原子炉容器内に落下した炉内中継装置の回収をめぐり、引き上げた同装置を収納する
じゃばら式の容器の取り付け作業を公開した。
23日にも同装置そのものの引き抜きを行う。
同装置は昨年8月、燃料交換を終えて炉内から搬出する際、つり下げている途中で
落下した。衝撃で装置の継ぎ目が変形し、上ぶたの穴に引っ掛かって抜けないため、
「スリーブ」と呼ばれる上ぶたの一部と一体で引き抜くことにした。
長さ12メートルの同装置を引き抜いた後に収納する容器は、耐熱性化学繊維製で
直径1・4メートル、高さは最大15・6メートルになるじゃばら式。
この日は作業員23人が、クレーンにつり下げた容器の外観検査をした後、
炉上部に取り付けた。経済産業省原子力安全・保安院の検査官が立ち会い、
アルゴンガスを充てんした際に漏れるような穴などがないかをチェックした。
同装置自体の引き抜きは1分間で6センチずつという慎重なペースで行うため、
8、9時間かかる見通し。
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