本日はこちら「Kings Descent」、英題はHeirs of the Kingsかな。
の、レビューです。
いつものKemcoRPGで、まだ灰汁(あく)の残る古い時代の作品と見受けますが、そのストーリーやキャラクターが意外と面白かったんですね。
私が最近贔屓している佐川ちゃんや、まだまだ人間観察が足りてないマコっちゃんとも違う感覚を受けて、なんだか非常に新鮮でした(笑) 知らない人かとも思ったけど、別の作品で見たことあったかな?
本作に限って言えば、やや理屈が弱く、推測や伝聞のみで簡単に話が進む脆さはあるものの、謎が謎を呼ぶ本編ストーリーの勢いや、何よりキャラクターそれぞれが非常に魅力的で、彼らの会話が聞いていて十分に面白いので、その辺の弱さが気にならない、いや、許して無視できてしまうんですね。このライターの魅力はその辺にあるのかな。案外、神作だったドラゴンラピスとか書いてるかもしれませんね。知らんけど! 違ってたらごめん。
あとは……なんだろ。
ゲームとしては十分ぬるい難易度。タイトル画面で急に歌いだしたのはびっくりした。そしてオヤジが強すぎる!!! 頑張って隠してるけどインパクトありすぎるビジュアルがタイトル画面でモロバレしてますよ(笑)
街中のなんでもないMOBにも立ち絵があるのにもびっくりしました。
古いゲームとはいえ、意外と凝ってるなぁという印象。そしてそれだけの力を入れるに十分な内容だったので、きちんと満足できました。
翻って辛口評価をするとするなら、本来「王」とは、すなわち人と智を集合させた力と権力の象徴だと考えます。王とは、適所に適材を配置し、人が集合することにより生まれるパワーを操る人物の象徴だと思うんですよ。と考えると本作は、そんな理想の王を表現するには登場人物が圧倒的に足らず、各々がほぼ全て己の力こぶのみで状況を打開するパワーファイターであり、ゲームの題名や世界観として王やKingの名称を使うにはだいぶズレた認識だなぁと思わざるを得ません。現実の海賊と、ワンピース世界の海賊はまったく違う存在みたいな感じ。ナイトとか、いにしえの三英雄とか別の言葉に置き換えても、違和感がないんですよね。つまり王という存在の解釈にまだ広がりを持たせる余地が残っており、もったいないと思いました。だってこの世界には、「王」はいるのに「国」がないんだもん。
スフィア盤はやっぱりめんどくさい(汗)
【このカテゴリーの最新記事】