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うちのダンナというのは真面目なニンゲンで曲がったコトが大嫌いである。「正義が服を着て歩いている」とよくからかうのだがホントに誠実にまっすぐに生きている。口論になるといつも正論を真っ正面から論じるので「いいかげん」に生きているこちらは反論できないことが多い。「あんたは正しすぎてヒトをキズつけてる!」と開き直りにも似た捨てゼリフで論戦をムリヤリ終結させるコトもしばしば。争いごとも大の苦手で、テレビドラマでも主人公が修羅場を演じるハメになりそうな流れになるとパパッとチャンネルを変えてしまう。「今一番いいトコロだったのに!」一緒に観ているこっちはいい迷惑だ。だからダンナは非道徳的で修羅場を覚悟しなければならない「浮気」など絶対できないタイプなのである が 一度だけ疑ったことがあるまだ結婚5年目くらいの頃のこと。ダンナがお風呂に入ろうとして服を脱いでいる時にワタシがたまたま後ろを通りかかった。なんとなく後姿を見ると背中にキズがあった。肩甲骨あたりから脇に向かって赤く筋がついている。 まるで爪あとのように それナニ?と言いながら近づいていくと、指をさしているワケでもないのに「なんでもない。なんでもない。」と返事をした。「それ」が「どれ」のコトかわかっている証拠やん。 なんかアヤシイ「何かキズついてるよ。」触ろうとすると「ひっかけたんや。」とまた落ち着きなく返事する。 でも下着に血がついているワケではないのに 肌にそこまでキズがつくかなぁ?すると今度は「掻いたんや。自分で背中かいたんやって。」もう見るなという風に背中を隠す。 おかしいなんで聞くたび答えが変わるねん。 ヨッパライ運転の言い訳やないんやから。 自分で背中を? キズつくほど掻くか? 「どんなかき方やねん。もっぺんやってみせてみ。」ダンナは不服そうではあったが疑いを晴らすために実演した。こちらに背中を向け、キズのある箇所まで手を伸ばし・・・ 届かなかった人気ブログランキングに参加しちゃいました。 ←ここをぽちっと押してね。
2005年10月31日
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予知夢というのかどうかわからないがへんな夢を見るコトがある。中学生の頃だったか、父親の会社の社長の娘さんが、まだ小学生だったのだが病気で亡くなってしまった。その亡くなったであろう時間にワタシは夢を見ていた。その娘さんのお母さん、つまり社長の奥さんがたくさんのヒトが集まって食事をしている場所でなぜか大声をあげて取り乱している夢だった。ふだんおしとやかで、子ども心にも憧れたほどの品のある奥さんがあたりかまわず口汚く誰かを罵っていた。夢とはいえ信じられない光景だった。夢から覚めると両親があわてた様子でたった今娘さんが亡くなったのだと言う。何日か前から重篤な状態だったので気になっていたとはいえ、ふだん想像もつかないコトが夢の中で起こったことと娘さんが亡くなった時のその奥さんの心の中を考えると無関係ではないような気がした。親友が亡くなった日も夢を見ていた。真っ暗な闇の中で振り返ると、恐ろしい顔をした人たちがワタシを覗き込むような様子で、物陰から顔だけを出していた。夜明け前に怖くて目が覚めた後、トイレに行きたくなったのだが布団から出られなかった。なぜか恐怖感がおさまらず身体が震え、動けなかったのだ。空が明るくなり、ようやく布団から出た頃に電話が鳴り、そして親友の死を知らされた。突然の死だった。 体調を崩したことさえ知らなかった。 夢を見るのがこわいと思った。これは予知夢かもと思ったのは高校生の頃。ある日中学のときの同級生の夢を見た。顔と名前だけは知っていたが話をしたこともない子だった。なんだか暗い感じのする子で、どちらかというと苦手だった。なんであの子の夢を見たんだろうと思いながらバイトに向かった。その日バイト先で「今日から新しいアルバイトさんが入ります。」と言われた。当時学生アルバイトはワタシひとりでまわりはパートのおばちゃんばかりだったので、ワタシは大喜びだった。主任さんにうながされおじぎをしながら入ってきたのは その暗~い同級生だった ある意味これが一番こわかった。人気ブログランキングに参加しちゃいました。 ←ここをぽちっと押してね。
2005年10月30日
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昨日からワタシの実の兄が遊びに来ていて、ついさっき帰って行った。関西から出張に来たついでに立ち寄ってくれたのだ。この2歳違いの兄とは昔から話が合うので夕べも遅くまでお酒を飲みながらふたりで話し込んでいた。兄にはふたりの娘がいる。上の娘は「オレンジ」下の娘は「シナモン」と勝手に命名。 そのオレンジちゃんのお話オレンジちゃんは今、大阪にある私立中学の2年生なのだか実にマイペースなオンナノコで、中学受験の為の勉強も早くは小学校3年生頃から始めるお子さんが多い中、6年生になってからやっとこさ始めたそうだ。おまけにその後ものんびりペースのままでようやくエンジンがかかったのはなんと年が明けた受験の年の1月だったんだそうだ。それでも地元のヒトなら誰でも知っている有名な女子校に受かったんだからたいしたモンだ。 「叔母サン」のDNAのかけらが入ってなくてヨカッタね。そんな彼女が去年入学したばかりの頃のこと。部活がたくさんあるので何にしようかと迷っていたそうだ。兄たち夫婦も一緒にどんな部活があるのかと探していると「弓道部」というのが目にとまったそうだ。 さすが私立「ねぇオレンジ、弓道なんていいんじゃない?」と勧めるとオレンジちゃんはなんだか顔を曇らせている。 「でもなぁ 危なそうだしなぁ」確かに弓道は真剣に取り組まないといけない。でも学校側も安全に配慮しているだろうし心配ないよと言ってもオレンジちゃんはうつむくばかり。 「試合が怖そうだし」試合の時は確かにピリっとした空気が張り詰めているけどみんな怒ってるわけじゃないんだから怖くはないよ。 しかしやっぱり首を振り言ったそうだ。 「だって相手の矢が刺さったら危ないやん」 向かい合って矢を放ちあう競技と思ってたらしい 怖すぎて 想像できない ワタシのDNA 確かに混入人気ブログランキングに参加しちゃいました。 ←ここをぽちっと押してね。
2005年10月29日
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先日シゴトが休みだったので街まで行ってショッピングをしてきた。駅前のデパートに入るとエスカレーターの前に 「いらっしゃいませ」チラシを配りながら催し物の案内をする店員さんがいた。ワタシも「いらっしゃいませ」とチラシを手渡される。 チラッ カッコイイ若くはないが、とっても素敵な店員さんだった。清潔感があって、丹精な顔立ち。結婚記念日に奥さんに花束を持って帰るようなタイプだなと勝手に想像して奥さんが羨ましいと思ってしまった。べつに長い間そこに留まる作戦を思いついたわけではないが目的の売り場が何階にあるか聞いてみた。 さっき案内板見てきたとこなのに「はい、5階でございます。」どうもありがとう とエスカレーターに乗ろうとすると「このエスカレーターを上がっていただいて、こちら側になります。」まだ丁寧に案内してくれる。 いやん なんて親切お互い何度もおじぎをして、ふたりはエスカレーターによって離れ離れになってゆく・・・5階で目的のものを購入したあと、ホントはもうちょっとゆっくりと見てまわろうと思っていた。でも足は自然と早足になった。べつにもう一度あの店員さんを見る作戦を思いついたわけではないが5階から乗ったエレベーターのボタンは2階を押した。 1階へはエスカレーターで行こうっと下りエスカレーターはさっきの店員さんのいる場所の反対側に降りる。ちょっと前髪を整えて、そしらぬ顔をして目はしっかり上りエスカレーターの前へ。 「いらっしゃいませ。」 声が聞こえる。言葉を交わしたのはついさっきだ。あなたのおかげで売り場がすぐわかりましたという会釈をしたら覚えてくれているだろうか。瞳孔を全開にして目の保養をする準備を整え、 チラッ ブッサイク 交代するの早すぎるし
2005年10月28日
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わくわく村長さんからのコメントの返事を書いていて思い出した。ワタシはワカサギが食べられない。キライなのではない。食べ物は好き嫌いなくなんでも食べる。ワカサギが食べられなくなったのだ。テレビの番組で氷の上でワカサギ釣りをやっていた。レポーターが楽しそうに釣り針に餌のミミズを仕掛けて分厚い氷に開けた丸い穴の中に糸を垂らしている。手ごたえがあったらしい。レポーターは大はしゃぎでワカサギを釣り上げる。 おもしろそうレポーターがこちらに向かって話しかける。「釣ったばかりのワカサギを食べてみましょう!」釣り針から外したワカサギを氷の上にスタンバイしてある鍋の中へ放り込んだ。じゅじゅ~っ と音がする。ちょっとかわいそうな気もするが美味しさには変えられない。そんなこと言ってたら活け造り料理なんて食べられないし、やったことないけど踊り食いなんてもっと残酷。 そうじゃないんだよなぁ 食べられなくなった理由 これからもワカサギを気持ちよく食べたいヒトはここから先は読まない方がいいかもしれない。 ワタシがワカサギを食べられなくなったワケは釣り上げられたワカサギって餌を食べているハズ。つまりワカサギはミミズを食べちゃってるわけ。そしてそのワカサギは食後すぐに身体ごと油で揚げられレポーターがそれを美味しそうに食べる。 ミミズはどこへ行ったん そう考えると食べられなくなってしまった。別にワカサギをそうやって食べなければ問題ないのだが。スーパーの店頭にあるワカサギはそんな方法で釣ってるわけないんだし。 でもやっぱり食べられないこの話をすると恨まれる。ワカサギを見ると思い出してそのヒトもやっぱり食べられなくなったって。 ごめん 食べられなくなった?
2005年10月27日
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引き続き虫のおはなし。蚊・ハエ・ゴキブリは害虫なので積極的に退治ができるし相手が応戦してこないので攻める一方のニンゲン側が優位である。 問題は相手が応戦してくること 蜂はコワイ 蜂に遭遇するとワタシは軽いパニックを起こす。こちらから攻撃しないかぎり何もしないよと言うヒトもいるが、あの武器まる出しのカラダと挑戦的な飛び方はいつ刺されるかわからないという恐怖を煽る。昔祖母がスズメバチに刺されて大変なことになったと幼い頃から聞いていたこともあって蜂は大の苦手である。長男チロがまだ生まれたばかりの頃、産後の世話になっていた実家でのこと。ワタシとチロがいるシアワセいっぱいの部屋に突然一匹の蜂が乱入してきた。小さなミツバチではなくアシナガバチとかいうちょっと大ぶりな体つきのヤツだ。 それだけでもうじゅうぶん恐怖ベビーベッドに寝ているチロを抱きかかえパニックになるワタシ。実家の母がワタシの声を聞きつけ、駆けつけてくれた。母も蜂はキライなはずなのに娘と孫の危機に蜂と格闘する覚悟で部屋に飛び込んできてくれたのだ。ワタシはそれでもまだパニック状態だ。かわいいわが子が蜂に刺されたらどうしよう! とにかく逃げろ! 逃げるんだ! バタンワタシは部屋の外に飛び出しドアを閉めた。蜂のいる部屋に母を残したまま。 産んでくれた母 < 産んだわが子 戦いが済んで部屋から出てきた母の顔は うらめしそうだったっけ
2005年10月26日
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虫はキライだ。虫には何の罪もないが大嫌いだ。蚊は触るのがイヤなのでパチンと手で叩くのも抵抗がある。ゴキブリはモチロン家族総出で嫌っている。ダンナはゴキブリを見かけると殺虫剤を液が溜まるほどこれでもかと噴射し続ける。 ゴキちゃん溺死対してワタシは殺虫剤に頼らず新聞紙派である。洗面所でハエを見つけた。なんだかふっくらとした体つきで重そうにフラフラと飛んでいる。ワタシは新聞紙を丸め、息を殺してハエを目で追う。獲物を狙うチーターのようなじっくりとした動きの自分にちょっとだけ酔う。 獲物は天井にとまった。狙いを定め 手首のスナップをきかせて すばやく ぱん! ハエさんご臨終ハエは天井にペシャンコになってくっついている。 ぽとん 白いものが床に落ちた。 なんだこれ。ハエの体からはがれ落ちた白い固まりを覗き込んだ。その白い固まりはモソモソと動めいている。 うじ虫の団体さん ワタシが叩いたハエは妊婦さんだったのだ。 うじ虫たちはうらめしそうにうごめき続ける。 ヨクモカアチャンタタイタナ!ヨクモカアチャンタタイタナ!ヨクモカアチャンタタイタナ! サルカニ合戦 気の弱いサルはそれからハエを見つけても 新聞紙で叩けなくなりました とさ。
2005年10月25日
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突然息子たちに仮名をつけてみたりする。長男はチロ。次男はポチ。日記に息子たちのコトを書こうとしても名前を書くわけにもいかず、かと言っていつも「長男は」や「次男が」ではなんだかあったかい血が流れていないような気がする。先日次男のことを書こうとしてとっさに出た仮名がなぜか「ポチ」ホントに何かつけようと思った時コレしか出なかった。ポチは遊びでも何でも全力投球するタイプで、走るといったら耳を伏せて全速力で走る犬のような単純さとプレッシャーや修羅場が苦手で打たれ弱いという繊細さを持ち合わせている。次男がポチなら長男は実家で飼っていた犬の名前をもらって「チロ」長男は性格的には犬というよりネコ的な感じなのだが。実はウチにはもうひとり一番下に娘がいる。この娘は 「ハナ」まだ5歳になったばかりだ。甘えん坊だが兄妹の中で一番おりこうさん。上のふたりも小さな妹がかわいくてたまらないようだ。でもハナが家族の中で一番好きなのはお父さんで朝はハナが寝室まで起こしに行くのが日課だ。もちろんお父さんが会社から帰ってくるといちもくさんにドアにかけ寄って叫ぶ。 ワン! ハナだけは本名である
2005年10月24日
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阪神大震災に遭遇したことは以前日記に書いた。≪10月9日:とっさの行動のゆくえ≫ダンナが自分の危険をかえりみずワタシをかばって、低迷しかけていた株が急上昇したときの話だ。 実は話に続きがある両親やご近所の無事を確認した後、ダンナは出社の準備をした。「こんなときでもシゴトに行く」のではない。「こんなときだからシゴトがある」のである。別に警察官でも消防士でもないし報道関係者でも政治家でもない。ダンナは普通の企業の社員であるが、万が一事故や災害などの緊急事態があったバアイに対応しなければならない部署にいる。だから休日であっても連絡があれば急行する。テレビの台風情報とにらめっこし、夜中に日本上陸なんて進路予想が出たときには会社に泊まり込むことも珍しくない。ワタシは風の唸りを聞きながらダンナのいない不安な夜を過ごす。災害が大きければ大きいほどそばにはいてくれない。今ではもう慣れっこだが息子たちが小さい頃は特に不安でいっぱいだった。警察官や消防士と結婚してたなら最初からそれなりの覚悟というか心の準備もあったんだろうけど、普通のサラリーマンと結婚してこんな思いをするとは予想もしなかった。何か事件や事故があっても対応しなければならないバアイがある。事故はエスカレーター事故から火災や爆発事故まで事件はいたずら電話から刃物男やテロに至るまで発生した場所と状況によってはすぐに対応しなければならない。ダンナと結婚してからはワタシも事件・事故には敏感になり、ニュース速報を見てダンナの携帯に第一報を入れることもある。近いうちに首都圏に大地震が起こるかもしれないといわれている。370万人ともされる帰宅困難者のための「震災時帰宅支援マップ」を先日購入してダンナに持たせた。職場から帰るためにではない。職場へ向かうために だ。余震の続く中気をつけてねとダンナの背中を見送ったあの日― 小さくツッコミ入れたことを覚えている。 あんたいったい何者や
2005年10月23日
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今日は中学校で行事があったので行ってきた。昨日ひどい目に遭わせたNセンセイとは遭遇しなかった。Nセンセイを見つけたら、ワタシの眉毛のないスッピン顔がうろおぼえなうちに眉毛バリバリのメイク顔を上書き保存させてしっかりファイルさせておこうと思ってたのに。 下書きのえんぴつの上にマジックで実線を引くようにハッキリと。 そう ワタシは恩を売るオンナ あっ Hセンセイだ。現在次男ポチの担任で、長男チロ(仮名)の2年の時も担任だったHセンセイは若い女性教師で、すぐに泣くけどいいセンセイだ。今年の春入学したチロの高校の吹奏楽部が専門誌に載ったのでHセンセイに報告がてら見せに行った。中学生の頃と表情も変わって楽しそうに楽器を持って仲間と写っているチロの姿を見てHセンセイはビックリ! ≪9月16日・17日 長男の奇跡その1・その2≫中学校の吹奏楽部の顧問でもあるHセンセイは「うわ鳥肌~!!」と言ったあと、「こんなに立派になっちゃって~」冗談でうぇ~んと泣きまねをした。 でも、ホントにちょっと目がウルウルしていた。 Hセンセイには苦労かけたもんなぁ。あっ教頭先生だ。教頭先生にも写真を見せることにした。教頭先生もまた、チロの変わりように驚きを隠せない様子。いろいろとてこずらされた生徒だったからなぁとしみじみ感心していた。「ああいう時期も必要なのかもしれませんねぇ。あれを乗り越えなきゃオトナにもなれないんでしょうなぁ。」 なんだかなぁ今頃そんなに物分りいいんだったらあの時もっとちゃんと見てやって欲しかったんですけど。思春期にありがちな不安定な精神状態や歯止めのきかない悪ふざけを「問題児」というひと言で分類したクセに。 そう ワタシは根にもつオンナ
2005年10月22日
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今朝、電車が停電で止まってしまった。長男とダンナが利用している路線である。いつ復旧するかわからないので、運転暦ちょうど1年のワタシの出番だ。≪9月22日:なめくじ街をゆく≫起きぬけで髪もくしゃくしゃだったがまあ誰に逢うこともない。「ワタシが運転できるようになっててヨカッタね!」満足気にたっぷり恩を売りながらふたりを他の路線の駅まで運んだ。大通りに出ると大混雑しているのは予想がついたので知っているかぎりの裏道を走って目的地に到着。無事送り届けてほっと安心して家路につこうとすると駅のタクシー乗り場でどっかで見たことのある顔が・・・。次男の中学校のセンセイだ。 反射的に車を止め、窓を開けてセンセイに声を掛けた。「1年○組のポチ(仮名)の母です。中学校までお送りします。」センセイは恐縮しつつも「助かります」と乗り込んでくれた。 他人を乗せるのは初めてなのも知らず(さて、ここから中学校まではこう行ってああ行って・・・。)アタマの中でシュミレーションするワタシにセンセイは「いやぁ参りましたよ、停電なんでどうしようかと思って。」と話しかけてくる。 あれ?あいづちを打っている間に視界には初めて見る景色が広がる。 道まちがえたこうなったら方向音痴のワタシはもうどっち向いて走ってるのかワカラナイ。この辺は道がまっすぐ伸びてないので1本間違えると大変なことになるのだ。センセイは後ろの席から身を乗り出し、「きっと次を右に行くといいと思います。」と必死で方向感覚を頼りにアドバイス。あのままタクシーに乗ってればシートにもたれられてたでしょうに。 お気の毒センセイの勘に希望を託して右へ曲がるとその1本道はくねくねと右方向にカーブしていて そして ぐるっとまわって元の位置 駅前に着いた「ぎゃあ~ごめんなさいぃっ!」と叫ぶワタシに「いいですよ、どうせ遅れてるんです。こうなったら一緒です。」あきらめの声。もういっかいはじめからやりなおし。それも今通ってきた道というのが最初に入ろうと思っていた裏道でUターンができないので、また違う裏道を探して走らなければならない。大通りを通らずにちょっとでも早くと、センセイを巻き込んで裏道大冒険。 きっとコッチ あっ この道知ってるかも! あれ 違った道を探しながら何度もブレーキを踏む荒い運転でやっとこさ無事センセイを中学校の校門まで送り届けた。 9時前だった ぜったいタクシーの方が早かったでも、そんな一生懸命な保護者の顔を覚えようとしてくれているようにワタシの顔をじっと見ながら「気にしないでください」「助かりました」と何度もアタマを下げてくれるセンセイ。校舎に入ってゆく後ろ姿を見送り、ゆっくりとバックミラーをのぞいて発進しようとした。 あれ まゆげがない 忘れていた スッピン顔
2005年10月21日
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熱しやすく冷めやすいのは細胞レベルらしい。毎年、新年からつけ始める家計簿は4月ごろで断念する。今年こそ!が実現した試しがない。手作り美容液はカモミール・シルクパウダーにがりと次々に原料が変わり、今は重曹洗顔がマイブーム。つい最近はコエンザイムQ10にもハマっていた。カントリー雑貨にハマり、ガーデニングにハマり、部屋の収納にハマり、そしていつのまにか ほったらかしとにかく飽きるのが早い。なぜか急激に興味がなくなるのだ。ミトコンドリアにでも操作されてるのかも同じ趣味を何年も続けられているヒトってエライと思う。ワタシの母は今のワタシと同じ年の頃から俳句やお習字や俳画・水墨画などの趣味を始めそれぞれを奥深くまで楽しみ、習字は段持ち、俳句は新聞に載ったり賞をもらったりしている。我が母ながらスゴイと思う へその緒でつながっていたのに えらい違いワタシも40歳を過ぎてからは何か一生の趣味となるものを始めたいと常に思っているが、なかなか見つからない。どれもこれも考えると お金がかかる 時間がない きっとすぐ飽きるアタマで考えているあいだはきっと見つからないだろう。縁があれば結婚相手にめぐり逢うようにきっといつかコレというものにめぐり逢うんだと思う。 そう 結婚とおなじ やっぱりよぉく考えようかな
2005年10月20日
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前にも日記に書いたが<9月3日ニンゲン模様:ばっちゃん編>診療所にくるばっちゃんたちは行動パターンが似ている。 基本は 自分はゆっくり ヒトにはせかすまず入り口で「はぁ~やっと着いた。今日も混んでるねぇ。」と腰をよっこらしょと伸ばし、その反動を使って窓口のあるカウンターに肘からどっかりと寄りかかりパンパンに膨れた財布から診察券を取り出す。 ここでしばらく時間をかけるやっとこさ出たと思ったら間違って近所のスーパーのポイントカードやバス券を出してしまい、 年寄りはやだねぇ ガハハ と笑う診察券を置いたあと杖を頼りにエッチラオッチラ待合室の奥へ進む。途中で顔見知りに会うと通路のど真ん中を占領しておしゃべりを始める。待合室では自分の順番をしきりに気にして名前を呼ばれて立つ人の顔をジロジロと覗き込む。もちろん自分より後から来た人が先に呼ばれたりするのは許されない。やっと看護師さんに自分名前を呼ばれるとまたよっこらしょと腰をあげて診察室へ向かい、センセイにここが痛いあそこが調子悪いと訴える。待ち時間に疲れてしまったのか会計の頃にはなんだか不機嫌そうな顔になり「早くしてよね、わたしゃ身体が悪いんだから」というオーラを撒き散らす。小銭入れの中に指を突っ込んで一枚一枚取り出し、ゆっくりとカウンターに並べるのに、100円玉と1円玉を間違える。 なんだかスローモーションなひとときが流れる ところがそこへちょうど、診療所のすぐそばにある停留所にバスがやって来るのが見えようもんならばっちゃんたちは華麗な変身をとげる とつぜん今まで頼っていた杖をひょいと小脇に抱え、ばっちゃんたちは腰を曲げたままの姿勢で 走る! 走る! 飛び乗る!! 志村けん
2005年10月19日
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ダンナとの結婚が決まったとき、同じ職場の友人たちがひどく羨ましがった。「彼、お金持ちだもんねぇ。いいなぁ。」ダンナとは同じ職場だったので彼の年収から退職金までだいたいのところはわかる。ウチの会社の社員なら、そこまで高収入ではないとわかっているのになんでそんなことを言うんだろう?「だって彼、新車を買うのに現金をポンと出したっていう話は有名だもん。知らなかったの?」 知らなかった彼の車といえば、若いヒトはあまり買わない車種だ。ある程度の収入がある年代のヒトに人気の車である。初めてのデートで助手席に乗り、ドアを閉めたときに実家のネンキの入った車のドアと全然感触が違うのにビックリし、走り出したらまた水の上を走っているのかと思うくらい静かで感動した覚えがある。 あれをキャッシュでポン!?もしかすると彼ってお金持ちのボンボンなのかも。知り合ってすぐトントンと結婚話が進んだのでそんなこと気がつかなかったわぁ。 えっ? もしかしてワタシって玉の輿?ダンナはワタシより10歳も年上だったので独身生活が長く金銭的に余裕があるようで、着るものなんかもお洒落だなあとは思っていた。それでも何百万というお金をヒョイと出せるなんて これは 大当たり かも 無欲の勝利ってやつだな新居はダンナがひとりで暮らしている3DKの団地にワタシがお嫁入りすることになった。今の住まいは質素だけど、子どもができたら彼の両親が住む駅前の広くて新しいマンションと交換してもらえるというので、嫁入り道具には立派なタンスを揃えた。 だって 玉の輿なんだもん そして春新婚旅行を終え、団地サイズにしては大きすぎるタンスやテレビに囲まれてワタシはダンナの口から事実を知った。「あのときは新車のローンを組むよりも金利の安いローンを利用して現金で支払った方が得だったからそうしただけ。」実際はまだタイヤ4本ぶんくらいしか払ってないよ。 タイヤ 4本 あれ? 大当たりは? 玉の輿は?おまけに後日、マンションと交換の話も団地の規約のためにできないということがわかった。 どうする? こんなデカイ家具マンションをあてにして玉の輿サイズで買ったなどという事を知る由もない義母は遊びに来るたび「なんでこんな大きなサイズのタンスを選んだの?」とあきれた。 キャッシュでポンのせいだし。 タイヤ4本なんて聞いてないし! 無欲のはずが こんなハズじゃ に変身 人生最大の勘違いは教えてくれた ニンゲン無欲がいちばん
2005年10月18日
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胸が大きいオンナノコを見ると羨ましいと思う。ワタシが大っきい胸になったのは人生で2度しかない。たった2度、息子たちの食料貯蔵庫となった時期以外は ぺったんこ今では胸の大きさよりもお腹の大きさの方が気になる体型になったのでどうでもいいが、若いころはやはりコンプレックスだった。胸元はいつもしっかりめのパットのお世話になり、あたかもある程度のふくらみは存在するかのように見せかけていた。 しかし パットを信用するなかれまだ独身だったあるときちょっと素敵な男性に誘われて、ふたりでスポーツジムへ行った。スカッシュや筋トレマシーンで汗を流したあと、温水プールへ。もちろんワタシの水着には特製しっかりパットが入っている。パットが外れてプカプカと、という笑い話はあるがそんなミスはしない。前の日にしっかりと縫い付けてあるのだ。 ぬかりはないワタシは胸元を気にすることなく悠々と泳いだ。しばらくして一緒に泳いでいた彼の視線が、ワタシの胸元にあるのに気がついた。 「ケセラセラちゃん、それって・・・。」彼の視線は胸元のままだ。あらま。ハリキって大っきくしすぎちゃったかしら。それにしてもそんなに見つめなくっても・・・おもむろに自分の胸元を見た。 あれ なんかヘンしっかりパットが山折りから谷折りになっていた。 つまり すり鉢状にへこんでいるパットがしっかり硬すぎて、当たった弾みでへこんだまま元に戻らないのだ。ニンゲンあんまりな想定外のできごとに遭遇すると恥ずかしさを通り越して開き気直ってしまうものらしい。 バレたんならしょうがない 「あ ほんとだ」と言いながらワタシは、そのくぼんだ胸を隠しもせず彼の見ている目の前で両手でつまんでふくらませた。 ポッコン その後 彼から誘われることはなかった
2005年10月17日
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今年の佐藤琢磨はちょっとかわいそうなくらいじれったい。来シーズンは新規参入予定のチームからのオファがあるそうだがそのチーム自体どうなるかわからないそうだし。F1はダンナと知り合ってから観るようになった。ちょうどアイルトン・セナ、アラン・プロストが活躍した頃だ。毎週ビデオ録画しながら夜中でも観戦した。ジャン・アレジやシューマッハのデビューに感動し、セナの事故の日はふたりで布団をかぶって泣いた。最近はスカパーに加入し、フジテレビ721で今宮さんや川井ちゃんの解説を楽しんでいる。レースを地上波よりも少しでも早く見られるのが嬉しいし、なにより地上波のフジテレビの感嘆詞だらけの解説より落ち着いた職人気質な解説の方が聞いていて安心する。シーズン半ばのある決勝の日、シゴトの都合でリアルタイムで観られないダンナにスカパーの録画を任されたワタシは慎重に操作した。 失敗は許されないスカパーチャンネルに合わせ、リモコンの番組表ボタンを押す。画面にはその日の番組表が現れ、選択すると例えばF1グランプリ 決勝 21:00~23:00という欄が黄色に変わる。 この時間帯を 予約 ピピッとなさて、ワタシはリアルタイムで楽しもう。いよいよレースの時間になり、飲み物片手にソファに座り込んだ。時々立ち上がってビデオデッキの赤い「録画」のランプを確認しては、また腰を下ろして見入る。 録画無事終了。 任務完了でありマス。ダンナが帰ってきたのは地上波の方が始まった頃だった。しかしあえて録画したスカパーの方の解説でレースを楽しもうとビデオテープを巻き戻すダンナ。ワタシはキッチンでダンナの遅い夕食の用意を始めた。 再生しばらくしてダンナの声。 なに? これ。まさか録画失敗?そんなはずはない。ワタシはちゃんとスカパーを観ていたし、観ながら何度も「録画」の表示も確認していたのだ。急いでリビングに戻ってテレビを見るとさっき確認するために表示させた番組表が画面に現れた。 F1グランプリ 決勝 21:00~23:00 ほら、ちゃんと選択してるやん ダンナがリモコンでビデオを早送りする。 F1グランプリ 決勝 21:00~23:00 あれ なんで始まらないの? F1グランプリ 決勝 21:00~23:00 この画面を延々録画していた
2005年10月16日
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人の名前をド忘れ することがあるがそのヒトの名前を呼ばなければなんとかその場はしのげる。もっと困るのは このヒトだあれ?息子がふたりいて、近所の診療所で働いていて世帯数の多いマンションに住んでいたりすると目の前で自分に「こんにちは」と笑ってくれているヒトが長男の同級生のお母さんだっけ、それとも次男?もしかして患者さん?マンションのヒトだったかも アタマの中はフル回転で検索開始なにしろ最近はこの検索機能が老朽化のため衰えだしているのでなかなか答えが出てこなくてひと苦労する。先日、次男の部活の保護者の集まりがあった。そのときはこの検索機能も役に立たずたいへんな思いをした。遅れて行ったワタシは、すでに集まっていたお母さん方に「こんにちは。1年生の○○の母です。」とごあいさつ。初対面の方々は「あら、○○君のお母さんなんですか。△△の母です。よろしく。」と自己紹介してくれた。奥に座っているお母さんがワタシを見てにっこり手を振ってくれている。 あのヒト だあれ?検索機にかけようとしたが無理だった。 次男と同じ部活の子のお母さん情報はただそれだけ。お顔を拝見しても、まったく誰だかわからない。思い出せないのではなくわからないのだ。もう少しで はじめましてと言ってしまうところだったもん。 いつ逢ったんだろう。 なんでワタシを知っているの????自己紹介タイムは終わったらしい。流れはもうみんな知り合いになれたモードへ突入。 そのお母さんはワタシがそんなレベルでつまづいているなど知る由もなくいろいろと話しかけてくれる。「このあいだ塾でねぇ」 塾! 塾 塾 塾で検索開始・・・・ だめだ、次男の塾のメンバーを把握していない。誰かこのヒトに「タナカさーん」とか「ねぇヤマダさん」とか話しかけてくれないかなぁ。「うちの息子ったらね」 息子! オトコ 男子 男子部員なのはわかっているんだって。 おねがいもっとギブミー情報 あなたはだあれ? あなたの息子ってだれナンデスカー!!会話の中にヒントが隠されているかもしれない。全身耳になって単語ひとつも聞き逃すまいとヒアリングに集中した。しかし結局2時間あまりの会合でとうとう名前が出てこなかった。いまさら周りのヒトにも「あのヒトどなた?」とは聞けない。 どうしよう どうしよう解散の時間となり、おのおのが帰り支度をはじめたそのとき、ふと目をやるとそのお母さんのカバンに息子さんのものらしい文房具が入っていた。 なまえ: ○△ □太 なんだぁ!○△君のお母さんだったのか!今までの会話の断片がいっきにつながった。そういえば一度だけ塾の前でご挨拶をした覚えがある。 よかったぁこれで「○△さん、さようなら」って言える。ワタシはちゃんとあなたを覚えていたのよのフリができる。だって、今まで誰もあなたのお名前を口にしていないんだもの。みなさん、文房具にはおなまえを書きましょう!その直後、ワタシの隣にいたヒトが「じゃあね○△さん。お先に。」と席を立った。 今 呼ぶなよ
2005年10月15日
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ブログを始めて一ヶ月、アクセス数が1000を超えた。なんだか嬉しいなぁ。日々のできごとや昔の思い出をつらつらと書いていろんなヒトに読んでもらえるのは楽しい。ダンナの転勤で高知県に4年間住んでいたことがあり、大阪の友人や親戚に定期的に近況を知らせたかったがひとりひとりに手紙を書くほどマメではなかったため、手作りニュースというかたちで毎月15部ほど発行していた。その土地独特の習慣や興味深いできごとをイラスト入りで綴っていた。そのニュースがきっかけで小学校PTAの学級新聞を作ることになり、またそれが長男の同級生のお母さんでグラフィックデザイナーHさんの目にとまり、デザイン事務所でアルバイトさせてもらえることになった。そのHさんのおかげで小学館の本の挿絵を描かせてもらうことができ、その実績があったのでこちらへ転勤してからも、診療所で患者さんに病状や病気の予防法を説明するイラストを書かせてもらっている。 キッカケは 筆不精 これもめんどくさのタマモノである。わらしべ長者ではないが、欲を出してはいないのにいつの間にか自分にとっての宝物を手にし、たくさんの素敵な人たちにもめぐり逢えた。考えてみると今までもこうやって背伸びをせず そのときに目の前のあるものを受け入れて生きてきた気がする。そうするとなぜか楽しいコトや素敵なヒトに出逢うのだ。 これって シアワセ なこと これからも流れにまかせてゆらりゆらりと 無理せず我慢せず自分サイズで めざすは オンナ所ジョージ
2005年10月14日
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我が家のお風呂の準備は中学1年生の次男がする。それは家のお手伝いというものではなく彼のシゴトのひとつである。昔は長男がやっていたが、次男が小学校低学年の頃には兄からシゴトを引き継ぎ、毎日あたりまえのように風呂の準備をする。当然、風呂用洗剤がどれくらいあるかは次男が把握しているので買い物の際には次男と[バスマジックリンまだあったっけ?]「もうそろそろ買っといて。」という会話になる。お米洗いはもっと幼い頃からやっていた。外から電話で「今日は5合炊いておいて」というとマスで量ったお米をとぎ、タイマーをセットしてくれる。 これぞ遠隔操作今は材料が揃っていればチャーハンも作る。卵焼きは膝で弾みをつけてクルクルとまとめていく。財産と呼べるほどのものを残してやれないので家事を身につけさせてやることがせめてもの親心。ひとり暮らしにも困らないし、これからの時代は共働きで夫も家事を分担しないといけない。将来のお嫁さんへのワタシからのプレゼントなのよ。 というのは後から考えた いいわけ長男が小学校低学年の頃、秋田の親戚からリンゴがどっさり送られてきた。はじめのうちはおやつに皮をむいて出していたがそのうち めんどくさある日リンゴを洗ってそのまま持たせ、丸かじりをさせた。しかしまだ小さな口にリンゴ丸ごとはつらいものがあったらしく仕方がないので半分に切って次男とひとつずつ食べさせていた。「リンゴ食べた~い。半分に切ってぇ。皮もむいてほしい。」毎日ねだる息子たちに、めんどくささから「そんなに食べたかったら自分でやってみ。」と言ったのがはじまり。長男はおっかなびっくり包丁を使ってリンゴを半分に割った。ひとりでできたことがよほど嬉しかったらしく、それから毎日のように包丁を使ってリンゴを食べた。やがて半分のリンゴが4分の1になり、8分の1になって皮をむくことも覚えた。そして気がつくとリンゴは ウサギさんになっていた「めんどくさ」のタマモノだ。親がぐうたらだと子どもは必要にせまられ何でもできるようになる。 こりゃ いいぞそれから子どもにできることはなんでもさせた。さすがに中学生と高校生にもなると忙しく、最近は洗濯物のとりいれや花の水やりなどは頼んだときにしかやってくれなくなったがふたりとも自分のことはひととおり自分でできると思う。というわけで今一番めんどうで、どうにかして自分たちでやらせようとぐうたら母がひそかにもくろんでいるのは 学生服のワイシャツのアイロンがけ
2005年10月13日
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なんでもないところでよくつまずくのは足を擦って歩くクセがあるせいのようだ。走るとよく転ぶのは気がせいているわりに筋力の衰えた足がついてきてないから。だからオトナになってからは運動会にでると転ぶ。町内の運動会で障害物競走に出たとき、網くぐり、跳び箱、平均台を軽々とこなし、布袋を頭からかぶって脱ぐところで小さいからだを最大限に生かして2位以下を大きく引き離してゴールに向かった。最後はマットで前まわりをして華麗に胸でテープを切ってゴールイン のはずが 前まわりをしたとたん三半規管が過剰反応しゴール直前でバランスを崩して顔から地面に着地した。勝利への執念でそのまま這いずってゴールした。去年次男の小学校の運動会でも父母競技があり電車ごっこのロープをバトンがわりにリレーをする団体競技に仲間と盛り上がって出場し放送委員でマイクを握って実況中継していた次男の目の前でド派手に転んで砂まみれになってしまった。 次男 マイクの前で固まる 運動会なんかだと転倒はお約束のひとつでまわりも盛り上がって本人もちょっとオイシイが張り詰めた空気の中での転倒は シャレにならんOLの頃のこと。その朝は年始で初出勤の社員全員がフロアの中央に整列していた。マイクでは社長の「お言葉」が流れ、ピリっとした空気が流れている。そんな中に、年始早々遅刻してしまったワタシと同僚はバタバタと慌ただしく駆け込んで行った。 視線がイタイ。ワタシの私物置き場は整列しているみんなの前方にあった。とりあえず荷物を置こうと急いで駆け抜けたときである。ピカピカに磨き上げられていた床はワタシの足をみごとに跳ねのけ身体が宙に浮くのがわかった。まるでスローモーションだった。このまま、この方向に向かって転んだら整列しているみんなに 正月早々 パンツ丸見え 瞬間的にそう思ったワタシはとっさに両股をキチンと閉じた。そして上司や同僚たちの見守る中ワタシは両手を伸ばし両足を揃えた綺麗なフォームで床を滑っていった。 見事なヘッドスライディング 掃除のおばちゃん 磨きすぎやて恐る恐る顔だけ振り返ると、当然ながら視線はいっせいにワタシに ロック オン同僚たちの顔は笑いをこらえるために奇妙にゆがみ 上司の肩は震えていた
2005年10月12日
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サンリオのお姉さんをしていた頃がある。幼稚園の先生になりたかったワタシにとって念願かなったような環境だった。小さなオンナノコが「コンニチハ」とやってくる。「わぁかわいい!」とキティちゃんやキキララを次々と手に取り、どれにしようか迷っている。 とってもかわいいしかし、お客さんは小さなオンナノコだけではなくスポンサーである母親がついているのが実はタイヘンだった。ちょうど30歳前後のオンナノヒトというのはおばちゃんの芽が出始める頃のようで 図々しい・うるさい・周りが見えてないいつも何かにイライラしているようなものの言い方で子どもをヒステリックに叱りつける。まだ20歳そこそこのワタシは大の苦手だった。一度泣かされたことがある。当時大人気だった商品が入荷したときだった。倉庫からダンボールを抱えてきて商品を陳列しようとすると周りにいたお客さんが商品に気づき、ワッと群がった。あちこちから手が伸び、ダンボールの蓋がこじ開けられ、どどっと何人もの体重がのしかかった。ワタシはダンボールを抱えたまま「お待ちくださあい!」と叫びながら膝から崩れていった。それでもお客さんたちは容赦なくワタシの頭の上から手を伸ばしダンボールの中の商品はあっという間になくなってしまった。 まるでピラニア呆然とヘタり込んでいるワタシを隣の店の店長があわてて抱き起こしに来てくれたが、恐怖で引きつった顔に涙が伝った。 幼稚園の先生にはなりたくない あんなコワイ母親つきなのだから自分が熟成したおばちゃんになり、苦手だった年齢層よりもずっと年上になっているにもかかわらずどうもいまだにあの年頃のオンナノヒトたちは苦手だ。朝、マンションのゴミ置き場に行く。エントランスに幼稚園のお見送りの集団がいる。幼稚園バスはとっくに子どもたちを乗せて出発したはずだ。それでもおしゃべりに夢中でエントランスを占領している。 すみませ~ん 気がつかない ちょっと通してくだしゃんせ 無視かよ ゴミ抱えて大まわり やっぱり幼稚園の先生にならなくてよかった
2005年10月11日
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普段はぼんやりしている。親からもらったタレ目と小柄な体系が相手を警戒させないのかもしれない。だから短気なんだと言うと大抵「ええっ?そんな風に見えな~い。」ビックリされる。ヒトがイライラしたり、すごく怒ったりしていると妙に冷静になって「まぁまぁ」となだめたりするが他のみんながそれほど感じてないところで急に腹を立てたりする。それも瞬間的に怒りが頂点にまで達するのだ。 まるで瞬間湯沸かし器スイッチが他のヒトと違うところにあるのかもしれない。危ないこと、理不尽なことに遭遇するとスイッチが入る。昔、次男を自転車の前イスに乗せて横断歩道を渡ろうとした時横から走って来た2人乗りの男子高校生の自転車に前のタイヤをぶつけられた。よろけた拍子に次男が自転車から落ちそうになった。 スイッチ オン「ちょっとぉ!信号無視ちゃうのーっ!!危ないやんかっ!」あまりのワタシのキレの鋭さに見るからにワルそうな茶髪の高校生らは声を合わせて「ごめんなさいっ!」と叫んだ。 こっちもふたり乗りだったのに・・・。7~8年前、横断歩道にスピードを落とさず侵入してきたトラックに、長男がはねられそうになった。 スイッチ ぽちっとな 「何考えてんねん!」トラックのおっちゃんは「なにうぉ~?」と言いながら車を降りてきた。あっちもスイッチが入ったらしい。 スタコラサッサと逃げた。 本気でヤバかった。 JRのみどりの窓口の横柄な態度の係員に スイッチ カッチン KDDIの無礼なテレホンオペレーターに スイッチ かっちん大企業にあぐらをかいているような態度は許さん。若い頃 友人と電話で大喧嘩をしたことがある。ヒトとしてやってはならない行為をワタシの大切なともだちに対してしようとしていた。 スイッチ 壊れる「あんたなんかもう顔も見たくない!」そう叫んで受話器をガチャンと叩きつけた。 鼻の中がもぞもぞとする。 手でぬぐってみた。 鼻血がでていた
2005年10月10日
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いざというときに備えて防災グッスが売られている。 「いざというとき」辞書で引くと≪非常事態の起こった場合≫。その「いざというとき」を経験した。10年前の阪神大震災である。住んでいたのは大阪府の北の方だった。夜明け前に目を覚ますと、ダンナの顔が目の前にあった。なぜかワタシに覆いかぶさっていた。そのとき初めて家が揺れているのに気がついた。古い団地はガタガタと横に大きく揺さぶられ、壁に掛けてあったものが次々と雪崩のように落ちてくる。同じ部屋に次男、隣の部屋ではひとりで5歳の長男が寝ていた。隣に部屋には大きなタンスが並んでいる。 大変だワタシはまだ覆いかぶさっているダンナを押しのけ、長男の名前を叫びながら隣の部屋の扉を開けた。軽い紙製の衣装ケースがタンスの上から落ち、長男はその下敷きになって泣いていた。中には2~3着の夏物スーツ。長男に怪我はなかった。ガスの元栓を確認し、実家と電話で無事を確認しあい、外に出て団地の人たちと声を掛け合った。幸い、家の中は最小限の被害ですんだ。食器類はワイングラスが食器棚の中で割れたくらいでその食器棚の一番上に飾ってあったピーターラビットの絵皿は床に落ちたにもかかわらず無事だった。 さすがウェッジウッド夜が明けてテレビに映し出された阪神高速道路を見て愕然とした。これほどの被害とは思わず、あらためて膝が震えた。ダンナはあのとき、天井から照明器具が落ちてくると思い、とっさに身を挺してワタシの上に覆いかぶさったのだと言う。子どものことは頭になく、ワタシを守るのに必死だったそうだ。結婚7年目でなんとなく倦怠期だった夫婦はいざというときの夫の命がけの行動によって妻の信頼を得て絆を深めた。今もそれだけは感謝している。 それだけって あんた友人の家族はそのとき大阪の南のまちに住んでいた。ワタシたちと同じくらいの子どもがいる。ワタシと同じように離れた部屋で寝ていた子どもたちを守るのに必死だったそうだ。ただひとつ違っていたのは友人の夫がパニックになりマクラを抱えて悲鳴をあげ部屋の中をオロオロと動き回るだけだったそうだ。気丈な友人が子どもを抱きかかえて「しっかりしろ!」と夫を叱ったそうだ。いつもアツアツぶりを見せつけられていた友人夫婦はいざというときの夫の不甲斐ない行動によって妻の信頼を失いそれが直接の原因ではないようだが 数年後 離婚したいざというとき おたくはダイジョウブですか?
2005年10月09日
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月初め、医療機関では健康保険証を確認するきまりがある。ウチの診療所も毎月必ず確認している。「また見せろていうんか!人を泥棒扱いしやがって!」 「ワシは逃げも隠れもせえへんで!」関西出身のじっちゃん「Wさん」だ。大きな声と丸出しの関西弁が周囲の目を引く。待合室の患者さんたちがビックリして事の成り行きを見守る中「Wさんがなんぼオトコマエでも特別扱いでけへんねんって。」こちらもベタベタの関西弁で対応する。「そろそろ今月分のお薬を出しましょうか?」と聞くと「ネエちゃん、薬漬けにしてワシを殺す気ぃか。」と憎まれ口を言う。が、ワタシは動じず切りかえす。「そんなことせえへんて。まだWさんの生命保険の受取人をワタシに変えてへんから。」 じっちゃんはニヤリと満足そうに笑う。ワタシにはじっちゃんの憎まれ口が「いい天気だね」という挨拶がわりに聞こえるのだが関東ではどうも受け入れられないようだ。Wさんが来るとなんとなくワタシがハイハイと窓口に出て行くようになった。 「まだか。順番抜かしてワシを早うしてくれ」 「待ってはる人みんなそうしたいわ」 「金とるんか。ただにならんのかいな」 「ただほど高いもんないでぇ」来るたび禅問答のように言葉のやりとりをする。ワタシにとってWさんの口の悪さは隙あらばカウンター越しに手を握ろうとしたりヒワイな言葉を使って喜んでいるエロいじっちゃんよりずっと可愛げがある。でもこの街で受け入れられてないんだろうなぁと思うと街に迷いこんだ野生動物を森に返してやるのと同じように関東の空気が読めないこの「バリバリ関西人」のじっちゃんを、故郷に帰してあげたい気もする。 関西出身者保護法
2005年10月08日
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ネットで脳の性別判断というのをやってみた。男性と女性では脳の構造が違うらしい。自分は男脳か女脳か。30個ほどの質問に答えてみた。 診断 あなたは中性的です。 オンナのわりに、男脳の割合が多いそうだ。質問には「友人がこっそり恋人をつくったら気がつくかどうか」というようなものがあった。「言われなくても友人の雰囲気の変化で気がつくか?」だって。 んなこと わかるわけないどうやらそういう鈍感さはオトコ脳の方らしい。思い当たることがある。職場で仲間が髪型を変えてきた朝、他のみんなはすぐに気がついて「あら髪切ったのねぇ」「似合う?」という会話が交わされるが、ワタシは気づくのが一番遅い。みんな何でそんなに敏感なんだろうか。ツワモノになると、靴を新調したことまで気がつくヒトがいる。アタマの先からつま先まで目がいくってことか。すごいなぁ。がさつなワタシと違って、落ち着いたオトナの女性で仲間のちょっとした変化にもすぐに気がつく職場の先輩Iさん。ワタシはIさんが大好きである。あるときワタシは半年ぶりに髪を切った。色も明るく染めた。Iさんが何か言ってくれるかなと思っていたのだが一緒にランチを過ごしたにも関わらず何も言ってくれなかった。気がつかないのかなぁ。 なんだ鈍感なのはワタシだけじゃないじゃん。ワタシはIさんを仲間に引き寄せたくて、気がつかなかったことを次の日、Iさんに職場でツッコミまくっていた。「Iさん、気がつかないんだも~ん。」まるで鬼のクビを取ったようないきおいだ。 ところが、ワタシはまったく気がついていなかった。 その日 Iさんが髪型を変えていたことに
2005年10月07日
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今晩のおかずを何にしようかと迷ったとき友人らに今夜何を作るつもりかと聞くと一緒に「う~ん、何にしよう。」と悩んでしまうので昨日の夜は何を作ったか聞くことにしている。それに、実際作ったものを聞く方が、これから作ろうかと考えているものを聞くよりもずっと参考にしやすいのだ。スーパーで今夜何にしようかと考えながら頬に手をあてて買い物をする。その日安いものをカゴに入れながらその材料でできるものを想像していく。アタマの中では何品もの料理が出来上がっていく。冷蔵庫にある残り物とコラボレーションさせながら理想の食卓ができあがっていく。満足して家路に向かい、夕方の家事をこなす。 ちょっと休憩テレビのスイッチを入れる。人気ドラマの再放送がはじまっている。そのままソファに座り込み見入る。 気が付くと外は真っ暗。あわてて夕食の準備にとりかかる。あの煮物はパス。時間かかるから。和え物も今度にしようっと。急ぐから。 ええい、今日はこれでいいや。 簡単にできるものをチャチャっと作る。そして残り物の野菜はまた出番を失い冷蔵庫の中でじっくり熟成していく。昨日何作ったか聞くとたいてい簡単な料理の名前が出てくるのは そういうこと
2005年10月06日
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テュッシュペーパーの安売りを買いに行ったがちょうど商品が品切れていた。もうおしまいかと店員さんに尋ねたらあと1時間もすれば次の便がくるというので待つことにした。 喫茶店で珈琲を飲んで時間を潰し、さあそろそろかなとお金を支払う時にやっと気が付いた。 珈琲代の方が高い後でなんでそんなことをしたのか自分でもわからないことってよくある。まったく意味のない行動をしてしまうワタシ。バス停でバスを待っていた。急いでいるのになかなか来ない。遅れるにもほどがある。ワタシは目的地の方角へ向かって歩き出した。じっとしていることに我慢ができなくて、少しでも先に進みたかったんだと思う。後から思うと。ずんずん早足で歩いて行って次の停留所が見えた頃、後ろからバスが近づいてきた。 あわてて走る。 必死な形相で走る バスに抜かされるギリギリセーフで息も絶え絶えにバスに滑り込みさっきのバス停で一緒に待っていたヒトたちに不思議そうな顔で見られる。 目的地に着く時間は一緒
2005年10月05日
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記憶喪失って「冬のソナタ」なイメージでなんだか神秘的な感じがする。次男がまだ小学1年生の頃、所属していた少年サッカーのイベントで親子サッカーが行われた。ワタシは球技などの運動は苦手だが、昔は足が速かったのでサッカーなら大丈夫だとハリキって出場した。ゲームが始まってすぐ、ボールがうまい具合にワタシの目の前に転がってきた。 チャンス!ワタシはドリブルしながらゴールに向かって走りぬけた つもりだったサッカーボールって、踏むと乗り上げてしまうものなのね。ボールが足の下にくるりと潜り込んだと思ったらワタシはバランスを崩して横っ飛びにすっ飛んだ。そのまま半回転して後頭部を地面に強打。 カキーン 金属音がしたみんなに助け起こされ、恥ずかしさにエヘヘと笑ったまでは覚えている。その後、なんだかアタマが暖かいなぁと感じ、フワフワとした気持ちになったかと思ったら「ピー」と笛が鳴り、試合が終わっていた。 あれ? 試合は? もう終わったの?ワタシはいつの間にかグラウンドの中央に整列していた。「なんでワタシはここに立ってるの?」そうつぶやいたとたん、周りが異変に気付き、ワタシは脇を抱えられてベンチに引きづられていった。 冷やせ冷やせ! 病院へ! 救急車呼ぶ?四方八方から氷でアタマを冷やされ、心配そうに覗き込む友人の声が次第にハッキリしてきた。お風呂でのぼせたときのような感覚だった。幸い、脳神経外科でのCT検査の結果は異常なしという診断だった。「ラグビーの選手がよくやるんだよ。一瞬記憶失くすのって。」と医師は笑った。そうなのだ。ワタシはアタマを打ってから試合が終わるまでの約15分間の記憶を完全に失くしていたのだ。 記憶喪失だが正確には記憶喪失というより意識なく走りまわっていたようだ。ゲラゲラと笑いながら子どもを押しのけ、ルール違反もしていたようなのだ。きっと顔の筋肉もだらしなくゆるんでいたに違いない。 恐ろしすぎる ぜんぜん神秘的なんかではない。 意識不明で走りまわるオンナワタシには記憶がないがみんなの記憶にはしっかり残っただろう。あのイベントには素敵なパパさんたちもいたのに。今でも思い出すと「あーっ」と声が出るくらい恥ずかしい。 記憶喪失になりたい
2005年10月04日
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診療所にはいろんな患者さんがくる。特にばっちゃんの行動には手を焼くことが多い。ちょっとでも早く診察券を出したくて、受付の前でもたもたしているじっちゃんの脇の下から手を伸ばして置くばっちゃん。自分の診察の順番は、あと何番かを見て来いとしょっちゅうワタシたちを伝令に使うばっちゃん。着替えの準備がさっさとできないのは、ばっちゃんだから。小銭を一枚一枚カウンターに並べたあげく足りないのも薬が欲しかったのを会計が終わってから思い出すのも看護師の指導した事をすぐ忘れちゃうのも ばっちゃんなんだから仕方ない。でも、「保険証返してもらってない!」と叫ばないで。いつもカバンの中をまさぐったらちゃんとあるんだから。「私の方があの人より早く来たのに!」と指ささないで。気の弱いばっちゃんが泣きそうになってるから。「今日はもう帰る。はやく会計して!」とせかさないで。あなたのカルテはあなたと違ってちゃんと順番を守ってるから。診療所に入ってきたとたん、「私のお薬(自分に家に)まだある?」。 あなたの家には行ったことありません。予約制ではないのに電話で「今日は行こうと思ってたけどやめとくわ」。 とっても忙しいのでそういう報告はいりません。いろんなばっちゃんを見て思う。「あんなカワイイばっちゃんになりたいなぁ」「こんなばっちゃんにはなりたくない」 まさに動く標本どうしようもなくワガママなばっちゃんが受付でわめいていたりすると、ひそかに事務の奥でこんな会話が交わさたりする。「わたしもいずれああなっちゃうのかなぁ。」「将来ワタシがあんなこと言ったら注意してね。」 そして思う 標本はじっとしといて
2005年10月03日
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所ジョージの番組で「吹奏楽の旅」というのがあって去年から話題になっていたことは今年になってから、長男が吹奏楽部に入って初めて知った。昨日、その去年のスペシャル版が再び放送された。それぞれの学校の顧問の先生や部の仲間との人間模様、音楽の奥の深さが笑いと涙で描かれていてとてもいい番組だった。ワタシはテレビを見ながら泣いたり笑ったり大忙しだった。 思う壺なワタシ長男があんなに夢中になっているのがわかったような気がした。音楽は技術だけではない、人間として大切な根っこのところにちゃんと栄養がいきわたって、はじめていい演奏ができることを彼なりに感じているんだろうと思う。ワタシの高校時代は吹奏楽部というのは「敵」だった。軽音楽部だったワタシたちは外見も派手な髪型・ヒゲ面とセンセイたちに睨まれるタイプのヤカラが多く、文化祭でも吹奏楽部が条件のいい場所で演奏させてもらえるのに対し、「オマエらうるさいから運動場でやれ」と追いやられた。練習場もなく、校舎のはずれにあるコンクリート打ちっぱなしの倉庫の中で耳をジンジンさせながら練習したり、アルバイトしながらお金を出し合ってスタジオを借りたりしていた。吹奏楽部の子たちに優等生が多かったものあってワタシたちは「違う世界のニンゲン」と思っていた。まさか自分の息子が吹奏楽に夢中になり、自分自身が遠くの演奏会にでもいそいそと出掛ける「おっかけ」になるとは夢にも思わなかった。今まで吹奏楽というのはクラシックだけしか演奏しないと思っていたが、アニメソングをはじめ民謡や演歌のアレンジありハードロックのメドレーありで、とっても楽しい。ワタシがかつてコンサートで演奏したバリバリのロックを息子が演奏したときはめちゃくちゃ感動した。過去の青春の記憶もよみがえってきて思わずノリノリになってしまった。周りがひいてたような気がする。 吹奏楽でタテノリ
2005年10月02日
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聞き違いや思い違いは昔から多い。●「骨折り損のくたびれ儲け」骨折した象がくたびれたら誰かが儲かるんだと思っていた。 骨折り象のくたびれ儲け あんな大きな象が足を骨折したらくたびれてるバアイではなく命のかかわると思うのだが。●背中にある骨「肩甲骨(ケンコウコツ」この骨が大きいと健康なんだと思っていた。 健康骨5年前診療所に勤めだしたころに初めて知った。肩をケンと読むなんて非日常的だと思う。●へその緒って赤ちゃんとお母さんをつなぐ絆なんでへその緒を切るときお母さんは痛くないのか。 母と子はおへそとおへそでつながっているお母さんのおへその裏側から赤ちゃんのおへそ直通なんだと思い込んでいた。赤ちゃんを産んだ後、お母さんの切られたへその先っぽはどこへ行くのかずっと疑問だった。そんなワタシとへその緒でつながっていた母は「(背に)負うた子に教えられ」を聞き違っていた。 そんなものに何を教えてもらうんだ? 大タコに教えられ こりゃ遺伝だ
2005年10月01日
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