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今日は出張で、久しぶりに新幹線に乗ってきました。しかも鈍行のこだま。ひょっとしたら数十年ぶりかも。早めに行って昼食を向こうでとるという選択肢もあったのですが、せっかくのお出かけなんだから、由緒正しく駅弁という選択肢を選びました。朝早くに家を出て、東京駅へ。微妙に通勤時間を外れているのか、電車はけっこう空いていました。東京駅について、駅弁を物色したところ、今はたくさんあるんですね、種類が。選べやしない。仕方ないので、ホームまで行けば選択肢が減るだろうと判断。でも、ホームにもたくさんのお弁当やさんが...ふ、風情がない...ホームの端まで歩いていって、品数の少ないお弁当屋さんで探してみたら、「東京」という弁当がありました。何となく抵抗がありましたが、貝の佃煮と、えびの握りに惹かれてこれを購入いたしました。もちろん、静岡のお茶も買いました。新幹線はやっぱり揺れませんね。テーブルの上に物を置いても落ちる心配がありません。遠方への出張の際は、いつも4冊は本を持っていくんですが、今回はiPodに期待をかけて、どきどきしながら2冊にしました。本当は寝ようと思ったのですが、車窓の風景が楽しくて、寝られませんでした。ラッキーなことに隣の席はずっと空いたままで、のんびりと風景を楽しみました。そして富士山が見えてきましたが、見事な雪化粧で、裾野へなだらかに伸びていく線がなんとも美しい。日本の心、とでもいうような顔を見せてくれました。三島のあたりから見ると、少しでこぼこがあるのもご愛嬌です。静岡に行けば、これも見事な茶畑が並んでいるし。すっかり旅気分で駅弁を食べました。なかなかに美味でしたよ。寿司は少し酸っぱ過ぎましたが。帰りは意外に早く終わったので、家に帰り着いたのは、結局いつも会社から帰る時間でした。いやな出張も、けっこうゆったりと旅気分を味わうことができ、まずまずの首尾でした。
March 25, 2005
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がんばって動いていた相方のiMacが死亡しました。死亡推定時刻は、昨夜はまったく問題なく動いていたので、本日の0時から8時の間です。相方はかなりショックを受けていました。一代目のグレープが倒れ、新しいマシンは見た目が気に入らず、中古で手に入れたブルーベリーだったので、心の傷は大きかったようです。相方の落ち込みをよそに、いよいよMac-mini!と興奮した私ですが、いろいろ考えるとMac路線の継続に疑問が出てきました。1.デザインがMacでなければ、というものがない。 むしろ、Win機で自作したほうが面白そう。2.新機種ではOSがOSXになる。 OS9からOSXへの移行は、Winへの移行よりしんどい。 (OSXは買ってあるのですが、何度か使ってみてあまり気持ちよく なかったので、起動ドライブはOS9で使い続けていました)3.とりあえず、使えるWin機が2台ある。一台はすぐにでも使える。ということで、Mac機の新規導入は行わないという決断をしました。とりあえず、Win機の埃を払って、稼動準備に入っています。いろいろ使っていたマシンなので、OSのクリーンインストールからすることにしました。その間は、PM7600改でメール等をしてもらいます。(G4ボードが入っていて、ちょっと安定性に問題があり、 ずっと使ってもらうのはちょっと不安があるので、これは一時対応です)Mac→Winの移行をいろいろ調べると、データはほとんどOfficeで共有できます。問題はメールのデータ。iMacでは、MicrosoftのEntourageを使っていたのですが、これが曲者で、Outlookへデータを持っていくのがかなり難しいようなのです。ネットで探して、「趣味的サイト」というHPで、そのものずばりの対策を紹介してくれているところを見つけました。こちらを参考にして、トライしてみるつもりです。がんばれ、おれ!
March 21, 2005
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しばらくずっとメインで使っていたノートPCのHDがいつの間にかいっぱいいっぱいになってきてしまったので、ここしばらくHDの大整理をやっていました。そうするとその間ブログの更新やその他もろもろがお留守になってしまい、非常に不自由していました。少しずつ先が見えてきたので、きょう、ノートン先生に最適化していただくことにしました。朝9時から始めたのですが、23時近くなって27%しか終わっていません。計算上はあと3日ばかりかかる計算になります(^_^;)。とりあえず今晩はノンストップで動かしてみます。現在はしばらく放置していたMacを使っています。やっぱりMacっていいなと思う部分もあるのですが、なんか時々フリーズします。CPUあげたり色々しているので、安定しないのかとも思いますが、致命的なほどではないので、もう少し騙しだまし使ってみようと思っています。
March 20, 2005
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昨日の会社帰りくらいから頭ががんがんとしてきました。家に帰ってリラックスすれば治るだろうと思っていたのにぜんぜんよくならず、今日は会社を休んでしまいました。暖かかったせいか、午後くらいになってようやく持ち直しました。明日からまた頑張ろう...
March 15, 2005
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これは漫画ですが、ふだん漫画を読まないような人にも紹介したいと思います。あまり描かれることのない、もしくは描かれても読まれることのない私小説漫画です。すべてが作者の実際の経験に基づいて描かれています。お話の内容は、メジャー誌にも連載を持っていて、家庭もある漫画家が失踪して、ホームレスとして暮らす日々を綴ったものです。その後、家庭に戻ったと思ったらアル中になっているし(^_^;)、なかなかに波乱万丈の日々を淡々と描いています。ここまで読まれた方は、悲惨そうな話のように思われるかもしれませんが、確かにリアルな事実なのに、不快な感じのない不思議な語りです。逆に冒険記のように感じられ、ホームレスの世界にほのかな憧れさえ抱いてしまうほどです。そういう意味では、とても危険な一冊かもしれません。ホームレス生活のディティールが克明に描かれ、Be-Palなどに載っている野外生活体験記のような感覚で読めるのです。薄く剥くと辛口、厚く剥くと甘口の野生の(~_~;)大根の話、豚肉のアブラ身、テンプラ油などが確たる実感を持って、こちらの食欲をそそります。実際はかなり悲惨だったのではないかと思えるエピソードや不快な人物が出てくるのですが、吾妻氏の手にかかると、どことなくファンタジーめいた雰囲気さえあります。柳井さんなど、実際に一緒に仕事をしたら、すぐにやめたくなりそうなのですが、漫画の一人物としてみるとけっこう魅力的に見えてしまうのです。このように現実に即していながら、その世界をファンタジー化してしまうのには、吾妻さんが強力な濾過フィルターを持っていて、人が見て本当に不快になるような要素を濾過して、それぞれの事実の持っている興味を惹く部分だけを抽出うして提供することができるからでしょう。ものを創造する人間は、皆このフィルターを持っていて、その性質によって同じものを見ても、出力されるものが違ってきます。そういう意味では、この吾妻氏の持つフィルターは物事を否定的に見ることのない、とても暖かな視線で編まれているようです。過去のことをこのようにリアルに、克明に描くことは実際はとても難しいものです。ブログで日記を書いている人ならわかると思いますが、普通はその日に起きたことでも、けっこうすぐに忘れてしまうものです。昨日の日記を書こうとすると、たった24時間前の出来事を、なかなか思い出せません。自分の体験した出来事の記憶を維持するのは大変難しいのに、吾妻さんが触れられそうな実感をもってこれだけのものを提供できるのは、どんな状況下でも、その中に巻き込まれている自分と、その自分を客観的に観察し、記憶しているもう一人の自分がいるからでしょう。どんなに創作から離れても、この視線を持っている限りその人はものを作る側の人間です。自分の感覚におぼれているだけでは、ものを作ることは出来ません。ものを作るというのは、受け手があって初めて成立する行為です。受け手のない創作は、一人の部屋で呟いている独り言と同じです。この本を読むことで、それを再認識することが出来ました。私もがんばらないと。まあ、理屈はともかく、純粋に面白い本です。立ち読みでもいいですから、一度読んでみてください(吾妻先生、すいません。でも、読めば面白さがわかりますから)。出来れば買って本棚の隅に置いておくと、落ち込んだときのいいガス抜きになると思います。楽天ブックスで取り扱い中です。よろしければどうぞ。
March 11, 2005
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演劇もけっこう好きで、別役実さんの本もけっこう読むんですが、この本は縁が薄くて読んでいませんでした。ネットのおかげで手に入れて、ようやく読むことが出来ました。この「少女仮面」は高校の校内誌に演劇部の人間が紹介しているのを見てぜひ読みたいと思いましたが、図書館(高校にしてはとんでもない規模の図書館がありました)を捜しても見つからず、その後も読みたいと思っていながら、なぜか縁がなくて読めませんでした。大学図書館にはあったんだろうけど、その頃は色々と忙しくて思い出すことも忘れていました。時空を越えて手に入れたこの本。やっぱり、面白かった。アングラとか、前衛とかいうものはすべてここから始まっているような、お話といってもしっくり来ず、脚本というほどよそよそしくない、一つの場。一つの宇宙がこの活字の中に作り出されているのです 亡霊が、いつも欲しがるもの、それは- それは-? 肉体 時はゆくゆく 乙女は婆アに、 それでも時がゆくならば、 婆アは乙女になるかしらどうです、すごいでしょう? いいわ、おまえ、処女の中の処女! 何ていい娘なんだ、今迄どこをさまよってたの? 目蒲線周辺です。 具体語はやめて、具体語は、お願いだから、ね。 言語に気をつけてね、花ならバラかスズラン、ユリ、リンドウの 四つぐらいしか具体語は許しませんよ。 絶対に、チンチョーゲとか落花生なんてのは言ってはいけないよ。 思ってもいかん。これを高校生の時に読みたかったな。読んでいたら、私の人生は違った方向に行っていたでしょう。行かなくてよかったのかもしれないけれど。今中学生や高校生の諸君、ぜひこの本を読んで、できれば舞台にかけて見てください。本当に、自分の人生に対する考え方が変わるでしょう。不幸は幸せ、幸せは不幸。うまくすれば、傍からはとても不幸に見えて、本人は至福の中で過ごすような人生を歩み始めることが出来るかもしれません。演劇は見るものではなく、演るものです。この戯曲は、演劇の中で演劇を語っているものです。山崎 正和さんの「世阿弥」もそうですが、演技者がなぜ平凡で幸せな人生に背を向けて、演技の中で生きていきたくなるのか、演技者になれなかった者たちですら離れられず、裏方としてこの世界を構築するために心身をすり減らして悔いないかがわかります。そして何よりこれを読むことで、あなた自身がこの世界の住人となるべく運命付けられているかどうかがわかります。これを読んで何も感じるものがなければ、あなたの人生は別のところに華があるでしょう。 春日野、ほら、見てごらん。とうとう自分の貌を見つけたじゃないの。 あたしは、もう自分の貌なんか欲しくない。あたしは、何でもないんだ!演じることで、人は一つの究極の人生を自分のものにすることが出来ます。それは虚構でありながら、現実世界よりもはるかにしっかりとした実感を持って、あなた自身を満たすでしょう。その世界を知ることが出来ることは、とんでもない幸せなんです。 人生はカラあがきで、舞台だけが花ならば、 あたしは、どこで死んだらいいの?【送料無料商品】少女仮面(あるとは思わなかった...)
March 5, 2005
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もう本当に宮城谷さんづいちゃってまして...今日も花の歳月を読了しました。講談社文庫なんですが、本を開いた途端にびっくりしました。というのは、字が大きいんです。最近の文庫は昔のものに比べて字が大きめになっているんですが、これはさらにふた回りくらい大きいんです。思わず《子供向け?》と思ってしまいましたがそうではないようです。おかげであっという間に読み終えてしまいました。読み終えた感想は、広い草原の上を渡ってくる風になぶられているような感じです。とても、爽やかなんです。話自体はあの呂太后の時代のお話です。呂太后というのは、例の夫の死後、寵愛を受けていた愛妾の手足を切り取り、目をくりぬいて、耳を焼いて、薬で咽喉を潰して便壷の中に立てかけて、用を足すたびに「人ブタ!」と罵りかけたというあの方です。そんな呂太后の命で集められた娘たちの一人の話であるのに、全体のイメージはあくまで清冽で、気持ちよく読める話でした。主役の少女の名は猗房(いぼう)。呂太后の死後、人々の希望を集めて立った漢の新皇帝の夫人となります。この娘はもちろん、回りにいる人間たちも存在感のある、血の通った人間に描かれ、この先どうなるんだろうと途中でやめる事が出来ないくらいどんどん読めてしまいます。話の筋立ては、酒見賢一さんの後宮小説(日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、「雲のように風のように」という名前でアニメにもなりました)と似ています。それぞれに持ち味があるので、読み比べてみるのも面白いでしょう。この娘の末の弟は広国(こうこく)といい、姉が中央に送られた日に攫われてしまうというとんでもない運命に巻き込まれるのですが、こちらもなかなか面白い。私はこの弟を助けてくれる藺(りん)という少女が一番気に入りました。中国という国は、とんでもない残虐さを見せてくれるかと思えば、底抜けの清清しさも感じさせてくれる、本当に面白い国です。皆さんも、ぜひご一読ください。とっつき易さで言えば、この本が一番だと思います。後宮小説( 著者: 酒見賢一 | 出版社: 新潮社 )
March 3, 2005
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四百数十ページをあっという間に読んでしまいました。これは、かなり面白かった。「陰摩羅鬼の傷」が今ひとつだったのでどうかなと思いましたが、長い話を一気に読める京極節がちゃんと楽しめました。様々な人の語りから入り、それがどんどん収束していく気持ちよさ。一人一人の現在が、無理なく納得できる生の積み重ねと、それをほどいていく何か。最低の人間と自分たちを嘲る登場人物たちが愛しくなってきます。お塚は本当に生きていて、魅力的です。小平次は、本当に死んでいて、魅力的です。本当にはた迷惑な、おかしな夫婦です。絶対に友達になりたくありません。でも、どこかで生きていてくれれば、それで何となく嬉しくなってきます。このお話を、京極さんがどこで思いついたのかわかります。何てったって、このお話は、あの「嗤う伊右衛門」の裏返しなんですから。ただ、このお話には、ひとつだけ、とんでもなく大きな欠点があります。京極怪談第2弾と帯に麗々しく書いてありますが、これは怪談じゃありませんから。とてもとても、人間を愛したくなってくるお話なのですから。【送料無料商品】覘き小平次
March 2, 2005
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とうとう3月になってしまいました。いつもより暖かかったわりに、春一番の吹くのもずいぶんと遅かったし、季節が曖昧になってきているような気がします。さて、今日は本当に、ほんとうに嫌な奴について。人の感情というものは、とても複雑です。でも、それは色々と言い訳をしてしまうから複雑に見えるのであって、本当のところは、けっこう単純だったりするんです。ここで、一つ質問をします。あなたが一番なりたくない職業を挙げてください。決まりましたか?それがあなたが自分でも気づかない心の中で、ほんとうになりたい職業です。これは心理学の一つの考え方です。あなたが身震いするほど嫌な相手がいたら、それがあなたが本当に惹かれている相手です。だって、そうでしょう? 本当に嫌な相手とは関わることすらしたくないものです。できればすぐにそこを離れて、今まで一緒にいた人間のことは忘れてしまおうとするのが当たり前の行動です。自分だけの時間に、その嫌な相手に対する不満や鬱憤が湧き起こるとしたら、それは相手に対して、かなり強い執着があるということです。プラスもマイナスも、同じだけ強い力が働くことになりますから。さて、そういう目であなたの周囲を考えてみてください。どうでしょう。何か新しい世界が見えてきませんか? 見えてこない? それはけっこう。あなたはまだ執着するだけのものを得ていないということです。新しい世界が見えてきてしまったあなた。知らなくていい世界を知ってしまったあなたには、とんでもなく不幸な世界が待っているような気がします。くれぐれも、お気をつけてくださいね。
March 1, 2005
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