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2021年01月30日

ハッタリの流儀

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筆者であるホリエモンこと堀江貴文は、ライブドア時代に時代の寵児と持て囃され、プロ野球界参入やフジテレビ買収、選挙への立候補など度々メディアを騒がせてきた。それから15年以上経った今でもロケット開発や飲食業参入など精力的に活動している。しかし実際のところ、ホリエモンは逮捕されてライブドアは衰退したし、プロ野球球団も、フジテレビも買収できていない。選挙にも勝ってない。 結果がついてきているわけではないのに未だに強い影響力を持ち続けている。その原動力は「ハッタリ」だ とホリエモンはこの1冊の冒頭で言い切っている。


皆が腰を抜かすようなことをいつも言い続け、そして踏み抜き続ける。大きくハッタリをかまし、そして、 かましてしまったハッタリを実現するため本気で勝負し続ける。その過程こそが大切であって、人とお金を巻き込むというわけだ


今、多くの投資家は「金余り」に直面している。とても自分たちで使い切れる額ではないので、いいアイデアやアートなど唯一無二のものさえあれば、すぐさまそこに投資したいと待ち構えているのである。


SNSが出てきてからは、情報なんてコントロールできなくなった。一億総発信時代には、「情報解禁」などと言って情報を出し惜しみしていたら、埋もれて誰にも気づかれずに終わる


可処分所得の奪い合いの時代から可処分時間の奪い合いの時代に移ったと言われている 。つまりいかに財布を開かせるかから、時間をいかに使わせるかに変わってきている。読書をするか、LINEをするか、飲みに行くか、全てがライバルになっている。 そしてその次は可処分精神の奪い合いだ。心を奪えるか?心を預けてもらえるかどうかが問われてきている。人は心を奪われて初めて時間を使う。時間を使ったその後に、財布を開くのだ


僕はどんなに稼いだとしても1000万円以上貯め込むことはない。全て経験や挑戦に高速で変えていく 。辺境の地を旅行するでも、バカ高いアートを買うでも、自作の写真集を出版するでも何でもいい。自分の新しい経験にどんどん投資していくのだ。


プレゼンしたい相手を見つけた後、どのような関係を築いていけばよいのだろう?その答えは2つある。まず最初に大切なのは、「こいつはどうにも面白いやつだな」と思ってもらう事だ。そして次に、プレゼンが終わるまでに、「こいつの話に乗っておかないと、逆にこちらが損をしてしまうな」というところまで持っていくことである。


ハッタリをかましてその後で辻褄を合わせること、はあらゆる場面で大きな成果をもたらしてくれる。これを僕は人生の最高奥義だと思っている。 ハッタリとは出来ると言い切って、辻褄を合わせる覚悟のことを言うのだ


チャンスというものは、あらゆる人の前に現れる。それなのに、チャンスをものにできる人とモノにできない人がいる。それは、目の前に現れたチャンスに、ノリよく飛びつくことが出来るかどうかにかかっている


一度自分に嘘をついたら一生自分に嘘をつき続けなければいけなくなる。どんどん自分が自分ではなくなっていってしまう。そんな不自由な生き方はしたくない。



【感想】
ハッタリとは出来ると言い切って、辻褄を合わせる「覚悟」のことを言うのだ。この1冊を一文で要約するなら、これに尽きると思う。自分のキャパシティを少し超えている仕事、役職が舞い込んできても臆することなく飛びつき、もがき、努力を重ね辻褄を合わせる。これの繰り返しによって人は成長し、信用を築くことが出来る。日本人は控えめで、こういう野心的な部分がもっと必要!



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