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2012/07/09
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カテゴリ: 木の話
ブランド杉と非ブランド杉

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秋田杉の年輪です。(秋田杉.com のhpより転載)


「使い道がない」とか「厄介もの」だとか、杉に対して失礼なことを書いてきましたが、実は、杉という木は、「高い」ものから「安い」ものまでの開きが最も大きな材料です。


「高い」杉の代表格は「天然秋田杉」です。
・木目は均一にして、細かいこと
・木目は強く美しいこと
・色は優雅な淡紅色
・ほのかな木の香り
・・・・・
これが日本人の美意識にぐっと来るんですね。


ただし、最高級の秋田杉となると、二百年以上という歳月を掛けて育てられるので、簡単な話ではありません。
戦後、不足していた高級材「秋田杉」の代替品として輸入が始まったのが、ウエスタンレッドシダーです。
レッドシダーのことを「米杉」と呼ぶのはこのため。

北米の原生林に、何百年ものというレッドシダーがあって、その木目の細かさや均一さが秋田杉に似ていたことから輸入が開始されました。

WOODPROの価格設定が、◇国産杉よりも、◆米杉の方が高いということに「?」と思われる方もおられるでしょうが、米杉はあくまでも最高級材である「天然秋田杉」の代替品だったからなんですね。

「屋久杉」なんてのもありますね。
世界遺産に指定された屋久島の杉なんですが、樹齢1000年を超える巨木も残っていますが、これもかつては乱伐され、現存するものはわずか。
今では伐採禁止されています。
そのため、100万円を超えるような「屋久杉」のテーブルとかいうものは、基本的に、かつて伐採された木の根っことか、かつて地中に埋まってしまったものでしか作れません。

ということで、杉と一口に言っても、天然秋田杉とか、屋久杉とか、杉の頂点に君臨するものもあれば、年輪もあらく、節も多く、「杉」というほか表現のしようのない「非ブランド杉」まで幅広いんですね。
戦後、日本の山林に植えられた杉のほとんどは、名も無き、「非ブランド杉」です。





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Last updated  2013/12/20 11:49:43 AM
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