放射性セシウムが東京都の検査でみつかった問題で、検査を続けていた残りの10頭すべてで基準値を超える
放射性セシウムが検出されたと9日、都が発表した。市場には流通していない。
都によると、最も高い肉で1キログラム当たり3200ベクレル、最も低くても1530ベクレルが検出された。
11頭はすべて、福島第一原発事故の緊急時避難準備区域内にある酪農家1軒から出荷されたもので、黒毛和種
という。東京都港区の都芝浦と場で8日にと畜され、厚生労働省からの要請で調査していた。今回、放射性セシウムが
検出された牛はいずれも7月7日に出荷されたという。
芝浦と場では、農水省の指示で、福島第一原発から20〜30キロ圏内から出荷された牛でも、他地域の牛と同様、
放射性物質についての特別な調査はしていない。ただし、厚労省からの指示が今回をのぞいてこれまでに5回あり、
その際に行った検査ではいずれも基準値を下回っていたという。
福島県は9日、県内の畜産関係団体などを緊急に集め、対応を協議する。出荷自粛の対象地域を、南相馬市以外に
拡大するかどうかや、えさの管理の在り方について検討する。
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