生活日記

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2004年05月05日
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菖蒲湯

 昭和三十年代、子どもたちは五月五日になると、風呂屋が開くのを待ってダッシュするのが常だった。
 番台の下には、バケツに入ったたくさんの菖蒲の葉。とにかく早く湯船に入りたいのだ。
菖蒲湯

 午後三時の一番風呂はふだんは閑散としているが、この日だけは子どもの声が男湯、女湯とも反響する。
 ころを見計らって風呂屋のおじさんが湯船に菖蒲を投げ入れると、一面に菖蒲の香りが漂う。みんなではしゃぎながら、菖蒲を取り合った。
 菖蒲の根元に近いところは笛になる。よく鳴りそうなのを見つけるため、みんな必死だ。
 「おじさん、もっと投げて」と頼むと、後から来る子の分だと、しかられた。
 湯船で上手に笛を鳴らす子、葉っばを刀がわりにして遊んでいる子。菖蒲湯の中、ひと暴れして子どもたちは帰路につく。

 どうやって鳴らしたか覚えていないが、こどもの日になるといつもなつかしく思い出すエピソードだ。
         (女性リポー夕ー・原慶子ー中原区)

 何もなかったが古き良き時代でしたねー!





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最終更新日  2004年05月09日 17時13分41秒
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