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2016年01月21日
マギ 28巻 大高忍(※少しネタバレ)
マギの最新刊
こんなに漫画の単行本が発売されるのが待ち遠しかったのは久し振りです。
前巻で始まった煌帝国の内戦の行方は?
また、ハニワの姿で現れたアリババと彼方に飛ばされたジュダルの凸凹コンビはどうなるのか?
心を踊らせながらページをめくりました。
(読後の感想、ここからネタバレです)
・・・。
白龍が 可哀想 です・・・。
前巻までは自分自身を強大な怒りの中にたぎらせて、悪役としての存在感を存分に発揮していました。
ところが28巻では、正直、 白龍にそういう格好良いところはありません。金属器使いは自陣に一人のみ、頼れる軍師もおらず、兵士は皆ザガンとベリアルの力で動かしている状態で、本当にただ一人で戦っている力なき状態ということがありありと描かれています。
そんな状況に 「それでもオレは負けん!くたばれ野郎ども!!」というような気概を見せることもなく 、はあはあと 疲労困憊 し、やがて魔力を失い、義手・義足も動かせなくなってしまいます。
そんなでも一応戦いには勝つんですけどね。。。
これまた勝ち方が 酷い 。
シンドバッドの七海連合の面々が続々とやってきて、白龍の軍勢とは全然関係なく一気に勝負を決めてしまうんですよ。 白龍は何もしていない。 もう「シンドバッドの操り人形」みたいな感じで、気力も失せてしまっています。
「・・・・こんな形で・・・・
・・・国を取り戻したいわけじゃなかった・・・・・」
一方、アリババとジュダルは、謎の世界から帰還するべく、アリババの提案により「世界の裂け目」を探す旅に出ていました。そして原始竜(マザードラゴン)に出会い、この世界のことを聞きます。
そこで原始竜がアリババを見て言った言葉が印象的でした。
「おまえは不思議だ・・・」
「若く青い命だが・・・長い間生きた仙人のような気配もしている・・・」
アリババは精神だけの存在になって百年にも感じられる長い時間を過ごしていたと話します。
一体アリババはどこで何をしていて、何を聞いてきたんでしょうね?
さらにこの対話の中で恐るべき事柄が示されます。
なんと、
イル・イラーにダビデが取り付くことで変異し、そのダビデにシンドバッドが共鳴して繋がってしまったというのです。
これまで怪しいところはありながらもアラジンやアリババを導く役割を果たしてきた 英雄シンドバッド 。
遂に ラスボス的な雰囲気 を醸しだしてきました。
もう誰も信じられません。
シンドバッドの数々の台詞に感動し、心動かされてきた俺はこれからどうすればいいんだ、神も仏もないのかーー!!
と声を大にして泣きたい気持ちですが、しかし世界の現実であることは事実なので、静かにそれを受け入れて今後の物語を見守っていきたいと思います。
ああ、またまた続きが気になってしまうマギ。
やっぱり面白い漫画です!
マギ 27巻 大高 忍(※少しネタバレ)
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
マギ 大高 忍(1〜10巻)
タグ: マギ
2015年10月25日
マギ 27巻 大高 忍(※少しネタバレ)
「マギ」の最新巻がつい先日発売されました。
ということで早速買ってきて読みましたよ。 全巻の最後で燃え尽きた灰のようになって見えたアリババ 、一体どうなってしまったのか???
と期待と恐ろしさとが入り混じった感じで一気に読み進めました。
が、待っていたのは想像を超える展開でした。
いや、表面上のストーリーの展開という訳ではないんですよ。
どちらかというとテーマに関する展開ですね。
本当に恐ろしい漫画です。
「マギ」。
作者の方は実は徳のある 高僧か何かか!?と疑ってしまうくらい、何か、精神世界に訴えてくるものを持っています。それとも私が知らないだけで、世界の神話などには既にこういうモチーフがあるのでしょうか。
そう、今回27巻の中で、
白龍から提示される考え方。
「アラジン殿、『堕転』はそんなに悪いことですか?」
それに対して、アラジンは、 目指していた未来と真逆の方向へ突き進んでいくことが堕転であり、それは不幸なことだ と説きます。
だからやめさせたいのだと訴えます。
わかります。これまで散々本作中で言われていたことですよね。
しかし再度、白龍はアラジンに幾つかの言葉を伝えた後、最後にこう言い放ちました。
「不幸だからと・・・ あなたに生き方を決められたくはない な。」
という事でした。
この時、私の中でアルマトラン編(23巻)での、そう、ソロモン王の言葉が脳裏にフラッシュバックしました。
「真実を知ってしまった今、『運命』を神に支配されたままでは俺たちは絶望で生きてはいられない。
みんなが それぞれの生き方で未来を変えられる可能性がある世界にしなくては 。」
これはまさにソロモン王が言っていたことと全く同じなのでは?
「堕転」した白龍が、その真逆にいるはずのソロモン王と同じ事を言うというのは、一体どういうことなんだ?
混乱と疑念が頭の中でぐるぐる回ります。
そう。
これまで作品の中では、
「堕転」=運命に逆らう、不幸の象徴。
ルフの流れから外れるという大いなる孤独。
というメッセージが一環して語られてきました。
かつてマグノシュタットの学院長であったモガメットは「黒いルフを白いルフへ戻す方法を探して欲しい」とアラジンに伝えました。
それが作品の一つの今後の大きなテーマだと思っていたのですが・・・。
(しかしその後の展開の中で、ルフは元々黒かったのであり、白いルフは作為的に作られたものだということが示されて少し揺らぎを見せることになりましたが・・・)
27巻では「堕転」に対する考え方がひっくり返された訳です。
そもそも堕転って悪いことなのか?ということ。
そしてそれを言っている人間が考えていることが、そもそも白いルフを作り出したソロモン王が考えたことと根本的には同じであること。
じゃあ、一体堕転って何なんだ?これまでひたすら訴えられてきた「堕転=悪=不幸」という図式は一体何だったんだ?
これは大げさな表現かもしれませんが、私の中ではマギの世界観がひっくり返る大事件だった訳なんですよ。
読者をさんざんその気にさせておいて、後で大きく根本からひっくり返す、恐ろしい仕掛けが秘められていたってことなんですね。
こうなってくると堕転云々はストーリーの一つの仕掛けでしかなく、
本来のテーマはこの
「不幸だからと・・・あなたに生き方を決められたくはないな。」
という一言に象徴される、
自分で生き方を決めること。
他人がどんなに善に見える介入で口を挟んできても、最終的には、やはり自分が決めるのだということ。
という事になると思います。
このテーマはこれまでも何回も示されてきました。
シンドバットの有名(※自分の中で)な台詞である
「自分で考え、自分で決めろ。俺はこれまでそうして道を切り開いてきたが、君たちはどうだろうか?」
も、その一つですね。
ちなみにこの27巻でも、後で、紅炎がやはりこのテーマを汲んだ台詞をアラジンにぶつけてくるシーンがあります。
「おまえは馬鹿か?」
「ならば、あとはおまえのやりたいようにやれ」
「少なくとも、俺達はそうしている」
ふう。。。
しばらくは、この「堕転ショック」が響きそうです。
恐るべしです、マギ。
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
マギ 大高 忍(1〜10巻)
ということで早速買ってきて読みましたよ。 全巻の最後で燃え尽きた灰のようになって見えたアリババ 、一体どうなってしまったのか???
と期待と恐ろしさとが入り混じった感じで一気に読み進めました。
が、待っていたのは想像を超える展開でした。
いや、表面上のストーリーの展開という訳ではないんですよ。
どちらかというとテーマに関する展開ですね。
本当に恐ろしい漫画です。
「マギ」。
作者の方は実は徳のある 高僧か何かか!?と疑ってしまうくらい、何か、精神世界に訴えてくるものを持っています。それとも私が知らないだけで、世界の神話などには既にこういうモチーフがあるのでしょうか。
そう、今回27巻の中で、
白龍から提示される考え方。
「アラジン殿、『堕転』はそんなに悪いことですか?」
それに対して、アラジンは、 目指していた未来と真逆の方向へ突き進んでいくことが堕転であり、それは不幸なことだ と説きます。
だからやめさせたいのだと訴えます。
わかります。これまで散々本作中で言われていたことですよね。
しかし再度、白龍はアラジンに幾つかの言葉を伝えた後、最後にこう言い放ちました。
「不幸だからと・・・ あなたに生き方を決められたくはない な。」
という事でした。
この時、私の中でアルマトラン編(23巻)での、そう、ソロモン王の言葉が脳裏にフラッシュバックしました。
「真実を知ってしまった今、『運命』を神に支配されたままでは俺たちは絶望で生きてはいられない。
みんなが それぞれの生き方で未来を変えられる可能性がある世界にしなくては 。」
これはまさにソロモン王が言っていたことと全く同じなのでは?
「堕転」した白龍が、その真逆にいるはずのソロモン王と同じ事を言うというのは、一体どういうことなんだ?
混乱と疑念が頭の中でぐるぐる回ります。
そう。
これまで作品の中では、
「堕転」=運命に逆らう、不幸の象徴。
ルフの流れから外れるという大いなる孤独。
というメッセージが一環して語られてきました。
かつてマグノシュタットの学院長であったモガメットは「黒いルフを白いルフへ戻す方法を探して欲しい」とアラジンに伝えました。
それが作品の一つの今後の大きなテーマだと思っていたのですが・・・。
(しかしその後の展開の中で、ルフは元々黒かったのであり、白いルフは作為的に作られたものだということが示されて少し揺らぎを見せることになりましたが・・・)
27巻では「堕転」に対する考え方がひっくり返された訳です。
そもそも堕転って悪いことなのか?ということ。
そしてそれを言っている人間が考えていることが、そもそも白いルフを作り出したソロモン王が考えたことと根本的には同じであること。
じゃあ、一体堕転って何なんだ?これまでひたすら訴えられてきた「堕転=悪=不幸」という図式は一体何だったんだ?
これは大げさな表現かもしれませんが、私の中ではマギの世界観がひっくり返る大事件だった訳なんですよ。
読者をさんざんその気にさせておいて、後で大きく根本からひっくり返す、恐ろしい仕掛けが秘められていたってことなんですね。
こうなってくると堕転云々はストーリーの一つの仕掛けでしかなく、
本来のテーマはこの
「不幸だからと・・・あなたに生き方を決められたくはないな。」
という一言に象徴される、
自分で生き方を決めること。
他人がどんなに善に見える介入で口を挟んできても、最終的には、やはり自分が決めるのだということ。
という事になると思います。
このテーマはこれまでも何回も示されてきました。
シンドバットの有名(※自分の中で)な台詞である
「自分で考え、自分で決めろ。俺はこれまでそうして道を切り開いてきたが、君たちはどうだろうか?」
も、その一つですね。
ちなみにこの27巻でも、後で、紅炎がやはりこのテーマを汲んだ台詞をアラジンにぶつけてくるシーンがあります。
「おまえは馬鹿か?」
「ならば、あとはおまえのやりたいようにやれ」
「少なくとも、俺達はそうしている」
ふう。。。
しばらくは、この「堕転ショック」が響きそうです。
恐るべしです、マギ。
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
マギ 大高 忍(1〜10巻)
タグ: マギ
2015年08月04日
マギ 大高 忍 (11〜26巻)
前に10巻までを借りて読みました。
その勢いのままに続いて11巻から25巻までを借り、そして26巻を買って読んでしまいました。
ここでは、話がぐっと核心に迫っていきます。
主要な登場人物がほぼ揃い、過去の世界の話も展開され、「マギ」を巡る謎や背景が明かされていきます。
その中でアラジンやアリババが次々と試練を乗り越えて成長し、力を手にしていく・・・。
見ごたえ抜群のストーリーが展開されていて、とても面白く読むことが出来ました。
さて、今日はあらすじはとりあえず置いておいて、主人公「アリババ」に対する個人的な考察を書いてみたいと思います。
私はアリババのことを「等身大な主人公だ」と考えています。
ずば抜けた強い力や、リーダシップ、強烈な意思を持っているわけではないんですよね。
王族出身で知識や剣技を身に付けているという背景はありますが、他の登場人物たちと比べると、どこか見劣りしています。
アラジンはマギとしての自分を正確に捉え(ソロモンの智慧の助けもあるんでしょうが・・・)、やるべきことを見つけ、自分の道を迷うことなく歩んでいきます。
シンドバッド王は自分の目的を明確に把握しており、そのために必要な手を次々と打っていきます。
紅炎は「世界を統一する」という強い意思、「世の真理を知りたい」という強烈な欲望を根源に、淡々と行動を起こしていきます。
これらの登場人物と比べると、アラジンは立ち位置もあいまいで、自身の目的もまだ見付けられず、そのためにどの道を行けばいいのかも分かっていません。
だからこそ、悩み、考え、傷つき、一歩ずつ進んでいく。
読者としては結構辛いです・・・。
シンドバッド王みたいに絶対的な力と意志力を以って「俺はこうだ!!だから、この道に進むんだ!!」とガンガン進んでいく主人公の方が、読んでいて気持ちいいんです。
読者は我を忘れてストーリーを楽しめますから。それが王道の少年漫画でしょう。
でもアリババは違います。
悩み、強い力に翻弄され、迷う・・・。読者は彼を見ているうちに、等身大の自分自身をきっと思い起こされることでしょう。だから辛さを感じる。中には離れていく読者もいるかもしれません。
でも作者はそのリスクを負っても、読者にアリババと一緒になって考えて欲しいのかも・・・。
何を考え、どう生きるか。
ひょっとすると、それがこの作品のメッセージかもしれないな、とふと思いました。
そんなわけでこれからも目が離せません。
26巻の最後では、アリババが(詳細はどうなったのか分かりませんが)何やら絶望的な状態に・・・
ああっ!!続きが気になる!!
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 大高 忍(1〜10巻)
その勢いのままに続いて11巻から25巻までを借り、そして26巻を買って読んでしまいました。
ここでは、話がぐっと核心に迫っていきます。
主要な登場人物がほぼ揃い、過去の世界の話も展開され、「マギ」を巡る謎や背景が明かされていきます。
その中でアラジンやアリババが次々と試練を乗り越えて成長し、力を手にしていく・・・。
見ごたえ抜群のストーリーが展開されていて、とても面白く読むことが出来ました。
さて、今日はあらすじはとりあえず置いておいて、主人公「アリババ」に対する個人的な考察を書いてみたいと思います。
私はアリババのことを「等身大な主人公だ」と考えています。
ずば抜けた強い力や、リーダシップ、強烈な意思を持っているわけではないんですよね。
王族出身で知識や剣技を身に付けているという背景はありますが、他の登場人物たちと比べると、どこか見劣りしています。
アラジンはマギとしての自分を正確に捉え(ソロモンの智慧の助けもあるんでしょうが・・・)、やるべきことを見つけ、自分の道を迷うことなく歩んでいきます。
シンドバッド王は自分の目的を明確に把握しており、そのために必要な手を次々と打っていきます。
紅炎は「世界を統一する」という強い意思、「世の真理を知りたい」という強烈な欲望を根源に、淡々と行動を起こしていきます。
これらの登場人物と比べると、アラジンは立ち位置もあいまいで、自身の目的もまだ見付けられず、そのためにどの道を行けばいいのかも分かっていません。
だからこそ、悩み、考え、傷つき、一歩ずつ進んでいく。
読者としては結構辛いです・・・。
シンドバッド王みたいに絶対的な力と意志力を以って「俺はこうだ!!だから、この道に進むんだ!!」とガンガン進んでいく主人公の方が、読んでいて気持ちいいんです。
読者は我を忘れてストーリーを楽しめますから。それが王道の少年漫画でしょう。
でもアリババは違います。
悩み、強い力に翻弄され、迷う・・・。読者は彼を見ているうちに、等身大の自分自身をきっと思い起こされることでしょう。だから辛さを感じる。中には離れていく読者もいるかもしれません。
でも作者はそのリスクを負っても、読者にアリババと一緒になって考えて欲しいのかも・・・。
何を考え、どう生きるか。
ひょっとすると、それがこの作品のメッセージかもしれないな、とふと思いました。
そんなわけでこれからも目が離せません。
26巻の最後では、アリババが(詳細はどうなったのか分かりませんが)何やら絶望的な状態に・・・
ああっ!!続きが気になる!!
↓↓過去のマギについての記事はこちら
マギ 大高 忍(1〜10巻)
タグ: マギ
2015年07月20日
マギ 大高 忍(1〜10巻)
アニメ化もされている有名な漫画です。
結構巻数も出ていますが、「売れてる漫画は好きになれない」という変なこだわりがあり、読む機会がありませんでした。
でも、やはり読んでみないと何も分からない!と思い、試しにちょっと立ち読みしてみたところ、これは面白そうだと ゴーストが囁いた のでとりあえず10巻借りてみることにしました。
・・・10巻、一気に読みきってしまいました。
面白いです。コレ。
「アラジンと魔法のランプ」の世界をモチーフにした冒険譚・・・なのでしょうか?
主人公のアラジンとアリババのコンビが謎に溢れる世界を冒険する話であり、世界を闇に染めようとする勢力との戦いの話であり、国家間の争いの話でもある、なんだか壮大な物語のようです。
しかし面白い!
なぜ面白いのか・・・と考えてみますと、
・世界観がしっかりしていること。
・登場人物が魅力的であること。
・ストーリーが丁寧であること。
・主人公が悩みつつ困難に立ち向かい、成長すること。
これらの要素が、しっかりしているからでしょう!
それに絵がいいですね。とても綺麗で丁寧な絵です。迫力のある熱い絵!という訳ではないですが、物静かな雰囲気の中に幻想世界を描き出す、細かな線で構築された優しさのある絵だと思いました。
ちょっと少女漫画っぽいのかな?
こういう絵の少年漫画はあまり読んでこなかったのですが(どちらかというと、荒木飛呂彦先生のような力のあるオラオラ系の濃い絵が好きだったので)、一気に好きになりました。
絵の雰囲気は”鋼の錬金術士”に少し似ているかなあ。
10巻まで読んで好きになったところは、
・アラジンの真っ直ぐな瞳。
・アリババの葛藤と成長。
・モルジアナの強さと可愛さ。
・シンドバッドのチート的な強さ、人物。
・登場する女性が可愛い!!
・・・なんか、すっかり嵌り込んでますね。
早くも続きが気になりますが、しかし、一気読みしたばかりなのでもう少し読み返し、しっかりと自分の中で噛み砕いてから、続きを読んでいこうと思います。
というわけで、今のところ、結構オススメな漫画です!!
結構巻数も出ていますが、「売れてる漫画は好きになれない」という変なこだわりがあり、読む機会がありませんでした。
でも、やはり読んでみないと何も分からない!と思い、試しにちょっと立ち読みしてみたところ、これは面白そうだと ゴーストが囁いた のでとりあえず10巻借りてみることにしました。
・・・10巻、一気に読みきってしまいました。
面白いです。コレ。
「アラジンと魔法のランプ」の世界をモチーフにした冒険譚・・・なのでしょうか?
主人公のアラジンとアリババのコンビが謎に溢れる世界を冒険する話であり、世界を闇に染めようとする勢力との戦いの話であり、国家間の争いの話でもある、なんだか壮大な物語のようです。
しかし面白い!
なぜ面白いのか・・・と考えてみますと、
・世界観がしっかりしていること。
・登場人物が魅力的であること。
・ストーリーが丁寧であること。
・主人公が悩みつつ困難に立ち向かい、成長すること。
これらの要素が、しっかりしているからでしょう!
それに絵がいいですね。とても綺麗で丁寧な絵です。迫力のある熱い絵!という訳ではないですが、物静かな雰囲気の中に幻想世界を描き出す、細かな線で構築された優しさのある絵だと思いました。
ちょっと少女漫画っぽいのかな?
こういう絵の少年漫画はあまり読んでこなかったのですが(どちらかというと、荒木飛呂彦先生のような力のあるオラオラ系の濃い絵が好きだったので)、一気に好きになりました。
絵の雰囲気は”鋼の錬金術士”に少し似ているかなあ。
10巻まで読んで好きになったところは、
・アラジンの真っ直ぐな瞳。
・アリババの葛藤と成長。
・モルジアナの強さと可愛さ。
・シンドバッドのチート的な強さ、人物。
・登場する女性が可愛い!!
・・・なんか、すっかり嵌り込んでますね。
早くも続きが気になりますが、しかし、一気読みしたばかりなのでもう少し読み返し、しっかりと自分の中で噛み砕いてから、続きを読んでいこうと思います。
というわけで、今のところ、結構オススメな漫画です!!
タグ: マギ
2015年05月24日
DRAGON QUEST—ダイの大冒険—
もう随分前の漫画です。
でも今でも鮮明に思い出すことができる、ずっと記憶に残る名作です。
「DRAGON QUEST」というのは勿論あのゲームの「ドラゴンクエスト」のことです。
これね、相当流行ったんですよ。
今でも人気あるゲームですが、当時の人気は今の比ではないと思います。
ゲームの新作が発売されるごとに徹夜の大行列…。
新しいiphoneの発売の時には行列がニュースで映りますが、あれはあくまで一部のコアな人、あるいは並ぶことが好きな人が万全の準備で並んでるって感じですよね。
(間違ってたらすみません。。。現場を見た訳ではないので…)
でもドラクエの時は、とにかく誰もが並んだんですよ。
学校や仕事を休んで並ぶ人も続出しました。初日に手に入れた奴はもう英雄扱いです。そいつの家に皆で集まって、一人でやるゲームを皆で見て楽しむというのが全国津々浦々で繰り広げられていました。
そのドラゴンクエストですが、人気にあやかり、とにかくたくさんのスピンオフ作品が世に出ました。小説、漫画、アニメ・・・。
(そういえばアニメでは徳永英明がエンディングテーマ「夢を信じて」を歌い、大ヒットしました)
さてこの「ダイの大冒険」もそんなスピンオフ作品の一つです。
しかしこれはもう、勇者が主人公という設定、ベギラマなどの魔法の呪文などはドラゴンクエストの世界観を感じさせますが、全くの別物語です。すっかり本来のドラゴンクエストを超えてしまったと思っています。
登場人物は皆魅力的なんですが、中でもポップという魔法使いの少年が格好いいんです。
この「ダイの大冒険」の主人公はポップだと僕は思っているくらいです。
彼は最初強力な魔法を使うことが出来ていたものの、鼻持ちならない威張った奴で、そのくせ根性がなくすぐに逃げ出してしまう情けない奴だったんですよね。まあ、主人公が「勇者」ダイですから、対比のため脇には勇気のないやつを置いとくという手法だったんでしょう。
ところが途中から風向きが変わります。
幾つもの戦い、人との出会いを繰り返すうちに、いつしか彼の中に勇気が育ち、気づけば自分を犠牲にして仲間を守るという立派な魔法使いに成長していくんです。
そして終盤では、最後に彼こそが勇者の象徴である「勇気」の持ち主であることが明らかにされます。
もう涙が止まりませんよ。
なぜって、どちらかというと普通の人は主人公みたいな勇気はないわけで、きっとこのポップに感情移入しながら物語を見ていると思うんですよね。そのポップが、足を震わせながら、鼻水を流しながら、なけなしの勇気を振り絞り、成長していく・・・まるで自分自身が成長していくかのような体験を味わうことができるでしょう。
そして強いんです、このポップ。
どんどん才能を発揮しはじめ、大魔導師マトリフが編み出した「極大消滅呪文(メドローア)」をも習得し、あらゆる呪文を状況に応じて使い分けてパーティーの機器を救う、究極の魔法使いになっちゃうんですよ。
今思い出しても格好良いなあ、としみじみと思います。
ヒュンケルの冷徹な格好良さも痺れますが、人間の弱さを克服していくポップがやっぱり一番格好良い!!
ワンピースでいうと、ウソップみたいなポジションになるんですかね?
ウソップも最初は弱々でしたが、すっかり頼れる男に成長していますし。
でもやっぱりポップです!!
もし「歴代の少年漫画の登場人物の中で誰が一番好きか?」と問われたら、それはポップかもしれません。
この漫画、不思議と、あまりハマった人の話は聞いたことないんですよね。
でも絶対に面白い!
また読み返したいです。
2015年05月13日
うしおととら 藤田和日郎
連載は1990年〜1996年ということで、もう20年近く前の作品です。
なぜ今その記事を書くのかといいますと、今年7月にテレビアニメが放送開始されるからです!
最初にテレビアニメ放送開始のニュースを見た時に「なぜ今になって!?」と驚きました。
でも最近のアニメは映像のクオリティがとても高いので、藤田さんの迫力ある絵がどのように表現されるのか、純粋に楽しみです。
さて、このうしおととらですが、自宅の寺に長年封印されてあった「獣の槍」をひょんなことから抜いてしまった中学生「蒼月 潮」と、その獣の槍に封印されていた妖怪「とら」とが巻き起こす騒動を描いた妖怪漫画です。
最終的には、人間と妖怪とを巻き込んだ大妖怪「白面の者」との壮大な戦いを描く話になります。
とにかく、藤田さんの絵の迫力が凄い!
妖怪の存在感、咆哮、戦う人間の表情、気迫、そういうものが強く伝わってくる気がします。
また、個性の強いキャラクター揃いなところも見逃せません。
優しく力強く、どこまでも前向きな主人公。
獣の槍とともに挫折しながらもどんどん成長していく主人公の姿は、まさに少年漫画の王道である「勇気と成長」そのものです。
大妖怪「とら」は対照的に傍若無人で身勝手な存在。
しかしながら、うしおと行動を共にするうちに少しずつ変化が現れて・・・というこれもまた少年漫画の王道的な存在です。
他にも書いていけばものすごいボリュームになるほど、登場する一人ひとりが個性的で、味のあるキャラクター揃い。人間だけでなく、妖怪もみんな魅力的です。
ストーリー全体を通じて、他人(妖怪もいるから他者の存在という表現のほうが適切かも)を思いやる気持ち、他人のために戦う気持ち、友情といったものが表現されていて、大きな勇気を貰える作品です。
それだけでなく、暗黒面に落ちる人間の姿や弱さといったものもしっかり表現されているところも考えさせられるところです。
体調を崩した時に読むと、背中を押される感じがします。
気がつけば涙を流していることも・・・。
漫画はかつて相当持っていたのですが、収納スペースの問題から、ほとんどを処分してしまいました。
でもどうしても手元に置いておきたい幾つかの作品を厳選して残しています。
この「うしおととら」は、そのうちの一つです。
ざくっと簡単に書いてみましたが、もしテレビアニメを見て「面白そうだ」と少しでも思ったら、ぜひぜひコミックの方も読んでみると面白いと思います。
今はレンタルコミックで簡単にまとめ読みができますしね。
なぜ今その記事を書くのかといいますと、今年7月にテレビアニメが放送開始されるからです!
最初にテレビアニメ放送開始のニュースを見た時に「なぜ今になって!?」と驚きました。
でも最近のアニメは映像のクオリティがとても高いので、藤田さんの迫力ある絵がどのように表現されるのか、純粋に楽しみです。
さて、このうしおととらですが、自宅の寺に長年封印されてあった「獣の槍」をひょんなことから抜いてしまった中学生「蒼月 潮」と、その獣の槍に封印されていた妖怪「とら」とが巻き起こす騒動を描いた妖怪漫画です。
最終的には、人間と妖怪とを巻き込んだ大妖怪「白面の者」との壮大な戦いを描く話になります。
とにかく、藤田さんの絵の迫力が凄い!
妖怪の存在感、咆哮、戦う人間の表情、気迫、そういうものが強く伝わってくる気がします。
また、個性の強いキャラクター揃いなところも見逃せません。
優しく力強く、どこまでも前向きな主人公。
獣の槍とともに挫折しながらもどんどん成長していく主人公の姿は、まさに少年漫画の王道である「勇気と成長」そのものです。
大妖怪「とら」は対照的に傍若無人で身勝手な存在。
しかしながら、うしおと行動を共にするうちに少しずつ変化が現れて・・・というこれもまた少年漫画の王道的な存在です。
他にも書いていけばものすごいボリュームになるほど、登場する一人ひとりが個性的で、味のあるキャラクター揃い。人間だけでなく、妖怪もみんな魅力的です。
ストーリー全体を通じて、他人(妖怪もいるから他者の存在という表現のほうが適切かも)を思いやる気持ち、他人のために戦う気持ち、友情といったものが表現されていて、大きな勇気を貰える作品です。
それだけでなく、暗黒面に落ちる人間の姿や弱さといったものもしっかり表現されているところも考えさせられるところです。
体調を崩した時に読むと、背中を押される感じがします。
気がつけば涙を流していることも・・・。
漫画はかつて相当持っていたのですが、収納スペースの問題から、ほとんどを処分してしまいました。
でもどうしても手元に置いておきたい幾つかの作品を厳選して残しています。
この「うしおととら」は、そのうちの一つです。
ざくっと簡単に書いてみましたが、もしテレビアニメを見て「面白そうだ」と少しでも思ったら、ぜひぜひコミックの方も読んでみると面白いと思います。
今はレンタルコミックで簡単にまとめ読みができますしね。