「テルル129m」を初めて検出したと発表した。
事故後3か月を過ぎて新しい核種が検出されたため、高濃度汚染水の流出などが疑われるが、東電は「採水の
際に、なんらかの原因で混入したのではないか。ほかの放射性物質の検出値に変動はないので、汚染水が漏れ
るなどの異常事態が起きているとは考えられない」としている。
また、東電は29日午後、4号機の原子炉建屋最上階(5階)に作業員が入り、使用済み核燃料一時貯蔵プール
に循環冷却装置を設置するための準備作業を実施した。原発事故後、1〜4号機の原子炉建屋最上階に作業員が
入るのは初めて。5階の線量を測定した結果、短時間の作業ならば問題のない範囲とわかった。
▽読売新聞(2011年6月29日21時27分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110629-OYT1T00953.htm
▽「テルル129m」
テルル129m(半減期33.6日)は崩壊して半減期1600万年の放射性ヨウ素129に変化する物質。
ヨウ素129はヨウ素131同様の発がん物質。
体内に取り込まれたテルル129m(半減期33.6日)は半減期1600万年の放射性ヨウ素129に変化
しうるため、放射性ヨウ素131と同様に甲状腺に蓄積されて甲状腺がんのリスクを高めると
言われている。
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