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さて、カソードフィードバック(KF)の効果について報告しよう。無帰還にすると、1W出力時の歪みは2.2%、ダンピングファクター(DF)は0.18、周波数帯域は70Hz-42kHz(-3dB)とひどい値だ。この中では、高域特性はなかなか良いといえる。 ここでKFをかけてみた。ナイフでパターンをカットして、出力トランスとつないだのだが、特に雑音が増えたということはなかった。肝心の特性だが、1W出力時の歪みは0.80%に、DFは1.0に、周波数帯域は35Hz-62kHz(-3dB)と劇的に改善された。NFB量としては4.5dBだが、効果は素晴らしい。さらにトータルのNFBをどれくらいかけようか?
2007.01.27
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カタログ値に比べて、実際の最大出力や雑音レベルの性能が悪いので、エレキットに質問状を出しているのだが、なしのつぶてである。困ったものだ。 まあよい。改造の方針を検討するとしよう。前に書いた理由でNFBを増やそうと思うのだが、トータルのNFBをこれ以上増やすことは難しい。オーソドックスな方法は、出力段に局部帰還をかけることである。具体的には、ウルトラリニアー(UL)接続やカソードフィードバック(KF)などが考えられる。ULは出力トランスに専用タップが出ていないのでだめ。では、KFはどうかというと、これにも問題がある。アンプが2段構成だからである。2段構成の場合、出力トランスの1次側と2次側は同相になる。これでは、KFとトータルのNFBは同時にはかけられないのだ。 しかし、うまいことに出力に4Ω端子と8Ω端子の両方が出ていることに気がついた。4Ω端子をアースとして、8Ω側からトータルのNFBをかけ、0側からKFをかけてみようと思う(図参照)。 問題は、アースポイントの引き回しが変更になるため、雑音が増える心配があることだ。
2007.01.20
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改造に先立って、いろいろデータを取ったのは、改造が改善であるか、改悪であるかを判断するためである。改造してみたら性能が悪化した、というのでは何のための改造だか分からない。 このアンプのプリントパターンは各段毎に1点アースを守っている。写真でパターンが集まっているところがそれである。シャーシーアースは2カ所で、ちょっと変なところである。いずれにしろ、雑音対策にはかなり気を遣っているようだ。 さて改造の方針であるが、あまり大改造はしないつもりである。例えば、出力管を3極管接続にして、カソードフォロワーでドライブしたらという提案もあったが、元の設計はなるべく尊重し、ちょっとした改造と綿密な調整で、1ランク上のアンプにすることを目標としたい。 艶はあるが分解能が悪いという音色の傾向、ダンピングファクターが2と低いこと、などからNFBを増やそうかと思っている。できれば元の音色とスイッチで切り替えられるのが望ましい…。
2007.01.07
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エレキットTU-879Sパワーアンプの詳しい測定データを、こちらにアップした。なかなか素直な特性である。 それにしても、歪みを5%までとした最大出力は5.2Wとなっている。カタログでは8.5Wということではなかったのか? 残留雑音も0.26mVと書いてあったはずだが、実際には0.6mV程度である。
2007.01.05
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あけましておめでとうございます 一昨年の4月に開設したこのサイトも、2度目の正月を迎えることができました。●いまエレキットのTU-879Sを改造中です。 トランスの背が低いので、逆さまにはできないのかと思いましたが、本の上に載せれば良いんですね。どのように改造するかは、この正月にじっくり検討したいと思います。今年もよろしくお願いします。
2007.01.01
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