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「先生のところに来るようになって、わたしやっと泣けるようになったの。」 まあ、こういう会話があって、 夫 の死後、頻繁に襲ってきていた激しい頭痛からの解放の喜びを伝えたりなさるわけです。
「泣けるようになったのはええことですね。」
「あの津波でいなくなっったんだけど、骨も何にも、何の跡形もない夫が、ホントにもう帰ってこないとか、やっぱり、ズット信じられなくて。」
「そら、そうですね。」
「で、その夫が、この間、枕もとに立ってくれたの。光に包まれて。嬉しくて家族にいうと、そんなのは夢だっていうんだけど。」
「それは、後光ですね。」
「米軍基地を押し付けられたオキナワ、原発を押し付けられたフクシマ、同じことでしょ。」
おー! でした。
東北の震災、原発事故から○○年、忘れないで! ボクが、今日、この映画を見にやって来たのも、そういう 「良心」 にうながされのことでしたが、 蟻塚さん の言葉が語っているのは、遠くは 明治維新から150年 、あるいは、 敗戦から80年 、この国の 近代 が、あるいは、 戦後 が、
どこに何を押し付けてきたのか! ということをムクムクと想起させる言葉でした。
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