30年ぶりに、日産の車が、月間新車販売台数首位になりました。
それまでの首位は、トヨタアクアです。
ちなみに、30年前の1位になった車は、今は無きサニーです。
日産NOTE e-POWER一年近く経った、2017年7月でも、安定的に10,000台をキープしています。
ハイブリッドとの違い
プリウスやアクアなどのハイブリッドの車との決定的な違いは、駆動軸とモーターだけが直結していることです。
ハイブリッドカーは、エンジンとモーター両方で駆動する構造です。
場合によっては、モーターのみでも駆動、又はエンジンのみで駆動と自動制御され、その比率により効率の良い部分を使い燃費を稼いでいます。
それに対して、 e-POWERは、車軸に直結するのはモーターのみです。
全速度域でモーターで走行、バッテリー容量が大きければモーターで走れることになります。
搭載のエンジンは、発電機と直結してバッテリーやモーターに電気エネルギーを供給します。
日産NOTE e-POWERに試乗してみました。
第一印象は、色々な雑誌やレポートのとおり出足は俊敏かつ強力です。
e-POWERは、アクセルペダルを踏みこむだけで、グイ〃加速します。
それも、操作するというよりも、踏むだけで音も無くグイ〃と加速、早いです。
丁度、遊園地のバッテリーで動くカートをを強力にしたような感じです。
それは、そうですよね。
モーターによるe-powerは1.2tの車体を25.9kgf・m のトルクのモーターで加速するんです。
2,000CCターボ車ニ匹敵するパワーです。
日産NOTE X DIG-S
通常仕様のNOTE X DIG-S(エンジン+スーパーチャージャー)が、15kgf・mのトルクでの発進ですから、いかに俊敏かがわかります。
普通のエンジンが3000回転付近でピークトルクに達し、電子制御されたCVTは、アクセルの踏み加減自動的に変則するため、どうしてもMTや通常のATとは感覚的にずれる印象があります。
もちろん、通常乗っている分には、慣れやなどにより違和感はなくなりますが、明らかにCVTの印象は人間のフィーリングとは異なる部分があるような気がします。
まあ、燃費性能を向上させるためにはいたしかた部分でもあります。
NOTE e-POWERのフィーリング
普通のエンジンが3000回転付近でピークトルクに達するのに対して、NOTE e-POWERモーターは特性上、アクセルonで、25.9kgf・mのピークトルクになります。
モーター出力は、日産リーフと同じだそうです。
リーフが、1.5t ノートが1.2t、どちらが速いかは明らかですよね。
さらに、これまでの車に無い機能の一つとして、強力なエンジンブレーキを再現していることです。
このことをワンペダルコントロールと称しているらしいですが、強力なエンジンブレーキを体感します。
この、アクセルON・OFF時の感覚は、まるでハイパワーのMT(マニュアルミッション)車の感覚です。
言い換えればアクセルペダルでより強力に、スピードコントロールできることになります。
ATやCVTには無い感覚、免許をMTで取得した世代にとっては、昔ハイパワー車に乗った感覚がよみがえります。
シフトダウンしてエンジンブレーキを効かせるMT車以上の感覚、そしてスムーズです。
モーター駆動ゆえの機能
アクセルペダルのみで広範囲な速で加減速できる「ワンペダル走行」と称しています。
この「ワンペダル走行」
「後方から来る車に追突されるのでは?」と聞いたら、一定以上の速度変化、Gを感知した場合は、ブレーキランプが自動点灯するようになっています。
ルームミラーで点灯しているのが反射して見えるようになっています。
さらに思ったことを「雪道やアイスバーンで、アクセルONで直ぐにピークトルクになったら、スリップして発進できないのでは?」と、質問したら、
スリップしないように、トラクッションコントロールが機能して空回りしないということでした。
これなら、砂利道など滑りやす路面でも大丈夫ですよね。
もう一つ質問したのは、「エアコンとヒーター(暖房)はどうなっているのか?」と質問したら、エアコンは電気による稼働だそうです。
一方、ヒーターはエンジンを稼働させて温水を作っているんだそうです。
よって、エアコン作動時には、バッテリー残量が少なくなるとエンジンが始動し、ヒーターのスイッチをONにすると、常時エンジンが始動することになります。
ただ、ちょっと気になったのは、エンジンの始動時や稼働時の音が、ちょっとポンコツっぽい音って感じがします。
たとえるなら、コンプレッサーのタンクの空気が無くなって、隣の部屋で小さなエンジンのついたコンプレッサーが稼働しているのか・・・ってな感じです。
走行中は、極力走行音が高くなるスピード時にエンジンが始動するようコントロールされているそうです。
総じて、全体的にはよく考えられ、新機能と在りものを組み合わせて、詰め込んだたシステムにしてはよくまとまっていると思います。