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さして外飲みが多いわけでもないのですが、休み明け、家で開けたワインはコレで2本目です。経験値の少ない南西地方、ガイヤックの赤。2015年。ブロコール、シラー、メルロー。このワインもまたネグリ系です。ブロコールの特徴らしい、完熟した赤ピーマン様のニュアンスにガリーグと好ましいオリエンタルスパイス。15はこの地域でも良年なのか、タンニンもシルキーでいい感じ。赤身肉とよく合いました。その前に飲んだのは、ブルゴーニュ・ルージュの1997年。意外?にタンニンが強かったのですっが、そのおかげかまったくヘタってはなく、熟成香もまずまず。こちらも最初、軽いオリエンタルスパイスがあったのですが、この系統の香り、ブル赤で入るとあまり好ましく感じません。ローヌやラングドック系だとむしろ好ましく感じることもあるのですが……。しかしほどなく消えて、シンプルながら熟成ピノの味わいは楽しめました。最近、この本が文庫化されたことを知り、再読しているのですが、昔読んだときは思わなかったのですが、書かれている合わせるワインの話がいま面白いです。フランス限定ですが、かなりのバリエーション&デイリーなセレクトで、料理との相性をあれこれ考えたうえなので、同じ組み合わせを試してみたくなるのです。子牛のクリームシチューにブルグイユ、牛の腎臓のポルト酒風味にサンタ・ムールなど、なかなか自分にとってはハードルの高い料理ですが、合わせて食べてみたくなります。
2020年01月15日
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シャトー・トレイユ[2009]リーズナブルなカオール。グルナッシュもそうですが、最近、濃厚とはまた違う意味で、赤ワインにやや「鬱陶しさ」を求めているような気がします。新世界やボルドーというよりは、南ローヌや南仏。気が付くとフィトゥーとかサン・シニアンを検索していたりします。カオールも、そんな味わいを期待して。マルベックにメルロー、タナもブレンドされているようです。黒ワインというよりは、紫を感じる味わいで、充分にこなれていました。ジャムではなく、スパイスを加えたコンポート。ざらつきのない酒質。意外なほど飲み飽きしませんでした。
2019年06月10日
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IGP ガスコーニュ・ブラン[2015]/アラン・ブリュモン個人的、1000円白ワイン御三家の一つ(あと二つは、南アのエッセイ・ホワイトとチリのコノスルのゲビュルツ)。この手は、シャルドネに食傷気味で、ちょっとだけ白ワインを飲みたいキブンの時に重宝しています。スクリューキャップです。この白は、開けたての1杯が好きです。ちょっと還元しているんですが、熟度とハーバルなニュアンスのバランスがよく、SBだけではこうはならない味わいを造っています。ただまあ飲んでいるうちに、ちょっと飽きてくるので、半分くらい飲んで翌日以降にホールドするのですが、2日目以降は酸素を呼吸したからか、ちょっと重たく、クドイ味わいになってしまうのが難です。ただまあ、マズくなるわけではないので、ちゃんと飲み干せます^^
2017年02月17日
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アリゴテスト[2012]/レ・ヴァン・コンテアルザス・ピノ・ノワール[2012]/ビネール先週末、海のそばで2本。そちらで飲むのはビオと決めてみたのですが、1勝1分け。レ・ヴァン・コンテの高樹齢のアリゴテはドレではなく、ベールなのでしょう。よくできたミュスカデのようでもあり。旨みはけっこうありましたが、余韻がストンと落ちます。まあ、アリゴテに余韻まで求めると、この値段の数倍でもきかなくなるのでしょうが……。クリスチャン・ビネールが買いぶどうで造るピノは、アタリ! 畑名も付かないピノですが、ロックのニュイサンのサードより美味しいかも^^このネゴスブランド、たまに買って美味しかったステファン・ヴァンワルトという造り手からの買いぶどうのみで造るもよう。何でもヴァンワルトという人、栽培好きで醸造やら販売やらマーケティングよりぶどう造りに専念したいということで、ビネールに醸造をやってもらうことにしたそう。メタヤージュのように自分のブランドでも出すようなのですが、たぶんこのビネールと、中身は同じものなのでしょうね。ブルゴーニュでいえば、ロックとシャソルネの中間のような味わい。アルザスピノにしては、トーンが低く、ビオブルチックです。ちなみにコルクでもスクリューでもなく、ガラス栓。熟成するのかな……。しかし、なかなかカッコよくて、ついエチケットをはがして、取っておくことにしました。マグナムなんかを開けて、飲みきれない時によさそうです^^
2016年03月29日
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アルボワ・シャルドネ・レ・グラヴィエール[2007]/ステファン・ティソコアとエネルギーを感じるシャルドネですが、シェリー系の酸化香は、好みが分かれるところ。ジュラのビオとして、有名どころですが、飲むのはひさびさです。おそらくたぶん、現地で飲むのとはだいぶ違った味わいなのでは?とある集まりに持参したのですが、その理由はその日の前段で、ティソのクレマンが出されることが分かっていたこと。ですがブラインドで、誰も同じ造り手と思わなかったようです。というのも泡のほうは、ドサージュにヴァン・ド・パイユを使っていて、らしいフロール香が特徴的で、また酸化のニュアンスも、白より健全であったからだと思います。やはり泡があるぶん、酒質がしっかり守られていたのに対して、白はやや熟成が促成されていたのかもしれません。ティソ、スティルを飲むなら、若いヴィンテージのほうがいいのかもしれません。
2016年01月19日
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昨夜は、追っかけ気味になりつつあるバンドが出演のライブを聴きに、新宿へ。整理番号は1番を逃し、われわれは2、3番。終演後、新宿で多店舗展開するワインバー marugoへ。遅い時間だったので、泡をボトルで1本だけ。友人が「なんでこんなに高いの?」と黒板にオンリストされていた20万円のクロメニ82の説明をしながら、その値段で40本弱が買えるクレマンを。ジュラで、お店のオリジナルチケットでした。シャルドネメインで、ニュートラルの味わい。やはりドサージュは多めですが、冷えが充分だったので、これまた今の陽気にはいい感じでした。ジュラのクレマン、いいですね。一般化して自分のクレマンの好みの順番をいえば、アルザス>ジュラ>ブルゴーニュ>ロワール>ボルドーという感じでしょうか。お目当てのバンド、7月にワンマン。東京を押さえたら、ローソンチケットではいちばん若い整理番号だった模様です。その2週間後には地元の札幌でも演るので、いっそ行ってみようか!、と泡を飲みながら盛り上がりました。追記:お店のリストにはジュラとあって、その気で飲んでいましたが、よくよく見たらリムーではないですか……。本来、こんなワインブログを書いているわけですから、「飲んでジュラっぽくないな」なんて感想を持つべきなのですが、お恥ずかしい限りです。出直して参ります……。
2015年05月01日
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クレマン・ド・リムー[NV]/ベリー・ブラザーズ&ラッド先日のホワイト・バーガンディに続き、BBRものの泡を。ちなみに両者とも、百貨店価格で2,000円以下です。クレマンでも進んでリムーを選ぶことはあまりありませんが、このエチケットは立派ですよね。1杯目、「おっ旨い」と思いました。きれいな辛口で、アフターにやや乾いたニュアンス。泡の細かさと長さは、クレマンとしては上々です。非常にニュートラルな味わいです。2杯、3杯と重ねてくと香味や旨みがやや乏しいところを感じてしましますが、苦味や甘さに逃げない感じは、好感度大。日常的なごはんの食中酒としてなら、ジャンルを問わず、行けそうです。あるいは乾杯の一杯なら、申し分ないのでは?何より、エチケットがカッコいいのが嬉しいかも、です。
2014年02月17日
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アルボワ・ピュピラン・ルージュ・ピノ・ノワール・レド・メモワール[2011]/フィリップ・ボールナールかなり前から気になるエチケットでしたが、飲むのは初めてのアルボワの造り手。いろいろな品種がありましたが、ピノ・ノワールを試してみました。蝋封です。らしいビオ香。確かにキツネが恨めしがるくらいの、ぶどうの熟度を感じます。強めの果実の甘みはややくぐもっていて、少し酸を抑えています。アフターに、かすかにタンニンのエッジを感じましたが。それは最後まで残っていました。ブルゴーニュのビオ系に感じる、きのこ系はあまりなく、ビーツの砂糖漬けや、にんじんやセロリのグラッセのような香りを感じました。ほっこりした旨みと、少しの野暮ったさ。たぶん、若いということもあるのでしょうね。
2014年01月20日
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ヴァン・ヌーヴォー・ルージュ[2013]/ル・クロ・デュ・テュエ・ブッフ軽~い赤が飲みたくて、飲みそびれていたコレを抜栓。ル・クロ・デュ・テュエ・ブッフこと、ピュズラのヌーヴォー、昨年は白のリリースがなくて、コレだけ。赤も年によってセパージュが確か違っていたように思えますが、今回はガメイ100%のようです。案の定、開けたてはキャンディ香といちご味。MCガメイらしさが全開でした。しかし30分ほどすると、いちごはいちうごでも、コンフィ系に変わってきて、じんわりとした果実の甘みになっていきました。とはいっても、ワインになり始めたような味わい。ピュズラにしては、無難に造ったのかな?という感じがしました。ピュズラのヌーヴォー、よく年明けに安い船便がやってきて、2~3本買っていましたが、今年も来るのでしょうか? 2年ほど置くと、味が乗ってさらに美味しくなるのですが、今回のコレは、あまり伸びしろがなさそうです。普通にシュヴェルニィ・ルージュを買ったほうがいいかも、です。
2014年01月09日
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クレマン・ダルザス・ブリュット NV(07)/ドメーヌ・ガングランジェ仕事でちょっと疲れることがあって、きっとこれが慰めてくれるだろうと思って抜栓。これ、よかったです!前に飲んだロットは、やや酸化熟成のニュアンスが強かったのですが、これはきれいな旨み、心地よい泡、いい感じの余韻で、期待以上に美味しかった。小さくLT07とエチケットにあるので、単一ヴィンテージものなのだと思います。アルザスの泡は、特に自然派のものはハズレが少ないですね。ロワールなんかは、リーズナブルなものがある代わりに「あれっ?」というものがあったりしますが、アルザスは打率が高いです。
2014年01月08日
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アルディッシュ・ルージュ・ヌーヴォー[2013]/グラン・コリーヌ毎年購入しているボージョレじゃないヌーヴォー。セパージュが年によっていろいろ。今年は、メルロー40%、サンソー40%、シラー10%、ヴィオニエ10%。フランボワーズ系の赤とカシス系の黒の果実味、その両方を感じます。ピチピチとしたごくごくわずかな微発泡。昨年より軽めの仕上がりですが、モノセパージュじゃあない要素の多さを感じます。新酒のガメイの生々しさとは、別方向のヌーヴォー。価格のボージョレの有名どころより2割は安いので、どうしてもコチラのほうを贔屓にしたくなってしまいます。
2013年12月04日
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ブルグイユ・レ・ヴァン・リュ・ディ[2010]/ドメーヌ・デュ・ベレール (ピエール・ゴーティエ)フィリップ・アリエのシノンを飲んで以来、カベルネ・フランが小さなマイブーム。フィリップ・アリエのバックヴィンテージも入手したのですが、昨夜は他の造り手のカベフラを。シノンではなく、ブルグイユです。カベルネ・フラン、せパージュ多めの右岸の有名どころは、昔安かった頃には飲んだ記憶があるのですが、最近はご無沙汰。近年で「う~んこれはスゴイ」と思ったのは、ソミュールのクロ・ルジャールの少し古いやつ。ピノを思わせるエレガント系でした。ブルグイユもブルトンなんかはMCだからか、赤い果実を思わせます。この造り手のジュール・ド・ソワフという別のキュヴェも軽いジューシー系でした。しかし、昨夜の20の区画を合わせたというこの銘柄は、ボルドーを思わせる味わい。ブルゴーニュグラスを、あわててボルドーグラスに替えました。濃いめで、完熟感があります。味わいに青いニュアンスは皆無ですが、香りにカベフラを思わせる心地よい青いニュアンスがあります。そんなに複雑ではありませんが、旨い!です。2,000円でこんな味わいの右岸は、まず見つからないと思います。しかも若飲みでおいしくて、そこそこ熟成も期待できそう。アタリ!の銘柄でした。
2013年11月28日
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アルザス・ピノ・ブラン[2011]/ピエール・フリックアルザスの中でも、特に好きな銘柄。王冠留めです。昔、このピノ・ブランの確か2000年と2001年を混ぜたハーフボトルが出回っていて、半ダースくらい飲んだ記憶があります。ピエール・フリック、最近シルヴァネールやピノ・ノワールを飲んだ記憶はありますが、ピノ・ブランはひさしぶり。甘さを抑えた杏のコンポートのような味わいと、しっかりとしたミネラル感。甘酸っぱいんだけど、残糖を感じさせません。ありがちな言葉でいえば「癒される」味わいです。
2013年11月26日
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ブラン・ド・フラン[2011]/クーリー・デュテイユ 最近、カベルネ・フランが気になります。で、こんなものも飲んでみました。シノンのカベフラでつくっているみたいです。一次圧搾の無色の果汁からだそうですが、ロゼにはならないんですね。口に含むと、確かに赤いベリーのニュアンスがあります。でも、ロゼ以上にほのかで、タンニンは感じません。でも、カベフラとはわかりません。酸やミネラルは白ワインのもの。らしい軽さがある、スイスイ系。どこかに赤い影を持っている白ワイン。手練れにブラインドで出したら面白そうです。
2013年11月21日
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aヴァン・ド・フランス・レッド・ピフ[2011]/ドメーヌ・シャポトン コート・デュ・ローヌ V.V.[2010]/ドメーヌ・ダンゼゾン最近飲んだ、ローヌ系の2本。上がカリニャン&グルナッシュ、下がシラーと品種は違うのですが、どちらもアルコール度数が14.5%もありました。レッド・ピフは昔、ヤン・ロエルというネゴスでローヌとボージョレをリリースしていた時に同銘柄があり、安くて美味しいビオ系だったので、けっこうリピートしていたのですが、コレは彼が病気で引退して、一緒に働いていた人が同じ名前で再リリースしたもののようです。MCなのか、酒質は若くても柔らかく、典型的なビオローヌの香りと味わいなのですが、飲み進めていると、どうしても度数の高さが引っ掛かってきます。何だか、ビオと高アルコール度数の闘いに巻き込まれたように感じてきて、少しの飲み疲れてしまいました。昔のレッド・ピフは覚えていませんが、もう少し度数が低かったようで、もっと心地よかった気がします。一方のダンゼゾン、パーカーが高評価とのことで、始めから半分はペリエの小瓶に移して、半分だけ飲もうと思っていたのですが……。こちらも若いのにタンニンがこなれていて、いい感じ。しかも、アルコール度数の高さを感じさせない味わいで、気が付くと残すはずのペリエの瓶のほうにまで手が伸びて、完飲してしまいました。そう、こちらは飲み疲れしなかったのです。シラーという品種のせいもあるかもしれませんが、それ以上にこの古木で造られた安ローヌ、実によくできていました。もしかすると、MCと高めのアルコール度数って、相性が悪いのかもしれませんね。
2013年11月14日
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IGP ペイ・ドック・シラー・ロゼ[2011]/バルディックひさしぶりの京都出張、ひさしぶりの1泊。昔だったら、夜は京料理を目指していたのですが、そんな気力と食欲がなく……。同行者が一度行ってよかったという、ももてるという飲み屋に連れて行ってもらいました。裏道にある、知らない人は来ることがないロケーション。地元の常連さんで、ほぼ一杯でした。なんてことにないレトロな雰囲気なのですが、ポテトサラダが3種類あったり(ブルーチーズ味を食べました)、焼きはもがあったり、〆には牛すじカレーのハーフが食べられたりと、こりゃリピーターが付くだろうというお店でした。歳とると、こんなんがええなあと思うの、よくわかります。ワインは大半が3,000円代で、小売ではたぶん1,000円台のものばかり。日本酒を飲めばいいものを、やはりワイン!ということで、唯一のロゼを。初代世界最優秀ソムリエのセレクションのこのシラーのロゼ、ほんとどうってことない味なのですが、糖を喰い切った辛口で、焼きはもをつまみにして飲んでいると、何ともいいキブンに。でも、同行者が飲んでいた冷酒を少しもらったら、そっちのほうが飲み物としては、かなり上の味わいでしたが……。翌日の仕事が昼前くらいだったので、翌朝はのんびり。何しろ早起きなので、時間はたっぷり。でも、8時半には拝観できるお寺があるところが京都のいいところ。スタバで時間をつぶしてから、銀閣寺へ。しかし、すさまじい数の遠足の小学生と遭遇し、早々に退散。哲学の道を歩いて、永観堂へ。こちらは、紅葉前ということもあって、人もまばらでした。たぶん四半世紀ぶりの永観堂。やっぱりよかったです。
2013年11月06日
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アルザス・ピノ・ノワール・グラン・アッシュ[2010]/アルベール・マン先週末は月イチのワインスクール。テーマは、ピノの旧新飲み比べ。3本ずつのブラインドでしたが、エレガント系になったといっても、ピノの場合、やはり何かか違う気がします。新世界は米のシャスラー、ビンディ、豪のカーリー・フラット。カーリー・フラットだけは、特別にエレガントなのですが、なぜかオーストラリアやニュージーランドのピノに感じる、アセロラのようなニュアンスが微かにあります。旧世界は、デュガ・ピイ(アリナール10)、ティボー・リジェ・ベレール(オート・コート09)、ロッシュ・ベレーヌ(サヴィニィ10)。もちろん堅いデュガ・ピィ、想像以上に薄旨のロッシュ・ベレーヌ、意外に熟成が進んでいたティボー・リジェ・ベレール。いちばん美味しいと思ったのは、カーリー・フラット、次がロッシュ・ベレーヌでした。スクール後に持っていったのが、冒頭のコレ。アルベール・マンは、あまり飲んでこなかったのですが、このピノは柔らかく、チャーミングでいながら複雑性もあり、スクールの6本より美味しく感じました。アルザスピノの中では高いかもですが、ブルゴーニュにしてみたら、中堅どころのニュイの村名クラスと同価格。若くして美味しいので、先はわかりませんが、この開き方は嬉しい誤算でした。ただまあ、滅多にひかない風邪の症状があったので、ぼんやりとした感想でしたが……。その後、さらに具合が悪くなり、これは発熱だと思ったのですが、どうも快方に向かっている予感がします。というのも、昨夜にコレを食べたので。年に一度の贅沢、神楽坂の小室の松茸。しばらく食べなくてもいいやと思えるくらい、たっぷりといただきました。土瓶蒸しや焼き松茸、しゃぶしゃぶはもちろん、極めつけは締めの松茸ご飯。1杯目は普通に食べて、2杯目からは炒めた松茸を上からかけて食べました。いい牛脂で炒めた松茸に、最後にバターモンテ。松茸ご飯のおかずに松茸炒め。禁断の味わいでした。免疫がぐんとアップした模様で、朝起きたらグッと楽になっていました。そういえば松茸の時は、いっさいワインはナシでした。冷酒と熱燗。なぜかカラダがワインを呼ばなかったのです。
2013年10月29日
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ショレ・レ・ボーヌ[2008]/シャトー・ド・ショレ当日、トライしてみたら席があったので、五反田のボノミーへ。ここには最近、持ち込みのワイン会で2度ほどおじゃましました。なので、お店のワインを飲むのは、ひさしぶり。リスト、変わらずいい充実感。一昨日のシャソルネイと同じ価格帯のものを、と思って眺めていたら、最近飲んでいなかったコレを発見。マイナーアペラシオン、マイナーヴィンテージ、ビオ系が共通するので、選んでみました。「昨日ほど香らない!」と、同伴者から言われてしまいましたが、抜栓直後はおとなしめ。それから少しずつは開いていき、最後はおとなしめですが甘やかな果実味が顔を出しました。もう少し、いい意味で野暮ったい味を想像していましたが、酸やミネラルも洗練系。あと思ったのは、08というのは「今は閉じ気味?」ということ。そう考えると、昨日書いたシャソルネイの08のニュイの村名がそれほど美味しく感じなかった、というのも、タイミングの問題かも?と思いました。あとは、醸造法なんでしょうね。少しでもMCがらみをしていると、同じビオでもシャソルネイやパカレ系の香りになるのかもしれません。ボノミーの料理、野菜は多いし、まったくモダンではありませんが、かといってビストロ料理でもないのは、とても好ましいです。メインに珍しく牛肉を頼んでみましたが、ビストロのバベットステーキのように強めに焼き上げるのでも、モダン系のように低温調理にするわけでもなく、サシの少ないもも肉の塊をゆっくりめに焼いて、切り分けるスタイル。こういう火入れは、ピノともよく合います。ワインも料理も、いい意味で控えめな美味しさで、大満足でした。開店当初はなかなか予約が取れなかったお店ですが、当日でも席が確保できたのは、このような立ち位置だからかもしれませんが。でも、食べたいと思った日に入れるようになったのは、個人的には嬉しい限りです。
2013年10月11日
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クレマン・ダルザス・エクストラ・ブリュット[NV]/メイエ・フォンネかなり夢中になっていたことも、ちょっとしたことがきっかけで、すっかり遠のいてしまうこと、わりあいよくあることです。10年以上、わりあい熱心に通っていた落語、気がつくと1年以上ご無沙汰していました。特に贔屓にしていた2人が、落語ブームもあって、すっかり売れっ子になって、チケットが取れにくくなったこともあるかもしれません。その昔、そんなことがきっかけで、小劇場系の演劇をすっかり観なくなってしまったこともありました。しかし、自分でチケットを取ったわけでもなく、仕事がらみが巡り巡って、贔屓のお一人、柳家喬太郎師匠の高座を観ることができました。たっぷり三席、特に初めて聴いたトリの新作が、実にらしいホロリ系で、「やっぱりいいな」と思える時間でした。流れで、楽屋でのご対面も叶い……。コレがきっかけで、またリピーターに戻りそうです。ホロリとしたキブンで帰宅したので、リピートしているメイエ・フォンネを開けました。これで3本目です。このクレマン、やはりいいなあと、思いました。ドサージュ4gのエクストラ・ブリュットですが、柔らかく旨みもしっかり。ぶどうの熟度を感じます。バランス、余韻も上々で、個人的にはいま、シャンパーニュ以外ではベストスパークリングだと思っています。
2013年09月25日
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コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2009]/E.ギガルまともに飲むのは10年ぶりくらいかもしれませんが、ワイン好きになる前から知っていて、飲んだことがありました。そういう人、きっと多いのでは?と思います。その後、このエチケットのジコンダス、ヌフパフ、エルミタージュ、ロティなども飲みましたが、コート・ロティの完成度が高いのにビックリした記憶があります。さらに3兄弟やダンピュイを飲んだのですが、もちろん美味しかったのですが、そこでスタンダードロティのコスパの高さを改めて感じたりして……。あとジコンダスは、三田のコート・ドールがかなり昔の一時期、コレを赤のハウスワインにしていて、よく飲みました。あそこのスペシャリテの一つ、牛のしっぽの赤ワイン煮と、このジコンダスの相性が素晴らしく、「おーっ、コレがマリアージュってやつか!」と思ったりしていました。さて、ギガル帝国のボトムライン、ネットであるワインを買った時、同じショップで1,000円ちょっとで売られていたので、同包してみました。改めて、本当によくできているワインだなあと思いました。同じ価格帯だとサンタ・デュックのエリタージュのほうが人気が高いかもですが、あちらのほうがスパイシー&アーシーな気がします。コチラのほうが果実味があっけらかんとしていて、スパイスはふりかけ的にトッピングされている感じ。通には、やや果実味が甘ったるく感じるかもしれまんせんが、その夜のすき焼きには、間違いなくピッタリ。すき焼きや焼肉用ワインとして、もう2~3本買っておいてもよかったかも、と思いました。食べ終わって、残りの1杯を大きめのグラスでゆっくり飲んでいても、悪くなかったです。つい、ナッツを出してきて、ダラダラと飲んでしまいました。
2013年09月19日
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シュヴェルニィ・ラ・カイエール[2002]/クロ・デュ・テュエ・ブフレジに持って行ったら、このボトルと私の顔を交互に見て、「えっ! こんなの、どこにあった?」と聞かれた1本。よく行くワインショップ。ネットでも売っているのですが、ネット上と在庫に微妙にズレがあるので、実店舗にもよく顔を出すのですが……。1か月ほど前、冷房がガンガン効いているので、少し震えながら、棚の奥にあったのを発掘した1本です。リーリースするとすぐ売り切れる、クロ・デュ・テュエ・ブフのピノ・ノワール100%の2枚看板のクラヴォットとカイエール。02のカイエールは13.5%。いいヴィンテージです!そろそろ2012が出るでしょうから、お店で約10年隠れていたことになります。当時の価格で譲ってくれました^^ちょっと前、神宮前の香港料理店「楽記」でバックヴィンテージの07を美味しく飲みましたが、10年以上熟成のピュズラのピノを飲むのは初です。家のセラーで1月寝かせてイザ!成長したカイエールの姿でした。きれいなビオ香に熟成香がちょっと妖艶にからみ、一本スーッと通ったミネラルの背骨に、熟成によって顔を出した果実の甘みと旨みが口の中で長く留まります。良年、よき熟成、自然派の一流生産者、そのシャンボール村名のようです。そう正直、もっと期待してしまいました。複雑性のレベルはニュイの村名クラスです。そこは、ロワールの限界?でしょうか。思えば、そのコスパで評価されてきた銘柄です。2,800円という値段を思えば、破格!の味わいでした。
2013年09月10日
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ヴァン・ムスー・アトモスフェール[NV]/ジョ・ランドロン一昨日は高校の同級生で、かかりつけのドクターになってもらっている友人と会食。和食&焼酎。2軒目に彼の行きつけのスナックに行き、そこでもボトルキープの焼酎……。元コーラス部の彼に付き合わされて、歌まで歌わされてしまった。ヘタなのに……。昨夜は、そんなアルコールがカラダに残っていたせいか、酸とミネラルが欲しくなってコレを開けました。少し前に神宮前の楽記でひさしぶりに飲んで、美味しかったので。その時に新ヴィンテージのサッサイアも飲んで、リリースを知らなかったので翌日数本まとめ買いをしたのですが、同じ店にコレもあったので1本入手してみました。フォル・ブランシュがメインでピノも2割ほど入っているそうですが、青りんごの香りに強めの酸とミネラル。泡シャブリ的な味わいです。単体で飲むと細さを感じそうですが、その日の鮭の西京焼き、れんこんのきんぴら、青菜のごまあえといった、甘じょっぱ系の味つけのものと合わせると、かなり美味しく感じます。そういえば楽記も香港料理も、甘じょっぱ系が多かったので、そうか、だからあの店でオンリストされていたのか、と妙に納得。とはいっても、暑い時期向きの味わいの泡だと思うので、夏の名残がかろうじて残っている今くらいまでが、飲み頃かもしれません。
2013年09月05日
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エーデルツヴィッカー[2011]/メイエ・フォンネ手巻きずしに合わせた白ワイン。外で飲んだクレマンが美味しくて、ネットで見つけた時に一緒に買ったワイン。地元の地酒的な混醸ワインです。クレマンがそうであったように、よく熟したぶどうから造られていることがよくわかる味わい。らしいハーブのニュアンスも、蒸し暑い夜には心地よかったです。すし飯とは悪くなかったのですが、飲み食べながら、ネタに貝割れ菜を買っておけばよかったと後悔。貝割れが加わると、ワインとの相性、さらによくなった気がします。そういえばその前の日、誘われて和食ファミレスの藍屋にうなぎを食べに行った時、スパークリングワインとメニューにあったので頼んでみたら、ロジャー・グラートが出てきました。あのカヴァ、メイエ・フォンネと違って、どこか未熟果のニュアンスを感じるんですよね。といっても、お店でボトル2,000円以下ですから、文句は言えません。ちなみにうなぎは、可もなく不可もなく…、でした。
2013年07月22日
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ル・プティ・ボーフォール ブリュット[2010]/ドメーヌ・アリス・ボーフォール アンドレ・ボーフォールの子息が、AOCシャンパーニュの圏内から数キロ離れた場所で造る泡。なじみのお店に行ったら、「お一人様1本限定」で置いてありました。シャンパーニュではないので、ミレジムも2010年と若いのですが、興味は1点。「この泡、シャンパーニュと近い味わいなのか?」。細身で若い味わいでした。でも、香味や味わいの方向性は、紛れもなくシャンパーニュ。酒質は荒れているわけではないのですが、どこかシャンパーニュの原酒のような気がするのは、そんなアタマで飲んだからでしょうか?数本入手して、瓶熟させて変化を見てみたい味わいでした。きっと、今後のヴィンテージも出てくるでしょうから、ぜひ複数本ゲットしてみたいです。
2013年07月16日
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クレマン・ダルザス・ブリュット・エクストラ[NV]/メイエ・フォンネちょっと前に代官山のコテ・フーで飲んだクレマン。とても好印象だったので、ネットで2本購入しました。家で飲んでも美味しかったです。オーセロワが6割だそうです。この泡、ぶどうがしっかり熟しているのがを感じられます。ドサージュが2g/Lだそうですが、酸が立っていなくて、柔らかい味わい。アフターのアルザスの白ぶどうらしい感じもよい!です。この季節によく使う薬味、みょうがとも好相性。これがカヴァくらい苦味が強いと、みょうがが負けてしまうんですよね。いわゆるシャンパーニュの標準価格の半分の値段。買ってよかったと思える泡でした。メイエ・フォンネ、ついでにエーデルツヴィッカーも買いました。知らなかったアルザスの造り手ですが、ちょっと気になり始めました。
2013年06月24日
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ヴァン・ド・ターブル・ルージュ 12.9 NV(2012)/ルイ・ジュリアン1リットル瓶、簡便なプラキャップ、アルコール度数の低いほうは、アラモン単体で仕込まれているみたいですが、コチラはいろいろな品種の混植みたいです。ローヌの自然派で、ずいぶん前に日本に入ってきたばかりの時に買って、自然派というテーマのワイン会に持参した記憶があります。その時は、エチケットから糊がはみ出ていて汚かったり、キャップが確かアルミのスクリューだった気がします。その時、とても好評でした。間違いなく、その会でいちばん安いワインだったはずですが……。今回、ひさびさに買いましたが、エチケットもキャップもすっかり綺麗になっていました。2割くらい値上がりしたかもですが、それでも1,500円くらいです。一部のエーデルツヴィッカーもそうですが、1リットルで使い勝手がいい気がします。ちょうど2日で飲みきる感じ。さて味わいですが、あれっ!と思うくらい洗練されていました。前は、雑味や野趣があって、おそらく醸造的には何かしら邪魔物が混入していたかもなのですが、そこがある種の複雑性を醸し出していました。そういう意味では、コレはいたってまともで普通。軽い微発泡ですが、ビオ香はあまりしません。果実味はやや濃いめですが、雑味がなくってピュア。正直、1リットルという以外に、アドヴァンテージを感じませんでした。普通に旨い、けど。もしかすると、アルコール度数が10.5%のほうが、もっと「らしい」のかも。よく行くワインショップで売っているので、今度行った時にまだ在庫があったら、そちらを入手してみようと思います。
2013年06月21日
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アルザス・リースリング・グラン・クリュ・ブランド[2001]/ツィント・ウンブレヒト10年ちょっとの熟成のアルザス白。ヴァインバックや当時のダイスもそうですが、美味しいんだけど、飲むシチュエーションを選ぶ気がします。一流といわれる生産者たちは、リースリングでもピノグリでも混醸でも、果実味に厚みがあり、いわゆる残糖感もあります。若飲みすると堅いんだけど、ポテンシャルが感じられて、それはそれで旨い。10年ちょいだと、熟成は始まっているのですが、まだまだ感もあって、どこか中途半端な気がしてしまうのは、個人的な嗜好でしょうか?30年くらい経って、残糖をかなり喰いきり、酒質が枯れ始めていると、もっと美味しい気がします。まあというか、季節と選んだワインのミスマッチかもしれませんが……。寒~い冬にコレを飲んだら「ちょうど飲み頃!」と言ってしまう気もします。
2013年06月18日
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コトー・ド・ラルディッシュ・ル・カブ・デ・ザコリット[2011]/ドメーヌ・ザコルご存じ、元ブルゴーニュのラルロの醸造責任者が、独立してアルディッシュで始めたワイン。アルディッシュといえば、何といってもルイ・ラトゥールで、赤のイメージはありませんが……。これは、カベルネ8割弱、グルナッシュ2割強だそうです。ビオローヌ系の柔らかい味わい。でも、カベルネメインなので、スパイシーさはありません。若くても甘くジューシー、カベルネメインとは思えません。スルスルとカラダに入っていく味わい。でも、結構濃い目で、そこが逆によかったりします。ファーストリリースで、このレベル! たぶん、もっとよくなっていく気がします。ラルロは美味しいと思うけど、あまりリピートしたいと思う味わいではありませんでした。あの透明感のある薄旨の味わいが、値段に見合っていない気もしたり、同じ値段を出すなら、ブルゴーニュの他の造り手を選びたくなる嗜好があったりして……。でも、この濃いめで柔らかく、スパイスのトッピングがない味わいは、値段も含め、デイリーにかなりいいのでは!と思いました。
2013年06月07日
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アリアンス[2010]/マルク・テンペアルザスの登場回数、増えています。シルヴァーネール、シャスラー、リースリング、ピノブラン、ゲヴュルツトラミネールの同盟軍。こういうエーデルツヴィッカー的な混醸ワインの中で、テンペがいちばんほどよい気がします。シュレールよりは見つかりやすいし、ダイスより柔らかいし、メイヤーよりしっかりしています。この2010年も、糖を喰い切った感のある辛口。香りの要素も多く、時間が経って温度が上がってくると、ゲビュルツ系のエキゾチックな香りがグッと大きくなっていきます。ミネラル感も上々で、食中酒としては、重たいピノ・グリや、堅いリースリングより使い勝手がよく、しかもお安い。アルザスはついつい、このクラスで満足してしまい、上への欲望が強まりません。
2013年05月30日
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ピノ・ダルザス[2009]/ローラン・バルツアルザスのピノ。とっいってもピノ・ブランとオーセロワで造られた白ワインです。ローラン・バルツ、先週伺ったコテ・フーにも、オンリストされていました。そう、それ以来、ちょっとアルザスが軽いマイブームです。コレ、想像ではエーデルツヴィッカー系で、やや香りがシンプルな辛口でしたが……。香りは予想通りでしたが、味わいはかなりびっくり。アフターに結構な残糖があります。カビネットくらい?先日のダイスのグロスベルグは、あくまで残糖感で、実際の甘さはさほどではなかったのですが、これは半甘口に近いかも?でした。とはいえ、酸もしっかり、酒質も軽めで、スイスイと心地よく飲めます。
2013年05月23日
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グラスベルグ[2000]/マルセル・ダイスダイスが言うところの1級畑、リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールらしいです。結構たっぷりとした残糖感。ですが、けっして単調ではありません。アプリコット、ブリオッシュ、カリン、はちみつ……。きれいな酸とミネラル、濃密な果実味。香りも味わいも重層的で、単一品種では生まれない複雑性を醸し出している気がします。深さよりも広さを感じさせる複雑性です。欧米では高評価ですが、日本では飲むシチュエーションが難しいワインですよね。ある意味、ワイン単体で完結しています。でも、ワイン好きが飲めば、間違いなく「大物感」を感じるのだと思います。
2013年05月22日
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クレマン・ダルザス・ブリュット・エクストラ[NV]/ドメーヌ・メイエ・フォンネピノ・グリ・レゼルヴ・パルティキュリエール[2011]/ドメーヌ・ヴァインバックアルザス・ピノ・ノワールV[2010]/ルネ・ミューレ昨日行ったのは、代官山のコテ・フーという、ほぼタルトフランベ、ほぼアルザスワインに特化したお店。デザートも含めて、ひたすらタルトフランベを食べ続けましたが、最後まで美味しくいただけました。ピザハウスに行ってピザを食べ続けるより、粉のボリュームが控えめな分、飽きないのかも?と思いました。ワインは、4人で3本飲みました。泡は、初耳のメイエ・フォンネ。コレがいきなりよかったです。香りの要素が多く、酒質も厚めでコクがあります。ピノ・オーセロワ、ピノ・ブラン。ピノ・ノワールに加えて、シャルドネも使っているみたいです。ハーブや苦味の要素がなく、かなりレベルの高いクレマンでした。お店のハウス・スパークリングのような位置づけのよう。次は、ピノグリで何かとリクエストしたら、ヴァインバックが登場。厚みがある白でした。若くてもすでに開いていて、アフターのほのかな甘みも好ましく、さすがヴァインバック!という味わいで、満足度大でした。最後は、赤をとお願いしたら、ルネ・ミューレ。白だと特級の表示ができる畑のようです。これも好みの味わいでした。よきアルザス赤に共通するツルリとしたなめらかさ。青臭くはないのですが、どこかに好ましい青いニュアンスがあって、そこがまたよかったです。ツルリとか、青いとか、あまり表現としてはダメなんですが、とても肯定的な要素なんです。いやあ、美味しい!ワイン、あまりにもたくさんありすぎて、しかも知らない造り手も多かったです。アルザスワイン好きには、あのリストは楽しくてしょうがないでしょうね。今回は初訪問だったので、お店の人にお任せしましたが、それもまた大正解でした。
2013年05月17日
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モーヴェ・トン[2010]/ニコラ・カルラマンこのエチケット、なかなか綺麗に撮れません。「悪天候」というネーミングにふさわしいかもですが……。少し前に、自然派ワインビストロで飲んだワインです。カベルネ・フランだと思って飲んだのですが、後で調べたら、フェル・サルバドール 50%、ネグレ・ド・バンアール 30%だそう。南西地方の地品種らしいです。ネットで見つけて、2本買いました。ヴィンテージは09が売り切れで、10になってましたが……。お店でも美味しかったのですが、この地品種の味わいをもう一度確かめたかったのと、お店よりもっと大きいグラスで飲んでみたかったので。香り、味わい、いわゆるビオです。誤解を恐れずに言えば、ロックをややシンプルに、やや濃いめにしたような……。いや、ロックにグラムノンのニュアンスをトッピングしたような……。さらに誤解を恐れずに言えば、中国の甘い乾燥梅干し、あれが好きな人は、きっと好みだと思う味わいです。ブルゴーニュグラスで飲みましたが、味わいにきちんと階層があります。品種の味わい、よくわかりません。地品種にありがちなクセもなく、フランっぽくもあり、ガメイっぽくもあり、ピノっぽさもあります。ロックが好きな方に飲んでもらって、感想を聞いてみたいです。個人的には、ロックより好みなので^^
2013年05月09日
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ヴァン・ド・フランス・エリタージュ[2011]/サンタ・デュックよく料理に使うワインは、味にこだわらなくてもいいと言いますが、量と調理法にもよりますよね。あるシェフは、飲むのがしんどいくらい渋くてタニックなアルジェリアのワインを、赤ワイン煮込みに使うのがいい、と言っていましたが、それはやはり長時間煮込む場合だと思います。昨夜は、牛こまを赤ワインで短時間煮る料理をつくりましたが、そうなるとその手のワインも合わないし、樽香が強い新世界もしんどい気がします。そんな時は、個人的にはローヌがいちばん!だと思っています。で、スーパーで1,000円ちょっとで買ってきたエリタージュで煮てみました。ひさしぶりのエリタージュ、昔より愛想がよくなって気がします。14%もありますが、果実の甘みが強めで、なめらかな味わいなので、気にならず、同じワインで煮た料理とは、もちろんよく合いました。評判がよいのがよくわかるワイン。赤ワイン煮のほうは、最後は白いご飯にかけて、洋風牛丼で。この本を見てつくりました。上出来でした。
2013年04月30日
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VdF ラシラー・ド・タレス(2011)/フレデリック・コサールよく、カレーは一晩寝かせたほうが美味しいと言われますが、私はどちらかと言えば、できたその日の味わいが好きです。特にルーを使った、一般的な家庭のカレーの場合は、味の各要素が混ざり合っていない、あの感じがよくて、それが翌日以降なじんでいくと、ルーの油脂の要素が、何となく気になってしまうのです。ワインも、ついついその日にほとんど飲んでしまうのは、そういう嗜好があるからかもしれません。昨夜は、シャソルネのフレデリック・コサールが、ローヌでシラーで造った赤。センスが光る味わいです。柔らかいけどハリがある紫を感じる果実味。スパイシーですが、タンニンがこなれているので、一体感があります。でも、味わいが若いです。コレは、翌日残したほうが美味しい、かも。でも、個人的にはそれより、2年ほど置いておくのが、いちばんよい気がします。お好み焼きと合わせましたが、この若いシラーの味わいは、家庭のルーカレー、それも翌日ではなく、その日につくったカレーと、かなり相性がよいのでは?と思いました。このワイン、こんなコメントもありました。個人的には、ピノのようだとは思いませんでしたが……。
2013年04月12日
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モーヴェ・トン[2009]/ニコラ・カルマラン昨夜は、フランスに長く住んできた友人と。パリで行ったことのある、自然派ワインビストロの東京店ができたので行ってみたい、とのことだったので、目黒のヴェール・ヴァレ・ア・トーキョーという店に連れて行ってもらいました。最近よくある、壁にワインが並んでいて、ボトルに値段が書いてあるタイプ。自然派の有名どころはだいたい揃っている感じでした。グラスでシャンパーニュとペティアン。INAOのテイスティンググラスなのが、ちょっと残念。その後、お店に方にカベルネ・フランで何かとリクエストしたら、カトリーヌ・ブルトンかコレと言われ、飲んだことがなかったのでこちらを。南西地方のVdTらしく、後で調べたらカベフラは補助で、フェル・サルバドール、ネグレ・ド・バンアールという、聞いたこともない品種がメインらしいです。コレ、よかったです。きれいなビオ香。濃いめの色調で、果実味が強めだけど柔らかく、ややくぐもったニュアンスもありますが、花冷え以上に冷えた雨、まさに悪天候の夜に、しんみりと飲むのにふさわしい味わいでした。グラスは小さめですが、選ぶワインを間違わなければ、楽しめそうです。料理もブーダン・ノワールやテリーヌが美味しく、かなり気に入りました。友人は、ブーダンがテリーヌだったので、やっぱり腸詰のほうがいいと残念がっていましたが……。スルスル飲めてボトルが空になったので、その後、グラスで3杯。最後は、こんなことなら2本頼めばよかったね、という話になりました。
2013年04月03日
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アルディッシュ[2007]/ルイ・ラトゥールル・オー・メドック・ド・ジスクール[2006]最近、あまりにも高すぎる場合を除き、「そのお店にワインがあったら、飲んでみる」ということにしています。外食続きだったのですが、特に予約をするような店でなく、ワイン目的でないリーズナブルな店の場合、チリ、アメリカ、スペイン、イタリアあたりを飲むことになります。そうして飲んでいて、改めて気が付いたのは、「ワインって美味しいなあ」ということです。というか、安いワインのセレクトって、意外によく考えられていて、冷やしても果実味が沈み込まない赤とか、ややたっぷりの果実味の白とか、単純にアルコール飲料として美味しいと思います。逆に、閉じているブルゴーニュのグラン・クリュの赤とかは、飲んでいる時点の美味しさは、それらの安ワインたちより、低いこともままある気がします。ちなみに最近のヒットは、コレ。チリのヴィーニャ・マイポのカベルネとシャルドネのハーフ。提供価格1,000円なのはデニーズなのですが、この1,000円、悪くないなあと思います。さて先週は、木更津のホテルに2泊しました。オークラ系だったので、ワインリスト、値段を考えなければ、けっこう充実していました。リゾートホテルらしく、ヴィンテージの表記はなかったのですが、だいだいネット価格の4倍強といった設定でした。最初の晩は、和食にアルディシュ。飲んで、意外にタイトで少し痩せているように感じましたが、見るとヴィンテージが2007年なんですね。そんなバックヴィンテージのアルディッシュ、なかなか飲めないので、ラッキーでした。熟成が進み、ややシャブリのようなニュアンスも。温度高めだとダメでしたが、きっちり冷やしたら、けっこう美味しく感じました。和食との相性もよかったです。2日目は、中華にル・オー・メドック・ド・ジスクール。この銘柄に、1万円弱を払うのはちょっと躊躇しましたが、味わい的には大満足。やはり、コレは美味しいボルドーだと思います。06でしたが、ほどほどの果実味と熟成のニュアンスが心地よく、ジスクール一族ならではの柔らかいタンニンが、いつもブルゴーニュ好きにオススメできるワインだなあと思います。きちんとしたボルドーグラスで供してくれたこともあって、とても美味しくいただけました。広東系の料理ともとても相性がよく、やっぱりワインって美味しいよなあ、といういつもの結論で終わりました。特にワイン好きが来るわけでもないリゾートホテルなので、ヴィンテージ表記がなくても、開いてないワインはオンリストしていないのでしょうね?そういう意味では、掛け率が高めでも、オークラ系のようなホテルのワインは、安心度が高いのかもしれませんね。
2013年03月24日
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珍しく料理の写真ですが、先週伺った六本木の北京料理店、孫の一品。オーナー&料理人の孫成順さんと仲のよい知り合いが企画した「孫さんに存分に北京料理をつくってもらう食事会」。ふかふれの姿煮、広東料理のような上湯ではない、こんな湯を合わせたものは、初体験でした。この他の料理も初が多くて、北京料理の経験不足を思い知らされました。お値段も存分感がありましたが、これを高級乾物が主役の広東料理でやったら、倍以上の値段だったろうと思います。おそらく「存分に」とお願いしたら、金額的には、広東>上海>北京>四川になる気がします。ちなみにワイン、造り手失念のサンセールとブシャールのブルゴーニュ・ルージュを頼みましたが、料理とは合わなかったです。北京料理とワイン、四川料理ほどではないにしても改めて難しいと思いました。個人的には広東、香港料理とワインの相性はよい気がしますし、また上海料理もチョイスを上手にすれば、けっこうよいのでは?と思います。これは、その次の日の夜、なんでもないイタリアンで頼んだクレマン。ルイ・ラトゥール系列のシャブリのシモネ・フェーヴルのクレマン。シャブリらしい酸?と想像していましたが、味わいはいたって中庸。もちろんシャンパーニュらしい香味もないのですが、そのバランス感は悪くなかったです。イタリア味との相性は、ちょっとだけズレている感じがしましたが、このクレマンをその前日の北京料理と合わせたら、シャンパーニュよりもむしろ合うかも?と思いました。
2013年03月19日
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ラ・ヴィエイユ・フェルム・コート・デュ リュベロン・ブラン(ハーフ)[2011]/ペラン ラ・ヴィエイユ・フェルム・コート・ド・ヴァントゥー・ルージュ(ハーフ)[2011]/ペラン あまり飲み過ぎたくない夜のために、ハーフを何本が買ってあるのですが、この白を開けたところ、若く、サラッとした味わいだったので、サクッと飲んでしまい、勢いで赤も開けてしまいました。そう、ハーフを買った意味がなかったです……。この赤も、白に比べればスパイシーでメリハリがありましたが、たとえばちょっと前に飲んだクードレのような充実感はなく、あまり印象に残りませんでした。若い、ですからね。白も赤も、3日くらいかけて飲むと、味わいが開き、肉付きがよくなるのかもしれません。ハーフ向きではない??
2013年03月01日
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シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・スペシャル[2001]/タルデュ・ローラン月イチのワインスクール。今回のテーマは、シャブリ。ACシャブリを5種。私は、ウィリアム・フェーブルとドルーアンを間違えました。ラヴノーとドーヴィサは、最近は断然ラヴノーのほうが美味しいらしいです。私は、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールを見直しました。08と少し熟成していたからか、酸と旨みがバランスよく、美味しかったです。アフタースクールに持参したのは、最近うわさを聞かないタルデュ・ローラン。家にずいぶん長くおいてあった01のヌフ。昨年の12月に飲んだ、コート・ロティの99がまだまだエスプレッソだったので、これも早いかな?と思ったのですが、充分開いていました!若いヌフのスパイスが屹立している感じと違って、酒質にしなやかに溶け込み、いい感じに柔らかくなっていました。熟成の入り口の状態のヌフもいいですね!
2013年02月25日
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VdP コート・ド・ガスコーニュ・ルージュ[2011]/アラン・ブリュモントム・クルーズ御用達、モンテュス、ブースカッセで知られる造り手のデフュージョンライン。白も赤も近所のスーパーで売っています。1,000円ちょっと。ネットでは3ケタで買えるようです。この赤、ボルドータイプを飲みたい時には、実によいのでは!と思いました。同じ価格帯のボルドーでは、あり得ない味わいだと思います。味つきが薄くて物足りなかったり、タンニンがこなれてなくて渋かったり、という心配無用です。モンテュスたちは、結構なバックヴィンテージでも、タナ特有の野良臭いタンニンが引っかかる感じですが、これはメルローが上手にそこを撓めているのでしょうか? 実に飲み心地のよい仕上がりになっています。ひさびさにボルドーグラスを出してきて飲みましたが、いい感じでした。同じ価格帯のローヌでも、旨安はありますが、あちらはスパイスのアクセントがあります。あれが欲しい時はいいのですが、欲しくない時には、このブリュモンの赤、かなりオススメです。
2013年02月18日
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パリ・トゥルイヤ・ルージュ NV(2009)/ポトロン・ミネまたまた福袋の1本。ポトロン=子猫、ミネ=おしり、ということらしいです。南仏ルーションのワイン。ロワールのピュズラや、同じくルーションのフラール・ルージュで修業した、とのこと。どちらのワインも、何本かストックを持っています。特にフラール・ルージュは、輸入元のラシーヌさんが取り扱いを止めてしまったので、なかなか飲めなくなってしまいました。このワイン、カリニャンとグルナッシュらしいですが、いい意味で予想通りの味わい。南のフランスのビオ赤のよい見本のような味わいでした。なめらかなタンニンとほっこりとした甘み。ふだんワインを飲まない人に赤をすすめるなら、昔ならカルフォルニアだったのでしょうが、今ならこういう南仏のビオ系がいいような気がします。しかし、この手のワイン、先行している造り手が多くて、味わいのレベルが一緒だとついつい、最初に出会ったところをリピートしてしまいますよね。このワインも実に美味しいんだけど、今後この手の味わいを求めるならローヌのエステザルグを選んでしまうかもしれません。値段もやや安いし……。でも、これからワインを飲もうという女性には、かなりオススメできるかも。ネーミングとエチケットがかわいいので。ただ、ワイン好きの人を対象にすると、南仏の自然派赤、けっこう競争相手が多いジャンルですよね。旨安系で、還元臭などを出さない、健全な造りを目指すと、個性を出しにくいカテゴリーのような気がしますが、個人系にはラングロール、あの透明感のある味わいが、アタマひとつ抜けている気がします。
2013年01月30日
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アルザス・リースリング・グラン・クリュ・ミュエンシュベルグ[2002] /ジュリアン・メイヤー元日に買った、福袋の1本。ジュリアン・メイヤー、アルザスの中では軽い造りのイメージでしたが、それはだぶんいちばんリーズナブルなコキヤージュあたりしか、飲んだことがなかったからだと思っていました。グラン・クリュ、とってもブルゴーニュと違ってアルザスの場合、ワクワクとした期待感は、特に持てませんよね。そんなクラスでなくてもアルザスの場合、美味しい造り手は美味しいし、しっかり系の生産者は、どんなクラスでもけっこう濃厚なワインを造る気がします。ウンブレヒトとか、ヴァインバックとか……。さて、この11年熟成のリースリング・グラン・クリュ、やや濃いめの黄金色になっていました。香り、ペトロール香が顕著です。味わいは、酸化のニュアンスがありますですが、健全な熟成感です。ボディの厚みは中程度、余韻もやや長め、といったくらい。バランスよく美味しいですが、グラン(偉大)というわけでもありません。ただ、鶏肉と大根の煮物には、ドンピシャに合いました。熟成のニュアンスと、面倒を省いて下煮しなかったゆえの、大根の軽いエグミが妙に合って、「おっ、意外なカップルのマリアージュ」と思えるくらい相性がよかったです。しかし、メイヤーはグラン・クリュでも軽め、だったかもしれません。
2013年01月29日
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VdF ロゼ・マリー・ローズ(2011)/ノエラ・モランタン福袋に入っていた1本。ロワール、カベルネ・ソーヴィニヨン100%だそうです。ロゼは、メジャー品種のものが好きです。南仏も美味しいと思うものがありますが、香りにエキゾチックな要素が強すぎるものなどは、家庭料理に合わせにくいものもあるなあ、と思います。ブルゴーニュのロゼは、味つきの弱いものもけっこう多いので、物足りなく思うことも。今まで飲んだベストロゼは、2000年のルーミエですが、あれは偶然と例外の産物なので……。そういう意味では、ボルドーのロゼは歩留まりがいい気がします。もともとの強さがほどよく弱っていて、タニックで飲めないことがありませんから。なので、香りの方向も含めて、ボルドー品種のロゼ、好みです。今回のロゼも、一瞬「えっ、カベルネ?」と思うのですが、飲んでいるとほどよいタンニンが感じられ、自然派らしさと相まってスイスイと美味しく飲めます。単体で2,000円強らしいんですが、その値段の価値は充分アリです。香りの要素は多くないのですが、それがかえって和系の家庭料理といい感じです。昨夜はしゃぶしゃぶでした。豚肉好きなのですが、遅い時間にスーパーに行ったら売り切れで牛しゃぶに。でも、牛とこのカベルネロゼはどんぴしゃでした。
2013年01月16日
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コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2009]/クードレ・ド・ボーカステル週末、ローヌの赤が飲みたいという気持ちをがブレなかったので飲んだのがコレ。ボーカステルのヌフの隣の畑のワイン。ひさしぶりですが、改めて「コレ旨い!」と大納得の味でした。コート・デュ・ローヌと思えば高めですが、ヌフだと思えば安いです。あと、何しろ若いのにもう飲めますし。ヌフを思わせるクラクラするスパイスと獣のニュアンス。でも、味わいは柔らかく、きれいに開いています。南ローヌを飲んでいるという喜びを与えてくれるワイン。これ、寒いときの醍醐味!だと思います。うん、美味しかった!
2013年01月14日
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プティ・シレーヌ[2009]/ACボルドー駅伝を見ながら飲んだわけではありませんが、昨日のタイトルと対にしたかったので……。1,000円台前半のボルドーです。私が最初に「ワインって、こんなに美味しいんだ!」と思ったシャトー・ジスクール。セカンドが、ラ・シレーヌ・ド・ジスクール。マルゴーではなく、別の地区でつくっているル・オー・メドック・ド・ジスクールと3つのブランドに加え、買いぶどうで造り始めたのがコレだそうです。この09がファースト・ヴィンテージとのこと。ジスクール贔屓です。近頃、ボルドーの登場回数は少ないのですが、オー・メドックはたまに飲みます。2,000円クラスとしては、期待を裏切らない出色のボルドーだと思います。さて、そのさらに下に位置づけられるこのプティですが、良年の09の割には、そしてメルローが多めのセパージュの割には、カベルネの青さとややゴツゴツしたタンニンが目立ちます。柔らかさが身上のジスクール一族としては、ちょっと意外ですが、果実味と酸のバランスは悪くなく、ジェネリック・ボルドーとしては、まあ合格かな?と思います。ただ、もう少し値段を出してオー・メドックを買うほうが、満足度が高いかも。2本購入したので、もう1本はしばらく放置することにします。文庫になった吉田修一の『横道世之介』を読みながら、飲みました。この本、単行本で出た時にあまりによかったので、本好きだと言っていた友達に、読み終わってすぐに貸したのですが、その後、返却されず、感想も言われないまま、今に至っています。たぶん、趣味に合わなかった??映画になったのですね。読後、「いい人ってのは、いいんだよなあ」と思ったのを覚えています。たぶん、自分がいい人ではないからなのでしょうね……。吉田修一、近刊の『路』もいい小説でした。ジスクール同様、贔屓してしまいます。いいワインになりきれなかった、プティ・シレーヌ。今年は、ひさしぶりにボルドー(もちろん穏当な値段の)をたくさん飲んでみたいな、と思いました。
2013年01月04日
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リヴサルト[1986]/M.シャプティエ鮨さいとうさんのランチ。そう、先週も夜に伺ったのですが、2週連続、今年の〆のお鮨です。今年、一緒によくご飯を食べるようになった友人が無類の鮨好きで、銀座、赤坂、六本木の名だたる店はだいたい行っているそうなのですが、「さいとうさんだけ予約が取れない」と嘆いていたので、3か月くらい前に聞いてみたところ、年内かろうじてすべり込むことができました。おつまみより握りに集中したい!というリクエストだったので、昼の15貫を。ビールとぬる燗で。隣に座っていたお客さんたちが、ジャン・ラフェのクロ・ド・ヴージュ01を持ち込んでいらしゃいました。趣味がいいなあ、と思っていたら、赤坂のフレンチのオーナーとご家族でした。さいとうさんのお鮨、今年は14回目、通算でちょうど60回目でした。改めて「自分の好みのど真ん中だなあ」と感じました。ネタはもちろん、酢めしがいいんですよねえ。名だたる店を網羅している友人、「美味しい!」を連発していました。特に、大間のまぐろ。中トロと大トロの甘美さは、先週のまぐろとは一味違いました。さいとうさん、友人的には「今まででいちばん好きな味」との評価でした。どこかいちばん美味しいか?と言われてもよくわかりません。だぶん、名の知られたお鮨屋さんは、どのお店もいちばん美味しいのだと思います。要はどれだけ好みか、ですね。ジャン・ラフェが好きなお客さんが好きな味、ということなのかな?と思いました。遅い時間のランチだったので、夜になってもお腹がすきませんでした。で、甘口ワイン。86のリヴサルトを。最近少しずつ飲んでいるモンティヤスより、四半世紀の時のせいもあるのでしょうか、複雑さが数段上です。お鮨とはまったく合わないと思いますが、昼の酢と魚にない要素の、熟成感のあるしっかりとした甘みは、カラダが欲していたのでしょう。とても美味しかったです。昼にお鮨を食べたからこそ、余計に美味しく感じたのかもしれません。一緒ではなく、時間差だったからこその美味しさ。こういうワインの楽しみ方もあるかも、と発見の夜でした。
2012年12月21日
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ヴァン・ド・フランス・オ・ブ・デュ・シュマン「2010」/レ・ヴィニョー先日飲んだ、甘口と同じ造り手のピノ・ノワール。バタバタした1日で、ちょっと心配事を抱えていて、夜遅くに抜栓をしました。ルイ・ラトゥールがシャルドネやピノを造っているので有名なアルディッシュの、南のヴァルヴィニェール村(初耳です)のワインらしいです。購入した南のピノで、ブルゴーニュとはだいぶ違うと書かれていましたが、飲んだ感想は「そうでもないかも…」。色調濃いめ、柔らかい酒質とほっこり系の甘み。ピノですが、よくできたビオのボージョレなどと近い印象の味わいです。値段は、1,500円。コスパは高いと思いますし、リピートしたい率、高いです!
2012年12月21日
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サンセール・レ・モンダネ[2000]/フランソワ・コタ先週末は、月イチのワインスクール。テーマは、新しいスペイン。ラウル・ペルスを始めとした、新潮流を飲みました。特に白にビックリしました。トロピカルまである香りなのに、酸、ミネラル、塩味があって、美味しいのです。赤も同様にエレガントなのですが、アフターに乾いたニュアンスのあるものが多く、好みが分かれるところだろう、と思いました。その後、クラス会でインシエメに。私は、12年熟成のコタを持参しました。まだまだ若い、ですね。ダグノーのような完熟感とも、ピュズラのような柔らかい味わいとは一線を画した、硬質な味わい。ソーヴィニヨン・ブランらしいハーブのニュアンスがほどよく、正統派サンセールであるこのワイン、1本を一晩かけて、変化を楽しむようなワインだったかもしれません。あれこれ、たくさん飲んで、またもやZZZでした。ブラインドでミッシェル・マニャン(フレデリックでした)を当てて、みなさんにビックリされましたが、あれ、何度か飲んだことがあって産地がフランスだと言われたら、けっこうわかるのでは?と思いました。でもまあ、気分はよかったです。それで気が緩んで爆眠したのかもしれませんが……。
2012年12月17日
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ヴァン・ド・ターブル・ヴィオニエ・モンティヤス[2007](500ml)/ヴィニョー昨夜は、いわゆるビヤレストランで夕食。ビールを飲んでればいいものを、少ない選択肢でもついワインも飲んでしまいます。甲斐ノワールがあったので、グラスで1杯頼んでみたのですが、どうもコレ、ブショネっぽい……。かなり冷やしてあったし、甲斐ノワールの経験があまりないので、よくはわからないのですが、軽度だったので結局、言いませんでした。こういう時、悩みますよね。よく知っている店だったり、ワインを売りにしていればともかく、ビールメインの店の600円のグラスワインですから……。いやいや、後から来るお客さんのためにも言ったほうがいい、というのも正論かなあとも思うのですが、たぶん言っても「あっ、コレはブですね。すいません」という返事は期待できないお店だったので。モヤモヤして帰宅。何となくこれで終わりたくないけど、またワインを1本開けるのもなあ、と悩み、冒頭の画像のワインを抜栓して、グラスで1杯。ヴィオニエの甘口、アルディッシュ近くのビオ生産者らしく、ピノ・ノーワールで評判を呼んだらしいです(ピノも1本買ってみました)。収穫したぶどうを陰干しして甘くするタイプ。ヴィオニエなので強い香りを期待していましたが、わりあいおとなしめでした。アルコール度数も強めです。夏ならオン・ザ・ロックでもいいかもしれません。でも寒い夜、寝る前の甘口はいいもんですね。年末に向けて、何本かワインを買い足しました。今年、ココまで買ったワインは175本。飲んだワインは、外飲みを除くと166本(ワイン会などに持って行ったワインも含んで)。年の初めに「今年こそ減らそう!」と思うのですが、年末になって数えてみると、だいたいこれくらいになってしまっているんですよねえ。
2012年12月05日
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