、大企業の工場を多数見学したが、 彼は、その後、レバノンなどに行き、中東経済研究所でも 立派なお仕事をしたと聞いている。 少し前には、どこかの大学の創設でお忙しかったらしいが、 偉い人には、小生などの小物は、あえて、近づかない方が いいようである。以下は2017.11.25~26へ移管
Feb 11, 2012
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昨日は、寒いと言われながらも、日差しは強く、風もなくて、 時々、膝をつくほどに、気持ちよくテニスができた半日であり、 我が家のソーラー蓄電池も充電がはかどったように感じる。 エリザベステーラーが演じたかも知れない、クレオ・パトラ 女王が棲んだ、地球の割れ目(強大な割れ目に沿い、人間 はただ少し運河を掘ったに過ぎない)に沿うエジプトを、準備 不足だが少し調べてみる。 大河ナイルの河口にひろがるエジプトは、「ナイルの賜物」と いわれるように(青や白の)ナイルととも繁栄した。 アスワン・ハイダムの建設で肥沃な大地が栄養を失い、また、 古代遺跡の観光収入に依存した政治・経済は、あいつぐテロ 組織との戦乱や、アラブ民族の民主化運動で混乱に曝されて いる。 エジプトの基本情報(2010年) (JETRO,外務省資料、WIKIPEDIAなど) 国名エジプト・アラブ共和国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第151位通貨エジプト・ポンド1ドル=5.622エジプト・ポンド国花スイレン国旗赤、白、黒の横3色旗(汎アラブ色)。中央にサラディンの鷲(国章)を配した旗。赤い色は、青年将校たちがクーデターでエジプト王ファールーク1世を追放、王制を打倒した1952年のエジプト革命以前の時代(英国や王専制との戦い。)白い色は、無血の専制打倒革命。黒い色は、イギリス植民地支配と専制君主の下にあったエジプト人民抑圧の終末。 面積:平方キロ1,001,450平方キロメートル。日本の2.65倍人口:千人77,800千人人口密度:/平方キロ78人首都カイロ言語アラビア語宗教イスラム教(92%、ほとんどがスンナ派)、コプト・キリスト教(6%)政体立憲共和制元首ムハンマド・フセイン・タンターウィー軍最高評議会*議長が大統領代行中。(*2011年2月11日のムバラク前大統領の辞任以降、暫定統治を担っているが、前政権留任閣僚メンバーに不満残る。1月23日に人民議会の初の招集。)→ムハンマド・ムルシー大統領(2012.6.30)初の文民、イスラム主義系大統領で欧米よりの体制から路線を変更。→2013.7.4シシ国防相クーデターで憲法停止、モルシ大統領失職、暫定大統領にアドリー・マンスール最高憲法裁判所長官。モルシ氏、およびムスリム同胞団は反発しており、武力衝突の可能性。→2014.5大統領選挙でシーシー前国防相が圧勝議会一院制政権シャラフ改造内閣。ムスリム同胞団系の自由公正党。イスラム教は国教だが、宗教政党の活動や、イスラム主義活動は禁止されている。→ヒシャーム・カンディール内閣(2012.8.2)ムスリム同胞団系の自由公正党。「東方政策」で独自路線を提唱しており、日本に急接近している。2013年2月2~11日の訪日、18日~19日の日本、インドネシア、トルコと開発経験共有セミナー(JICA共催)などで東方重視姿勢が強まっている。→(1)暫定首相:ベブラーウィー(2013年7月9日就任)、(2)外相:ナビール・ファハミ(2013年7月16日就任)軍事イスラエルに対抗できる中東有数の軍事大国。陸34万人、海6万人、空3万人、防空軍3万人。主要産業農業(GDPの14%),製造業(16.9%),石油・天然ガス(14.4%),小売・卸売(11.6%)・・・・観光収入、スエズ運河収入、石油輸出、出稼ぎ者による外貨送金に依存するところが多い。綿花生産など、農業が重要な役割を果たしたが、アスワンハイダムにより肥料投入が必要となり国際競争力を失った。近年,投資環境整備による外国直接投資の誘致,国営企業の民営化などの経済改革を推進し,実質GDP成長率が4.7%と,国際金融危機に端を発する世界的景気後退の中でも比較的堅調な経済を保ってきていた。しかし,高い失業率や貧富の格差は改善せず,民衆による大規模デモ発生の要因の一つとなったと見られている。2月の政変の影響を受け,特に投資,観光分野に低迷が見られる。GDP:億ドル 2,168億ドル一人当たりGDP:ドル 2,789ドル実質GDP成長率 5.2% (2009/7-2010/6) 5.6% (2010/7-2011/6)11年度予想(11/7~12/6)は1.8%(IMF)物価上昇率 11.6%(2009/7-2010/6)資源も少なく、食料も輸入に頼るため物価上昇率は構造的に高い失業率 9.0%・・ピラミッド型の人口構成であり、若者の失業が著しい財政収支/GDP比11年度予想((11/7~12/6))▼8.6%。国内、アラブ諸国の支援で補填見込み外貨準備高336億ドル(2011年末181億ドルに半減)経常収支(国際収支) ▼43.2億ドル貿易収支(国際収支) ▼251.1億ドル貿易額:輸出 239億ドル(2009/6-2010/7)同 :輸入 490億ドル(2009/6-2010/7)、貿易品目:輸出 鉱物性燃料28.5%、化学品11.6%、紡績用繊維・同製品11.1%、植物性生産品10.8%、卑金属・同製品10.0%、加工食品類4.8%同 :輸入 一般機械類、電気機器17.0%、鉱物性生産品15.2%、卑金属・同製品13.4%、植物性生産品10.1%、化学品8.3%、輸送機器7.4%、プラシチック、ゴム、同製品5.6%、紡績用繊維・同製品5.5%貿易相手国:輸出イタリア8.3%、スペイン6.1%、サウジアラビア6.0%、米国5.9%、リビア4.7%、インド4.6%、トルコ3.8%、仏3.5%、シリア3.1%、英国3.1%同 :輸入英国9.4%、中国9.2%、独7.6%、伊5.6%、サウジアラビア4.0%、韓国3.6%、仏3.6%、トルコ3.5%、露3.5%、ブラジル3.3%対日輸出 4.6億ドル 内訳液化天然ガス63.8%、軽質油、同調整品25.2%、無水アンモニア2.0%、 紡績用繊維・同製品2.0%、食料品・飲料等1.0%対日輸入 14.6億ドル 内訳 輸送機器30.0%、電気機器・部品等24.0%、 プラスチック・ゴム・同製品4.0%、卑金属・同製品1.3%対日貿易収支 ▼10.0億ドル直接投資受入額英国46.0%、米国16.5%、ベルギー7.2%、 UAE3.4%、サウジアラビア3.1%、リビア2.8%、 仏2.1%対外債務残高 350億ドル
Feb 10, 2012
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イラクは、1932年独立後も、英国軍は駐留、採掘権は英BPに留まり、利益は英国にすべて配分された。 第二次大戦後、1950年、石油収入の5割がイラク政府の歳入となった。 その後ソ連に接近、南部最大のルメイラ油田をソ連が開発、BP油田の国有化を決定、補償金と引き替えに、油田はイラクに帰属した。 1980年からのイラン・イラク戦争で両国が相互の石油設備を攻撃、生産量激減から原油価格は急騰した。 イラクは千億ドルの戦争被害を受けたとされる。 1990年8月、イラクのクウェート侵攻に対し国際的な経済制裁がとられ、1991年1月以来の多国籍軍参加の湾岸戦争で経済活動は衰退、1996年12月の国連の石油と食糧の交換計画実施により改善されている。現在、原油輸出はイラン・イラク戦争前の四分の三の水準である。2001年9月11日にアメリカで同時多発テロ事件が発生、イラクがこれを支援する声明を発し、米国の心証が悪化し、「イラク、イラン、北朝鮮」を悪の枢軸・テロ国家とするブッシュ大統領の非難声明を招いた。 さらに、悪の枢軸が大量破壊兵器を保有するとし、イラクに査察が行われ、化学兵器搭載可能なミサイルを発見、攻撃準備を始め、2003年に空爆開始、米英を中心に「イラクの自由作戦」が切って落とされた。 この戦争への反対は、仏、独、露、中国などであったが押し切られた。多国籍軍の侵攻でフセインは捕らえられ、死刑執行された。 米英は大量破壊兵器を見つけることができなかったが、フセイン政権の度重なる査察拒否、クルド人虐待などが開戦の理由となった。 この開戦には、イスラエルの思惑、ブッシュ大統領の思いこみなど、米国の情報操作である等の憶測が飛び回っている。 マリキ首相は、国際テロ組織アルカイダとフセイン前政権を支えた旧バアス党を批判している。 米軍はオバマ大統領が実戦部隊を撤退(2011年12月14日)イラク戦争は終結、イラク軍の訓練に当たっている。 グローバルには、イスラム教信者の全体では、スンニ派が9割を占めるが、個別にみると隣のイランはシーア派が主流であり、レバノン、アゼルバイジャンとともに、ここイラクもシーア派が優勢で、2/3を占めている。 シリアにおいては、宗教家は政治的には活動してはならないが、密教的山岳シーア派に属する少数派が政権を握った形になっており、極めて複雑な民族、宗教派閥が存在している。 イラクの基本情報(2014年) (外務省、CIA、WIKIPEDIAなど) 国名 イラク幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)-----通貨 イラク・ディナール(ID) 1米ドル=1,166イラク・ディナール (2014年平均)国花赤バラ国旗赤は勇気を、白は寛大さを、黒はイスラムの伝統を表す。コーランの「アラーは偉大なり」の文字を入れている。赤・白・黒・緑はアラブ・イスラム教国の特有の色。国の標語神は偉大なり面積:平方キロ約43.74万平方キロメートル(日本の約1.2倍)人口:千人3,342万人(2013年、世銀)人口密度:/平方キロ 76人首都バグダッド(人口7~8百万人)言語アラビア語、クルド語ほか宗教イスラム教(シーア派6割、スンニ派2割)、キリスト教他政体共和制元首ファード・マアスーム大統領(クルド)(2014年7月24日選出)議会一院制政権首相 ハイダル・アル・アバーディー(シーア派)軍事予算210億ドル(2015年)、志願兵(18歳から40歳)、兵力67万人(2011年)主要産業石油• 原油生産量 380万b/d(2015.4)• 原油輸出量 298万b/d(2015.3) • 原油精製能力 108万b/d(2014年)• 確認石油埋蔵量 1,403億バレル (世界第5位) (2014.1) • 日本の原油輸入6.41万b/d (2014.12)• 豊富な石油資源を有し(世界第5位の確認石油埋蔵量(約1,400億バレル)、GDPの約5割が石油部門。国家歳入の8割が石油収入でまかなわれている。今後の石油生産増加を背景に堅調な成長が見込まれる。イラク政府にとっては、収入源の石油部門と経済活動の基盤である電力部門が最重要。• 戦後の治安回復などの遅れが影響し、停電、断水など基礎的インフラの不足が顕著。経済活動を持続的に発展させるためにも、電力、水、運輸等の基礎インフラの整備が急務。• イラク政府は、国家開発計画(2013年-2017年)を策定し、石油依存の産業構造から脱却し、経済多様化のため石油収入を適切に開発に充当、産業・エネルギー・農業・観光を重点的振興GDP:億ドル 2,211億ドル(2014年推定,CIA)一人当たりGDP:ドル 6,616ドル予算(2014年)歳入 1,014億ドル歳出 946億ドル収支 68億ドル財政収支/GDP比 2.9%外貨準備高 740億ドル経常収支(国際収支)▼77.5億ドル貿易収支(国際収支) 320.9億ドル(=C-D)貿易額:輸出 944.3億ドル:C同 :輸入 623.4億ドル:D貿易品目:輸出ほぼ84%が石油同 :輸入食糧、医薬品、工業製品貿易相手国:輸出中国23.8%,インド18.4%,米国15.7%、韓国7.7%、ギリシャ5.9%、伊4.9%同 :輸入トルコ23.3%、シリア17.3%、中国16.6%、米国4.5%対外債務残高 581.9億ドルインフレ率 2.2%実質成長率 ▲2.4%GDP構成 農業3.3%、工業64.5%、サービス32.2%
Feb 9, 2012
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「GKB47」という自殺防止キャンペーンの略語が 政策以前の論議で揉めている。 小生などは、「AKB48」を思い出す前に、「KGB」 という「007」が活躍する、スパイ映画で旧ソ連 の国家保安委員会なる「諜報機関」の容麗な美人 スパイの「黒のイメージ」が浮かんだものである。 「AKB」や「GKB」などという略語は、あまりにも 若者向きで、簡略すぎて、意思疎通には適さないもの である。 日本語の中でも判りにくい言葉があるが、漢字は表意 をもつので何となく判るが、音標文字だけの頭文字では 意味不明である。 特に、自殺防止活動の標語であれば、音質でも、表意 的にも、もっと「明るい言葉」を選ぶべきであろう。 キャーキャーと騒ぐような、脳天気のキャラクター達が 自殺防止のキャンペーンに向いているとは、天の岩戸の 神様も決して推薦しないであろう。 それに、聞くところでは、48人も出場するなかで、「人気投票」 により、上位が選出されて、競合競争社会そのもののAKB が、なぜ自殺防止に添ったアイドルなのだろう。 むしろ、心が温まるようなアイドルを選ぶべきではないか。 アイドルは動・植物でもいいし、数字は48よりも「24の瞳」 などが、小生にはぐんと近づきやすい。 ほかにも、気になったことがある。 震災の避難活動であるが、白い杖のグループが避難活動で 右往左往している姿である。 視覚障害のあるものや、聴覚障害のあるもの、身体障害の あるものなどについては、たしかに政府は一定の障害者雇用を 企業に命じてはいるが、企業は、緊急時には障害者を含めて 勤労者を家庭に帰すというのではなく、「本人の身の安全を 確保すべく、それなりの準備をすべき」であろう。 地震の発生に合わせて、勤務先から障害者達を連れ出すの ではなく、勤務先およびその周囲のより安全な場所で、安全が 訪れるまで、安寧に退避できるような体勢を用意すべきである。 GKBは言葉の問題ではあるが、障害者避難活動は避難方法 の問題であり、どちらも、本来のあるべき本質を抜かして安易に 発想・行動しているから、このような間違いが起こるのであろう。 呆け頭が混乱するようなことを、頭が良いはずの政府が率先して 演出して貰っては困るのである。
Feb 8, 2012
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隣国・イスラエルがシオニズムに燃えて故国を再建しようとしているが、シリアはゴラン高原を奪われたとして、アラブ同盟の急先鋒でこれに対抗している。 世界的には、シリア政府のデモ弾圧・虐殺などを人権面で捉えて、米・英を中心に国連が非難決議しているが、民主主義での多数決制度を採用しない国連では、露、中国が絶対的な拒否権を行使して国連の介入を阻んでいる。 シリア現政権のデモ威圧への国際的な非難、イスラエルの強引とも取れる故国の地に国家建設を図る軋轢へのアラブ民族同胞シリアへの同情など、人道主義、感情論、宗教問題を含めて極めて難しい政治的な駆け引きが国連で行われている。 シリアの原油を、英を除くEU諸国が輸入(2011年9月禁輸 措置)していることもあり、また、露、中国は社会主義国として シリアを応援して拒否権を行使していることから、米、英がシリア を経済封鎖しようにもままならない複雑な様相を示している。 シリアの情報は少なく、英語ではあるが、理解が十分でないながら、安全保障の国連決議で、もめているので、今の状態を把握してみたい。 ロシア、中国はシリアの天然資源に焦点がはまっており、EU国(伊、仏、独など)は十字軍以来のお付き合いの地である。 シリアの基本情報 (外務省、WIKIPEDIA日本語、英語版など) 国名 シリア幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) 第142位通貨 シリア・ポンド 1ドル=62.564シリア・ポンド (現在)国花杏国旗赤色は剣と革命、白色は善と平和、緑は大地の恵み、黒色は過去の戦いを象徴。二つの星はアラブ連合共和国を結成の名残で、アラブ諸国の団結を意味する。面積:平方キロ 185千平方キロメートル(日本の約半分)人口:千人 22,400千人人口密度:/平方キロ 121人首都ダマスカス言語アラビア語宗教イスラム教90%(スンニー派74%、アラウィ派*10%、ドルーズ派など6%),キリスト教10%*山岳密教的なシーア派系のイスラム教徒政体共和制元首バッシャール・アル・アサド大統領(アラウィ派)任期7年3選2014.6就任 議会一院制政権実体はバアス党(アラブ社会主義復興党)による一党支配。ナーディル・ハルキー首相(2012.8就任)軍事兵力 17万8,000人(うち陸11万人、海5,000人、空6.3万人など) 予備役兵 31万4,000人 兵役 徴兵制度 30カ月限られた財政事情の中で、イスラエルの潜在的な攻撃に対する防衛能力を維持するとともに、戦略兵器を保持することにより、対イスラエル抑止力の保持に努めていると見られる。シリア軍は、対イスラエル防衛のため、ゴラン高原の防衛陣地に一部の部隊を配置するとともに、ダマスカス周辺に多くの部隊を配置している。主要産業&外交石油生産業、繊維業、食品加工業原油埋蔵量25億バレル(4億立方メートル) ガス埋蔵量240K立方メートル (1)中東和平問題など中東情勢の鍵を握る重要な立場。2005.2のハリーリ・レバノン元首相暗殺事件以来、米仏による対シリア圧力が強まり、国際社会で孤立。2008年から欧米諸国との対話を開始したが、2011.3以降の反政府デモへの弾圧に対して経済制裁を累次的に受けている。2013.8の化学兵器使用を巡る問題以降、化学兵器廃棄プロセスを国連安保理のもとで進行中。(2)対イスラエル:過去3回の中東戦争を経て対立状態で、ゴラン高原を占拠されている。イスラエルとの和平交渉は2000年3月ジュネーブ会談(アサドークリントン米大統領)以後、暗礁に乗り上げ、トルコの仲介もあったが、イスラエルのガザ攻撃で中断。 (3)対米:米国は、シリアによるヒズボラやパレスチナ過激派支援を理由に、テロ支援国家と認定。特に、2003.3対イラク武力行使に一貫反対したことで両国の関係は悪化。元レバノン首相暗殺以来、米国駐シリア大使を本国召還、対シリア制裁措置を講じた。オバマ政権になって5年ぶりに在シリア大使が着任したが、2011.3以降の反政府デモへの弾圧に抗議、アサド大統領の退陣・累積的な制裁措置を要求している。化学兵器廃棄については、米露のイニシアティブで積極的に取り込み中。 (4)対イラク:両国は、アラブ世界内の主導権を、バアス党政権を戴く対イスラエル強硬派として争い、1980年に国交を断絶。2003年イラク戦争終了後、米国のイラク占領の非正当性を訴え、イラクへの主権移譲、占拠による正統政府樹立、外国軍撤退などを求め、2004年6月のイラク暫定政権とは協力的に転じた。2009年8月にイラク・バクダッドのテロ事件に関与した犯人をシリアが証拠不十分を理由に拒否したことで、双方が大使召還となったが、約一年後には元に戻っている。なお、シリア情勢悪化で、25万人以上のシリア難民がイラクに流出。(5)対レバノン:歴史的経緯から特別同胞国として、実質的に支配してきたが、元大統領の暗殺事件以来、脱シリア支配が国内および米仏などの圧力で、軍を撤退させ、外交面でも正常化した。シリア情勢悪化で117万人超のシリア難民がレバノンに流出。(6)サウジアラビア、エジプト、ヨルダンとは芳しくない関係。2011.3以降のシリア情勢悪化し、シリア反体制派をトルコ、湾岸諸国が支援したため関係は悪化し、近隣諸国に400万人超のシリア難民流出。イランとは戦略的に密接な関係にある。(7)対欧州諸国:仏は元シリアの宗主国であり、バルセロナ会議以来、経済面の協力を進めてきたが、2011.3以降の反政府デモ弾圧を契機に、対シリア制裁措置を累次的に実施。 GDP:億ドル 737億ドル (2012年)一人当たりGDP:ドル 3,289ドル 実質GDP成長率 ▼2.3% (2011年CIA) 物価上昇率 37% (2012年CIA) 失業率 18% 貿易収支(国際収支) ▼62億ドル貿易額:輸出 113億ドル同 :輸入 175億ドル貿易品目:輸出石油・石油製品、繊維製品、果物・野菜同 :輸入金属・金属製品、機械類、自動車等の輸送機材、化学製品貿易相手国:輸出 イラク、イタリア、ドイツ同 :輸入 トルコ、中国、イタリア対日輸出(以下2012年) 2.1億円 内訳(ー)対日輸入 90.3億円 内訳(自動車、一般機械等)
Feb 6, 2012
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今日は、特別にイスラエルの詳しい資料が見つかったので、脳梗塞で休みガチながら、呆け頭で作表してみる。 イスラエルは古代ローマなど他国に支配された歴史と、祖国を追放され、世界各国に流浪する長い時代を経て、ユダヤ人が故国の地に、英、米などの軍事支援を背景にして、シオニズムで建国した再生国である。 すでに祖国の地には、十字軍の時代を含めて、アラブ人などが住み、宗教的にも、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教ともにこの地を宗教の聖地と謳っており、パレスチナ居住権問題、宗教問題など複雑な争いを巻き起こしている。 隣国との和平はなんとか漕ぎ着けているが、隣国を超えてイランとは犬猿のなかにあり、イランを敵視する米、英がイランを経済封鎖し、イランがホルムズ海峡を武力封鎖せんとし、イスラエルがミサイル攻撃をちらつかせる、など焦臭い状態が続いている。 以下には、イスラエル国の関東財務局有価証券報告書(注)、外務省資料、JETRO資料、CIA,WIKIPEDIAなどで纏めた。(注)WEBに大使館経済部の114ページにわたる詳しい説明があるが、今回はCIA(World Factbook)を利用した。 イスラエル国の基本情報(2014年)の勉強 国名イスラエル幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第58位通貨シェケル(1ドル=3.908新シェケル,2014年)国花オリーブ国旗「六芒星旗」中央の六芒星はダビデの星。上下の帯はユダヤ教の男性が礼拝の際に用いるタリットと呼ばれる肩掛けの帯を表している。タリットにはツィーツィートという房をつけ、その中にテヘーレトという青い紐を入れる。この青は高貴な色として使われていた。 面積:平方キロ22,145平方キロメートル(ヨルダン川西岸、ガザ地区を除く。国際的に認められない東エルサレム、ゴラン高原を含む)人口:834万人(B,2015年5月)人口密度:/平方キロ377人首都エルサレム(日本を含め国際的には認められていない)言語ヘブライ語、アラビア語宗教ユダヤ教(75.1%),イスラム教(17.3%),キリスト教(1.9%),ドルーズ(1.6%)政体共和制元首ルーベン(ルヴィ)・リヴリン大統領(2014.7末~)議会一院制政権ビンヤミン・ネタニヤフ政権(リクード主導の右派、宗教政党からなる)軍事兵力:正規軍 17.65万人(陸軍13.3万人、海軍9,500人、空軍3.4万人)予備役 46.5万人(陸軍40万人、海軍1万人、空軍5.5万人)戦車2,810両、装甲戦闘車6,265両、水上艦艇61隻、潜水艦3隻、戦闘機(F-15、F-16)440機、攻撃ヘリコプター77機主要産業鉱工業(情報通信,ハイテク,医療・光学機器,ダイヤモンド加工,化学製品,繊維等),金融・サービス業GDP構成:農業2.4%、工業25.7%、サービス業71.9%GDP:億ドル3,038億ドル(A)一人当たりGDP:ドル36,426ドル(A/B)実質GDP成長率2.8%物価上昇率0.5%失業率6%公債/GDP比67.4%財政歳入734.4億ドル財政歳出818.2億ドル財政赤字▼83.8億ドル財政赤字/GDP比▼2.7%外貨準備高880.1億ドル経常収支(国際収支)114.9億ドル貿易収支(国際収支)▼65.2億ドル貿易額:輸出632.1億ドル同 :輸入697.3億ドル貿易品目:輸出機械器具、ソフトウェア、切削ダイヤモンド、作物、化成品、繊維製品同 :輸入原材料、軍事装備、投資財、粗ダイヤモンド、燃料、穀類、消費財貿易相手国:輸出米国26.9%,香港8.9%,英国5.8%,ベルギー4.8%,中国4%,トルコ4%同 :輸入米国11.8%,中国8.3%,スイス7.2%,独6.4%,ベルギー5.3%対日輸出(2013年)7.2億ドル 内訳光学・医療機器、機械・電子機器、化学製品等対日輸入(2013年)11.1億ドル 内訳自動車、電気機器、化学品直接投資受入額970.5億ドル対外投資額836.2億ドル対外債務残高961.6億ドル人的交流在留邦人924人:在日イスラエル人499人
Feb 5, 2012
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ネットショッピングした格安商品(と、キャノン純正インク一式、DVDファイル)が、注文からわずか2日後に配達された。 まあ、会社の名前が、「イー・サプライ」と銘打っているから名前の通りである。 この前の、毛糸のサプライヤーの1ヶ月遅れとは違う。 今回の格安商品は、「巨大地震の話もあるから携帯電話に手回しで充電できて、明かり取りができる緊急用具などを用意しなくては。」と家内が言っていたので「手動発電、携帯電話」でネット検索した。 「処分品」だが、「LEDキャンピングライト」を見つけた。 中国製品で、格安で、コンパクト、USB接続なので即座に注文した。 到着したら、すべてが英語で困惑したが、ネットを見直すと、理解でき操作できた。ハンドルを廻して充電する方式、ソーラーパネルでの充電方式を兼ねた便利品だ。 手動で充電した。 とても明るく、二段階に照明度を切り替えできる。 早速、階段の踊り場に点けた。 もったいないので、「ソーラー発電機」を近くに置いてみた。 「自分の出す光程度では発電できない」ようで暫くして消えてしまったが、便利そうであり、今日は窓の外に出して充電中である。 たまたま、パソコンから携帯電話に充電するべく「USBからのケーブル端子」は持っていたので、携帯電話バッテリーへの接続も可能である。 今後は、別の端子が利用できるかを見ることにするが、パソコンへの給電はこれでは無理のようであり、自動車バッテリーからの充電には別途の端子が必要と思われる。 とんだオモチャが出来たものである。<接続端子は12V用のoutputがあるが、ケーブルの先は、E27の電球ソケットがあるのみである。 日本には、E27口金の電球はなく、12V用の電球は探したが見つからない。 このケーブルをうまく利用できるのは相当のプロではないか。 脳幹梗塞の小生などは、このケーブルはあきらめて、もっぱら、附属のLED照明と、ソーラー発電機、手動発電機を利用するしかないようである。 「イーサプライ」に問い合わせているが、「処分品」でもあり、「応用分野」が見つからなかったから処分されたのだろう。> いまのところ、ネットショッピングで買えるような製品としては、「ソーラーチャージャー」という、やはり中国製の「ソーラー発電と自動車用電源の蓄電と、いろいろな電気器具への送電機能があるものが見える。 「ソーラーチャージャー」は2万5千円ていどである。 日本の自然活動家の報告では、各所でデモを行っているが現実の販売には結びついていない。 かつて日本が「世界の猿まね軍団」のように悪評をいただいた時期があったが、中国こそ、かつての日本であり、「世界の新しい需要の開発・吸収に先んじている」。 日本は、特許問題などがあり、先端技術には力を入れるが、なかなか消費者側に立った利用面の用途開発が遅れ勝ちである。 そのうちに中国には用途開発の面だけでなく、新製品の開発でも日本は立ち後れるであろう。 松下幸之助が言っていた、「お客様は神様である」という言葉は、お客が必要とする用途開発が最も大切であると言うことではないか。 天下の松下(かつての「真似したさん」が、電動自転車を造りながら、そのバッテリーからの電力を、たくさんの家庭用電気に応用供給しないのはもう幸之助氏の創業精神・モットーが忘却の彼方にあることの証明である。 「松下電器」から「パナソニック」に名称さえ変えたのだから、すでにそのモットーは忘却しているのだろう。 他人から見れば、創業者は優れていたのに、後継者はお粗末であり、まことに日本にとって惜しい話である。 事業仕分けの、だれかさんが、「日本はなぜ1番にならないといけないのですか?」、は正しい面もある。 1番が良いには良いのだが、1番でなくとも、「用途開発でいくらでも商品開発はできる」のであるから。 中国の特許侵害にイライラする前に、自分の特許の用途の多様性分析を真剣にやって貰いたいものである。 地震対策で購入したのであるが、肝心の地震報道だが、スーパーコンピューターの計算では4年以内に大地震が来る確率が非常に高いという。 その時の朝刊を見たとき、仙台平野、関東平野は水浸しで、仙台沖に大きな島が現れていたので、再度、ネットで検索したがどこにも現れていない。 反響が恐ろしいので、削除されてしまっている、のだろうか。だれもそのことについては興味がなさそうであるが、日本人は忘れっぽいのだろう。 もう忘れたのですか? 災害は忘れた頃にやってくるという。 「待ったなし」かも知れない。 すでに「桑原々々」の「桑原」も近くには、存在しないのだ。 ただ、東京大学の地震研究所に予算が戻り、この4月から運用される事が決まったと言うから、彼等の叡智に期待したいものだ。 本当に、仙台沖に大きな島が出来るというの? その確率はどのくらい? 関東平野より広くて、何年も住める安定的な島なんでしょうか? あんな大きな島が浮き上がれば、それは盥にバケツをひっくり返したような一大事でしょう! 宇宙からの小惑星・イトカワのような物体が地球に飛び込んでくるような、予測不可能なことでもないらしい。 困ったときの神頼みだけではなく、優れた叡智への人頼みも大切なのである。
Feb 4, 2012
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世界原油輸出額で第一位の2053.9億ドル(第二位はロシア 2037.1億ドル、第三位UAE 775.1億ドル、第4位 イラン 719.6億ドル)を誇るサウジアラビア王国を概括する。 サウジアラビアの基本情報(2010年) JETRO、WIKIPEDIAなど資料 国名 サウジアラビア幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第31位通貨サウジアラビア・リヤル(SR)1$=3.75SR(2011年)国花バラ国旗イスラム教を表す緑の地に、「アッラーフ(アラー、神)の他に神はなし。ムハンマドはアッラーフの使徒である」というシャハーダ(信仰告白)をデザイン化した文字と、メッカおよびイブン=サウードの勝利を表している剣を白で描いたもの。シャハーダはイスラームにおける五行の一つであり、ムスリムとなるときに行う義務である。シャハーダの言葉は、イスラームの世界で神聖視されており、この国旗をTシャツやその他の物にプリントすることも禁じられている。 国の標語アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒なり面積:平方キロ 2,149,690平方キロメートル (日本の約5.7倍)人口: 2,714万人人口密度:/平方キロ 12.6人首都 リヤド (608万人、2008年)言語 アラビア語宗教 イスラム教政体 君主制元首アブドゥッラー・ビンアブドルアジーズ・アル=サウード国王(首相を兼任)逝去→サルマン・ビン・アブドルアジズ新国王(79歳)2015.1.24議会なし。国王への諮問評議会政権国王が閣僚会議を主宰、重要ポストは王族が占める。他方、石油、財政、経済開発等の実務はテクノクラートが運営。主要産業石油(原油生産量820万B/D(2009年、石油鉱物資源省))、LPG、石油化学世界最大級の石油埋蔵量、生産量及び輸出量を誇るエネルギー大国。輸出総額の約9割、財政収入の約8割を石油に依存。OPEC(石油輸出国機構)の指導国として国際原油市場に強い影響力を有する。GDP:億ドル 4,347億ドル一人当たりGDP:ドル 16,267ドル実質GDP成長率 3.8%物価上昇率 5.3%失業率 10.5%(2009年、SAMA)財政収支/GDP比 6.7%外貨準備高 4,447億ドル経常収支(国際収支) 668億ドル貿易収支(国際収支) 1,537億ドル貿易額:輸出 2,511億ドル同 :輸入 1,069億ドル貿易品目:輸出(サウジアラビア通貨庁)) 鉱物資源85.8%, 化学製品4.3%, プラスチック4.5%, 食品1.2%, 卑金属0.8%, 電機製品・機器0.4%同 :輸入 機械機器24.7%, 輸送用機器18.4%, 卑金属12.4%, 化学製品8.7%, 野菜6.2%, 加工食品4.9%貿易相手国:輸出(速報値) 日本14.4%, 米国13.2%、 中国11.9%, 韓国9.8%, インド7.6%同 :輸入(速報値) 米国13.2%, 中国11.7%, 独7.7%, 日本7.5%, 韓国4.4%対日輸出 362億ドル (日本通関358億ドル) 内訳 原油90.6%、 液化プロパン・ブタン・メタノール5.0%、 軽質油、同調整品3.8%、 [原油:4億900万バレル。 前年比▼3.8%(金額で前年比+24.3%)]対日輸入 80億ドル(日本通関65億ドル) 内訳 輸送機器48.5% [乗用車36.5%, 貨物自動車9.5%, 10人乗り以上の自動車2.5%] 卑金属・同製品6.0%、 電気機器・部品等5.5% タイヤ5.3%, 自動車部品3.4%,対日貿易上の特徴および問題点日本からの輸出の主力は自動車を中心とする機械類である。サウジアラビアからの輸入は鉱物性燃料が大半を占めており、サウジアラビアは我が国にとって最大(2009年シェア、32.5%)の原油供給国となっている。液化プロパン、メタノール、エチレングリコールは、サウジアラビアが最大の供給国である。直接投資受入額 281億ドル対外直接投資額 39億ドル日本企業の投資額 117万ドル日系進出企業52社2009年7月現在。(ジェトロ調べ)企業名:サウジ・メタノール(三菱ガス化学等)、イースタン・ペトロケミカル(三菱グループ等)、ナショナル・パイプ(住友グループ)、セレクト(三菱重工)、SAJAPHCO(三共、山之内製薬、丸紅等)など。対外負債額 809.5億ドル対外負債額/GDP比 18.6%
Feb 2, 2012
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