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2014年11月23日
自転車に乗って @Seoul
また自転車に乗って、走り出した。
市庁、ソウル駅と駆け抜けていく。
これまでバラバラだったソウルの地図が頭の中でつながっていく。
地下鉄での移動だと駅単位で記憶されているので、
他の場所とのつながりが見えない。
自転車で道を縫うと頭の中のパーツが繕われていった。
駅からの徒歩圏内だけだった地図が、次から次につながる。
スクラッチのカードを削るかのように、
あるいは水性絵の具を水にたらしたかのように。
見えなかったものが鮮やかになっていく。
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調子に乗って飛ばしていると、みるみる汗ばんできた。
ソウル駅に近いバス停の前にあった売店で止まり、
冷たい缶コーヒーで一服。
クルマがあれば、地理も道路も方角もアッという間に覚えてしまうのだろうけど、
ただの観光客には難しい話。
それにこれだけ地下鉄が便利では、クルマは無用の長物かも。
缶コーヒーを傾けながら、そんな思いに浸る。
通りすがりの観光客には自転車程度がちょうどいい。
宿でなにげなく借りた自転車が意外にも街のサイズを変えてくれた。
特に行くあてがあったわけでなかったので、
ソウル駅を折り返し点に光化門(クァンファムン)方面へ戻ることにした。
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清渓広場を北に折れ、ワンブロック動くと、光化門広場がある。
片側4車線のだだっ広い通りの真ん中を噴水が陣取り、
それを見守るかのように李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像が立っている。
10月だというのに子供たちはおかまいなしに噴水で遊んでいた。
6月に「ピマッコル通り」を探して歩いた際、
遠目に見たのがこの銅像の後姿だったのだ。
銅像は記憶にあったが、広場や噴水にピンとこなかったのは、
この広場、今年の8月にできたばかりなのですね。
6月のときは工事のフェンスで覆い隠されていたのでしょう。
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=263 (コネスト・光化門広場)
広場ではイベントが催されていた。
さまざまな現代的なカラーリングの大きな狛犬が並べられている。
広場の名前にもなっている韓国の狛犬「ヘテ」。
「ヘチ」とも呼ばれる架空のこの動物はソウル市のシンボルだ。
ポップな狛犬が明るい日差しの下、道行く人たちを楽しませていた。
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奥に景福宮(キョンボックン)が控えている広大なこの通り、
かつては16車線という広さを誇っていた。
ドイツのアウトバーンが非常時に「戦闘機が下りられる」ように作られたのと同様に、
この国でもこの広さが必要なのだ。
その中央部が今では鮮やかな噴水と整った石畳に生まれ変わっている。
あまりに長い「戦時下」にあきれて、誰かが公園化に踏み切ったのかもしれない。
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川を上って @Seoul
10月に入ったというのにソウルは暖かい、というかまだ暑い。
4日目は宿にあった自転車を借りて、走り出すことにした。
「自転車貸し出ししていたよね?」
「してますよ。でもね、カギがないんですよ、失くしてしまったみたいで」
「う〜ん、じゃあ、ドコカでカギだけ買いますよ」
「それでいいなら。クルマには気をつけてくださいね、ソウルですから」
このあたりもゲストハウスの気軽さだ。
自転車用のカギは、新設洞駅と東廟駅の間で開かれる「泥棒市場」に、
自転車用品屋さんが多く立ち並んでいたことをアテにしていた。
2〜3,000w出せば買えるはずだ。
外はいい天気で、自転車を走らせると気分がいい。
自転車用品屋でカギを購入。
店先の台に1,000wで並んでいたやつを選んだ。
それほど長い時間、自転車から離れるつもりもないので、これで十分。
味にてん、心にまる。昆布漬辛子めんたいはかば田
清渓川(チョンゲチョン)沿いを東へ。
公園化されたこの川の始点まで掘り下げてみたくて、川沿いに漕ぎ出した。
問屋街に並行しながら自転車を走らせる。
目の下の川沿いでは、遊歩道を歩く人の姿が多い。
ジョギングする人、犬を散歩させる人、そしてベンチがあればカップルが占拠している。
平日なのにけっこう人がいるものだ。
あっという間に始点部分にたどり着いてしまった。
自転車を走らせた時間は10分ちょっとかな。
汗ばむ間もなく、サイクリングはエンディングか。
熱いぐらいの陽気で、アホな観光客は半ソデ短パンでサイクリングしている。
あまりにカンタンにたどり着いてしまったので、そこにあった観光案内所を訪ねた。
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「あのお、ここは清渓川のはじまりですか?」
「そうです、ここがスタートの「清渓広場」です」
「これ以上上流はないんですか?」
「ないですね、ここがはじまりです」
「ありがとう」
観光案内所の彼はキレイな日本語で教えてくれた。
自転車を走らせることに味をしめて、もっと走りたかったのでなんとも拍子抜けだ。
食い下がって質問してみたが、どうやらこの先はないらしい。
あきらめて自転車置き場に自転車を縛り付け、
ニギヤカな清渓川の始点「清渓広場」に向かう。
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=1139 (コネスト)
http://www.kampoo.com/jp/travel/cheonggyecheon.htm (韓風)
観光案内の説明は上のサイトにお任せして、しばし腰を下ろす。
広場にはたくさんの観光客がいた。
モデル・ポーズやキメ・ポーズで写真を撮っている観光客が多い。
となると中華系の方々で、声を耳にすると広東語やら北京語やらが入り混じっている。
香港系か、台湾系か、はたまた本土か。
いずれにしろ近年は世界各地で中国系の観光客が多い。
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噴水のそばやテラスでは、
地元の学生やカップルが観光客などおかまいなしにくつろいでいる。
コーヒー片手におしゃべりしているのは近所のビジネスビルの女性たちだ。
あっけなく終わってしまった「清渓川探訪」、さてどうしようか。
2014年11月22日
カウンターを囲んで @Seoul
手打ち麺にうす味のスープがおいしい。
やってきた熱々のうどんを頬張ると淡いうまみが広がった。
ハッキリした味が多い韓国料理にしてはめずらしい味付け。
他の客はみんな「餃子入りうどん」や「茹で餃子」を食べている。
うどんもおいしいらしいが、餃子が人気の品のようだ。
日本人好みのダシの効いた味で、熱々のスープがたまらない。
「これ、適当に入れて食べて」
目の前に塩漬けの青菜とキムチの壷が陣取っている。
客は好きなだけとって、食べていいらしい。
「オイシイなあ」
なにげなく日本語でそうつぶやくと、他の客が反応した。
「オイシイデスカ?」
「あれ? 日本語わかるんですか?」
「少し勉強したことがあります。でもムズカシイネ」
「それなら同じですよ。ハングルむずかしいね」
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正面に座って、ビビンパをつついていたオンナのコが上手な日本語で受け答えしてくれた。
こちらの話を他の客や店のオバチャンに説明している。
「オイシ〜?」
変なイントネーションで店のオバチャンが話しかけてくる。
「マシソヨ〜。マシソヨ〜」
おばちゃんの問いかけに片言のハングルで答えると、かなりウケたようだ。
つられたのか、隣の年配夫婦も餃子をつつきながら、声を出して笑っている。
カメラバッグを担いだヘンな観光客を失笑しているのか、
おかしなハングルの発音がウケているのかはわからない。
少なくとも食事のテーブルは楽しい雰囲気に包まれた。
「ここでビビンパ出しているんですか?」
「いえ、ビビンパはとなりの店からもって来ました」
その辺はおかまいなしらしい。
この辺りが韓国スタイルだ。
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「このスープがおいしい、とアジュンマ(おばちゃん)に伝えてください」
彼女に告げると、そのままオバチャンに訳して伝えてくれた。
「この店のスープの味はおばあちゃんからの味だソウデスヨ」
「チョンマル・マシソヨ〜。タン?クッ? イゴ マシソヨ」
(ホントにおいしいです。ツユ?汁? これがおいしいです)
と片言かつ文法的にデタラメなハングルで感激した味の感想を述べた。
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「うれしいわねえ〜。ホラ、コレ」
ヘンなハングルをしゃべる外国人に気をよくしたのか、
茹で上がったばかりの餃子を3つばかり、食べかけのドンブリに放り込んでくれた。
「え〜、ギョウザ頼んでないですよお」
「サビスヨ。オバアチャンの味、オイシイといってくれたから」
「サービスって言ってます、食べてください」
「今のはわかりますよ〜」
「通訳イラナかったですね〜」
「アジュンマ〜、カムサハムニダ〜」
カウンターがみなの笑い声に包まれた。
市場の片隅で @Seoul
ランチタイムに市場に潜りこんだ。
東大門エリアから程近い「広蔵市場(カンジャンシジャン)」。
民族衣装からキムチまで、地元の人たちの生活用品はモチロン、
観光客の購買意欲をそそるようなみやげ物も並んでいる気さくな市場だ。
中央でクロスするメインの通りの真ん中はおかまいなしに出店が占領している。
ホトンドが食事をさせる店で、
揚げ物や海鮮鍋の店が通りの両サイドに軒を連ね、
中央はビビンパやパジョン、マッコリを出す屋台が占めている。
ニギヤカな中央部は「ピンデトック」の店が連なり
おいしそうな香りと元気な湯気が辺りを埋めている。
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混雑するその場所を避け、出店を眺めながら歩くと、
ひときわ混雑している店があった。
カルグクスの店。
6〜7人が座れるカウンター席が空くのを待っている人がいる。
行列するほどではないが、相手は誰かが座り、食べ終わっては次の人が注文している。
どうやら地元の人に人気のお店のよう。
「カルグクス」はカンタンにいうと韓国式うどん。
「カル」は包丁、「ククス」は麺を表し、
機械で押し出す冷麺などの麺類(ミョン)と一線を画すかのようにこの名がついている。
通常、小麦粉で練られ、手打ちの場合は「ソン・カルグクス」などといわれるようです。
米粉で練られた「サル・グクス」とか、
豆の粉が入った「コン・グクス」などもあるみたいですよ。
オモシロ造語ですね。
韓国料理として有名な「ビビンパ」も「ビビン」=混ぜる、「パプ」=ご飯の合成語。
お店で「パプ ジュセヨ〜」っていうと白いご飯がもらえます。
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席が空くのを待っていると、調理している傍らの奥の席がなんとか空いた。
さっきまで餃子の皮にタネを包んでいたオバチャンが、
カウンターの上に散らばった調理道具を片付け、食べる場所を作ってくれる。
「一人? ならここに座りなさい」
「一人です、そこに座ります」
狭いスペースにアヤシイ日本人を送り込むため、
食べていた人たちが一旦、食事を停めて、腰を上げ、通れる隙間を作ってくれた。
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「なに食べるの?」
「カルグクス、ひとつ。
「ダイジョウブ? アンタ狭くない?」
「ケンチャナヨ〜」
「ダイジョウブ」を意味する韓国語を口にすると、オバチャンも他の客も表情が急に和んだ。
2014年11月21日
初秋の風に @Seoul
初冬のこの時期、歩いていても気持ちがいい。
少し歩き続けるとほんのり汗ばみ、
じんわりとカラダが暖まってくるとさらに歩みが調子よくなってくる。
陽気はシャツ一枚でも十分だが、
旅先の身としてはそれは万全ではありませぬ。
9月の下旬でも建物や店の中に入るとガッツリ冷房効いてますからね。
この辺り、さすがアジアです。
うかつにTシャツや半そでシャツ一枚でふらつくと、
店で冷やされ、アっという間に汗が凍りつきます。
9月を終わろうかってのに容赦ない。
それに旅先でシャツ一枚、ってのはうかつすぎる。
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特に男性の場合、ポケットに入れたサイフが無防備に見えちゃいます。
実話ですが、旅先でも日本にいるとき同様、
尻のポケットに長財布挿して歩いている男性ってけっこういます。
「ここにありますよ、盗ってください」ってカンバン出しちゃってる。
一時期、セカンドバッグ持って、
アジアの街を歩く日本人男性が多かったですね。
あれはモ〜ノスゴイ「カモネギ」状態でした。
あまりにも無防備過ぎてステキです。
ウェストバッグ、なんてのも旅行者の間で流行りました。
あれもキケン。
「ここにお金あります」ってサインみたいなものですから。
アレをするなら、お金は別な場所にしておくのがいい作戦です。
エアコン・ラブなので、シャツ一枚でもおかまいなし、
それでもポケット隠すためにシャツをひと羽織り、がいつものスタイル。
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財布はモチロン二つ折り。
現金は一万円も持っていないので、
そんなに過敏にならなくてもいいのですが。
どこの国でも2〜3千円分はポケットに。
小銭を出すたび、財布を開くもの無防備ですぜ。
店を出ながら、お釣りしまってたりしてませんか。
旅先ではあなたの手元、誰かが見ていることをお忘れなく。
レジで支払い、レジで財布をしまってから、店を出ましょう。
これは釣り銭トラブルの防止にも役立ちます。
海外ではその場でシッカリ確認しないと、
後から言っても受け付けてもらえないので、
確認してからゆっくり財布をしまいましょう。
オオゲサに聞こえるかもしれませんが、
モノスゴイ多いんですよ、財布開けっぴろげて歩く日本人。
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狙う側になって考えるとよく見えます。
隠れているものより、見えている財布でしょうし、
狙うなら現金、でしょ。
イコール日本人を狙いましょう、ってなりますよね。
お金持ちじゃないから、っていうのは通じませんよ。
残念ながら、あなたもわたしも日本人、旅先では気をつけましょう。
2014年11月20日
仕事の合間に @Seoul
今日もズブズブ裏通りや路地裏へ。
通りごとに並ぶ品物や表情を変える問屋街を眺めながら、
知らない路地を彷徨い歩く。
普通の人がいて、普通に仕事をしていて、普通の生活が営まれている。
どうやらこの辺りはキッチン用品関連の問屋街か。
屋台で見かける道具や調理器具が目白押し。
完全に買って帰ることはできないが、
衝動的に値段を聞きたくなるシロモノが並んでいる。
タレントアイテムが豊富! エンスカイショップ
客待ちなのか、のんきにカードに興じるオヤジサンたち、
忙しく働き続ける老夫婦、
ひと仕事終えて、近所の屋台でマッコリを傾けるオッチャン、
普段の生活の中に豊かな表情がたくさんある。
生活の時計からはみ出した旅行者は、
静かに眺め、笑顔で写真を撮らせてもらうぐらいしか踏み込めない。
そういや日本じゃ、表で将棋を指している風景も見かけなくなった。
ヨーロッパでもアジアでもアメリカでも縁台将棋じゃないけれど、
オヤジサン連中が集まって、テーブル囲んでいる姿を
当たり前のように見かけますなあ。
ニューオリンズではバックギャモンをやったことがあるし、
リスボンでは公園のテーブルがチェス・ボードになっていたし、
ハノイでは中国将棋に熱が入っていた。
ブリッジやポーカーなんか当たり前のようによく見かけ、
大概はテーブルのアッチコッチに小銭が行き来している。
処方箋のいらないコンタクトレンズ「アットスタイル」
韓国では李朝末期に日本から「花札」が伝来し、
「花闘(ファトゥ)」と名前を変え、今も楽しまれているようで。
話によると正月や結婚式で親戚が集まるとかならずご開帳、らしい。
ちなみに中華系、特に香港や客家など南方系の人たちの
結婚式の前に行われることって、ご存知ですか。
披露宴の前に「麻雀」打つんです。
しかも披露宴会場で!
これがまあ、老若男女入り乱れて、囲む囲む。
みんな、大好きみたいで、熱くなると披露宴の時間が後回しになっちゃうほどで。
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そういえばウチの父方の親戚も正月に集うと麻雀打ってたなあ。
中華系じゃないんですけどね、
6人兄弟で男が5人という構成でしたから、集まると必然、卓を囲み、と。
なにが必然、かわかりませんが正月はかならずこれでした。
子供の頃から傍らでそれを眺めていたので、
小学生にして麻雀打てるようになってしまったのは血でしょうか。
そうえいば、韓国では軍政下の統制があったせいか、
麻雀はあまりポピュラーなゲームじゃないようです。
やっぱり地元の、普通の、普段着の生活を眺めて歩くのは楽しい。
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2014年11月19日
思わぬ出会い @Seoul
東廟から東大門方面に向かうと「興仁之門」(フンインジムン)が出迎えてくれた。
実をいうとはじめは「なんだろう、この門は?」と無防備に足を進めてみただけなのです。
近づくにしたがい、記念写真を撮る人、感慨深げに見入る人など、
どうにもこうにも大そうな場所に思えてきたので、門の周りを巡ってみたのです。
すると観光客向けに造られたであろう案内板に、
「興仁之門=東大門」と書かれていたのですね。
「こんなところにいたのね、アナタ」という感じで、
かなり無防備に出会ってしまいました。
う〜ん、オハズカシイ。
「私の肌、ずっとこのままなの?」悩み続けるあなたへ
今まで清渓川沿いを歩いて、東大門エリアに向かってばかりいたので、
存在に気づかなかったのですな。
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この辺りでも出店は元気で、洋服や靴を売る店などは日が暮れて、店仕舞いに忙しい。
反面、食事や呑みの屋台はこの時間から勢力を伸ばすらしく、店支度に忙しい。
日が暮れて、写真も撮りづらくなってきたので、そろそろ街から撤収。
ウォーカーヒルのカジノを目指そうと、地下鉄駅へ。
たくさん寝たのにだるおも〜なあなたに「核酸サプリ」
そうそう、ソウルの地下鉄は「エキナカ」なんてもんじゃありません。
「ホームナカ」ですね。
ホームにガッツリ出店があるんです。
カバン屋はあるし、本屋はあるし、洋服屋はあるし、
ホント、ソウルはスペースがあるとすぐに店が開かれちゃうのです。
許認可どうなってんの?とか思いますが、市民も便利に使ってるんですね。
それでも地下鉄の食べ物屋さんはよしあしで、
ホーム全般、オデンの匂いが立ち込めて小腹を鷲づかみにされたり、
ワッフルの香りが漂ってきて誘惑されたり、けっこう大変。
まあ、キライじゃないですが。
1日分の野菜不足をこれ一包 粉末青汁
え? カジノはどうだったかって?
そりゃあ、飛行機代x2を勝ちとったので、小一時間で即撤収!
わざわざシャトルバス乗り継いで山の上まで行ったのになんですぐ帰っちゃうかって?
カジノはHIT&AWAYが鉄則です。
路地裏を抜けて @Seoul
ランチをゴチソウになり、スタッフに見送られて、宿を出た。
「キョウハどこイクデスカ?」
「チムジルバンデス」
変な日本語VS変な韓国語の会話を交わし、
疲れたカラダをほぐすためにチムジルバンに行くことを伝えた。
前回の二日目同様「サウナ付のスーパー銭湯」ですな。
路地裏を歩いて、隣の駅・東廟へ。
東大門から続くこのエリアは問屋街が立ち並ぶエリアで、
東大門周辺が服や靴の問屋街なら、
新設洞周辺は壁紙や敷物、キッチン用具から什器、薬剤から韓方薬と、
ありとあらゆる問屋や小さな工場が立ち並んでいるエリア。
歩くたび、毎回違う路地に迷い込んでみると、
その都度、違う表情の通りが現れ、それだけでも楽しい。
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東廟までの道のり、迷い込んだのは玩具の問屋が並ぶ通りだった。
三輪車からプラスティックのバットまで、
色鮮やかなおもちゃが並べられている。
店員さんもどことなく朗らかで、
商品のサッカーボールで遊んでいたり、ダーツに興じていたりと商売っ気がない。
その狭い路地にバイクもクルマもおかまいなしに入り込んでくるのが、まさにソウルだ。
早い時間に風呂屋に出向くのももったいないので、問屋街から足を伸ばす。
この辺りは問屋街で人の出入りが激しいからだろうか、
出店が路上のありとあらゆるところに置かれてる。
とにかく高く買取ります BUY王(バイキング)
ちょっとした空間があるとお構いなしにご開帳、という感じで、
食べ物から野菜売り、果物から骨董品まで、お構いなしに歩道を占拠している。
完全に歩道は狭くて、歩きづらくて笑っちゃいます。
初秋のこの時季、目立つのはリンゴと蒸かしたサツマイモ。
栗や柿なんて日本でもなじみのある果物も彩を添えている。
お目当ての銀杏はまだちょっと早いみたい、姿を見かけないなあ。
散々歩き回って遠回りを重ねた上に、前回訪れた「SPAREX」に到着。
6,000wを支払い、熱い湯船に飛び込んだ。
http://www.utravelnote.com/korea/play/sparex (店内の雰囲気はコチラで)
考えてみると、入浴料が昼飯より高い(一食5,000w程度)のだから、贅沢なハナシ?
それとも日本の銭湯が安すぎるのかな?
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サウナもミストもスティームもあるのだが、無視して、
ひたすら熱い湯と水風呂の往復を繰り返し、カラダをほぐす。
小一時間、リラックスして出てくると外はすっかり陽が落ちていた。
2014年11月18日
寝ぼけた朝食 @Seoul
いつものように原稿をやっつけて来たので、いつものように疲れていた。
昨夜、宿にたどり着くと荷物を置いて、
近所の定食屋に潜り込み、ビビンバを頬張って、眠りに着いた。
ソウルでホステルやゲストハウスと呼ばれる安宿はなぜか朝食付きの宿が多い。
大概はトーストやご飯が置いてあって、
キムチと一緒にご自由にどうぞ、という体裁だが、
一人旅にはこれがけっこうありがたい。
「ホステル・コリア」では、8〜10時の間にトーストとジャムが供される。
モチロン、淹れたてのコーヒーもございますぜ。
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到着日の翌日は慌しく出てきた疲れを引きずっていて、
たいてい昼近くまで寝過ごしてしまう。
この日も例外でなく、起きてきたらランチタイムに近い時間だった。
朝食のトーストはしまわれて、食いっぱぐれた時間だ。
コーヒーをもらおうとキッチンに向かうといい香りが漂ってきた。
滞在中の客がなにか料理しているのだろう、と思いながら、
キッチンに進むとスタッフのみんなが食事をしていた。
「アニョ〜ン」
寝ぼけた声で声をかけると、笑い声とともに返事が返ってきた。
「アニョンハセヨ〜、もうランチタイムですよ」
「ツカレテイルンデス。到着日は疲れているんです」
ハングルと英語を交えて、会話を交わす。
iPhone/iPad、スマートフォンアクセサリ専門店「スマートラボ」
「朝食?ランチ? 食べますか?」
「え?いいの? みんなのご飯でしょう?」
「ダイジョウブ、一緒に食べましょう」
ゲストハウスなのだが、常客ともなると家族やスタッフと同じ扱いなのがうれしい。
「メニューはなに?」
コーヒーを勝手に淹れながら、尋ねる。
24時間いつでも勝手に飲めるところもこの宿を気に入っている理由だ。
ところが欧米の客がいなければ、コーヒーを飲む客はホトンドいない。
以前にも書いたが、アジア系の宿泊客はストレートのコーヒーを好んで飲まない。
この宿のコーヒーを消費しているのは自分だけかもしれない。
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「プルコギ デスヨ〜」
「イイデスネ〜」
白いご飯をもらって、スタッフと一緒に頬張った。
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10月の「毎月ソウル」
夕方の成田空港はけっこう混んでいた。
「シルバー・ウィーク」と名づけられた連休が明けた月曜にも関わらず、
出国審査場にはかなりの列ができていた。
行列を尻目に、自動化ゲートを目指へ。
パスポートと両手の人差し指を機械に読み込ませて、ハイ終了。
事前登録だけ済ませておけば、アっという間に出国手続きは完了だ。
繰り返し書いているが、
この「自動化ゲート」相変わらず我が国では普及も告知もされていない。
シンガポールや韓国では自国民は、
当たり前のように自動ゲートを軽やかに通り過ぎていく、というのに、
変わらず、この国ではスタンプのために行列を作っている。
数少ない利用者としては、
その自動化ゲートが混むようになってもらっては困るので、
普及していかないことは気にも留めないが。
雑誌やテレビで大人気!irinaのロールケーキタワー
前回の9月版「毎月ソウル」は、
7〜10日の4日間という短期滞在だったためになんとも消化不良で、
結局、月末から10月にかけてのチケットをすぐにブッキングした。
今度は8日間の滞在。
仕事の合間を狙って入れ込んだつもりが、直後に中国に飛び立つハメに陥った。
なんともまあ、うかつな計画です。
出国を済ませ、いつものようにビジネスクラス・ラウンジへ。
デルタ航空との合併を経て、プライオリティ・パスでは、
成田のノースウェストのラウンジは使えなくなってしまったのが残念だが、
それでもKALのラウンジで快適にくつろげる。
この日、ラウンジの無線LANが調子悪いらしく、アクセスがうまくいかない。
有線ケーブルでもチャレンジしたが、
どうやらラウンジのプロバイダー接続に難があるらしく、こちらもNG。
出発前のメールチェック程度だったので、あきらめて新聞、雑誌に目を落とした。
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ラウンジの奥では、アメリカン人女性がネットにアクセスできないことを怒っている。
「どうも無線接続ができないみたいですよ」
PCに疎いラウンジ・ホステスに変わって、彼女に話しかけた。
「わたしのPCが悪いのじゃないのね」
「有線も試したんですけど、そっちも繋がらないみたいですよ」
「それじゃあ、困るのよ。
次のフライトのオンライン・チェックインができないわ」
「だそうです。
チェックインだけできれば、文句も収まるんじゃないかなあ」
日本語でそうつぶやいて、彼女の処遇はラウンジ・ホステスに預けた。
旅先で怒っているアメリカ人ほど性質の悪いものはない。
ユナイテッドのフライトは定刻どおり飛び立ち、時間通りに仁川空港に到着した。
入国審査はいつものようにガラガラ。
沖のコンコース着なので、「スカイ・シャトル」に乗り、ターミナルを移動し、
入国、そしてターンテーブルだが、
預けている荷物もない身としては、飛行機のドアから10分で、到着ロビーに飛び出せた。
「佐藤黒」・「村尾」など他では手の入らない銘酒ぞろい
空港の両替レートだけ、チェックすると、1万円で125,000w。
このところ130,000w前後で安定している。
空港リムジンに乗り込み、ピッタリ一時間後にはいつもの宿に潜り込んだ。
「楽天プレミアムカード」なら、ラウンジを自由に使える「Priority Pass」がついてくる!!
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