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"A Gift from Malakhov 2006" Program B Part1 February 28, 2006 (Tuesday) 6:30 pm Yu-Port Kan-i Hoken Hall The 5th run of his “A Gift From Malakhov" in Japan Participanting Artists: Vladimir Malakhov(The artistic director of Staatsballett Berlin)Julie Kent (American Ballet Theatre) Lucia Lacarra (Bayerisches Staatsballett) Cyril Pierre (Bayerisches Staatsballett) Maria Alexandrova (Bolshoi Ballet) Sergei Filin (Bolshoi Ballet) Polina Semionova (Staatsballett Berlin) Artem Shpilevsky (Staatsballett Berlin) Naoki Takagishi (Tokyo Ballet) Program B “La Sylphide” Pas de Deux Kent / Malakhov “Agon” Lacarra / Pierre “Manon” Bedroom Pas de Deux Semionova / Shpilevsky “Raymonda” Pas de Deux Alexandrova / Filin “Etudes” Kent / Malakhov / Takagishi with The Tokyo Ballet “Apollo” Semionova / Shpilevsky “Romeo and Juliet” Lacarra / Pierre Black Swan from “Swan Lake” Alexandrova / Filin “Aria” Malakhov Finale by all dancers「マラーホフの贈り物」Bプロ 2006年2月28日(火) 東京・五反田ゆうぽうと簡易保険ホール 第一部1.「ラ・シルフィード」 ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフ2.「アゴン」 ルシア・ラカッラ シリル・ピエール3.「マノン」より寝室のパドドゥ 振付:マクミラン 音楽: ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー 4.「ライモンダ」よりパドドゥ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン第2部1.「エチュード」 ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフ 高岸直樹 高村順子 小出領子 大島由賀子 ほか東京バレエ団第3部1.「アポロ」 ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー2.「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ 振付:クランコ ルシア・ラカッラ シリル・ピエール3.「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン4.「アリア」 振付: 音楽:ヘンデル ウラジーミル・マラーホフ5.フィナーレ 全員やはり最後のマラーホフの「アリア」が圧巻でした。バレエを超えた、普遍的なものがそこにありました。もっともっと見ていたかったです。きょうは、マラーホフさまはお疲れだったと思います。ジュテは美しかったですが、ピルエットがいまいちでした。でも最後まで優しく気配り、サービスしていました。まぁ、あの「エチュード」、、リハーサルしただけでへとへとになるに違いありません。あの演目はダンサーにとって悪夢のような作品はないでしょうか。つ・か・れ・る~~~という意味で。きょうはマリーヤがキレていました! すばらしかった。初日とは別人のよう。入り込んでいたし、完璧でした。ルシアは言うまでもなくすばらしい! ポリーナもよかった。Aプロに比べるとBプロはちょっと通好みだったかもしれません。***************1.「ラ・シルフィード」 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル 音楽:ヘルマン・S・レーヴェンスヨルド ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフ ブルノンヴィル版で、レーベンスキョルドの音楽。もっとも有名なシーン。マラーホフのジェームズとケントのシルフィードは初めて見る。マラーホフは若々しい、富裕な農家のぼっちゃんジェームズになりきっていた。可愛い。ケントがまたお茶目で、二人とも芝居しまくりであっという間に引き込まれる。さすがです。森の中にシルフィードを追ってさまよいこんだジェームズ。シルフィードが尋ねる。「あなたは私のことを思ってくれている?」「もちろん。思っているよ。」「それだったら誓って。」ここはコミカルに冗談めかして誓いの仕種をするジュリー。さすが芝居上手。「誓うよ。」シルフィードは子供のように無邪気に喜び、咲いている花を摘んでジェイムズに手渡す。ジェイムズはシルフィードを捕まえようとするが、(真剣につかまえようとはしてないが)かわされる。シルフィードは泉の水を汲んで、ジェイムズに飲ませる。そして今度は蝶を捕まえて、ジェイムズに捧げる。「だめだめ、逃がしてあげて。」蝶は飛んでいく。これって象徴的だったのですね。ジェイムズによって逃がされて生きながらえた蝶。しかしシルフィードはジェイムズによって捕らわれて死んでしまうのだから…話がそれるが、マシュー・ボーンの「ハイランド・フリング」で、錯乱して血走った目をしたジェイムズがぱたぱた羽根を動かす蝶(蛾)を捕まえて出てくるところがある。あのシーンは、このシーンに似ている。ボーンはここの部分もヒントにしたんだなあ。二人は幸せそうに踊りだす。ケントはポワントしながらゆっくりアチチュードで後ろに向かって回る。ここだけすごく間を取っている。優雅。ジェイムズのソロ。例の有名な部分。アントルシャ・シスから足を広げたグラン・プリエで下手(下手)に向かって移動する。美しい… ここはフィーリンのおはこ(18番)なのだが、今回はマラーホフさん。彼のほうが人間でなくて妖精みたい。ジェイムズはグラン・ジュテ~~して下手の袖に消える。上手からシルフィードが探しに来る。どこなの? 下手からジェイムズが現れ、二人で踊る。終了。2.「アゴン」 振付:ジョージ・バランシン 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー ルシア・ラカッラ シリル・ピエール ラカッラは黒いシンプルな、練習着のようなレオタード。音楽がストラヴィンスキー。最初はアダージョでゆっくりゆっくり踊る。きっと彼女でない他のダンサーが踊ったら、まったく違う踊りになっているだろうと思うほど、彼女のものすごいパが続いていく。しかもノーミス。そしてラカッラのソロ、ピエールのソロが短く挟まり、またパドドゥ、今度はスピードアップしている。 トウで立ち、もう一方の足を180度、つまり真上に向かって上げ、足をまっすぐ伸ばす。ありえないポーズだ。 真横に足を開脚するところでは、足が210度開いている。ありえない。もうすごすぎてびっくりの連続、しかも美しい。下品ではない。3.「マノン」より寝室のパドドゥ 振付:ケネス・マクミラン 音楽:ジュール・マスネ ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー ポリーナのマノンは初めて見る。ベッドで身体をくねらせるマノン。お~マノンだ。妖艶な小悪魔。それでいて幼い。ポリーナさすが。 アルテム君は、書き物しそうにもないが、書き物机に座っている。幕が開いてから、「ペンはどこ?」と、ペンを握る。マノンが羽ペンを取り上げる。うれしそうなデ・グリュー。デグリューの最初の長いアラベスク。アルテム君もキープしている。 ポリーナはすばらしい。マクミランの振付は複雑でどのパもオリジナルで、難しい。いわゆる普通のパのコンビネーションというのがひとつもない。なので形容しがたい。デ・グリューの振付は鬼のように難しい。 デ・グリューがマノンの手を上で取り、マノンは足を前,横、後ろと伸ばす。正確には、前、横でパッセ、それを真横にデベロッペ、そして後ろ。 今度はデグリューが。 マノンは床に長々と寝そべる。 マノンとデ・グリューは熱い口付けを交わす。 音楽がドラマチックになる。マクミラン独特の複雑なリフト。マノンをデ・グリューが抱えて、マノンは手足を可愛くパタパタ。デ・グリューは小マノンを上に持ち上げ空中で半回転させ、マノンは上を向いて身体を反らす体勢になる。これが美しい~ポリーナ。 最後にマノンが寝そべって、デ・グリューは飛び跳ねて横に寄り添う。ここの跳ねがアルテム君はほとんどやってな~い。アンヘルは死ぬほど跳ねてたけど。終了。4.「ライモンダ」よりパドドゥ 振付:マリウス・プティパ/ユーリー・グリゴローヴィッチ 音楽:アレクサンドル・グラズノフ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン アダージョ。 きょうはマリーヤがのりのり~表情も入り込んでいます。完璧です。 ライモンダは白に銀色の飾りがついている美しいチュチュ。ジャン・ド・ブリエンヌも白に銀の模様がついている袖が三角になっている上着と白いタイツ。 ジャン・ド・ブリエンヌのソロ。舞台を下手奥から上手の手前まで斜めに、まっすぐ、空中でルティレでのトゥール・アンレールを繰り返して進む。4回転のピルエットが2回。2回目は完璧。グラン・ジュテのマネージュ。 ライモンダのヴァリアシオン。有名な手をぱしっと打ち鳴らすもの。パドブレで移動する。最初はゆっくり。後半はスピードアップし、パッセの連続。 コーダ。ジャンはバットゥリー。 ライモンダのグラン・ジュテ&シェネ。マリーヤの本領発揮だ。 ジャンの2回目のグランジュテ。終了。二人とも完璧でしたあ~Part2へ続く。
2006年02月28日
2006 Olivier Award WinnersBest New MusicalBilly Elliot The Musical; Book and lyrics by Lee Hall, music by Elton John at the Victoria PalaceOutstanding Musical ProductionGuys and Dolls; Based on a story and characters of Damon Runyon, music and lyrics by Frank Loesser, book by Jo Swerling and Abe Burrows at the PiccadillyBest Actor in a MusicalJames Lomas, George MaguireLiam Mower, Billy Elliot The Musical Best Actress in a MusicalJane Krakowski, Guys and Dolls Best Performance in a Supporting Role in a MusicalCelia Imrie, Acorn Antiques The Musical! at the Theatre Royal, HaymarketBest DirectorRichard Eyre, Hedda Gabler at the Almeida and Duke of York'sBest Theatre ChoreographerPeter Darling, Billy Elliot The Musical Best Sound DesignPaul Arditti, Billy Elliot The Musical Best New Dance ProductionSylvie Guillem and Russell Maliphant's Push at Sadler's Wells Outstanding Achievement in DancePina Bausch for the creation of Nelken and Palermo Palermo at Sadler's WellsBest New Opera ProductionEnglish National Opera's Madam Butterfly at the London Coliseum Outstanding Achievement in OperaSimon Keenlyside for his performances in the Royal Opera's 1984 at the Royal Opera House and English National Opera's Billy Budd at the London ColiseumSpecial AwardIan McKellen(Excerpts)2006 Laurence Olivier Award nominations
2006年02月27日
Keenlyside wins opera prize, 2006 Laurence Olivier AwardBaritone Simon Keenlyside has been given the Outstanding Achievement in Opera Laurence Olivier Award in recognition of his performance in two major roles last year.Keenlyside was not able to collect his Laurence Olivier Award at the ceremony. Instead tenor Toby Spence was on hand to accept the statuette on Keenlyside's behalf.londontheatreguideLive Commentary of the 2006 Laurence Olivier AwardsExcerpt19:36 26 February 2006Outstanding Achievement in Opera this year goes to Simon Keenlyside, who appeared in both the Royal Opera House production of 1984 and the ENO production of Billy Budd in 2005. Sir Simon Milton was on hand to present the award to possibly one of the busiest people in opera.
2006年02月27日
「マラーホフの贈り物」Aプロ Part2Part1の続き第2部1.「白鳥の湖」より第2幕 振付:レフ・イワーノフ 音楽:チャイコフスキー オデット姫:ジュリー・ケント ジークフリート王子:ウラジーミル・マラーホフ ロットバルト:高岸直樹 四羽の小さい白鳥:高村順子 門西雅美 小出領子 長谷川智佳子 三羽の白鳥:大島由賀子 奈良春夏 田中結子 ほか東京バレエ団 なんて贅沢なことでしょう。ケントとマラーホフのスワン・レイク、第2幕、コールド付とは! ここはMETかと錯覚してしまいます(しません)。 ジュリーもマラーホフも先ほどとはうってかわって王子とお姫様になってます(笑)。しかも二人とも入り込んでます! 美しすぎて、幽玄すぎて、あまりにもバレエ・ブランで、、、、、時よ止まれという感じでした。 第2幕の序曲。ハープの音と共に、オーボエが旋律を奏でる。情景。もう、これ聴くだけでへなへなへなとなります。理性がぶっ飛んでしまいます。 森の向こうには光る夜の湖の湖面。音楽が劇的になると、舞台にはロットバルトが現れる。彼は森の支配者。森の闖入者に気づき隠れます。 下手から王子が登場。弓を持っています。不思議な音楽が鳴り、オデットが上手から登場。歩いてきて最後にグランジュテ。 王子は思わず弓を持ったまま彼女に近寄ります。彼女は怖がる。弓を置いた王子は彼女にどうしてこんな姿になったのか尋ねます。 彼女はパントマイムで応えます。「私は王女です。」「王女さまですか」恭しく礼をする王子。「悪魔の呪いによって白鳥の姿に変えられました」「この呪いを解くには真実の愛を誓う男性が現れるしかありません。」いろいろここはパントマイムしている。ジュリーはうまい!女優です~ロットバルトが現れ、オデットはいなくなる。白鳥達が現れる。下手から2組、上手から2組、小さい白鳥。3組目の先頭はすてきな美人、吉川留衣さんです。小さい白鳥が出てきたとき、わー小出さんだ~とうれしくなってしまう。大きな白鳥は真ん中が大島さんでさすがに美しい踊りです。オデットが現れる。王子とオデットのパドドゥ。甘いヴァイオリンのカデンツァにのせて二人の世界が語られる。ジュリー・ケントは美しく、すごくここは良かった。マラーホフも共鳴するように踊っている。すばらしいコンビネーションだ。4羽の白鳥。大きな白鳥。オデットのソロ。コーダ。白鳥達が入り乱れて踊る。ずらりと並んだコールドの前を、王子はオデットをリフトしながら進む。頭上高く持ち上げて、オデットの頭が下向きになるリフト、2回。二人が愛を確信しあってコーダが終了した時、またロットバルトが現れ、夜明けと共にオデットはまた呪いどおりに白鳥になり、彼から去っていってしまう。了。第3部 1.「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ” 振付:マリウス・プティパ 音楽:チャイコフスキー ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー ポリーナちゃん、オディールになりきってます。目力が強くて、目線が強くて、なぜか、ホセ・ティラードのストレンジャーを連想してしまいました。王子を誘惑しはねつける。なかなかよかったです。ロホには演技では及びませんが… ポリーナちゃんは完璧です。ルシアもそうですが、絶対ミスをしません。 アルテム君はうう~んまだまだでした。マチューの時もそうでしたが、プティパの白鳥、眠り、くるみなどの古典ではまったく基礎学力(基礎ダンス力)があらわになってしまいます。古典はいかにがんじがらめな踊りかということです。でもアルテム君は生まれついての王子様という雰囲気で、4回転ピルエットして4回転目にぐらついても、まあ大目に見てあげましょうという気になってしまいます。 アルテム君、上手方向に足をパンパンと2回打ち鳴らすバットゥリー、下手でピルエット(だったかな)。 ポリーナのソロ。すごい!!! 最初アラベスクで回って、ピルエット2回転、その足をそのまま下に下ろさずに、またフェッテのようにアラベスクで回ってピルエットという繰り返し。超絶技巧です。 コーダ。 アルテム君。グランジュテ。にアントルラセ。飛びすぎ~というぐらいすごい迫力で飛んでいる。 ポリーナ、2回転ピルエットの連続での移動。だったかな。 ポリーナのフェッテは出だしは何回転で入ったか不覚にもアルテム君を見ていたためにわかりませんが、その後は前半はずっとダブルのピルエットでした。連続ダブルのフェッテです。スーパーな超絶技巧です。2.「ライト・レイン」 振付:ジェラルド・アルピノ(ジョフリーバレエ芸術監督) 音楽:ダグ・アダムス ルシア・ラカッラ シリル・ピエール これもすばらしかったです。インド風の音楽で、ひたすらエロチックな踊りを繰り広げますが、ルシア・ラカッラ、驚異的にすばらしいです。ゴム人間です。まったく信じられません。すごい作品です。衣装は全身白っぽいタイツ。 明かりがつくと、中央で不思議な形で組んで、両手をひらひらひらと振っている。ラカッラ、足を前に大きくあげる。額に足がついている、これを繰り返す。 後半、上体を大きく後ろに反らすポーズが多い。い、、イナバウアー?(笑)。アンビリーバブルなもっとすごい反り。 ピエールが床に寝そべって、ルシアを地面と平行にリフトする。まるで空中に浮かんでいる。 最後のポーズもすごすぎる。3.「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ 振付:マリウス・プティパ 音楽:ルートヴィヒ・ミンクス マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン セルゲイ・フィーリンのバジルを見るのは初めてでしょうか。短い黒い上着の裾を握って、粋なバジルらしさを出しています。 彼は完璧です。 最初のアダージョは華やかに、ゆっくりと、おごそかに踊ります。 そしていよいよソロ・パート。あいだに踊り子のダンスがはさまらないので、大柄なマリーヤと踊った直後のフィーリンは息があがっています。でも間をおかずに袖から出てきます。さすが。はぁはぁ息を吐いています。でも完璧に踊りました。ザンレールの後、続けて足を180度前後に開く、その連続技を見せました。すごい!! マリーヤのソロ。エシャペでない、パッセヴァージョンですが、扇子の使い方が上手です。完璧でした。 コーダのフィーリンのソロ、やっぱり息をついています。 マリーヤのフェッテはものすごいスピード。最初ダブルで入ってあとはすべてシングルでしたが、スピードがすごくて迫力がありました。 フィーリンのフェッテ。マリーヤはすごいスピードでシェネして下手へ。 最後はリフトして下に落してポーズ。大拍手。4.「ヴォヤージュ」 振付:レナート・ツァネラ 音楽:モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488 第2楽章 ウラジーミル・マラーホフ これに…しびれました。 この作品はすごいです。映像では見てましたが… 彼の悲しみが、寂しさが、ダイレクトにびんびん伝わってきて、もう取り込まれました。これは人間の普遍的な感情です。これを最後に持ってきてくれて感謝したい。これが最高でした。最高のマラーホフを見ました。まったく彼は憑依しきっていました。踊り終わっても醒めていませんでした。それがカーテンコールを繰り返すうちにだんだん日常に戻っていくのです。 やはり彼は踊るために生まれた。神が彼をこの世につかわしたのです。 このダンス、また見たい… 彼は旅人。多くのダンサーがそうであるように、世界を放浪する。その寂しさ。寂寥感。無常観。自分の故郷への憧憬。帰りたくても帰れない故郷。会いたくても会えない愛する人。 手を振ってバイバイ…!と別れのあいさつ。笑顔で。でもその笑顔は凍りつき、その手を口にあてる。そしてその手を別の手でそっと押しやる。だめだめ… このモチーフが何回か繰り返される。 下手へのグラン・ジュテが美しいこと。ビーーーンとしびれました。5.フィナーレ 全員 超絶技巧を披露してくれてとても楽しいです! マラーホフのすばらしいグラン・ジュテ、グランジュテ、ジュテ・アントルラセ。あぁ神だ。そして極めつけの、ジャンプして上体をぐっと後ろに反らすもの。美しすぎる。空中で2段階上に上がった感じ。信じられない。もう会場の拍手が終わらない。 ルシア、ピエール組のものすごいリフト。ルシアがグランジュテしてそのまま頭上高くリフトする。これにはどよめいた。 アルテムとフィーリンが二人並んでフェッテ。 ポリーナのフェッテ。 マリーヤとフィーリンの揃ってのグランジュテ。マリーヤのグランジュテがやっと出ました。彼女は女性にしては驚異的にグランジュテが高いのです。見事。彼女は男性のソロパートも踊れると思います。(山岸先生の「テレプシコーラ」の空美ちゃんかい!) これらフィナーレは、回を繰り返すともっと揃ってもっとすごくなることでしょう。 カーテンコール。気配りマラーホフさん、とても優しい。花束を最初はジュリーに、次はルシアに。おつかれさまでした。
2006年02月24日
"A Gift from Malakhov 2006" Part1Program A February 24, 2006 (Friday) 6:30 pm Yu-Port Kan-i Hoken Hall The 5th run of his “A Gift From Malakhov" in Japan Participanting Artists: Vladimir Malakhov(The artistic director of Staatsballett Berlin)Julie Kent (American Ballet Theatre) Lucia Lacarra (Bayerisches Staatsballett) Cyril Pierre (Bayerisches Staatsballett) Maria Alexandrova (Bolshoi Ballet) Sergei Filin (Bolshoi Ballet) Polina Semionova (Staatsballett Berlin) Artem Shpilevsky (Staatsballett Berlin) Program A “The Grand Pas de Deux” Kent / Malakhov Adagio from “Lindentraum" Semionova / Shpilevsky “Die Kameliendame” Lacarra / Pierre “La Fille du Pharaon” Alexandrova / Filin “Swan Lake” Act 2 Kent / Malakhov with The Tokyo Ballet Black Swan from “Swan Lake” Semionova / Shpilevsky“Light Rain” Lacarra / Pierre “Don Quixote” Grand Pas de Deux Alexandrova / Filin “Voyage” MalakhovFinale by all dancersSvetlana Lunkina and Marcelo Gomes had become unable to participate.In her place, Maria Alexandrova has participated. Marcin Krajevski who was the stand in for Gomes has also cancelled the show. The new work, “Idomeneo,” which Malakhov was initially scheduled to dance in Program A, has been changed due to a delay in preparation for the premiere. 「マラーホフの贈り物」Aプロ 2006年2月24日(金) 東京・五反田ゆうぽうと簡易保険ホール 第一部1.「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」 ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフ2.「菩提樹の夢」よりアダージョ ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー3.「椿姫」 振付:ヴァル・カニパローリ 音楽:ショパン ルシア・ラカッラ シリル・ピエール4.「ファラオの娘」 マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン第2部1.「白鳥の湖」より第2幕 オデット姫:ジュリー・ケント ジークフリート王子:ウラジーミル・マラーホフ ロットバルト:高岸直樹 四羽の小さい白鳥:高村順子 門西雅美 小出領子 長谷川智佳子 三羽の白鳥:大島由賀子 奈良春夏 田中結子 ほか東京バレエ団第3部1.「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ” ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー2.「ライト・レイン」 ルシア・ラカッラ シリル・ピエール3.「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン4.「ヴォヤージュ」 振付:レナート・ツァネラ 音楽:モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488 第2楽章 ウラジーミル・マラーホフ5.フィナーレ 全員マラーホフのすばらしさ、すごさを再発見した宵でした。きょうのメンバーはみんなそれぞれすばらしくて、レベルが高かった。まったくあきないし、だれないし、ほどほどの長さだし、プロだし。いい作品ばかり。はずれがひとつもない。芸術的レベルが高いのだ。曲芸じゃない。技の披露でもない。奇をてらってない。ただ静かに感動した。打たれた! 見終わった今は興奮というより静かな悲しみが残ったかなと。メンバーの中でも特にすばらしかったのは、マラーホフはもちろん別格として、ルシア・ラカッラとポリーナちゃん。二人ともすごいよ~際立っていた。1.「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」 振付:クリスチャン・シュプック 音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ ジュリー・ケント ウラジーミル・マラーホフ 冒頭からエンジン全開! いきなりトップ・ギアだ! 抱腹絶倒。空前絶後。大爆笑。これ以上書けません~ジュリーは女優。すばらしい。振付家もえらい。2.「菩提樹の夢」よりアダージョ 振付:ウヴェ・ショルツ 音楽:モーツァルト ポリーナ・セミオノワ アルテム・シュピレフスキー 二人は黒い全身タイツ。 いやー、これもいい作品でした。ポリーナがすごく美しかった。アルテム君は歩く彫刻。彼に対抗できるハンサム君はマチュー・ガニオしかいません。そこにいるだけで、う、美しい~ にっこり微笑むだけでいい。マチューもにっこり微笑んだだけで、すべてほかがどうでもよくなっちゃう。それに近いものがありました。 ポリーナちゃんは抜群! しなやかで柔らかい。後ろにアチチュードした足がどこまで上がるのだ!というぐらい上がる。こんなに才能のあるバレリーナを見出したマラーホフはやはりすごい。 高いリフトが二つ入っている。一つは胴を持って上に持ち上げて、ポリーナが上半身がまっさかさまになるぐらい。これはすごい。アルテムはでかいので軽々。 もう一つのリフトもすごくて、ポリーナが両手をアルテムの肩に置いて、アルテムはポリーナの身体を地面と水平になるぐらい持ち上げる。ポリーナは片手を外す、というもの。3.「椿姫」 原作:デュマ 振付:ヴァル・カニパローリ 音楽:ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11 第2楽章 Romance Larghetto ホ長調 4/4拍子 ルシア・ラカッラ シリル・ピエール そわそわとアルマンを待つマルグリット。激しく咳き込む。レースのガウンを脱ぎ、ソファにかける。彼女の崇拝者、アルマンが登場。アルマンの上着を脱がす。二人はおそらくこの作品を死ぬほど何回も踊っているのだろう。コンビネーションが抜群。それでもアルマンはマルグリットに、マルグリットはアルマンに恋しているのだ。涙が出てきた。ショパンのピアノ協奏曲がどうしようもなく涙を誘う。ノイマイヤーの(第2番)とは違う曲なのだが。幸せに踊れば踊るほどその後の悲劇を連想してしまうのだ。途中でまた激しく咳き込むマルグリット。彼女は死を予感し、暗い気持ちの中で絶望的にアルマンを求める。アルマンは彼女に口づけする。ほんとにキスしています。マルグリットを優しく抱き上げ、連れて行くアルマン。暗転。 シリル・ピエールがすごく優しくて、アルマンのキャラとちょっと違う。でもこれもこれですごくいい。どちらかというと父性的な包容力のあるアルマンだ。そのまま現実の彼を映しているようだ。 ルシア・ラカッラはすばらしいダンサーだ。彼女は世界で10本の指の中に入るバレリーナだろう。その肢体の美しさ。顔が激小さくて手足が長く、しかも柔らかい。技術もさることながら表現力もすばらしい。身体が既に語っている。彼女には演技が必要がないぐらい既に身体が語っているのだ。 この作品は下記の『My Favorite Things』に収録されている。4.「ファラオの娘」 振付:ピエール・ラコット 音楽:チェーザレ・プーニ マリーヤ・アレクサンドローワ セルゲイ・フィーリン セルゲイ・フィーリンの生足の筋肉に釘付けになっていたために振付をよく覚えていません(汗)。実にストイックな肢体です。 さっきはアルテムの顔を見るか、ポリーナの技を見るかで逡巡してました。 クラシックな振付です。 ルンキナの代役、アレクサンドローワはでかい! 足も顔もでかい! のでちょっとフィーリンは大変だったかもしれません。 アレクサンドローワ、この演目出だしの方は、回転で倒れ掛かることが多くて、フィーリンがフォローしまくってました。手も先に出して手を取るようなところも見受けられました。それにかなり重かったでしょう。 フィーリンのソロ、1回目はバットゥリーを多用したもの。 2回目は得意のアントルシャ・シスから足を広げたグランプリエというのの連続で、さすがに見せました。 フェッテもありました。関連作品『My Favorite Things』Official sitePart2に続く
2006年02月24日
Review ▼シュツットガルト歌劇場「魔笛」 2006年2月23日(木)付 日経新聞夕刊▼Around the World ロイヤル・オペラ「フィガロの結婚」 2006年2月23日(木)付 朝日新聞夕刊 演出:マクヴィカー 出演:アーヴィン・シュロット、ジェラルド・フィンリーほかPublicity▼あすからマラーホフの贈り物 2006年2月23日(木)付 毎日新聞夕刊
2006年02月23日
UEFAチャンピオンズリーグ05/06 ベスト16組み合わせ1st Leg:2006年2月21・22日2nd Leg:3月7・8日バイエルン(ドイツ)vs.ミラン(イタリア)ベンフィカ(ポルトガル)vs.リバプール(イングランド)レアルマドリード(スペイン)vs.アーセナル(イングランド)PSV(オランダ)vs.リヨン(フランス)チェルシー(イングランド)vs.バルセロナ(スペイン)レンジャーズ(スコットランド)vs.ビジャレアル(スペイン)ブレーメン(ドイツ)vs.ユベントス(イタリア)アヤックス(オランダ)vs.インテル(イタリア)
2006年02月22日
Review ▼シュツットガルト歌劇場「魔笛」 2006年2月21日(火) 読売新聞夕刊 ▼検証 新国立劇場 2006年2月21日(火) 読売新聞夕刊
2006年02月21日
Florian Boesch は、今年のザルツブルク音楽祭の「フィガロの結婚」に、アントニオ役で出演。しかしこれ、キャストすごすぎだよな。Klassic HeuteMi 26. Jul 200620:00 Salzburg, Haus für Mozart NeuinszenierungW.A. Mozart: Le nozze di Figaro KV 492Mitwirkende: Nikolaus Harnoncourt (Leitung), Claus Guth (Inszenierung), Christian Schmidt (Bühne und Kostüme), Olaf Winter (Licht), Bo Skovhus (Il Conte Almaviva - Bariton)Dorothea Röschmann (La Contessa Almaviva - Sopran)Anna Netrebko (Susanna - Sopran)Ildebrando d' Arcangelo (Figaro - Bariton)Christine Schäfer (Cherubino - Sopran)Marie McLaughlin (Marcellina - Sopran)Franz-Josef Selig (Doktor Bartolo - Baß)Patrick Henckens (Basilio - Tenor)Oliver Ringelhahn (Don Curzio - Tenor)Florian Boesch (Antonio - Bariton)Eva Liebau (Barbarina - Sopran)Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor, Wiener Philharmoniker
2006年02月18日
Staatsoper Stuttgart in Japan 200617 Feb 2006Bunkamura Orchard Hall, Tokyo Japan"Die Zauberflöte" Mozart, Wolfgang Amadeus Eine deutsche Oper in zwei AktenText von Emanuel SchikanederErste Aufführung :30 Sep 1791 im Freihaustheaterauf der Wieden, Vorstadt von WienMusikalische Leitung: Lothar ZagrosekInszenierung: Peter KonwitschnyBühne und Kostüme: Bert NeumannLicht: Lothar BaumgarteVideo: Philip BussmannChordirektor: Micheal Alber, Johannes KnechtDramaturgie: Juliane VottelerPremiere: 13. März 2004CastSarastro: Attila JunTamino: Johan WeigelSprecher/1.Priester: Motti Kastón2.Priester: Heinz GöhrigDie Königin der Nacht: Cornelia GötzPamina: Alexandra Reinprecht1.Dame: Catriona Smith2.Dame: Maria Theresa Ullrich3.Dame: Helene RadanaPapageno: Florian BoeschPapagena: Irena Bespalovaite, Ursula PenzelMonostatos: Markus Brutscher1.Geharnischter: Bernhard Schneider2.Geharnischter: Thomas Schmidt3 Knaben/ 1.Auftritt: Solisten der Aurelius Sängerknaben Calw3 Knaben/ 2.Auftritt: Barbara Friebel, Daniela Dott, Naomi Ishizu3 Knaben/ 3.Auftritt: Helga Ros Indridadottir, Carmen Mammoser, Emma CurtisGlockenspiel: Dorothea SchwarzStaatsorchester StuttgartStaatsopernchor Stuttgartシュトゥットガルト歌劇場 ペーター・コンヴィチュニー演出「魔笛」 2006年2月17日(金) 東京・渋谷 Bunkamuraオーチャードホール2幕のドイツ・オペラ原語上演、日本語字幕付き作曲:モーツァルト台本:エマヌエル・シカネーダー初演:1791年9月30日 フライハウス劇場(ウィーン郊外ヴィーデン)音楽監督・指揮:ローター・ツァグロゼグ演出:ペーター・コンヴィチュニー美術・衣装:ベルント・ノイマン照明:ローター・バウムガルテヴィデオ:フィリップ・ブスマン合唱指揮:ミヒャエル・アルバー ヨハネス・クネヒトドラマトゥルギー:ユリアーネ・フォテラーキャストザラストロ: アッティラ・ユン(B) 夜の女王: コルネリア・ゲッツ(S) パミーナ: アレクサンドラ・ラインプレヒト(S) タミーノ: ヨハン・ヴァイゲル(T) パパゲーノ: フローリアン・ベッシュ(Br) パパゲーナ: イレーナ・ベスパロヴァイテ(S)(若い方) ウルズラ・ペンツェル(S)(婆さんの方)弁者/第一の僧:モティ・カストン第二の僧:ハインツ・ゲーリヒ第一の侍女:カトリオーナ・スミス第二の侍女:マリア・テレーザ・ウルリッヒ第三の侍女:ヘレーン・ラナーダモノスタトス:マルクス・ブルーチャー鎧をつけた第一の武士:ベルンハルト・シュナイダー鎧をつけた第二の武士:トーマス・シュミット三人の童子:(第1の登場) カルフアウレリアス合唱団のソリストたち三人の童子:(第2の登場) バーバラ・フリーベル ダニエラ・ドット 石津をなみ三人の童子:(第3の登場) ヘルガ・ロス・インドゥリダドディア カルメン・マモーザー エマ・カーティスグロッケンシュピール:ドロテーア・シュヴァルツシュトゥットガルト州立管弦楽団シュトゥットガルト州立歌劇場合唱団 聞きしに勝るおもしろさ。 これが『演出』というものか。 それとも『創作』というべきか。 これをモーツァルトが見たら、青筋立てて怒っただろう。 これは「魔笛」ではなく、「魔笛パロディ」 最初から最後まで驚愕と笑いの連続。 早くも本年度ベスト・ワンが登場だ。 中身を書くとすべて『ネタばれ』になっちゃう。(笑) コンヴィチュニー・フリークにたった一晩でなっちゃいました。「魔笛」を知ってるオペラファンは明日券があったらぜひごらんになってください。ぶっとびますから。 Part1 Part2 Part3 Bunkamura オーチャードホール Official Site Die Staatsoper Stuttgart
2006年02月17日
いよいよフィギュア男子フリーですね!ドキドキです!
2006年02月16日
ノイマイヤーの『シルヴィア』INDEXJohn Neumeier : Sylvia Articles INDEXMusic: Léo DelibesOpéra National de Paris, 2005Premiere 1997 Part1 Part2 Part3
2006年02月14日
ノイマイヤーの『シルヴィア』 Part3 Part2 の続きシルヴィアは燕尾服とイヴニングドレスに身を包んだ、それは美しい若者達と饗宴を繰り広げる。オーレリーと組む若い男の子が可愛い♪ 背も高くて顔は童顔。若さを謳歌し、青春を楽しむ若者達。矢を射られていなくなったアミンタとオリオン。つまりシルヴィアはアミンタともオリオンとも結局別れて、うたかたの社交界の中で中身のない人生を過ごしたのか?この場面のあとにいきなり何十年もの時間経過があることを思うと、ここは「椿姫」だな~と思わざるを得ない。パリの社交界で生き急いだヴィオレッタ(マルグリット)。数十年の時が経過した。初老を迎えたアミンタが出てくる。驚いたことにこのセットは、1幕の裏返しだ。背景の木立の向きも逆。岩の位置も逆。月も逆。まるで裏返しだ。アミンタが「おっとっと」と立ち止まる向きも逆だ。まるでパラレルワールドだ。アミンタのソロ。哀しい。彼はひとりで生きてきたのかな。まだシルヴィアのことが忘れられないのだ。久しぶりにこの牧草地にやってきた。羊たちが現れる。群舞と踊るアミンタ。アミンタの眼はシルヴィアの影を追っている。このへんはカットバックで、映画の手法を使っていて、(映像版だからこういうこともできるわけだ。)ノイマイヤーが強く「映画」を意識していることがわかる。旅行カバンを提げたシルヴィアが現れる。ださい橙色のスーツ。シルヴィアもすっかり老けている。アミンタとシルヴィアは久しぶりの邂逅に驚愕し、互いの顔をしばし見つめあう。手を取ろうとすると電流が走ったように激しく動き出す2人。昔のように最初はまるでけんかしてるように語り合う。シルヴィアがアミンタの口を塞ぐポーズ。昔の再現だ。このシーンでルグリが下手に向かって飛ぶグラン・ジュテ。死ぬほど美しい。最後に抱き合う二人。しかしシルヴィアはアミンタの腕をすり抜ける。アミンタは彼女に手を差し伸べるが…アミンタは後ろを振り向き、彼女に背を向けてゆっくり歩み始める。シルヴィアは「あっ…」という表情をして追いかけていく。そして彼の手を取る。有名な美しい音楽。有名なパドドゥ。前回のバレエフェスで私は間近でこのシーンを見た。ルグリとオーレリー。あの時はガラだったからシチュエーションがわからなかった。こうして全幕が見られて何と幸せなことだろう。このパドドゥに言葉は要らない。何も語れない。あまりにも深い愛がそこにある。最後にアミンタは、気持ちが抑えきれず、シルヴィアを抱擁する。しかしすぐにその向こうにあるものを見据えている。それは無駄に流れた時間なのか。もう取り返しのつかない二人の関係なのか。いつの間にか木立の陰で弓をもったディアナが見ている。1幕と逆である。1幕ではアミンタが下手の木立の後ろから見ていたが、この幕ではディアナが上手の木立から後ろ向きに見ている。なるほど、神は年をとらない。人間を愛したシルヴィアは、放蕩三昧だったが、結局ニンフとしての神性を失い、ただの初老の女になってしまった。シルヴィアも二人の関係はもう遠い過去に終わったことだったと気づき、アミンタから離れて歩き出す。アミンタは「それでも…!」シルヴィアの前に身を投げ出す。シルヴィアはアミンタの手を取り愛しそうに口づけする。これでハッピーエンドかと思いきや…!下手に所在なげに立っている初老の男。彼はシルヴィアの今の夫だ。シルヴィアを迎えに来た。シルヴィアのカバンを持って、歩き出す。シルヴィアは彼とともに去る。茫然と見送るアミンタ。その様子を見ていたディアナ。アミンタに向かって矢を射ようとする。愛を失ったなさけないアミンタに昔の仕返し(シルヴィアを奪われた)をするためか?しかし後方のドアから現れる、アムール(=エロス)とエンディミオン。アムールは優しくディアナの弓を取り上げる。アムールは神々しく厳か。彼はディアナと踊る。アミンタには神の姿は見えていない。ひたすら永遠に失ってしまったシルヴィアのことを考えている。アムールはディアナから離れ、ぱたぱたと羽根を広げて飛び去っていく。次の仕事の匂いがしたのでそっちにいかなきゃいけない。ディアナはエンディミオンと踊る。エンディミオンは眠り続けている。アミンタはゆっくり退場する。次々と現れる狩りの勇ましいハンターたち。そんな彼女達を見ながら、一人孤独感にさいなまれているディアナ。すべてが哀しい。愛というものはどうしてうまくいかないのか。シルヴィアもアミンタも結局別れ、私のエンディミオンは眠ったまま。(オリオンはあたしが殺しちゃったわ(ここは描かれていない))そういう運命なのね。神も人間も、同じなのね…全幕了※以上は私の勝手な解釈です。どうぞご容赦ください。
2006年02月14日
ノイマイヤーの『シルヴィア』 Part2 Part1 の続き※内容を知りたくない方はご注意ください。「いったぁ~!」という表情と動作をしたのは、アミンタの背後にいたティルシス。叩いたシルヴィアの方も、前方を凝視したまま痛そうな表情。ディアナの表情。シルヴィアはまるで母に寄り添う幼い子の様にディアナにすがりつく。シルヴィアの忠誠を確認したディアナ。二人は友情の確認をする。このへんが、まるで軍隊の男の所作なんだよね。シルヴィアはうれしそうにハンターの踊りを踊ると駈け去っていく。シルヴィアは出会ったばかりの男より会社の上司を選んだか。なんか子供っぽいシルヴィア。ディアナは歩み去ろうとして、ふとアミンタの脱ぎ捨てたセーターに目を留める。ディアナの「セーターのヴァリアシオン」と勝手に命名。人間の男を愛したシルヴィアは許せない。しかし実は彼女にも人間の男を愛した過去があった。それがエンディミオン。ダイアナはアミンタが脱ぎ捨てた白いセーターに人間の男の匂いを嗅ぐ。人間の男の匂いってタバコの匂いかしら?ヘアトニックの匂いかしら?回想するダイアナ。「ごめんなさい…」彼女の過度の愛情のせいで、エンディミオンは永遠に生きる代わりに、永遠に眠り続けることになってしまった。痛い記憶とともに踊る。また出た、ゆりかごのポーズ。愛したい、愛したいのに…。セーターをそっと置く。エンディミオン(ジョゼ・マルティネス)が現れる。後ろ向きに立ち、ゆっくりあとずさって来る。エンディミオンに気がつき、駆け寄るが、エンディミオンは目を閉じたまままた座り込んでしまう。「起きて、愛しいエンディミオン…」彼の目はさめるはずはないが、二人はパドドゥを踊る。「眠りのパドドゥ」?これもすごく、すばらしい。このパドドゥは先ほどとうってかわってもの悲しいメロディの中でゆっくりアダージョで踊られる。しかし踊りの内容はかなりアクロバチック。腹筋がないと出来ません。後転。ものすごいリフト。マリ=アニエスとジョゼ、すばらしいです~~この二人の愛の形を見つめるティルシス(アムール=エロス)。眠るエンディミオンを横たえて、口づけするディアナ。キスの感触を確かめるように口元に手をやるディアナ。ディアナは自分のバスタオルを拾って駈け去っていく。ディアナがいなくなったのを見計らって、ティルシスが出てくる。羊飼いの仲間達を呼び集める。こいつらがまたティルシス同様、能天気!黄色いつなぎのオーバーオール。黄色いキャップを後ろ向きにかぶる。彼らのうち半分はティルシスに「神様が…」と話をされると怖がって逃げてしまう。残った4人はふざけあいながらティルシスと踊る。すごくここは楽しい。男性ダンサーがばんばんジャンプして床がばんばん音を立ててうるさい(笑)。ティルシスはエンディミオンを運ばせようとしている。エンディミオンは眠りながら運ばれる。ティルシスもふざけて運ばれたり。もう子供の遊びみたい。結局、エンディミオンはまた舞台下手で寝てしまう。そこにアミンタが現れる。アミンタはテンション高い。羊飼い達は「神の怒りをかったアミンタ、くわばら、くわばら!」と、逃げていく。アミンタのソロ。ゆりかごのポーズ。アミンタはシルヴィアに振られてやけになっている。ティルシスは彼をホールドする。男2人のパドドゥ。いつのまにか一人で現れたシルヴィア。気後れして行こうとしないアミンタをティルシスが「まったく世話が焼けるなあ。ほら、いけよ!」と後押しする。はじかれたようにシルヴィアに駆け寄るアミンタ。アミンタとシルヴィアの2回目のパ・ド・ドゥ。ティルシスも踊っている。しかし、すぐにアミンタとシルヴィアは離れる。アミンタは愛を失ったと思っている。二人の別れ。そこへ登場するオリオン。傲慢な色男。シルヴィアを誘惑しにやってきた。黒い燕尾服の上着。ティルシスの赤いキャップをとって不敵な笑み。私にはどうしてもわからない。なぜ原作ではシルヴィアとアミンタを結びつけるエロスと、シルヴィアをかどわかすオリオンを同じダンサー(ニコラ・ル・リッシュ)が演じるのか?でもノイマイヤーは意識してそうしているのだ。エロスの時は白だった足の丈の長さが違うスパッツ。今度は黒だが、確かに長さがちぐはぐになっている。エロスの時はまじめでおごそかだった彼が、ティルシスではコミカルな少年、オリオンでは色気づいたゴリラである。そしてもっともニコラに合っているのは最後のゴリラ! なんともエッチでしかも憎めない。片手をぶらんぶらんと股間の前で垂らす。これって、ゴリラですよね~ まるでニコラに振付けたとしか思えないほど彼のキャラクターにあった振付。オリオンのアプローチはアミンタとは正反対。自信に満ちていて、あからさまに性的魅力を発散させている。股間の前でぶらぶらさせている手を思わず押さえるシルヴィア。オリオンはその腕をとる。シルヴィアの弓を奪う。シルヴィアは弓を取り返し、ハンターの踊りを踊る。これもなんべんも出てくる。最後に左45度前を向く。オリオンの振付の特徴は「指差し」。ティルシスも指差していた。バレエでは指差すなんてめったにしない。先端恐怖症でなくても指差されるとどきっとするし不快だ。オリオンはそういう存在。その指先でシルヴィアをあやつる。誘惑に抗しきれないシルヴィア。羊たちが現れる。オリオンはシルヴィアの片方の足の足首を掴む。シルヴィアはもう一方の足をア・テールで後ろに大きく身体を反らす。ニコラは掴んでいた足をグイと下に押しやる。オスの羊がメスの羊を抱えるように、シルヴィアはオリオンに抱えられ、天に高く差し上げられる。魅了されてしまったシルヴィア。オリオンはさっさと出口の方へ去り、シルヴィアが追いかけてくるのを待っている。逆光になっていて美しい。シルヴィアは別の世界(オリオンの宮殿)へと誘われていく。手をつなぎ、別の世界に入った瞬間、衣装がチェンジしている。男は正装。女はイヴニングドレス。なのにシルヴィアは弓を持っている。大きな広間には巨大な裸体のトルソー。これはアムール(=エロス)。ここは愛欲の宮殿。アムールはシルヴィアの真の愛を試そうというのか?ソロで踊るシルヴィア。緑の入り口から現れるアミンタ。幻影?両腕を大きく回して立ち止まるポーズ。シルヴィアには見えない?照明はブルー。アミンタとのパドドゥ。オリオンも加わりパ・ド・トロワになる。アミンタの幻影(?)はいなくなる。オリオンとシルヴィアのパドドゥ。シルヴィアの両腕をつかんで大きくリフトして振り回す。同じく燕尾服やタキシードに身を包んだ男達が現れる。この現れ方がみんなセクシー。ステファン・ファヴォランがいる。オリオンは去ろうとする。追いかけるシルヴィア。去る男は追いかけたくなるものなのね。オリオンのソロ。ダイナミックなフェッテからピルエット。シルヴィアのリフト。さすがニコラはダイナミック。シルヴィアのスカートの裾を直して、その上に膝枕する。男達はシルヴィアを見ている。オリオンと男達。ティルシスの子供っぽい踊りとは異なり、成熟したオスの踊りだ。発するフェロモンがすごい~ニコラのトゥール・ザン・レール。男達はシルヴィアにごろにゃんする。群舞。オドリック・べザール。ニコラの真後ろで踊っている可愛い男の子は誰?男達にもてもてのシルヴィア。男達がいなくなり、あとずさっていって何かに当たる。「あれ?ディアナさま? …にそっくりのお方だわ。」「ちっ、違うわよ。」ディアナが燕尾服の男装をしている。髪に月の女神アルテミスの月のブローチ。ばればれじゃん。「踊りましょうか。」男装したディアナと踊るシルヴィア。ニンフのポーズから。いつのまにか月が煌々と照っている。青い照明。踊る燕尾服の男達。ディアナの自分への愛情を感じて、苦しくなり逃げ出すシルヴィア。ディアナ。シルヴィアは思わずディアナの腹部に顔を埋めるあのポーズ。ディアナは消え、群舞も消える。いつものまにか燕尾服のアミンタとオリオンが二人でシルヴィアを競うように踊っている。シルヴィアはまったく見知らぬ男と抱擁している。なんなんなんだ?この男は。数多の男遊びの形容なのか?シルヴィアは二人のところへ戻る。シルヴィアとアミンタとオリオンのパドトロワ。シルヴィアはダイビングのように飛び込む。オリオンはシルヴィアを抱える。そのさまは羊達のオスがメスを抱える振付と同じ。交尾の(?)ポーズも。シルヴィアがアミンタの顔を愛しそうになぜ、オリオンが彼女を後ろ向きにリフトする。アミンタは周りを走る。今度はアミンタがリフト、その繰り返し。群舞の男達がぐるぐるぐるぐる3人の周りを回る。シルヴィアをリフトしながらどんどん下に下げていく2人。下手から黒のイヴニングドレスに身を包んで髪を後ろにながくたらしたゴージャスなアルテミス(=ディアナ)が弓を持って出てくる。シルヴィアを膝に抱えるアミンタとオリオン。ディアナは弓を引き絞り、エロスの像に向かって矢を放つ。アミンタとオリオンは退場する。眠っているシルヴィア。原作、もしくは古典バレエの「シルヴィア」では、「アミンタの愛を拒否したシルヴィアは、怒ってエロスに矢を射るが、アミンタはエロスを庇って自分が傷ついてしまう。愛の神エロスは、シルヴィアを懲らしめるため、矢を放ち、シルヴィアは傷つく。シルヴィアはアミンタを愛するようになるが、アミンタは深く傷ついている。その隙にシルヴィアを誘拐したオリオン。エロスはアミンタの傷を癒し、シルヴィアがかどわかされたことを告げる。オリオンの洞窟からエロスの助けを借りて逃げ出したシルヴィア。アミンタはシルヴィアを助けに来てオリオンと戦う。シルヴィアはディアナの神殿に逃げ込み、女神の怒りをかうが、エロスはディアナにかつてエンディミオンという人間を愛したことを思い出させて大団円になる。」矢を射ることにより不思議なことが起きていくわけだが、今回のは、役回りが異なっていてそのへんがうまく解釈できない。シルヴィアの愛は得られないと悟ったディアナが「何よエロスなんて!」とやけになって弓の名手としてはエロスを懲らしめたかった…のか???まだ考え中。 to be continued Part3 に続く
2006年02月12日
シルヴィ・ギエムの世界 放送日:2月12日(日)12:00~ 他 [演目]ライモンダ(ルドルフ・ヌレエフ振付) イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレベイテッド(ウィリアム・フォーサイス振付) シンデレラ(ルドルフ・ヌレエフ振付) 4つの最後の歌(ルディ・ファン・ダンツィヒ振付) 月(モーリス・ペジャール振付)他より[出演]シルヴィ・ギエム ローラン・イレール シャルル・ジュド ウィリアム・フォーサイス パリ・オペラ座バレエ団 他[ナレーション]ジェイムズ・グリーン[監督]アンドレ・S・ラバルテ[制作]1988年クラシカジャパンで放送
2006年02月12日
ゼナイダとサイモン、結婚するそうです。今年。おめでとうございます。
2006年02月11日
パリ・オペラ座バレエ「イワン雷帝」クラシカ・ジャパンに3月26日に登場です。
2006年02月11日
史緒さま、ありがとうございます。さっそくDanceCube チェックさせていただきました~パリは燃えているか~萌えていました。イレール様のロットバルトとサイモンの「冬の旅」
2006年02月10日
Simon Keenlyside in Walt Disney Concert HallThomas Adès' "The Tempest" U.S. Concert premiere Thomas Adès' "The Tempest" Feb 10-12 2006 Walt Disney Concert Hall Los Angeles, CAArtists:Thomas Adès, conductorThe Los Angeles Philharmonic (Esa-Pekka Salonen, Music Director )Cyndia Sieden, sopranoPatricia Risley, mezzo-sopranoToby Spence, tenorSimon Keenlyside, baritoneAnthony Marwood, violinProgram:Tchaikovsky: The TempestAdès: Violin Concerto ("Concentric Paths")Sibelius: Prelude and Suite No. 2 from "The Tempest"Adès: Scenes from "The Tempest" (U.S. Concert premiere)Upbeat Live Schedule(Upbeat Live is the Philharmonic's free pre-concert event, open to all ticket holders.) Michael Walsh, former Music Critic of Time Magazine, in conversation with tenor Toby Spence and baritone Simon KeenlysideTempestづくしですか?すごい。語呂合わせの冗談じゃないですよね。アデスが指揮者も兼ねます。USのお客さん大丈夫でしょうか。各日、プレイベントで豪華なハンサムガイズのトークショーがあるんだ~ いいなあ。まあそれからのお客さんの苦悩を思えばね(歌手も含め)サービスした方がいい(笑)。World Premiere of Thomas Ades' new opera The Tempest in ROH
2006年02月09日
Magazine Articles Musical Theatre▼「シザーハンズ」特集記事掲載 Weekly ぴあ 2月16日号 「シザーハンズ」完全復活 堂々7ページの大特集 行定監督とマシュー・ボーンの対談含むNewspaper Opera▼Around the World ロバート・ウィルソン演出・音楽劇「聖アントワーヌの誘惑」 パリ・オペラ座 音楽 ベルニス・ジョンソン・リーゴン 2006年2月9日(木)付 朝日新聞夕刊▼独シュツットガルト「魔笛」 2006年2月7日(火)付 朝日新聞夕刊 Ballet▼東京バレエ団「眠れる森の美女」 2006年2月7日(火)付 読売新聞夕刊 Cinema Reviews▼「ミュンヘン」 2006年2月9日(木)付 朝日新聞夕刊 2006年2月3日(金)付 読売新聞夕刊 2006年2月3日(金)付 日経新聞夕刊 2006年2月3日(金)付 毎日新聞夕刊 2006年2月3日(金)付 東京新聞夕刊 2006年2月3日(金)付 産経新聞
2006年02月09日
すごいニュース!!!ですね。アダム・クーパーが「ガイズ・アンド・ドールズ」に出演決定です!(彼の公式サイト)美鳥さま、ユレさま、ありがとうございます。このミュージカルは今回のローレンス・オリビエ賞に8部門ノミネートされています。
2006年02月08日
コンヴィチュニー「魔笛」Part3※中身を書きますのでこれから見る予定の方は絶対読まないで下さい。さて、パパゲーノ。「さっきはトークが盛り上がりすぎちゃって…失敗したな。いいことがないから自殺しよう。」パパゲーノが持ってきたのは木製の台にか弱い小枝を縛り付けたもの。いくらなんでもこれで自殺はできんだろ。パパゲーノは大真面目で着ているガウンの紐を首と枝に巻きつける。数を数える前に首から下げている鳥を呼ぶ笛を吹く。これがアクシデントなのか反対になっていて、♪ソ、ラ、シ、ド、レと拭くところが、♪レドシラソッとなって、笑。パパゲーノは「うっ」と焦りながら、「さあ数えるよ、いいかな。(客笑)♪ソ、ラ、シ、ド、レ~ アイン・ツヴァイ…」ものすごい間があって、「(小さな声で)ドライ。」そこに登場した3人のガキンチョと、3人のウェイトレスと3人の掃除婦。「命を大切に。」みんなでパパゲーノにアドバイス。「鐘を鳴らすんだよ!」ここでまわすはずのオルゴールがない。小道具忘れちゃったのかな? パパゲーノは代わりに、酒瓶を耳につけて歌う。オルゴールが鳴る。パパゲーナが現れる。Duet: Pa-pa-pa (Papagena, Papageno) Pa-pa-pa, pa-pa-pa. papagenopa-pa-pa-, pa-pa-pa,- papagena, PAPAGENOBist du mir nun ganz ergeben, PAPAGENANun bin ich dir ganz ergeben. PAPAGENONun, so sei mein liebes Weibchen! PAPAGENANun, so sei mein Herzenstäubchen, Mein Herzenstäubchen! PAPAGENOMein liebes Weibchen, mein Herzenstäubchen, PAPAGENO AND PAPAGENAWelche Freude wird das sein, Wenn die Götter uns bedenken, Unsrer Liebe Kinder schenken Unsrer Liebe Kinder schenken So liebe kleine Kinderlein, Kinderlein, Kinderlein, Kinderlein, So liebe kleine Kinderlein. Erst einen kleinen Papageno Dann eine kleine Papagena, Dann wieder einen Papageno Dann wieder eine Papagena, Papageno, Papagena, Papageno, Es ist das höchste der Gefühle, Wenn viele, viele, der pa-pa-pageno(a) Der Eltern Sorgen werden sein. Wenn viele, viele, der pa-pa-pageno(a)Der Eltern Sorgen werden sein「パッ、パッ、パッ、…」「パッ、パッ、パッ、…」パパゲーナとパパゲーノのデュエット。9人の、3人のガキンチョと、3人のウェイトレスと3人の掃除婦が2人の子供になって、つぎつぎに産まれる(笑)。大拍手。やっとザラストロの神殿に忍び込んだ、モノスタトスと3人の侍女と女王。みな、僧服を着ている。しかし信者はもう脱会して、ザラストロ以外は僧服を脱いでいるのでばればれで、侍女たちは逃げ出す。そして信者達ももう信者じゃない。残ったのは…全幕了。カーテンコールで最後に登場したのは、パパゲーノ。コンヴィチュニーはパパゲーノを主役にしたかったのだろう。ブラヴォーが飛び交い、客席はかなり受けていた。not completed
2006年02月07日
コンヴィチュニー「魔笛」Part2※中身を書きますのでこれから見る予定の方は絶対読まないで下さい。2幕はますますすごくなってくる。舞台には金ののれんのような、きらきらのテープが下がっている。前方にはさきほどの絨毯がガラスケースに入って、ステージのように鎮座している。国際会議。新興宗教の教祖(ザラストロ)の演説が始まる。スタンド・マイク。ここがまた驚愕。韓国語なのだ。アッティラ・ユンは韓国人。それでドイツ語の同時通訳が入るのだ。コンヴィチュニー、冗談きつすぎ。会場もどよめいた。そして第一の僧とやりとりするのだが、なんと第一の僧はヘブライ語だ! モティ・カストンはイスラエル人。これもドイツ語で同時通訳される。ザラストロは「イシス・オシリス」を歌う。これはドイツ語だよん。O Isis und Osiris, schenketDer Weishiet Geist dem neuen Paar!Die ihr der Wand'rer Schritte lenket,Starkt mit Geduld sir in Gefahr.真っ暗な中で、怖がるパパゲーノ。第一の僧と第二の僧は、修行を拒むパパゲーノを説得する。パパゲーノが日本語で叫ぶ。「イヤダ! ボウリョクハンタイ!」大爆笑。「修行を受けたら、女を世話するぞ。」壁に大きく映し出されるでっかいボインの女たち。あまりにも卑猥な写真ばかりで女性はちょっと引く。第一の僧と第二の僧とパパゲーノとタミーノは、シュトットガルト・レーベンブロイ(ビール)をしこたま(ワンケース)のみながら酔っ払って盛り上がっている。これが僧? 宗教への痛烈な皮肉。試練を受けることになったタミーノとパパゲーノ。沈黙の修行。3人の侍女(スチュワーデス)が現れる。誘惑に屈しない2人。寝ているパミーナ。鞭打ちの刑を受けたモノスタトスがやってくる。パミーナに襲い掛かろうとすると、ママの女王がやってくる。「あの男はどうしたの?」「タミーノは信者になっちゃったわ!」「なんですって!」「信者を愛しちゃいけないの?」「パパが死んじゃったから、もうママに力はないの。7つの光輪の秘宝をザラストロが守っていくというの。女には賢い男に従うしかないというのよ。」ママは、このナイフでザラストロを殺さなければ、パミーナと親子の縁を切ると脅す。有名な「夜の女王のアリア」を歌う。Der Hölle Rache kocht in meinen Herzen,Tod und Verzweiflung flammet um mich her!Fühlt nicht durch dich Sarastro Todesschmerzen,So bist du meine Tochter nimmermehr.拍手。母去る。炎が燃え上がる。パミーナ「どうしたらいいの?」モノスタトスがまたやってくる。「こうすればいいのさ、俺を愛するんだ」パミーナに襲い掛かる。ここが怖い! いつのまにかザラストロが現れ、モノスタトスと同じセリフをしゃべっている。「いやなのか?」「それはオレが浅黒い肌だからか?ムーア人だからか?」「だったらお前を殺してやる。」ザラストロはモノスタトスのナイフを持った手を押さえ、モノスタトスを刺す。ザラストロは死体のように(実は死んでいない)横たわるモノスタトスを抱きしめ、鞭打った足をさすりながら、歌う。♪この聖なる神殿では「復讐はいけない…」矛盾する行為を行っているザラストロ。彼は恋してはいけないのに、彼も実はパミーナに恋をしている。だから同じことを考えているモノスタトスを刺した。自分の汚いことを処理するための道具として使ってきた彼を抱きしめて泣くザラストロ。だんだんかなーり魔笛と乖離してきましたね~タミーノとパパゲーノの沈黙の修行。舞台についた電光掲示板が光る(ドイツ語)「パパゲーノはしゃべったらドンナーとブリッツ(いかづち)で戒められる…」これは第一の僧と第二の僧がセリフでしゃべるところを電光掲示板にしている。真っ暗。パパゲーノは喉が渇いた。暗闇の中で、女に触る。手を握り締めるが、明るくなったらそれは70歳ぐらいの老婆だった。パパゲーノはワインが飲みたいのに飲ませてくれたのは水だった。「いつも女将さん、こんな商売してるの?」「まあね。」「どおりで客足も遠のくわけだ。」(笑)「あんたいくつなの?」「18と2分だよ、マイン・アンゲル!」「へえ~、あんた彼氏いるの?」「いるよ」「いくつ?」「10歳上。」「なんて名前?」「パパゲーノ」「パ…?」タミーノが大爆笑する。パパゲーノ怒る。腹が減っているパパゲーノはぶつぶつ文句を言っている。3人の童子、のはずが、3人のウェイトレスになってご馳走を持ってくる。パパゲーノは大喜び。3人のウェイトレスは2人に魔法の笛と鐘を返却する。(カートに乗っている)タミーノは笛を、実際に自分で吹く。ドヘタ。(笑)。わざとなのか音を外して…おいおい。これもかなりびっくりの演出だ。(ドヘタな)笛の音を聴いて、パミーナがタミーノを探してやってくる。沈黙を守っているタミーノに絶望する。パパゲーノも目を合わせないように必死にこらえている。タミーノはソーセージを食っている。パミーナの、愛を失ったと歌うアリア。拍手。パミーナ退場。そんなタミーノを見て怒り、タミーノの食事のカートを蹴り倒すパパゲーノ。二人は殴り合いのけんかになる。ザラストロたちが現れる。ザラストロはタミーノにスーツを着せて、信者の服を着せる。信者と認めたのだ。タミーノとザラストロは逃げようとするパミーナに無理やりいっしょに歌わせる。パミーナはタミーノの修行を見守る。ここでお別れします、と歌わせるのだ。ここがまたおかしくて、パミーナが逃げるのでオケが演奏始めていったん止めたり、おもしろい。「モーツァルト」と書かれている楽譜どおりに歌えよ!とパミーナに強制する二人。オケもここは気のない演奏。つまり通常はしっとり歌うが、いかにもおざなりの早い軽めの演奏で笑える。ここから最高潮に達する。パパゲーノ、ワンマン・ショーの始まりだ。舞台の背後に観客席。パパゲーノはスタンダップ・コメディアンのようにステージでショーをしている。カラフルな羽根のついたスパンコールのボディ・スーツ。足はドピンクのタイツ。笑えます! 電光掲示板に客への指示が出る(拍手)、(笑)(ドイツ語)。これぞ(笑)だよ。トーク炸裂。「ワインが飲みたいなあ~」ワインがぶ飲み。「さぁ皆さんクイズです~ パパゲーノは何がほしいんでしょう・か?」「モーツァルト?」ぶっぶ~「エジプトの神様?」(笑)ぶっぶ~答えを歌い出す。パパゲーノのアリア:彼女か女房がいれば'Ein Madchen oder Weibchen wunscht Papageno sich'Ein Mädchen oder Weibchen wünscht papageno sich! O, so ein sanftes Täubchen wär' Seligkeit für mich, wär' Seligkeit für mich, wär' Seligkeit für mich!... Dann schmeckte mir Trinken und EssenDann könnte' ich mit Fuersten mich messen, Des Lebens als Weiser mich freun, und wie im Elysium sein. Ach, kann ich denn keiner von allen den reizenden Mädchen gefallen? Helf' eine mir nur aus der Not, Sonst gräm¹ ich mich wahrlich zu Tod. Wird keiner mir Liebe gewähren, So muss mich die Flamme verzehren Doch küsst mich ein weiblicher Mund, so bin ich schon wieder gesund.「♪アイン・メートヒェン・オーダ・ヴァイブヒェン・ヴュンシュト・パパゲーノ・ズィッヒ♪」この訳がまたすごい。「ギャルでもオバンでもオッケーよ。パパゲーノ、恋人募集中!」(笑)。客席にも明かりがついて、パパゲーノは日本語で拍手を要求。我々は手拍子。パパゲーノは舞台上の客席の女性の上にねっころがってモテモテ。この歌終わりで大・大拍手。またばあさんが登場する。「あたしと結婚すると誓いな! じゃないと誰も友達がいなくなるよ!」パパゲーノは大受けで客に目配せしながら、「いいとも。ほかの若い子が見つかるまでね!」と軽口を叩く。若い美人な女が思いっきりパパゲーノを平手打ちする。「え…?」仕事が終わったとばかりに、サクラの観客達は帰っていく。客は帰ったあと。ここは映画館。3人の掃除婦が掃除している。(これは3人の童子の読み替え)パミーナが床で寝ている。3人の掃除婦は、自殺しようとしているパミーナを元気付ける。3人はポップコーンを食べながら映画を見る。この映画が天体の映画で「火と水によって清められる…」という、2人の鎧の騎士の歌。スピーカーから歌が流れてきてその2人は登場しない。のかと思ったら、タミーノと共に登場した。タミーノとパミーナは愛を確認しあう。そして「火と水の試練」。また映画。赤ちゃんが生まれて死にまた生まれるそのエンドレスの繰り返しフィルム。最後にタミーノがパミーナに僧服を渡そうとする。着るのかと思ったら、パミーナはそれを放り投げた。タミーノも僧服を脱ぐ。人々も全員、僧服を脱ぎ捨て、自由になる。Part3 へ続く
2006年02月07日
コンヴィチュニー「魔笛」Part1※中身を書きますのでこれから見る予定の方は絶対読まないで下さい。舞台の幕の前に汚い絨毯が丸めておいてある。この絨毯が実は大活躍するんです。その横には紙袋。オケピ。狭いのにさらに狭くなってる。なぜかというと、下手にでかいマットレスがどかーんとおいてある。指揮者の上手に第一ヴァイオリンか?オケピの上手にプロンプター。オケ編成はシンプルで少ない。指揮者のツァグロゼグ登場。Ouvertuere序曲序曲が終わると、幕が開く。まず最初の驚愕。普通は思うでしょ?そこにでっかい蛇がいるって… そこにいたのは大群衆。いろんないろんな普通のかっこうをした男女が立って歌っている。タミーノ(ヨハン・ヴァイゲル)が現れる。ジーンズの白い上下? 若者だ。若い。彼はいきなりパニクっている。Zu Hilfe! Zu Hilfe! 「助けて、長蛇の列が追っかけてくる!」(字幕)いきなり、笑。大蛇じゃなくて長蛇、ときたもんだ。タミーノは社会不適合者で、集団恐怖症らしい。人の目が怖いようだ。パニックに陥り、いきなり、いなくなる。例のマットレスが活躍。実はここまで客電がずっとついている。すべてが演出だ。3人の「女王」の侍女が現れ、じゅうたんを3人で担ぐ。紙袋に入っていた赤い小さくきった紙ふぶきのようなものを撒き散らす(大蛇の血の設定か)。3人の「女王」の侍女は、3人のスチュワーデス。中年のオバサンたちで、若いタミーノにのぼせあがっている。一人のスッチーは自分のネーム・プレートをはずして、それにチュ~してタミーノの横に投げ入れる。もう一人は首の回りのスカーフをはずしてタミーノに。タミーノは目を醒ましてうろうろオケピを動き回る。ほとんどオケの邪魔。ツァグロゼグの横で立っている。パパゲーノ(フローリアン・ベッシュ)が現れる。'Der Vogelfanger bin ich ja' (Papageno)Der Vogelfänger bin ich ja,lustig heisa Hopsasa! Ich Vogelfänger bin bekannt bei Alt und Jung im ganzen Land. Weiss mit dem Locken umzugehn und mich auf's Pfeifen zu verstehn.D'rum kann ich froh und lustig seinDenn alle Vögel sind ja mein. 「俺はバードマン…」(字幕)大きな網をかぶっている。網には葉っぱがついている。オレンジのシャツを着ている。頭は坊主刈りで今風のあんちゃん。タミーノ「おまえは誰だ?」パパゲーノ「おまえこそ誰なんだよ」タミーノ「俺は王子さ!」いっせいに袖に引っ込んだ人々が不満の声を漏らす。笑。「ここはいったいどこなんだ?」「ここの支配者は誰なんだ?」オケのメンバーがいっせいに思い思いの人を指差す。指揮者とか(笑)。ここまでで既にわかるように、舞台上の主役以外の人々はオーディエンスである。我々はオーディエンスだが、舞台の上や袖にもオーディエンスがいるのだ。パパゲーノ「俺はキラキラ星の女王に鳥を獲っているのさ」(字幕)タミーノを助けたのは自分だと嘘をついたパパゲーノは3人の侍女たちにこらしめられる。ガムテープで口をぐるぐる巻きにされて、そのガムテはそのあとずっとパパゲーノの首にぶら下がっている。'Dies bildnis ist bezaubernd schon' (Tamino) 「これを見れば気が変わるわね」スクリーンプロジェクターに映し出される映像。当然パミーナかと思いきや、そこに映し出されたのはどう見てもダイアナの挙式映像。顔だけ本人(歌手)にすげ替えている。こんなのあり!?夜の女王が酒を飲みながらふらふらやってくる。彼女はアル中だ。Nr. 4 Rezitativ und Arie: 'O zittre nicht, mein liebe Sohn!' (Konigin der Nacht)「あたしの娘を助けて欲しいの…ザラストロに誘拐されたの。」酔っ払ってタミーノに迫る女王。タミーノは侍女に(おい、助けてくれ、この人頭がいかれてるよ…)笑。侍女が女王をタミーノから引き剥がす。スクリーンプロジェクターに何かが映し出される。侍女が歌う女王を撮影して映し出している。その画像はどんどんアップになり…(以下割愛)客大爆笑。♪Hmm hmm hmm ---としゃべれない窮状を訴えるパパゲーノ。タミーノ「オレにいわれてもなー」パパゲーノは許してもらう。ガムテがはがされる。タミーノとパパゲーノは魔法の笛と魔法の鐘を貰う。なんとおもちゃのちっこい笛とおもちゃのブリキのオルゴール。(笑)笛には説明書がついていて、みんなで読む。パパゲーノはさっそく網で侍女の一人をぐるぐる巻きにして連れ去ろうとしている。「でもどこにあるんだ?そのザラストロのいる国は?」「三人の童子が案内します。」モノスタトスがパミーナを追っかけて出てくる。パミーナはへそだしルック。袖を切り落とした短いタンクトップにきたないパンツ。太いベルト。今時のねえちゃんだ。モノスタトスはマッチョなごっつい筋肉マン。でもテノール(笑)。モノスタトスはやる気まんまんでベルトを外して、パミーナに襲い掛かろうとする。そこにひかれていた絨毯の中からパパゲーノが現れる。お互いに「化け物!」とびびって逃げていく。パパゲーノは下手から戻ってくる。パミーナに、「あんた、夜の女王の娘だろ?」「あんたを助けに来たんだ。王子が女王に頼まれたんだ。恋に落ちちゃってさあ…」「恋ですって!」パミーナは怒りまくっている。「だったらなんでそのプリンツとやらが自ら来ないのよっ!」「イタイとこつくなぁ~ ま、オレは先遣隊みたいなもんで。」Bei Mannern welche Liebe fuhlen (Papageno,Pamina)Bei Männern ,welche Liebe füheln,Fehlt auch ein gutes Herze nicht.Die suben Triebe mitzufuhlen,Ist dann der Weiber erste Pflicht.Wir wollen uns der Liebe freun,Wir leben durch die Lieb' allein.Die Lieb' versubet jede Plage,Ihr opfert jede Kreatur.Sie wurszt unsre Lebenstage,Sie wirkt im Kreise der Natur.Ihr hoher Zweck zeigt deutlich an,Nichts Edlers sei, als Wein und Mann.Mann und Weib, und Weib und Mann,Reichen an die Gottheit an.パパゲーノとパミーナのデュエット。二人はいいムードになって、いちゃいちゃしまくり。ふ~ん。12歳ぐらいのTシャツを着た子供(ガキンチョ)が3人出てくる。3人はタミーノを殴ったり蹴ったり。親父狩りかい。タミーノがたどりついたザラストロの国。人々が椅子に座って見ている。舞台に日本語で「自然」「叡智」「理性」と書いた扉が3つ並べられる。これがまたヘタな漢字で笑わせてくれる。タミーノはまず、「理性」という扉を開ける。扉ごと外れる(笑)。「自然」をあけるともっとひどい。扉をつけてある枠が壊ればらばらになる。めげずに真ん中の「叡智」を開けると、弁者/第一の僧(モティ・カストン)が立っている。モティ・カストンは、シュトゥットガルトの「リング」「ラインの黄金」でドンナー役で出ていた人です。弁者のアリア。「君は、バカでおしゃべりな女に騙されているのだ…」タミーノはここがザラストロの居城だと知り、去ろうとする。座っていた信者らしき人々はいったんいなくなる。しかしタミーノが態度を変えるとまた戻ってくる。タミーノはパミーナが生きていると知って喜ぶ。タミーノは絨毯の上になぜかばらまかれた骨を、笛替わりにして吹く。すると袖からつがいのどうぶつのぬいぐるみを手にした大人たちが出てくる。正装した大人はぬいぐるみを床の上で遊ばせ、笛の音で踊る。それだけだったら微笑ましかったのに、動物達は交尾を始めた(笑)。いい年をした大人の信者達も踊っている。(笑)「でもどこにいるんだ、パミーナ…」「あっ、あれはパパゲーノの笛だ!」(退場)パパゲーノとパミーナはモノスタトスにつかまってしまう。パパゲーノは魔法の鐘を鳴らす。人々は踊りだす。かく、かくとロボットのように動く。(笑)そこにザラストロ(アッティラ・ユン)が現れる。ザラストロはカルト宗教の教祖。神父の着る長い式服を着ていて、信者も全員着ている。コンヴィチュニーはザラストロを善人として描いていない。ここがこのオペラのまさにポイントである。第二の僧は、ハインツ・ゲーリヒ。同じく上記のリングの「ジークフリート」で印象的なミーメを演じた人。パミーナは開き直って、「そりゃああたしは逃げたけど、モノスタトスが迫ってきたからよ!」ザラストロは、「お前を自由にすることはできない。」と告げる。ザラストロは女性差別主義者で(原作でもそうです)、パミーナは切れて殴りかかる。タミーノも捕らえられて連れてこられる。二人は初めて会ったのに、運命の人を認識して恋に落ちている。ザラストロはモノスタトスを足の裏77回鞭打ちに処すと宣告する。モノスタトスは連れて行かれる。アッティラ・ユンはすばらしい声。ザラストロが、「清めなきゃいかん」と、歌い終わって、ハインツ・ゲーリヒが日本語で「そうです!」と言ったので笑った。タミーノは「試練」を受けることになる。タミーノとパパゲーノは袋詰めにされる。休憩Part2へ
2006年02月07日
きょう22時からのNHK教育芸術劇場で、『ノイマイヤー新振付』というタイトルがうってあります。 * * * * * *中身は、今年のウィーンフィルニューイヤーコンサートのバレエ部分のメイキングでした。ノイマイヤーの会見、インタビューもあり。
2006年02月05日
Don Carlos Giuseppe Verdi (1813 - 1901) Conductor Anthony Pappano Performer Roberto Alagna (Tenor)Karita Mattila (Soprano)Jose Van Dam (Bass)Waltraud Meier (Mezzo Soprano)Eric Halfvarson (Bass)Czaba Airizer (Bass)Anat Efraty (Soprano)Scot Weir (Tenor)Donna Brown (Soprano)Thomas Hampson (Baritone) Date Written 1867/1884 Ensemble Theatre du Chatelet Chorus Period Romantic Language French Recording Live Venue Chatelet Theatre, Paris, France Recording Date 3/1996 歌劇「ドン・カルロス」 ( ヴェルディ ) ~ フランス語による5幕版 ~ フィリップ2世 : ジョゼ・ファン・ダム ドン・カルロス : ロベルト・アラーニャ ロドリーグ (ポーザの侯爵) : トマス・ハンプソン 大審問官 : エリック・ハーフヴァースン エリザベート : カリタ・マッティラ エボリ公女 : ワルトラウト・マイアー ティボー : アナート・エフラーティ ほ か 合 唱 : シャトレ座合唱団 管弦楽 : パリ管弦楽団 指 揮 : アントニオ・パッパーノ 演 出 : ルック・ボンディ 収録: 1996年3月16日, パリ・シャトレ座放送:2006年 3月11日(土) 23:00 ~ 翌 03:20 NHK BS-hi ハイビジョン クラシック館
2006年02月04日
Wiener Staatsoper Gala Operngala zur Wiedereröffnung der Wiener StaatsoperPlácido DomingoAgnes BaltsaThomas HampsonBryn TerfelEdita GruberovaAngelika KirchschlagerVioleta UrmanaDeborah PolaskiFalk StruckmannMichael SchadeFerruccio Furlanetto und viele weiteren KünstlerOrchestra of the Vienna State OperaDirigenten: Seiji OzawaZubin MehtaChristian ThielemannDaniele GattiFranz Welser-MöstRecorded live at the Vienna State Opera, 5 November 2005Auszüge aus Fidelio, Don Giovanni, Der Rosenkavalier, Die Frau ohne Schatten,Die MeistersingerAidaウィーン国立歌劇場 再開50周年記念 ガラコンサート 「フィデリオ」 (ベートーベン) から 「ドン・ジョヴァンニ」 (モーツァルト) から 「ばらの騎士」 (リヒャルト・シュトラウス) から 交響的幻想曲「影のない女」(リヒャルト・シュトラウス)「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(ワーグナー)「アイーダ」(ヴェルディ) 出演:プラシド・ドミンゴアグネス・バルツァトマス・ハンプソンブリン・ターフェルエディタ・グルベローヴァアンゲリカ・キルヒシュラーガー ヴィオレッタ・ウルマーナデボラ・ポラスキミハエル・シャーデフェルッチョ・フルラネットファルク・シュトルックマンほか 指 揮 小沢 征爾 ズービン・メータ クリスティアン・ティーレマン フランソワ・ヴェルザーメスト ほ か 収録: 2005年11月5日, ウィーン国立歌劇場 (オーストリア) 放送:2006年 3月18日(土) 23:25 ~ NHK BS-hi ハイビジョン クラシック館1. 序曲「レオノーレ」 第3番 作品72 ( ベートーベン作曲 ) 指 揮 : 小澤 征爾 2. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 ( モーツァルト作曲 ) 第1幕から カタログの歌 「奥さん、これが恋人のカタログ」 第2幕から いいえ違います ~ わたしはあなたのもの 第1幕から 酒の歌 「みんな楽しくお酒を飲んで」 ~ フィナーレ ドン・ジョヴァンニ : トマス・ハンプソン ドンナ・エルヴィーラ : ソイレ・イソコスキ ドンナ・アンナ : エディタ・グルベローヴァ ドン・オッターヴィオ : ミヒャエル・シャーデ ツェルリーナ : イルディコ・ライモンディ レポレルロ : フェルッチョ・フルラネット マゼット : ボアズ・ダニエル 指 揮 : ズービン・メータ 3. 歌劇「ばらの騎士」 第3幕 から 心から愛しています ~ まるで夢のよう ( リヒャルト・シュトラウス作曲 ) ウェルデンベルク侯爵夫人 : ソイレ・イソコスキ オクタヴィアン : アンゲリカ・キルヒシュラーガー ゾフィー : ゲニア・キューマイア フォン・ファーニナル : ゲオルク・ティッヒ 指 揮 : クリスティアン・ティーレマン 4. 歌劇「アイーダ」 から 第3幕 ( ヴェルディ作曲 ) アイーダ : ヴィオレタ・ウルマナ ラダメス : ヨハン・ボータ アモナズロ : フランツ・グルントヘーバー アムネリス : ナディア・クラステワ ランフィス : フェルッチョ・フルラネット 歌劇「アイーダ」 第4幕 から ( ヴェルディ作曲 ) 憎いアイーダは逃げ去った ~ すでに神官たちが待っている アムネリス : アグネス・バルツァ ラダメス : プラシド・ドミンゴ 指 揮 : ダニエレ・ガッティ 5. 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 から ( ワーグナー作曲 ) 前奏曲 ザックスのモノローグ 「にわとこの花のかぐわしさ」 目覚めよ、夜明けは近づいた ハンス・ザックス : ブリン・ターフェル 指 揮 : クリスティアン・ティーレマン 6. 歌劇「影のない女」 第3幕 から ( リヒャルト・シュトラウス作曲 ) わたしに委ねられた じっと立っていなさい ~ 心から歓呼しよう バラックの妻 : デボラ・ポラスキ 染め物師バラック : ファルク・シュトルックマン 皇后 : リカルダ・メルベト 皇帝 : ヨハン・ボータ 生まれざる子どもたちの声 : イレアナ・トンカ 〃 : ボリ・ケセイ 〃 : コルネリア・サリエ 〃 : ナディア・クラステワ 〃 : ミヒャエラ・ゼリンガー 〃 : ヤニナ・ベヒレ 指 揮 : フランツ・ウェルザー・メスト 7. 歌劇「フィデリオ」 第2幕 から フィナーレ ( ベートーベン作曲 ) 群衆と囚人たちの合唱「このよい日」 レオノーレ : デボラ・ポラスキ フロレスタン : ヨハン・ボータ ドン・フェルナンド : トマス・ハンプソン ロッコ : ワルター・フィンク マルツェリーネ : イルディコ・ライモンディ ヤキーノ : ヘルヴィヒ・ペコラロ ドン・ピツァロ : ファルク・シュトルックマン 指 揮 : 小澤 征爾 合 唱 : ウィーン国立歌劇場合唱団 管弦楽 : ウィーン国立歌劇場管弦楽団 字 幕 : 天野 晶吉 〃 : 武石 英夫 **** **** **** **** **** **** **** **** すごい顔ぶれ。しかし演出はまったくなく、演出的に完成されたプロダクションでは全くない。ホレンダーさん、それはないんじゃない?今度のオペラの森が心配になってきた。歌手命で演出ゼロかと。大御所が出てきてまあ歌っただけ。アンコールもなし。さすがだったのは、ハンス・ザックスを歌ったブリン・ターフェル。すばらしかった!この人の「マイスタージンガー」全幕が生きている間に絶対!見たくなりました。共演はキーンリーサイドのベックメッサーでお願いします!アンジェリカ・キルヒシュラーガーもいい。ティーレマン、ヴェルザー・メストといった新進気鋭の指揮者達はさすがにちゃんと練っていてすばらしい。ハンプスンのドン・ジョヴァンニはさすがにうまいなあ。ほかの歌手達がつられて演技しまくり。最後のアンコールでも指揮者の5ショットが豪華ですごい!小澤、メータ、ティーレマン、ヴェルザー・メスト…新旧交代の季節ですね…
2006年02月04日
ボリショイ・バレエ 「パッサカリア」 ( ウェーベルン ) 「スペードの女王」 ( チャイコフスキー ) PassacagliaThe lead role : Svetlana LunkinaPremiere?: the Bolshoi programme dedicated to Roland PetitIn November 2001 『パッサカリア』(30分) 音楽:ウェーベルン 弦楽合奏のための編曲 弦楽四重奏のための五つの楽章 作品5 パッサカリア 作品1 からスヴェトラーナ・ルンキナ ヤン・ゴドフスキーほか ボリショイ・バレエ団 " The Queen of Spades "La dame de piquePique Dame Petit's adaptation of Pushkin's The Queen of SpadesMusic:Tchaikovsky’s Symphony No.6. performed by Hermann : Nikolai TsiskaridzeThe Countess : Ilse LiepaLisa : Svetlana LunkinaChekalinsky : Georgiy GeraskinSolistes et corps de ballet : Theatre Bolchoi『スペードの女王』 (65分)音楽: チャイコフスキー 交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」 から へルマン: ニコライ・ツィスカリーゼ 伯爵夫人:イルゼ・リエパリーザ:スヴェトラーナ・ルンキナチェカリンスキー:Georgiy Geraskinほか ボリショイ・バレエ団 管弦楽 : ボリショイ劇場管弦楽団 指 揮 : ウラディーミル・アンドロポフ 振付 : ローラン・プティ 収録: 2005年5月, ボリショイ劇場 (モスクワ) ] 放送:2006年 2月4日(土) [1時間36分30秒] NHK BS-hi ハイビジョン クラシック館『スペードの女王』 すばらしい…!チャイコフスキーの同名オペラの音楽をまったく使わずにやっている。さすがプティです。もっとも有名な『悲愴』を使うところが、チャレンジングだが。ヘルマン(ゲルマン)のツィスカリーゼと伯爵夫人のリエパがうますぎる!イェレツキー公爵は出てこなかった。オペラと比べるとストーリーが簡略化されている。リーザは単なる脇役になっている。 quote…"It’s worth noting Petit had created this ballet specially for Tsiscaridze to star and meant the choreography to fit the dancer’s individuality. And there is no failing the idea. It has evidently become one of Tsiskaridze’s best works." quote…"The Queen of Spades”, which had its opening night at the Bolshoi on 26 October 2001 with Nikolai Tsiskaridze as Hermann."参考:Opera: The Queen of Spades
2006年02月04日
ワーグナー「さまよえるオランダ人」指揮:エド・デ・ワールト演出:渡辺和子出演:ダーラント:長谷川顯ゼンタ:エヴァ・ヨハンソンエリック:青柳素晴マリー:西川裕子舵手:経種廉彦オランダ人:多田羅迪夫合唱:二期会合唱団 管弦楽:読売日本交響楽団 ゲスト:吉田真司会:山下美穂子 収録:2005年11月 東京文化会館放送:2006年2月8日深夜 26:00~28:30 日本テレビ(地上波) from クラシック・ジャパン・デイリー・ニュース
2006年02月03日
2、「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:P.チャイコフスキー (オケ生演奏) 振付:M.プティパ イリーナ・ペレン アンドリアン・ファジェーエフ セットが一転。 ファジェーエフは薄い金髪で目が青くて線が細くて美しくて夢の王子様そのもの。まさにプリンスデジーレですわ。 難しいパドドゥ。 この振付は私の好きなヌレエフ版ではなくて、ロシアのバレエ団でやっているもの。したがってフィッシュダイブ3連発がなくてそこがピルエットになっている。しこたま回る。ペレンさん1回につき7回ぐらい回ってました。 王子のソロ。ファジェーエフ。最初出てきて上手から下手に移動しつつ、バットゥリー。上手に向かって今度はトゥール・ザンレール。これが高さ高かった! そしてまたバットゥリー、そしてトゥール・ザンレールの4連発。最後の2回は間に1回転をはさむ。すばらしい。最後のピルエットはん~。この人はトゥール・ザンレールは得意だが、ジュテとかピルエットは得意でないかもしれない。しかし表情が可愛い。必ず飛ぶ前ににこっとしてから飛ぶ。可愛いデス。 オーロラのソロ。音楽が遅すぎる。チャイコフスキーの音楽を損なっている。ペレンさんの動きは音楽的ではない。 コーダ。最後のパドシャはやはり女性一人で。 「眠り」はルグリ・小出を見てしまっただけに、とてもとてもこだわってしまう。まあ振付そのものが違う(古色蒼然)だからしょうがないんですけどね。 3、「アヴェ・マイヤ」 音楽:J.S.バッハ/C.グノー(テープ) 振付:M.ベジャール マイヤ・プリセツカヤ 表が赤、裏が白の扇を両手に持って踊る。 音楽は有名な「アベ・マリア」 動きは能。日本舞踊。そして『瀕死の白鳥』 マイヤ・プリセツカヤはさすがの存在感。観客は彼女をたたえ大拍手。すると驚いたことに彼女はアニハーノフさんに「いいでしょ?」と合図して、まったく同じ踊りをまた踊り始めたのだ。 このサービスには大びっくり。 2回目のカーテンコールでも観客は拍手。しかし心の中で「3回目はまさかないだろな」と思ってた?4、「シルヴィア」よりディアナとエンディミオンのパ・ド・ドゥ 音楽:L.ドリーブ (テープ) 振付:ジョン・ノイマイヤー デルフィーヌ・ムッサン ウィルフリード・ロモリ なんとも地味なカップルだ。ムッサンは弓を持って登場する。ムッサン老けましたね~ ロモリも老けているので、どう見ても中年の不倫カップル。そういう役設定して見てました。そしたら納得できた。 ムッサンは、猛々しく火のように激しい女、ではまったくなくその逆で弱々しく、生活に疲れた悩みのある中年女性。 中年の不倫相手、ロモリと、別れたいのに別れられない。「この人ったらあたしがいないとダメなのよ…」「捨てないでくれ~」というイメージ。アダージョでゆっくりゆっくり踊る。ロモリが床の上で後転したり。踊り終わった二人はお互いに向き合って礼儀正しく礼をしてお互いを称えあう。すごく微笑ましくて好感が持てた。追記:このシーンは女神ダイアナの回想シーン。人間の男を愛したシルヴィアは許せない。しかし実は彼女にも人間の男を愛した過去があった。それがエンディミオン。ダイアナはアミンタが脱ぎ捨てた白いセーターに人間の男の匂いを嗅ぐ。人間の男の匂いってタバコの匂いかしら?ヘアトニックの匂いかしら?回想するダイアナ。エンディミオンの幻影が現れる。エンディミオンと踊るダイアナ。5「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:L.ミンクス (オケ生演奏) 振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出 ファルフ・ルジマトフ(バジル) オクサーナ・シェスタコワ(キトリ) レニングラード国立バレエ シェスタコワがまた堂々の登場。すばらしかったです。 アダージョ、ルジマトフのバジルは彼独特で、楽天的な男というより、思索的な色男という雰囲気(どういう雰囲気だ?) 花売り娘その1が最高うまかったです。キレがあってうまかった。 ルジマトフのソロ。無難にこなした。超絶技巧はまだ。 花売り娘2のソロ。 シェスタコワのソロ、すばらしい。最初はグランジュテで軽やかに踊る。これは私の好きなエシャペのないロシア・ヴァージョンなのだが、その部分がパッセの連続になっている。 ルジマトフはコーダはさすがに決めてきた。トゥール・ザンレールもピルエットも優雅に完璧に魅せた。 シェスタコワ、コーダではグランフェッテで最初ダブルで入って、傾きながらも何とか前半は全部ダブルを入れてきた。さすがです。 コーダが終わりGPDDが終わって大拍手、しかしすぐに、ルジマトフが目配せして最後のフィナーレが始まった。ルジマトフがここですごいフェッテを見せる。完璧で美しい。カーテンコール。お疲れさまでした。
2006年02月03日
バレエの美神2006年2月3日(金) 東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールイレール降板ショックもさめやらぬ中、会場に到着したら、なんと3部構成になっていた。なにしろ会場に入ってから出るまでが丸々4時間。演目がひとつ追加され、予期せぬサプライズ?もあった。本日はシェスタコワ・ナイト、と言っても過言ではない。彼女に始まり彼女に終わった。※内容を書きますのでご注意ください。指揮:アンドレイ・アニハーノフ演奏:レニングラード国立歌劇場管弦楽団第1部1、「ドン・キホーテ」第2幕2場より「夢の場面」音楽:L.ミンクス(オケ生演奏)振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出イリーナ・ペレン(ドルシネア姫)オクサーナ・シェスタコワ(森の女王)レニングラード国立バレエ頭が爆発しているアニハーノフさんが登場、音楽が始まるとすぐに幕が開く。幕が開くとそこは幻想的な森の中。森の妖精たちが大量にはべっていて圧倒される。ドン・キホーテが現れ、森の女王とドルシネア姫が現れる。目を瞠った。シェスタコワさん、やせてる~。少なくとも私が2年前に見たガムザッティの頃の若さゆえの?ぷくぷく感は消えて、別人になっていた。金髪が美しい。踊りは優雅で美しく、アラスゴンドのすばらしいことと言ったら! カーチャさまが以前絶賛していた彼女の真価がわかりましたわ。表情は幽玄の憂愁とでも言ったらいいのか、奥深い表情をしていました。役に入り込んでいますね。彼女に感服した。一方ペレンはそのままおきゃんなキトリをひきずったドルシネアといった感じ。手足の動きはなかなか優雅であった。森の女王のすばらしいソロ、大きく横にジャンプして着地してから足をアラスゴンド、その左右の繰り返し、そして今度はイタリアン・フェッテ、まったくすばらしい。コーダでは優雅なグランジュテ、返す刀で、ジュテ・アントルラセ。すばらしい。2、「ロミオとジュリエット」 バルコニーのパドドゥ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ(テープ) 振付:V.ワシーリエフ ナタリア・レドフスカヤ ゲオルギー・スミレフスキーバルコニーはない。セットは淋しい~つーか、ない。急ごしらえだからしょうがないか。最初照明がつかなくて踊りが始まってからやっとついた。ダンサーさんたちには気の毒。最後にキスをしながらくるくる回って奥に移動するのが印象的。3、「ダジラード」 音楽:M.ラヴェル 振付:A.リグライナー 草刈民代 ミハイル・シヴァコフモダン・バレエ。白い衣装の二人。シヴァコフ君はとっても可愛い。リフトも安定している。4、「オーニス」 音楽:モーリス・パシェ(テープ) 振付:ジャック・ガルニエ ウィルフリード・ロモリ イレール降板で演目変更で用意されたロモリのソロ。ロモリはサスペンダー付きズボンにシャツという、田舎の農夫みたいな格好。音楽はアコーディオンで、民俗音楽っぽい。振付もフォーク・ダンスぽい。最初はロンドゥ・ジャンブ・ア・テールからくるくる回転。えんえんくるくる回り続ける。なんか気持ち良さそう。そして音楽が変わって楽しそうに踊ったり茫然として踊ったり、表情は変わる。しかし、「エンタの神様」ではないが、『長いよ!』と突っ込んでしまいそうになる。う~~~~ん。5、「レクイエム」 音楽:W.A.モーツァルト/C.ストーン(テープ) 振付:笠井 叡 ファルフ・ルジマトフ 気が付くと舞台にうずくまっているルジマトフ。音楽はロシア語の語りのようなものが入っている。すごく宗教的なものを感じさせる踊り。まあ、レクイエム(鎮魂歌)だから当然ですね。腕を十字架のようにクロスのように広げる。背中を見せるのが多い。背中が美しい。ムーヴメントというよりもひとつひとつのポーズで見せるような作品。言ってしまえばかなりナルシスティックな作品。 踊り終わったルジマトフの表情はかなり入り込んでいた。第2部1、「忘れないで…」(スヴィアン・トワ…) 音楽:Y.ティエルセン、A.アマー(テープ) 振付:M-C.ピエトラガラ、J.ドゥルオ マリ=クロード・ピエトラガラ ジュリアン・ドゥルオ これは強烈ですよ~ モダン・バレエの域を超え、完全にコンテンポラリー・ダンスです。 マリ=クロード・ピエトラガラの世界が炸裂しています。まだ、 ジュリアン・ドゥルオ君はクラシックも踊れるのね的片鱗を見せているが、ピエトラガラは完全に崩している。回転でも軸は崩すし、彼女は女版のニジンスキー?なのかな?といった印象を受けた。とにかく斬新だがおもしろい。好き嫌いはかなり分かれるだろう。 最初男がのたうちまわっている。暴れまわっている。女は背を向けて立っている。それがある時点ですっと横を向く。動きがお能です。ピエトラガラ動きを意識していると思います。 今度は女がのた打ち回って、男が立っている。ここの部分だけ見ているときは、「おいおいおい、どうしよ~」と思ったけど… 音楽が少し鳴ったと思ったらぶちっと切れて、音楽なしでえんえん踊る。客席の咳払いが数多く聞こえる。 すると音楽が変わり、二人が並んで踊りだした。これがすばらしい。一転してエネルギッシュで、すごく自由な感じ。ジュリアン・ドゥルオの踊りは振付どおりやってるよん的だが、ピエトラガラはすごく自由! すばらしい。ピナ・バウシュが喜びそうな踊りだ。 また変わって、男がいなくなる。 ピエトラガラが斜めの銀板みたいなのに乗って出てきてその上で踊る。完全に自分の世界入っちゃってます~という感じ。あんたたち、ついてこないんならいいわよ~という感じ。天上天下唯我独尊。私は私。って感じ。 しかしあまり長すぎて、こちらがだんだん集中力を欠いてきてしまった。2、「幻想舞踏会」 音楽:F.ショパン (テープ)ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21 第2楽章 Larghetto 変イ長調 4/4拍子 振付:D.ブリャンツェフ ナタリア・レドフスカヤ ゲオルギー・スミレフスキー ショパンのピアノ・コンチェルト。この音楽は反則だ~ 音楽だけでうっとりしてしまう。これが生演奏だったら最高だったのにな。 オケと合わせてないんじゃしょうがないな。 ノイマイヤーの椿姫の音楽でもあるので、もう困ってしまう。パロディみたいで。しかしピアノのトレモロでパドブレするのはあまりにも安易な振付だ。 なんかストーリーのありそうなダンスで、男女が別れようとしても別れられない悲しさ~みたいな踊りだった。3、「スパルタクス」よりアダージョ 音楽:A.ハチャトリアン (オケ生演奏) 振付:Y.グリゴローヴィチ タチアナ・チェルノブロフキナ ドミトリー・ザバブーリン これは最高でした。すばらしかったです。チェルノブロフキナすばらしいです。細くて手足が長くて、足が信じられないぐらい高く上がり、優雅で美しい。 スパルタクスのあのドラマチックな音楽の生演奏。すごく感動的です。ダンスも信じられないぐらいものすごいグリゴローヴィチの振付をなんなくこなしています。アンビリーバブルです。 しかし、さあこれからだ!というところですぐ終わってしまうんです。この演目で長めにやっていただきたかったわ。第3部1、「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ/N.ボヤルチコフ演出 オクサーナ・クチュルク(オーロラ姫) 4人の王子 王、王妃 レニングラードバレエ 幕が開くとそこはオーロラ姫の16歳の誕生日を祝う宮廷の庭。 人々が集う。諸外国から4人の色違いのおそろいをきた王子達があいさつにやってくる。王子の3人目、紫の人が抱腹絶倒。コミカルでサイコーでした。 オーロラ姫の登場。みんな条件反射で拍手。 クチュルクはものすごい美人でプロポーションもすばらしい。アラベスクも美しい。表情も華やかでにこやか。しかし回転が弱い。サポートつきのピルエット2回以上回ると必ずぐらっと倒れる。 ローズ・アダージョの1回目のバランス。手はすべてアン・オーに持っていった。しかし顔は正面を向けない。 ソロを踊って、マンドリンを弾く娘達の肩に手を乗せる移動。 薔薇を王子たちから一輪ずつ受け取ってアラスゴンド。なんかばたばた。 2回目の手を取られて1回転してからアラベスクでバランスの連続はアンオーなしですが無難にこなした。 2、「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ イリーナ・ペレン アンドリアン・ファジェーエフ Part2 へ
2006年02月03日
Hobson's Choice (Bintley)Karen DonovanMichael O'HareDesmond KellyBirmingham Royal Balletバレエ『ホブソンズ・チョイス』 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ原作:ブリグハウス出演:カレン・ドノヴァン(マギー・ホブソン)マイケル・オハラ(ウィル・モソップ)他振付・演出:デヴィッド・ビントリー音楽:ポール・リード演奏:サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ管弦楽団収録:1989年ロンドン 約1時間43分 吉田都さんが出ていらっしゃるような気がします…すごい正確無比なピルエットしてました。2006年1月 クラシカ・ジャパンで放送。
2006年02月02日
Die Zauberflöte Mozart, Wolfgang Amadeus La Scala, Milan 1995Riccardo Muti Director:Roberto de SimoneCast Andrea Rost (Pamina)Victoria Loukianetz (Queen of the Night)Paul Groves (Tamino)Matthias Hölle (Sarastro)Simon Keenlyside (Papageno)Lisa Larsson (Papagena)Sergio Bertocchi (Monastatos)Adina Nitescu (First Lady)Petra Lang (Second Lady)Lioba Braun (Third Lady)Anthony Michaels-Moore (Speaker and First Priest)Christian Baumgärtel (Second Priest)Carlo Allemano (First Armed Man)Marek Gasztecki (Second Armed Man)Soloists of the Tolzer Kanbenchor (The Three Genii)《CS初放送》ムーティ&ミラノ・スカラ座 歌劇『魔笛』K620初回放送:3月4日(土)21:00 クラシカ・ジャパン[出演]ポール・グローヴス(タミーノ)アンドレア・ロスト(パミーナ)サイモン・キーンリサイド(パパゲーノ)マティアス・ヘレ(ザラストロ)ヴィクトリア・ルキアネッツ(夜の女王)リサ・ラルソン(パパゲーナ)セルジオ・ベルトッキ(モノスタトス)アントニー・マイケルズ=ムーア(弁者&第1の僧)クリスティアン・バウムゲルテル(第2の僧)アディーナ・ニテスク(第1の侍女)ペトラ・ラング(第2の侍女)リオバ・ブラウン(第3の侍女)カルロ・アッレマーノ(第1の兵士)マレク・ガステツキ(第2の兵士)マイケル・トーマス(第1の奴隷&第3の僧)ジョルジュ・カーン(第2の奴隷)ロマン・コルマー(第3の奴隷)テルツ少年合唱団のメンバー(3人の童子)[演出]ロベルト・デ・シモーネ[装置]マウロ・カロージ[衣裳]オデッテ・ニコレッティ[振付]ミーシャ・ヴァン・ヘッケ[照明]ジャンニ・マントヴァニーニ[指揮]リッカルド・ムーティ[演奏]ミラノ・スカラ座管弦楽団及び同合唱団 (合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ)[収録]1995年12月ミラノ・スカラ座(第1幕 約78分/第2幕 約100分)
2006年02月01日
VERDI, GIUSEPPE La Traviata Patrizia Ciofi (Violetta)Roberto Sacca (Alfredo)Dimitri Hvorostovsky (Germont)etc.Orchestre et Choeur du Théâtre de La FeniceLorin Maazel フェニーチェ歌劇場『椿姫』柿落とし公演inヴェニス 放送日:2月11日(土・祝)21:00~ 他 クラシカ・ジャパンで放送 [出演]パトリツィア・チョーフィ(ヴィオレッタ) ロベルト・サッカ(アルフレード) ディミトリ・フヴォロストフスキー(ジェルモン) エウフェミア・トゥファーノ(フローラ) エリザベータ・マルトラーナ(アンニーナ) サルヴァトーレ・コルデッラ(ガストーネ男爵) アンドレア・ポルタ(ドゥフォール男爵) フェデリーコ・サッキ(グランヴィル医師) ヴィート・ブリアンテ(ドビニー公爵) ルカ・ファヴァロン(ジュゼッペ) サルヴァトーレ・ジャカローネ(フローラの召使) アントニオ・カサグランデ(使者)[演出]ロバート・カーセン[美術&衣裳]パトリック・キンマンス[振付]フィリップ・ジロドー[指揮]ロリン・マゼール[演奏]フェニーチェ歌劇場管弦楽団及び同合唱団[収録]2004年11月18日フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア) *** *** *** *** *** ****ヴィオレッタあきまへん。演技力はあるんだが。この役は高音がすごく出て、しかも技術的に転がせないとだめ。注目のディーマ。すごい老けメイク。なのに体つきとか演技は老けてな~い。めがねがすごくてちょっと笑える?ひたすら傲慢なオヤジだ。演出が、ですよ。ヴィオレッタが別れるつもりになったとき、「私にできることはなんでもしよう」と言いながら、財布から札を大量に取り出し、ヴィオレッタに渡す。これって次の幕で息子がやるのと同じ、「おまえは娼婦だ」という侮辱ではないか。ありえな~い。普通このオヤジは悪人ではなく常識人に描くもんだがな~ディーマは悪役キャラ、と演出家に思われたかな。息子も支配してるんだよね~「プロヴァンス」優しくないの。ひたすら父権で息子を支配する感じだ。だからこの名シーンが名シーンになってない。ディーマ、マゼールとはうまくいったのかな。彼は音を伸ばすと少々はずしぎみになる傾向がある。しかしサイモン・キーンリーサイドがこの役に興味があると語っていたが、確かにこの役はリリックな方が合うでしょう。ディーマはあまりにもドラマティコ。すぎる。それにディーマはつなげて歌う傾向があり、言葉がイタリア語に聞こえん。メトのパードレはどう演じるのかな~ますます楽しみになってきました。演出。現代に置き換えている。ヴィオレッタの家のパーティ。ヴィオレッタの私室。ヴィオレッタは医者に注射を打ってもらう。アルフレードはカメラマンかカメラ小僧で、ヴィオレッタに撮った写真を献上している。多分ヴィオレッタは芸能人なのだ。ヴィオレッタとアルフレードの二重唱、合わせたの?と思うぐらいあってねー。ヴィオレッタの田舎の別荘能天気なアルフレードはパリに去る。ヴィオレッタは「マノン・レスコー」を読んでいる。フローラから来たパーティの招待状をその本に挟む。札束。ヴィオレッタの田舎の別荘、落ち葉が敷き詰められていると思ったら、全部お札。怖い~ヴィオレッタの別荘は結局は偽者(ハリボテ)で森林はたんなる壁の壁紙にすぎなかった。ヴィオレッタの幸せは絵に描いた餅だった。やってくるパードレ。ジョルジュ・ジェルモン。ジェルモンが彼女に妹の話をしながら彼女の写真を渡す。可愛らしい少女の写真。アルフレードは、ヴィオレッタに捨てられたと確信するのは、本に挟んであった、フローラの招待状。駈け去るアルフレード。息子を追うでもなくたたずんでいるパパ。パパが立っているところにミラーボールが降りて来て、壁紙が上に上がる。ステージが出てきて、人々がなだれこんでくる。あっという間の場面転換。子爵家のパーティ、札束はそのままで、ナイトクラブのショー。出てくるスペインの踊り子と闘牛士は、カウボーイの男女のストリップダンス(みたいなもの)ステージで踊る。ウェイトレスが光るお盆で飲み物を配る。六本木かい。人々が食事のためにいなくなる。ヴィオレッタはアルフレードを呼び出す。アルフレードは彼女を侮辱する。札束を投げつけられて、倒れるでも泣き伏すでもなく、凍りついた表情で歩き続けるヴィオレッタ。パパ・ジェルモンが息子をなじる。パパとヴィオレッタ、アルフレードの3人の三重唱はすばらしい。やっぱディーマはうまい。ヴィオレッタの家。ぼろぼろで壁紙がはがれている。鉄骨だけの壁。ここはロフトか?ベッドもなく、ヴィオレッタは床の上で倒れている。テレビがザーッと砂嵐になっている。そのテレビで過去の栄光の映像を見ていたヴィオレッタ、多分。自分の出たドラマとか映画とか。走馬灯のように今までの記憶がよみがえる。侮辱された記憶ばかり。栄光は過去のもの。私はひとりぼっち。死んでいくだけ。家に来るのは取り立て屋と医者だけよ。悲しくて悲しくて酒をかっくらって泣き続ける。すごくこのシーンがね。身近。あのブリジット・ジョーンズの日記の冒頭を思い出す。All by myself ---- 私はひとりぼっち…現代の衣装で設定だけにすごく身近で怖い。こんなことしてた記憶、誰にでもあるんじゃないか?最後の光を見たものの死んでいくヴィオレッタ。死んだと同時に、家の内装を取り壊しにやってくる男達。貧乏って怖い… これってホリエモン?例の壁紙(森林、つまり別荘のある田舎に似せたもの)をべりべりはがしていく。カーテンコールディーマにはやはりものすごい拍手。別格でうまいから当然。このオペラは歌がものすごくうまいか、演技がすごくうまいかどっちを取るかという側面がありますね。んんn…メトの、この両方兼ね備えたルネー・フレミングとディミトリ・ホロストフスキー、のシーンが今から楽しみだわ。
2006年02月01日
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