墨田区の建築家 「気まぐれブログ」
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耐震偽装に端を発した。建築の耐震にかかわる問題が後を絶たない。今度は、清水建設、竹中工務店施工のマンションで相次いで施工ミスが発覚。いわゆるスーパーゼネコンと言われるゼネコンでなぜこんなにも施工ミスが起こるのか?しかもいずれの現場も、設計事務所が設計し監理を行っている物件である。以前このブログでも書いて、TBSの噂の東京マガジンでも取り上げられた横浜の8階建てのビルの申請が下り、工事が進み中間検査の時期になった。そこで感じたこと。書類が多すぎる。写真は、中間検査のための添付するチェックリスト、チェックリストだけでも、これだけあるのである。申請の書類作りに忙しくて、現場を見る時間がないという冗談のような話、が施工ミスのあった現場でも起こっていたのではないだろうか?過剰な申請書類が施工ミスの遠因となっているのでは?話の分からない人に話をするには時間がかかる。現在の確認申請はまさに、話の分からない確認検査機関に1から10までを3度も話しているような状態なのだ。そのことについて国交省に苦情を書くホームページに苦情を書いた。以下、国交省への苦情を転記申請書類が多すぎます。例えば、中間検査の場合。1.申請書2.申請書四面3.基礎配筋等の確認項目報告4.中間検査チェックシート(意匠・設備)5.中間検査チェックシート(鉄筋コンクリート造)6.検査機関独自のチェックシート(これは強制ではないと言われるが、チェックを求められます)監理の状況を報告する部分だけでも2~6の書類、内容がかなり重複しているが、検査機関の職員からは「検査のための書類、検査機関が国に出すための書類、等書類の処理の方法が違うためにそれぞれ必要」と言われます。こんなにも書類が多いと、書類を作ることに忙殺され現場を見る時間が取れないなんて本末転倒な事態が起こりかねません。国や検査機関は、それぞれの立場で書類を垂れ流すようなことはせずに、本当に必要最低限必要な書類だけを求めて欲しいと思います。書類の提出を求める側の姿勢に「自分たちはしっかり書類の作成を求めて責任を果たしているので、後は設計者の方が苦労して書類を作り検査を受ければ良い。」との姿勢が感じられます。これは中間検査に限らず確認申請全てについて感じることです。そのような姿勢が、市川市において清水建設施工、日建設計が監理のビルで鉄筋が不足している事故の遠因になるのではと思います。建築士に対しては、建物の「法規」はもちろん「コスト」「意匠」「利用者の動線」「エネルギー」「構造」等全てをまとめる立場の負担が大き過ぎると思います。国交省は、建築をまとめる立場に立ってシミュレーションを一度やってみてください。どれだけ業務が煩雑か理解していただきたいと思います。理屈で制度を考えるのではなく、実務に携わっている建築士の声をしっかり聞いてください。今回の改正の委員をしていた大手設計事務所の会長や、建築家協会の会長は実務を正しく理解していると思いません。
2007年11月22日
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