春花の 咲ける盛りに 秋の葉の 匂へる時に またも来まさね
(里山家持)
(注)初句から第 4
句までは、万葉集巻 17-3985
の大伴家持の歌「二上山の賦」に出て来る句そのままを使用。
今はもや 壱師の花の 秋は過ぎ 冬立つ里山 つはぶきの咲く (偐家持)
追ひて和せる歌 1 首
石蕗
の 花は見れども 香は嗅がじ まるはなばちに われあらざれば
(偐家蜂)
(20221109梅田の里山のツワブキ)
たづぬれば みなまた同じ アクセスの 減り方なれる 楽天ブログ
(元減親王)
(本歌)わびぬれば いまはたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞおもふ
(元良親王)
(20221119アクセスレポート)
はな園の 落ち葉ふみつつ ゆくわれに 鹿なかなくも 秋はかなしき
(犬丸大夫)
(本歌)おく山に もみぢふみわけ なく鹿の こゑきくときぞ 秋はかなしき
(猿丸大夫 古今集 215
、小倉百人一首 5
)
書くと言ふも 書かぬ時あり 書かぬと言ふ
書くとは待たじ 書かぬと言ふを
(坂下家持)
(本歌)来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを
来むとは待たじ 来じと言ふものを
(坂上郎女 万葉集巻 4-527
)
菜の花も 梅も咲きたり いざ春の 遊びのそなへ 今よりせむか
(花見家持)
転びても学ぶものあり春の風 (転家持)
何となく 首のあたりが 不本意の 偐偐 コンビ どうする二人 (偐家康)
わが園に 消
残るはだれか 雪柳 今ぞ盛りと 咲きにけるかも
(雪柳家持)
(本歌)わが園の 李
の花か 庭に降る はだれのいまだ 残りたるかも
(大伴家持 万葉集巻19-4140
)
(注)はだれ=まだらに降り積もっている雪。
(20230308ユキヤナギ)
読書会 六日
は過ぎじ 長門川 ゆめこの花を 風にな散らし
(高橋偐麻呂)
(本歌)わが行きは 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめこの花を 風にな散らし
(高橋虫麻呂 万葉集巻 9-1748
)
ハイノキの 実やいかなると とはるれば
ハイ見てみると 言ふのほかなき (ハイ家持)
(20230412梅田の里山・ハイノキ)
花はあれ 根も葉もなしの ネモフィラの 記事の記憶を 根ほり葉ほりと
(羽織家持)
かにかくに 庭のかにくさ しぶとかり 引けどちぎれず ちぎれど生え 来
(石川蟹草)
(本歌)かにかくに 渋民村は 恋しかり おもひでの山 おもひでの川 (石川啄木)
(20230814カニクサ)
追ひて詠める歌 1
首
西麓の 自宅の庭の 蟹草を われ汗だくに これを引き抜く (石川蟹草)
(本歌)東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる (石川啄木)
ラベンダーの 花の香の風 吹き渡れ 富良野十勝の はるか山へと
(偐家持)
(20230816ファーム富田)
黒髪の この道にして 狭穂姫
の 涙なるらし 小雨
の降れば (佐保家持)
(注)狭穂姫=垂仁天皇の皇后。
※狭穂姫亡き後に皇后となった日葉酢媛は、狭穂姫が兄の謀反により天皇と兄との間の板挟みとなり、兄と共に自刃するに際しての彼女の遺言による推薦で皇后となった女性である。
※奈良自転車道は黒髪山への道であり、黒髪山は狭穂姫がその黒髪を埋めたことからの命名だという伝説がある。
(20230908奈良自転車道)
風情ある 名とはいへども 耳成は 耳無しなれば 有耶無耶
いかに
(口有家持)
神さぶる 山は見上ぐる ものなれど 三山見下ろす それも一興
(三興家持)
猛暑との 戦
ひと行く 銀輪の 三山めぐり 汗もさんざん (散々家持)
(20230911飛鳥川自転車道)
ものぐさも わが名にしあり なにごとも 無用のこだはり なきをよしとす
(雑把家持)
われはもや はしどひ見せつ 我妹子
に はじけたる実も その種までも
(偐端持)
(20231004ハシドイの実)
さきたまの 行田にありて やかもちも 岬の麻呂の 真似などせむか
(柿本人真似)
(20231012行田市のマンホールカード)
われもまた ヤカモチモドキ 青空に 赤く照る見む ウメモドキの実
(擬家持)
(20231016ウメモドキ)
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