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2019.07.07
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​​​ ​フレデリック・ワイズマン「ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス」元町映画館​
「これ、図書館の話らしいけど、行きますか?」
「うん、おもしろそうやん。行く。」
「4時間かかるっていう話やけど、いいですか?」
「うーん、途中休憩、あるの?でも、やっぱり行く。」
​ 「ほんなら、初日の土曜日にしましょう。次の日休めな、イヤやろ。決定ね。」
​​ ということで、 同伴鑑賞 でした。なんと、立ち見の人もいる満員の 元町映画館 です。観たのは話題のドキュメンタリー 「ニューヨーク公共図書館」 でした。 ​​
 映画が始まって、なんだか立派な建物が映って、男がしゃべり始めました。それが、なんと リチャード・ドーキンス! でした。あの 「利己的な遺伝子」 の、あの ドーキンス がしゃべっています。​
​​ 「カッコイイー!」​
​​ ​ もうこれで、 ​鷲掴み!​ でした。それにしても、 ドーキンス はイケメンで、話が上手です。​
​​ ​監督 ワイズマン は中途半端なことをする気は全くないようです。会議も、カルチャーも、講演も、音楽演奏に至るまで、とにかく、言葉のわからない、ボクのような観客にも、何をやっているのかわかるまで撮り続けています。どうも、そういう 監督 のようです。これでは長くなるのは仕方がありませんが、納得です。​​​​
 映像に映し出されて、しゃべっている人たちに特徴があるようです。男性、女性、年齢、肌の色、服装、ファッションからダンスをするオバーチャンにいたるまで、みんな自前なのです。そして、聴衆はもちろんですが、会話している人たちも、あらゆる人が、人の話を聞いて話す人たちなのです。
 もちろん言葉も、自前です。英語のワカラナイぼくの耳にも、そこそこ聞こえてくるのには、きっと理由があります。誰も、紙やメモを見ません。それでいて話の筋が通っています。街の集まりに、チョットやって来ているハーレムの黒人のおやじも例外ではありません。
​アメリカ中が、そうなのだろうか?
いや、ちがうだろう。
ワイズマンが、そこを撮っているに違いない。
これは、そういう映画なのだ。​
​​ 始まって三時間近くが経過し、そんな 住民たち が語り合っているシーンを見ながら、説明しがたい感動が、見ているぼくの中に満ちてくるのを感じていました。​
​​​​​​ この映画は 「ニューヨーク公共図書館」 をターゲットにしているように見えるけれど、 「Public」 とか 「Democracy」 とかいう、本当は、よその国の人、例えば日本人が、多分、ぼくも含めて、経験したことのない 「ことば」 というか 「考え方」、「思想」 「ほんとうの姿」 を描こうとしているのです。​​​​​​
​​​​ こんなふうに、 人と人が出会うこと がありうるということを、堂々と語っています。これはすごい。​そう感じて、座り直した瞬間、画面は暗転し、 ​グレン・グールド​ ゴルドベルク変奏曲 が響きはじめ、映画が終わりました。見事な終わり方でした。
​そうか、これがテーマだったんだ。​
​ ありとあらゆる、美しいバリエーションの、その時、その時、新しく、美しい、繰り返し。 グールド バッハ のように、人々の出会いシーンが、繰り返し奏でられて、テーマは 公共性 でしょうか。​​​ ​ぼくは、うまく説明できないけれど、胸に満ちてくる、何だかよくわからない納得と、こみあげてくる涙を、どうしていいかわかりませんでした。​​​
「あんな、今のニューヨーク市民図書館やけどな・・・」
「ニューヨーク公共図書館よ。」
 しゃべりかけた シマクマ君 の、そこだけはきっぱりと訂正した チッチキ夫人 は、いつの間にかパンフレットを買ったらしく
​​ 「フフフ」 ​​
​  と笑うだけで歩き始めた。
​  兵庫駅 の近所の、 「円満」 という名の,町の中華屋さんで夕食を済ませて帰宅しました。案外、円満な同伴鑑賞だったのかもしれませんね。(ベタな終わり方ですが 「円満」 は実在です。)​
監督 フレデリック・ワイズマン
製作 フレデリック・ワイズマン
製作総指揮 カレン・コニーチェク
撮影 ジョン・デイビー
編集 フレデリック・ワイズマン
キャスト
 ポール・ホルデングレイバー
 エルビス・コステロ
 パティ・スミス
 エドムンド・デ・ワール
 ハリール・ジブラーン・ムハンマド
 タナハシ・コーツ
 ジェシカ・ストランド
 リチャード・ドーキンス
 ユーセフ・コマンヤーカ
 イバン・レスリー
 キャロリン・エンガー
 マイルズ・ホッジス
 キャンディス・ブロッカー・ペン
 原題 「Ex Libris: The New York Public Library」
​​​​​​​​​​​​  2017年 アメリカ 205分 
 2019・07・06・元町映画館no28


​追記2019・12・05​

 ワイズマンの特集 が関西の名画座や映画資料館で続いています。先日 「大学」(感想はこちらをクリック) を元町映画館で見ました。4時間という長いフィルムでしたが、時間を忘れてひたりました。なにがこんなに引き付けるのでしょう。
 今日は 「パナマ運河地帯」 「ボクシングジム」 の二本立てに挑戦します。
 そして金曜日には 「ジャクソンハイツにようこそ」 「チチカット・フォーリーズ」 です。
​追記2023・05・27​

​ 最初の記事に出てきた 「円満」 という名の街中華のお店は、コロナのあらしの最中に閉店されました。閉店の理由はわかりませんが。ユニークな看板だけが今でも残っています。​

​追記2024・08・26​

​​​  94歳 になった ワイズマン の最新作​ ​​ 「至福のレストラン」 ​​ ​を見ました。ただ、ただ、見とれてきました。感想は題名をクリックしてください。​​​
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最終更新日  2024.08.26 10:30:55
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