投資の余白に。。。
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7日、父が入院。というのは正確ではなく、転院。深夜、道で泥酔して転び、通院中に顎の骨折が判明して入院したのが5月。その入院中に結核が見つかり、大学病院で検査。その結果、有効な治療薬のない多剤耐性結核(ハイパー結核)であることがわかり、隔離病棟のある病院へと移ったといういきさつ。骨折事故がなければ発見が遅れたわけで、その意味では早期発見できたのはラッキーだったけど、効く薬がないので、治療はかなり難しく不可能に近い。WHOは、このハイパー結核は人類を滅ぼす最も可能性の高い病気としてしばしば警告を出している。幼児や抵抗力の低下した老人、糖尿病、エイズ、栄養不良の人がこの菌に感染すれば、まず助からないからだ。しかも結核は「過去の病気」といった認識があり、医者や看護師が感染して亡くなったりと、深刻な状況が広がっている。病院での集団感染もある。父の場合も、1年前の検診では異常がなかったので、外部からの感染の可能性もゼロではない。昨年11月ごろからデイケアに行っていたので、そこで感染したのかもしれないし、逆にそこで他人に移しているかもしれない。そう考えると、SARS並みに怖い。戦後しばらく、1950年代後半まで結核は日本人の死因の最大要因だった。食糧不足による栄養不良で、いま70歳以上で結核にかかったことのある人は珍しくない。そういう人が、菌を保持したまま高齢になり、抵抗力が衰えたところで、しかも多剤耐性菌で発病するケースが多いのだという。アメリカの結核患者の13%はハイパー結核だという。日本ではまだほんの少数だが、父のようなケースはこれから激増すると思われる。ストレプトマイシンは、ニュージャージーの大学で発見された。この薬の発見がなかったら、この世に生まれなかった日本人はぼくを含めて多いはずだし、武満徹の音楽は失われていただろう。多分、新薬はアメリカで開発されることになるのだろう。今度も、アメリカのバイオ技術は父を救うことができるだろうか?
July 9, 2003
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