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2024.07.03
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​島田陽磨「生きて、生きて、生きろ」元町映画館​
 題名を見て、少々たじろぎました。その上、雨模様で、それも、日曜日、加えて上映開始が朝一番という、いつもなら億劫の殻に閉じこもるところですが意を決して出かけてきてよかったですね。
​​​​ 見たのは 島田陽磨監督 のドキュメンタリー、 「生きて、生きて、生きろ」 でした。今、 福島県 相馬市 というところで、悩みながら、苦しみながら、笑いながら、生きている人の生きていらっしゃる姿を、そのまま映した映画でした。​​​​
​​​​ カメラは精神科の 医師 蟻塚亮二さん 診療所を訪ねてくる患者さん とのやりとり、その患者さんたちの生活の場に出かけて行って、何とか手助けをしようとなさっている 看護士、米倉一磨さん の行動や会話の場面に焦点を当て、何気ない会話の一コマ一コマを丁寧に記録していきます。​​​​
「先生のところに来るようになって、わたしやっと泣けるようになったの。」
「泣けるようになったのはええことですね。」
「あの津波でいなくなっったんだけど、骨も何にも、何の跡形もない夫が、ホントにもう帰ってこないとか、やっぱり、ズット信じられなくて。」
「そら、そうですね。」

「で、その夫が、この間、枕もとに立ってくれたの。光に包まれて。嬉しくて家族にいうと、そんなのは夢だっていうんだけど。」
「それは、後光ですね。」
​  ​まあ、こういう会話があって、 の死後、頻繁に襲ってきていた激しい頭痛からの解放の喜びを伝えたりなさるわけです。​
​​​​​ もう、それだけで、ボクは釘付けだったのですが、この映画のもう一つの迫力は、元々は首都圏で開業なさっていたらしい 蟻塚亮二さん が、多分、50歳を超えて、 オキナワの病院 へかわられ、 震災の後 相馬 にやって来て、お仕事をなさっていらっしゃったということで、その、歩みも興味津々なのですが、その 蟻塚さん が、ボソリとおっしゃった言葉に、ハッとさせられたことでした。​​​​​
「米軍基地を押し付けられたオキナワ、原発を押し付けられたフクシマ、同じことでしょ。」​
​おー! ​​
​  でした。
​​ 東北の震災、原発事故から○○年、忘れないで! ​​
​​  ​​​​​​​​​​ボクが、今日、この映画を見にやって来たのも、そういう 「良心」 にうながされのことでしたが、 蟻塚さん の言葉が語っているのは、遠くは 明治維新から150年 、あるいは、 敗戦から80年 、この国の 近代 が、あるいは、 戦後 が、
​どこに何を押し付けてきたのか! ​​
​  ということをムクムクと想起させる言葉でした。
 今、 遅発性PTSD と診断されて、 オキナワ や、 フクシマ 蟻塚さん が出会った人たちを苦しめているのは、近代以来のこの国が離島や僻地に何を押し付けて来たのかという歴史によって、溜まりに溜まったものではありませんか?ということばでした。​​​​​​​​​​
​​​ 映画は、 近代以来のフクシマ 戦中、戦後のオキナワ の記録フィルムを、 空疎な「復興」、「原発再稼働」を口にする政治家 の姿に重ねて映し出し、復興を象徴しているのでしょう、異様に現代的な公共建築の前で、海に向かって合掌し、黙とうする人たちを重ねて映していきます。
 この映画の製作者たちが、何に憤り、何を告発しようとしているのか、は如実ですが、声を荒立てるわでも、情動的なBGMが流れるわけではありません。映像に込められている憤りは、どこまでも、静かに、穏やかに伝わってくるのでした。​​​

​  アル中で、死にたがっていたお父さん が、酒を断ち、運転免許を取り直し、原発事故の避難先で命を絶った息子さんの墓参りに行ってくるといって出発する姿が胸を打つラストシーンでしたが、この映画がボクにうながしたのは、安易な同情や共感以前に、もう一度、ボクたちの社会を見直す必要性でした。​
​​ それにしても、 島田陽磨 という​ 監督の 深く考えぬいた真摯な映画作り 拍手! でした。​​
監督・製作・撮影 島田陽磨
撮影  熊谷裕達 前川光生 西田豊 鈴木響
編集 前嶌健治
音楽 渡邊崇
キャスト
蟻塚亮二(医師)
米倉一磨(看護士)

2024年・113分・G・日本
配給 日本電波ニュース社
2024・06・30・no082・元町映画館no248
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最終更新日  2024.07.04 23:40:04
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