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2012/07/10
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カテゴリ: 木の話
足場板と家具・・・。
SUGIMARUTA.jpg


この写真は、二年位前に社員研修で訪問した、宮崎の製材会社で撮ったものです。
昨日のブログで載せた「天然秋田杉」の年輪と比べるとその違いは明らかでしょう。
どちらも「木」「杉」ということでは一くくりにできますが、それは乱暴なように思いますよね。
同じ杉であっても、木の価値というのはこんなに違います。

「もったいない」と言う言葉がありますが、たとえば、天然秋田杉を「足場板」に使うなら、「もったいない」と言われるでしょう。
でも、冒頭の杉材を足場板に使うなら「適切」なのです。

「足場板」というのは、建築の本体になるのではなく、建築物を作るための「仮設材」です。
建物が完成すれば撤去されます。
要は、「足場板」としての機能を果たせればそれで十分。


その足場板を「家具」として使うわけですから、家具屋さんで売っている美しい家具ができるわけがありません。

「家具用材」というのは、本来「厳選」された材料から作られるべきものです。
家具展などを見学に行くと、その美しさに圧倒されますね。
使っている材料に注目してみると、「ウォルナット」「チーク」「オーク」「チェリー」「ケヤキ」「タモ」・・・・・。

それぞれに特徴ある美しい木目を持っていますが、長い歴史の中でそういった材料が選ばれてきたのにもちゃんと理由があります。

・美しい木目
・堅くて、傷つきにくい
・反りや割れが起こりにくい

という点が大きいのでしょう。
そうすると、やわらかい針葉樹ではなくて、硬い「広葉樹」が主体になってきます。
広葉樹は一般的に、まっすぐ上に伸びるのではなく、枝葉を横に広げて成長します。


建築用材としてまっすぐで長い材料が取りやすい針葉樹が大切にされ、長いものが取れない代わりに、堅く、強い材料が取れる広葉樹が家具材として使われたというのも自然な流れです。
ちゃんと、ここにも役割の分担があったんですね。

つづく。









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Last updated  2013/12/20 11:47:13 AM
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