2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
全9件 (9件中 1-9件目)
1
「ジム・ヘンソンのストーリーテラー」vol.1&2 人形系が好きな私にとって、「セサミ・ストリート」と同じぐらい魅力的なDVD。世界各国の昔話(童話、民話)をアレンジした上で、人間と人形(マペット)が共演して語っていくというもの。 優しい英語。聞き取りやすいし、内容も分かりやすい。字幕は日本語があるだけで、残念ながら英語字幕はなし。といっても、よっぽどでない限りは聞き取れるレベル。さすが子供向け(笑) へこんでいる時に見始めて、気がつくと二枚全部を三日かけて見てしまっていました。いやいや、面白い。 意外に美男美女が出てきていて、目の保養にもなるし。期待のマペットも可愛かったりおかしかったり怖かったり、で子供なら絶対に喜ぶだろうなあ。 私ももちろん愉しみました(^^) でもこの二枚だけなのかな? もっとシリーズ化して欲しい作品。こういうのに弱いんだよなあ。
2004年11月29日
「火刑法廷」(ジョン・ディクスン・カー/ハヤカワ文庫) 再読ならぬ多読の作品。小学生の時、ミステリにはまり、ホームズ、ルパン、明智小五郎、ブラウン神父、メグレ警視と読みあさり(ブラウン神父のシリーズが一番お気に入りだった)、そのままカーに突入。はまる。とはいえ、きちんと理解できていたとは言い難く、以降、何度となく繰り返し読むことに。…ということで、「好きなミステリ作家」と言われると最初に「カー」(カーター・ディクスンも)と答えるようになっているあたり、やっぱり彼の作品が好きなんだろうな。 というわけで、久しぶりに読み返したのが、この一冊。 ミステリであると同時に怪奇小説でもあるすぐれた作品で、ラストで「うっわー」と絶叫した覚えがある。 読み返してやっぱり「すげえ」とうなるのみ。 すごい、すごいよ、やっぱり。 そんなわけで、興奮したのでつづけてしばらくミステリ週間決定。昔読んだ好きなミステリまとめ読みしようと決意。とりあえず「謎のクィン氏」とか「僧正殺人事件」とか「黒死館殺人事件」とかあのあたりからいきますか。
2004年11月21日
外国語を学び、また教える身として思うこと。まずは母国語を確立したほうが、外国語の上達にも役立つ、ということ。かつて数年間、帰国子女に国語や小論文を教えたことがあった。その時、しみじみ思ったのが、母国語を確立せずに外国に行った若者たちの言語能力の貧困さであった。日本語も外国語も会話はできても、文法はできない。いざ正式なものを、となるとどちらもできないのである。にもかかわらず、彼らは胸をはって主張した。「わたしたちは二カ国語も会話できる」 生活に困らない程度の会話能力は確かに必要だけれど、実際に成人として使用する場合、ビジネスや大学などが要求する力はもっともっと複雑なものだ。 もちろん、両方とも素晴らしいレベルの人もいるから、私が教えたのはごく一部の例にすぎない。 とはいえ、現在留学生に中日を教えていて感じたことも、実は上の状況と同じであった。つまり、彼らにとっての母国語が確立されていないと、いくら努力しても日本語の伸びは限られているのである。母国語で理解できていないことが日本語でも理解できるのか。というと、やはりそれは難しいらしい。 見ていると、母国語のレベルの高い人は日本語のレベルも高い傾向にある。 外国語を身につけることは大切だが、まずは母国語のレベルを上げること。基礎をしっかりした上で、外国語に挑戦するのも、一つの手段かもしれない。 そんなわけで、私も日本語を振り返りいろいろと反省する。日本語講師の方に質問すると、素晴らしい解説が返ってくる。とてもわかりやすい。もちろん私は日本語講師ではないし、基本的には日本語能力試験一級を合格した、ある程度日本語の力を身につけた学生相手に教えている。だから、コツとかそういったものでいいのだけれど。 でも、やはりちゃんとしておいたほうがいいにこしたことはない。学生に対しても。自分に対しても。 何事にも誠実でありたいと思うので、コツコツと日本語講師の勉強もしようと思う。ま、いろいろやってるので、あまり進歩は期待できないかもしれませんけれど(^^;) でもこうして母国語の能力を上げれば、きっと中国語にも良い影響を与えるにちがいない…と信じて。 母国語の重要性について、日々、考えるのでした。
2004年11月20日
最近ずーっとはまっているのが、ネットで聞ける外国語ニュース。NHKオンラインは中国語と英語をくり返し聞くようにしている。今まではスカパーの中央電視台のニューとか鳳凰電視台とかつけっぱなしだったのだけれど、画面があるとつついつい見ちゃうし、目に頼ってしまう。ので、これはいかんなあ、と。もちろん、オンラインニュースは困ったときのスクリプト頼み、で本文が掲載されているので、聞き取れない単語は後でチェックもできる優れもの。 まあ集中したい時にはもちろん、流さないけれど。まあ、近所の騒音がひどいとか、延々と採点や添削やプリント作成などの単純作業せなあかん時とか、そういう時に聞き流したり、時には真剣に聞き取りしたり。10分程度なので負担にならないし。 そんなわけで、移動時にもMDに落として聞いていたのですが、荷物がやたらと多い私にとってMDをごそごそいじったりするのさえ面倒になってきて・・・結局256MBのデジタルオーディオを買って貰いました。親に(苦笑)さすがにi-Podは自分で買えと言われたけれど、安いのがあったのでデジタルオーディオを早めのクリスマス&誕生日プレゼントとして、買ってくれたのでした。ありがたやー。 お礼というか何というか、私も母に早めのクリスマスプレゼント。上品な高めのちょっといい感じの腕時計。でもって、今月誕生日の弟にはガルーチの腕時計。両面スケルトンなのですごくカッコイイ。機械フェチの私にとってはたまりません。レディース出してくれないかなあ。メンズでかすぎて、私には使えないから残念。 で、今はウキウキしながらデジタルオーディオをいじってるのですが、うーむむ。FMが聞けて録音できるのが嬉しいかも。語学勉強もしますよ、もちろん。 来年は日本語教師の勉強を本格的に始動したいし・・・。がんばらなあかんことだらけです。 そうそう、ここんとこ体調がめちゃくちゃ悪かったのですが、諸悪の根源は「ウイルス性大腸炎」でした。たはは。喘息にばっかり目がいってて、気づきませんでした。道理で微熱が延々つづくと思った…。医者曰く「毎年、夏とこの時期に同じ症状で倒れてますねー」。うーむ。やっぱり疲れが出る頃なのかな。これからは対策たてないと。しかし、おかげでインフルエンザの予防接種はお預け。「こんなに弱ってるんやから、今予防接種したら予防にならんと、マジ感染しますよ。笑い事じゃないですからねえ」と言われた。情けない。
2004年11月19日
「永遠の仔」(天童荒太/幻冬舎文庫・全五巻) この本には思い出がある。中国に留学していて、上質な日本語小説に飢えていた時、母が日本から二冊のハードカバーを送ってくれた。入っていた手紙には「これは母のものですから、持ち帰って下さい。ものすごくいい小説です」。母は場所を取るという理由で、ほとんど本は自分で購入しない。私が買ってきた膨大な数の本をせっせと読んで、私が古本に売る前に気に入った本だけ引き取るのが常であった。 その母がわざわざ購入し、わざわざ送ってくれ、そして持って帰れとまで言う小説とはどんなものなのか。 …結果、私は完徹して読み終えていた。一気に読むのがもったいない、という気持ちもあった。しかし同時に、謎が気になり、人々の行く末が気になり、どうしても中断することができなかった。 読み終えた後は茫然自失。涙がこぼれた。言葉にならない重い何かが、私を突き動かし、大声で絶叫したかった。「素晴らしい小説だ!!」と。 そんなわけで、繰り返し繰り返し、何度も読み返した。友人にも貸したところ、彼女も「久しぶりに本物の小説を読んだ」と呟いたほど。 もちろん一時帰国の時に持ち帰り、母に返したのだが、その大作が今回、文庫化されたのである。ハードカバーは母の手元にある。とすれば、やはり文庫は私が買わねば。 いそいそと購入し、またもや再読の嵐。うーむ。圧倒的な力の前には、余計な言葉も感想もいらない、ということか。何度も読んで知っているはずなのに、またもや魅せられ、言葉を失うほど、我を忘れるほど読みふけっていた。そして、やはり泣いてしまった。 私が死んだら、絶対に一緒に焼いてもらおう。 そう本気で思う小説。
2004年11月18日
「光車よ、まわれ」(天沢退二郎/ブッキング) 予備校で「指輪物語」を読んでいたら、FTマニアのクラスメートから、「日本にも世界に誇れる素晴らしいFTがある。これを読まずして、FTファンと言うなかれ」と強力に勧められたのがこの本。当時はちくま文庫で出ていました。 最初から引き込まれ、ハラハラドキドキ、最後にはホッとすることなく、何とも言えぬ空虚感が漂ったのを覚えています。 今回。めでたく復刻、それも最初に出たハードカバーに近い形で復刻されると聞き、迷わず購入。うーむ、相変わらずイラストも怖い。FTというより、ホラーに近い怖さがたまりませぬ。第一、えーと、たくさんお亡くなりになっているんじゃあないでしょうか、この結末。いなくなってる方の処遇は・・・そういうこと? うわあん、やっぱり怖い話です。 とはいえ、本当に素晴らしい。子供の時に読んだらちとびびるかもしれませんが、大きくなって自分である程度考えられるようになった子供にはぜひお勧め。正義と悪、光と闇といった単純な二元論ではなく、また適当なハッピーエンドにもならぬ緊迫感に満ちたストーリーは、きっと子供の成長に必要な要素なものなのではないでしょうか? 自分に子供がいないのが残念。十代、二十代、三十代、と必ず読み返しているのですが、そのたびに感じるものが違って、考えることが深くなる、とても思索的な良い内容なので、大人の方も興味を持たれたらぜひ一読を(^^) というわけで、天沢先生の他の作品も復刻されたらしいので、それも買わねばー。 この作品を紹介してくれた当時の同級生に感謝。でも今は某新興宗教の幹部になっちゃってるんだよなあ。あんなに頭良くて文才あったのに。一流大学行ったのに。「光だけの世界があるって信じるかい?」などとたわけた勧誘電話をしてきた時には、ガクゼンとしました。おーまーえー、「指輪物語」や「光車」から何を学び取ったんやーっっ。世界には光も闇もあるんだ、対立するばかりではない、自分の中にも二つの要素があるのだと、分からんかったんかーいっっ。どあほうっ。 そんなわけでこの本を読むと、必ず別世界へ旅立たれたかつての同級生を思い出すのでした。うーん、フクザツ。
2004年11月17日
中国映画。原題は「我的兄弟姐妹」。 東北のある一家。時代は毛沢東の頃。音楽教師の父は思想的問題が理由でクビになる。しかし四人の子供たちは素直にまっすぐ、互いに仲良く成長していた。だが、母親が病に倒れ、彼女を病院に送る途中の父親もろとも二人は事故死してしまう。子供たちはバラバラになり、二十年が経過。アメリカから著名な音楽家として帰国した長女は、自分の兄弟たちを探しはじめる。再び一つになれることを信じて。 というあらすじ。 いやもう、懐かしい風景(といっても実際に体験してませんが)でじいんとくるし、古き良き中国の家庭風景で、それだけで胸がいっぱいになります。さらに、親子の愛情、兄弟たちの愛情・・とじいんときっぱなし。 特に長男が妹や弟たちのために、一人ずつ里子に出していく過程が泣けて泣けて。涙が止まりません。 ラストはもうボロボロ。 これ、実は留学生たちの授業で見たのですが、女性陣撃沈、男性陣も目が真っ赤か・・・みんなでトイレットペーパーを一個ガメてきて、それをちぎって回していたのでした。いやあ、泣かされます。 久々に素直に「いい」といえる映画でした。何より子役たちが素晴らしい。可愛いし、ぐっときます。中国語もとても聞き取りやすく、教材としてもよろしいかと。中国語勉強中の方にもお勧めの映画です。 二回見て二回とも泣いたってのも珍しいな。
2004年11月05日
1968年、アメリカ。ロマン・ポランスキー監督。 子供の時、テレビで放映されていたのを見て、意味が分からないところは父親に説明してもらいながら見たのが最初。それ以来、レアのステーキを見るたびに「わっ、ローズマリーの赤ちゃんっ」と思うようになってしまい、現在にいたる。おそるべし。生肉を見ても反射的に「手づかみで食べてたよなあ」と必ず思い出すのだから、幼少期の印象というのは大切である。(ていうかうちの父親、なんてもん娘に見せるんだか…) で、それ以来きちんと見ていなかった作品。このたび久しぶりに見ると・・・うわあああ、懐かしい。まず音楽(歌声)がイイ。昔なつかしのホラーミュージック。こうでなくっちゃ。期待大。さらに段々取り憑かれたかのようになっていく、ヒロインの演技も面白い。これって、単純な悪魔の子供という恐怖だけでなく、現代的に解釈したら「見知らぬ人々との生活に疲れて疑心暗鬼になっていく若妻のヒステリー」みたいに解釈できそう。サイコ・ホラーにもなりうるかも。 意外にもわくわくしながら最後まで見通すことができました。古い作品でも、いい作品は時代を越えますね。とりあえず、私としてはたいそう満足。子供の時の記憶のシーンも出てきたし。 ただ、日本人で無神論の私としては、悪魔の子というのにあまりピンとこないのが難点。オーメンでもそうだったけれど。 ただし、十年以上前に、原作の小説をわくわくして買ったものの、読んだときは妙にガッカリした覚えが。思ったほどに面白くなかったので。どうやら、私的には小説よりも映画のほうが性にあった珍しいパターン。(たいていは、原作派なんだけど)やっぱり映画から入ったからかな。
2004年11月03日
マイケル・クライトン原作の病原体パニックもの。というか、SF映画・・かな。原作者の名前を聞いた時点で、だいたいの流れは想像がついたのですが、実際にこうして見てみると、予想以上に面白かった。いや、びっくり。 緊迫したムードといい、集められた科学者たちの個性(特に女性細菌学者がいい味を出していた)、好みの皮肉な結末といい。私は今までこの原作者の小説や映画はあまり得意ではなかったのですが、今回は面白かったです。ホント。 丁寧できまじめな作りにとても好印象を抱きました。 こういうSFもいいなあ、と改めて見直した次第。
2004年11月01日
全9件 (9件中 1-9件目)
1

![]()
