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2015年08月03日

実写版「進撃の巨人」と「4DX」



どのようにあの世界観が・・・「巨人」が、「立体機動装置」が、実写で再現されるのか。
といってもVFXなので本当に実写と言えるかどうかはよく分かりませんが・・・。
”アニメ”と”実写”の線引ってどこなんでしょうね?
登場人物が実際の人間か、アニメ画か、の違いなんでしょうか。

さて、映画館に行くのは久し振りです。
劇場には「IMAX」や「4DX」など新しい技術が導入されています。一体どんな体験が得られるんだ?と別の興味も湧いてきます。

見に行こうと思った映画館では「4DX」が最近導入されたということで、せっかくだからプラス1,100円を支払って「4DX」を体験してみることにしました。
※心の中では「せっかくだから俺はこの4DXのシートを選ぶぜ!!」とつぶやきながら・・・

というわけで、 進撃の巨人 4DX との両方の感想を書きたいと思います。

まず4DX。
「座席が動く」「風が吹き付ける」「水飛沫が飛ぶ」「匂いがする」 という特別なシートで、映画の世界を視覚以外の5感で体感できる!という設備です。
どんなものかな・・・と思っていましたが。

予想以上に動きます。
シートが振動するだけでなく、前後、左右に、自由自在に揺れ動きます。
映画が始まると「ふわ〜っ」とシートが軽く浮上します。それから映画のシーンにあわせてガンガン動いてきます。ディズニーランドとかで映像見ながらシートが動くアトラクションがありますが、あんな感じですね。4DXの方が大きく動くような気がします。
結構楽しい!です。

そして水飛沫。 結構「うわっ!!」となります。水飛沫には前から来るやつと、上から落ちてくるやつがあるみたいです。前から来るのは、例えば川なんかでボートが飛び込むシーン。映像で水飛沫が来るのにあわせて 「プシュッッ!!」 と来ます。
上から来るのは、洞窟や廃墟で上から水が垂れてくるシーンですね。
「ポチョッ・・・」 と来ます。
これがなかなかの臨場感です。映像で見る液体の感覚が、実際に水飛沫を浴びることによって増幅されるような感じです。

これが残念なことに、進撃の巨人では・・・
巨人が人間を食うときに飛ぶ血飛沫や、
巨人に人間が潰されるときの血飛沫や、
(たまに)立体機動装置で巨人を切るときの血飛沫など、
主に「血飛沫」の時に動作します。

これねー、正直イヤでした。
飛んでくるのはただの水だってことは分かってるんですが、まるで実際に血飛沫を浴びているかのような錯覚がするんですよ。なんかイヤなニオイさえする気がしましたし・・・。
気持ち悪さ倍増です。
ということは、それだけ臨場感が増してるって事なんでしょうね。

あと風ですね。
予想以上に吹きます。天井を見てみたら、大型サーキュレーターが幾つも並んでいました。結構な風量があって、冷房が効いていることもあり、正直寒いです。
でもいいですね。
戦いのシーンや、気持ちいい風が吹いてそうな原っぱでのシーンや、臨場感を大いに盛り上げてくれました。
薄い上着を1枚持っていくことをオススメしますが、寒いよりも楽しいの方が大きい仕掛けだと思いました。

+1,100円の価値があるかどうか?ということが4DXの問題になりますが、
「好きな映画で、より映画の世界に没頭したい!!」
という時には有りかな、と思います。
映画が体験型アトラクションとして新しい楽しみ方を出来ますので、好きな映画なら、+1,100円の価値は十分にあると感じました。


いや、これ、相当怖いし、気持ち悪くなると思うんですよ。

まあそういうのが好きだ!!って人には大丈夫なんでしょうけど、このシートで「呪怨」を見ることを想像するとちょっと大変かなあ・・・って思いますねえ・・・。

さて実写版「進撃の巨人」についてですが、
これはまあ、特に言うことはないですね。。。

シナリオは「??」ですし、
立体機動装置の疾走感は出ていないし、
突然エロシーンが挿入されようとするし、
そもそも主人公たちは訓練された兵士なのかどうかも良く分からないし、
ハンジさんはただの奇声をあげる変な人になってるし、
突っ込みドコロばかりです。

でも、巨人の気持ち悪さ、世界の荒廃感は抜群に出ていましたね。
グロくて人間ぽい、気持ち悪い巨人を見事に描き切っています。
これは漫画やアニメの比ではありません。
必見です。
これだけで観に行った価値はあったと思います。
劇場の大スクリーンでなければこの気持ち悪さは体感できないでしょう。

そう、この映画は、「進撃の巨人ワールドを楽しむ一つのパラレルワールド」だといえるでしょう。

そういう見方で見れば、100点満点の出来です。
オススメです。

逆に、原作の進撃の巨人をこよなく愛するファンの人や、これから進撃の巨人を見てみようと思っている人には、オススメしません。
初めての人には「結局主人公は何がしたいの?そもそも何者なの?全然良くわかんない・・・」となってしまいますし、原作の激しいファンの人は「何kろえ$%&%J%!!!」となって怒り狂ってしまうでしょう。

さて、続編がすぐに出てくることになると思いますが・・・
まあ、見なくてもいいかなあ・・・と思ってます。
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posted by 霧島もとみ at 2015年08月03日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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霧島もとみ
他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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