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「これ、図書館の話らしいけど、行きますか?」 ということで、 同伴鑑賞 でした。なんと、立ち見の人もいる満員の 元町映画館 です。観たのは話題のドキュメンタリー 「ニューヨーク公共図書館」 でした。
「うん、おもしろそうやん。行く。」
「4時間かかるっていう話やけど、いいですか?」
「うーん、途中休憩、あるの?でも、やっぱり行く。」
「ほんなら、初日の土曜日にしましょう。次の日休めな、イヤやろ。決定ね。」
映画が始まって、なんだか立派な建物が映って、男がしゃべり始めました。それが、なんと 、 リチャード・ドーキンス!
でした。あの 「利己的な遺伝子」
の、あの ドーキンス
がしゃべっています。
「カッコイイー!」 もうこれで、 鷲掴み! でした。それにしても、 ドーキンス はイケメンで、話が上手です。
アメリカ中が、そうなのだろうか? 始まって三時間近くが経過し、そんな 住民たち が語り合っているシーンを見ながら、説明しがたい感動が、見ているぼくの中に満ちてくるのを感じていました。
いや、ちがうだろう。
ワイズマンが、そこを撮っているに違いない。
これは、そういう映画なのだ。
そうか、これがテーマだったんだ。 ありとあらゆる、美しいバリエーションの、その時、その時、新しく、美しい、繰り返し。 グールド の バッハ のように、人々の出会いシーンが、繰り返し奏でられて、テーマは 公共性 でしょうか。 ぼくは、うまく説明できないけれど、胸に満ちてくる、何だかよくわからない納得と、こみあげてくる涙を、どうしていいかわかりませんでした。
「あんな、今のニューヨーク市民図書館やけどな・・・」 しゃべりかけた シマクマ君 の、そこだけはきっぱりと訂正した チッチキ夫人 は、いつの間にかパンフレットを買ったらしく
「ニューヨーク公共図書館よ。」
「フフフ」 と笑うだけで歩き始めた。
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