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2012/07/11
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カテゴリ: 木の話
「杉の木のこと」のまとめ
SUGIHASIRA.jpg

「杉の木のこと」もそろそろまとめに入りましょう。
結論からいいますと、戦後植林されて日本中の山にある大量の杉材には、今のところ、あまり使い道がありません。
戦前の用途は、ほぼすべてベニア板などの「新建材」に置き換わってしまい、元に戻ることはないでしょう。
その中で、かろうじて使われてきた用途が「管柱(くだばしら)-壁に隠れて見えない場所に使う柱」と、足場板です。
細かなものでは、羽柄材と呼ばれる、垂木や、胴ぶちとか、ヌキなどの補助的な材料にも使われますが、こういったものは、マグロの中オチみたいなもので、メインを取った残材からとるものです。

「杉」という木は、日本を代表する木でありながら、完全に日陰の存在であることがわかります。
使い道が少ないので、価格も上がらない。
価格が上がらないから、お金を掛けて管理することはおろか、伐採して市場に出す費用の捻出さえままならないのが実情です。

ただ、最近は、環境保護の観点から、「無理してでも、国産材を使おう」という風潮も生まれてきています。



それはやはり、強度が弱い、傷つきやすい、節があり化粧材(見える場所に使うもの)にしにくい、割れやすい、反りやすい(全体に小径のものが多く、年輪があらいため)などなどの欠点があるためでしょう。

WOODPROが材料を仕入れているのは、主に宮崎の製材業者さんですが、こちらは、杉専門の工場なので、「杉」に「付加価値」をつけるということで、相当苦労もしておられるようです。
反り、割れ、収縮を抑えるために、今では人口乾燥をした上で、さらに削ってサイズをあわせた柱材が主力とのこと。
杉の産地では、日々、「杉材」に付加価値を与えるべく、努力しておられます。

何を隠そう、WOODPROそのものも、国産の杉にこだわった商品構成ですから、他人事ではないですね。

では、続いて、WOODPROと杉との関わりについてご説明することにします。

※写真は、宮崎の製材工場で撮影した、杉の柱の切り口です。
年輪の中心が見えると思いますが、木の中心が入った材料は「芯持ち材」と言われ、大きな割れが起こりやすいのが欠点です。
小さい径の材料から製材すれば、必ず、この「芯持ち材」が入ります。







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Last updated  2013/12/20 11:46:51 AM
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